ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.181〜200


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2003年10月16日
No.181 冬生 すっきり旨口 / サントリー

サントリー冬生  ちょっと"おひさ"の発泡酒新製品。ああ、また飲まなくてはいけないのか。
 色は当然、とっても薄い。香りはほとんどない。だから臭みもない。その点は、いい。
 旨口という名前だけで、だいたい想像はついたが、うにゃっとした変な甘みが広がる。 それが最後まで残る。しかも、それ以外に味らしい味はないから、後味がその変な甘みで占められる。
 「ビールと発泡酒の違いなんて、そうそう判るもんじゃない」と主張する人に これを飲ませて、さあどうだ! これでも違いが判らないか! と詰問したい気分。
 こんなにスカスカで、変な味が残って、気持ちの悪いビールなんか絶対に存在しないぞ。
 最近の発泡酒は、それなりに頑張ってる製品が多いのに、これは久々、どうしようもない駄作。 よく今ごろこんなもの出すね。ぬけぬけと。
 もし、これが売れるようなことがあれば、それは、どうしようもなく味覚音痴で、ただ安ければそれでいい という消費者がいかに多いかの証と言えるだろう。
 私は、もう2度と要りません。エビアンでも飲んどくよ。


2003年10月18日
No.182 タカラCANチューハイ スキッシュ ラズベリー

スキッシュ ラズベリー  いつのまに出ていたのか、コンビニで見つけてget。
 香りはまさにラズベリーと言えるが、クランベリーと言われればそんな気もするし、 ブルーベリーと言われてもそんな気がする。爽やかであることは間違いない。
 口当たりは予想以上に酸が強く、鋭い。 甘みは抑え込まれ、最初から最後までシャープな味わい。
 スキッシュという名前に、これが最も合っているかもしれない。アセロラの時にもそう書いたが、 これはそれ以上だ。爽やかなので、風呂上がりに飲むのにも適している。
 果汁3%、アルコール分6%。ビールより度数は高いけれど、それを感じさせない。
 しかし、アセロラとどう差別化するのか。缶の色合いも似てるし、どっちかが売れればいいってことか。


2003年10月21日
No.183 白麒麟 冬限定マイルド<生> / キリン

白麒麟  続々登場する冬限定品。この白麒麟も、毎年の定番になった。
 香りはかなり自然で、これならばビールとの区別はつきにくい。少しだけ「ん?」と感じる程度で、 香りも旨みもないライトタイプのビールといった感じ。
 味も、最初口に入れた瞬間は、「悪くないなあ」と思う。しかし、すぐさまその思いは否定せざるを得なくなる。 味わいと呼べるものは皆無で、ただ軽いだけ。刺激が弱いので、「マイルド」の名に偽りはないが、 後味に発泡酒特有のムシロというか草履のような匂いがあって、やりきれない。
 今年のパッケージは、あの悪名高き淡麗アルファを彷彿とさせるもので、その点もいただけない。
 それにしても私は、最近自分のやっていることに疑問を感じ始めた。なぜこんなにまでして、 発泡酒を飲まなくてはいけないのか。でも、ここまで来たのだから、忍耐こそが何かを生み出す力になる。 そんなふうに思って、これからも手あたり次第に新製品を斬ってゆこう。


2003年10月22日
No.184 カシグレ / サントリー

カシグレ  そうかカシスがあったか。
 以前、このシリーズに関しちょっとふざけて、メログレ、 バナグレ、パイグレ、オレグレなんてどうだろう、 という提案をした。グレープフルーツ2種を混ぜて、グレグレってのはどう?とも書いた。
 カシスがあったのを忘れていた。そんな位置づけだ。
 香りは、ちょっぴり甘口ワインみたいな感じがする。 マスカット(フランスではミュスカという)のワインのような。悪く言うと、芳香剤あるいは化粧品的。
 口当たりは甘いが、後キレは悪くなく、あとにだらだらとは残らない。砂糖不使用の飴をなめた感じだ。
 最後に締める酸の部分だけで、グレープフルーツだったんだと気づく。不味くはないけど、じゃあどこが魅力なの?という製品。
 もういいかげんにやめてもいいんだよ、と言い渡してあげたくなる。惰性だけで続いているシリーズ。 こんなものを続けることができる企業としての懐の深さというか、経営的余裕というか、 市場を見ない鈍感さというか、ええかげんにせい、って感じ。


2003年10月29日
No.185 モルツ<黒生> / サントリー

モルツ黒生 モルツ黒生・グラス  正直言って、ヱビス黒が受けたので、便乗だと言われても仕方ない。 が、選択肢が増えるのは消費者にとって良いことなので、歓迎しよう。
 泡は比較的きめ細かく、コーヒーブラウン。 香りは、ジューサーで搾ったばかりの生りんごジュースみたいな、酸と鉄分を感じさせるような フルーツ香がまず立つ。比較的軽やか。
 味にも重みはなく、フレッシュでフルーティ。ただ、少し意図的に付けたようにも感じられる焙煎香が、 後に残って、煙たい感じ。甘みは弱い。
 「深いコクと香りをお楽しみください」とあるが、コクははっきり言って深くない。 しかし、この軽やかさが妙に心地よく、新しいタイプの黒と言える。 ヱビス黒よりも、すっきりストレートな個性が面白い。これなら棲み分けができそうだ。


2003年11月5日
No.186 アサヒ ポイントワン(ビールテイスト清涼飲料)

アサヒ ポイントワン  もうノンアルコール・ビールと言ってはいけない、ビールテイスト清涼飲料。
 この製品も、0.1%未満といえどもアルコール分が入っているのだから、確かにノンアルコールではない。

「アルコール分を含んでいますので、お車等の運転や未成年の方の飲用はご注意ください」とある。
 たくさん飲んだら飲酒運転になるのだろうか。いったいどれだけ飲めば、アルコール反応が出るのだろうか。
 未成年はご注意って、飲んじゃダメってことなんだろうか。ダメじゃないけど、酔うかもしれないよ、ってことかな。


 色は薄〜いが、バドワイザーぐらいだ。香りに雑みは感じられず、コロナのように軽やかで、LPガスみたいな匂いがある。 なぜか白菜の浅漬けを連想させる匂いもある。
 味わいはもちろんない。そのかわり、変な臭みもない。飲み込んだ後に、麦っぽい感じが残るのは良い。
 トータルとして、なかなかいい。ビールらしいとは言わないけれど、ビールの代替物としては、及第点。
 断言しよう。穀物臭い発泡酒なんか飲むくらいだったら、こっちのほうがよほどいいと。


2003年11月16日
No.187 [特別企画] ヱビスでハーフ&ハーフ

ヱビス&ヱビス黒 ヱビス・ハーフ&ハーフ・グラス  今日はちょっと趣向を変えて、ヱビスとヱビス黒を混ぜてハーフ&ハーフを作っちゃおうという企画。
 まず、レギュラーのヱビスをグラスに半分。その後、間髪を入れずに黒を注ぎ、上手に泡が盛り上がるように、液面を上げてゆく。
 そうして出来上がったのが、右の写真。泡がマーブル状になっていて、まるでクレームブリュレみたいで、おいしそう。
 香りは黒の印象のほうが強く、香ばしい。味わいは適度にクリスピーで、カラメル的甘苦さもある。 実に両者の良さがうまくブレンドされている。でも、どちらかというと、やはり黒が優っている。
 もともとヱビス黒は、本場のスタウトに比べると相当に軽いのだが、そこに更に爽やかさが加わったような感じ。 黒を飲み慣れない人にも、取っつきやすい味になっていると思う。
 この試みは、成功だった。ぜひ皆さんも試してみることをお奨めする。無論、350ml×2=700mlを飲みきれる人に限られるが。


2003年11月19日
No.188 テーブルビア・ハーフ&ハーフ / サントリー

サントリー・テーブルビア・ハーフ&ハーフ サントリー・テーブルビア・ハーフ&ハーフ・グラス  サントリー・テーブルビアシリーズの新製品は、ハーフ&ハーフ。
 具体的にどんなビールをどの程度混ぜたのかは不明。「黒ビールとピルスナービールのブレンド比率、工程にこだわった、 テーブルビアでしか味わえない深い味わいのハーフ&ハーフです。」とだけ書いてある(これじゃ、ほとんど説明に なってないよね)。それ以上の情報はない。
 泡はカフェオレ色。液色はコーラ程度。香りは軽やかで、インパクトは弱い。
 味わいの特徴としては、渋みが強いことがあげられる。これは決して欠点ではなく、締まった印象を与えている。 また、焦げ臭はしっかりあるものの、カラメル的要素は希薄。奥行きを感じない。
 黒ビールの魅力はあまり表現されていないが、この引き締め具合は、むしろ何度飲んでも飽きない味に仕上がっている。 結構巧妙なやり方ではないか。
 黒ビールって、毎日飲みたいってものでもないからね。


2003年11月21日
No.189 ビアヌーボー2003 / サントリー

サントリー・ビアヌーボー2003 サントリービアヌーボー2003・グラス  ワインのヌーヴォーの時期に合わせてだろうか、今年取れた麦芽とホップを使ったビールが発売。 実はこのシリーズ、一番最初に発売されたのは、もう十何年も前だったと思う。その最初の頃の品質がなかなかよかったのだが、 だんだんと悪くなってきて、いつの間にか姿を消していた。昨年あたりもこっそり出ていたみたいだが(定かではない)、 入手できなかった。今回はコンビニでゲット。
 缶のデザインはとてもアーティスティック。期待感が高まる。
 グラスに注ぐと、純白の泡がこんもりと盛り上がるが、あまりに純白なので、かえって不気味で、 しかも持続力はそれほどない。
 香りはあまりしないが、かすかにフラワリーな感じがある。だが、中身を伴わず薄っぺらな感じ。 なにより液色が恐ろしく薄い。これはちょっとイヤな予感。
 味の素直な感想は、「これって、発泡酒・・・じゃないよね?」。思わず缶の表示を確かめると、 生ビールとあり、原材料は、麦芽とホップ。確かにビールだ。
 ブラインドで試したら、なかなかすごい発泡酒が出たものだ、と感嘆するだろう。何しろ臭みが弱い(弱い、ということは、 少しはあるということ)。 それに渋みも結構ある。でも反面、味わいというものが全然ない。
 ビールと発泡酒の違いくらいすぐわかる、と豪語し続けている私だが、これは多分「発泡酒」と答えるに違いない。 これがビール?しかも副原料なしのオールモルトですか?
 どんな作り方をしたらこんな味になるのか、教えて欲しい。このからくりを種明かしして欲しい。


2003年11月22日
No.190 北海道生搾り とれたてホップ / サッポロ

サッポロ 北海道生搾り とれたてホップ サッポロ 北海道生搾り とれたてホップ・クラス  サッポロにしては長く続いている生搾りシリーズ。
 イメージ統一を重視しているためか、どれもパッケージが似かよっている。その弊害として、 新製品が出ても新製品だとは気づきにくい。今回のとれたてホップも、ちょっと前に出た ファイバーと同じく、 緑色が基調なので、見過ごしてしまいそう。真剣に売る気があるなら、デザインを再考すべきだろう。
 さて、中身。
 泡はそこそこ力があるものの持続はしない。液色は、決定的に薄いというほどではない。
 香りはほとんど感じない。だから、臭い感じもない。
 味は、当然薄い。普通の生搾りに比べて、贅肉をそぎ落とした感じ。 よく言えばクリアになったし、悪く言えばより薄っぺらになった。
 薄くなったことで、発泡酒臭さが前面に出てしまっている。 味わいと呼べるものは、全然ない。まあ、他社の発泡酒新製品に比べれば、 臭くて飲めないというほどではないが。
 なんだか発泡酒の世界も、持久戦に入ったというか、これ以上勝負ができないから守るしかないというか、 袋小路に入り込んだ感じがする。
 予言しよう。もし、このまま景気が首尾よく回復したら、各社の発泡酒の売上は、じり貧になってゆくはず。
 悪いことは言わない。ビール各社よ。今のうちに本来の良いビール開発のほうに、力をシフトさせていって欲しい。 まあ、そんなに簡単に好景気にはならないだろうけども。


2003年11月27日
No.191 クラシックラガー / キリン

キリン クラシックラガー キリン クラシックラガー・クラス  缶入りが新登場である。
 「昭和のラガー」として復刻したこのクラシックラガーは、これまでビンしかなかった。 今回待望の缶が発売された。
 香りはとてもおとなしい。控えめとでも言おうか。クリーンで、苦そうなホップの香り。
 泡の力も実はそれほどなく、持続力もそこそこ。
 しかし、口に含んだ瞬間、それまでのイメージがガラッと変わる。 実に重たい飲み口。最初から押しが強く、有無を言わさぬ苦味が、グイッと入ってくる。 華やかさなどまるでない。質実剛健という言葉がふさわしい。飲み干した後にも、 重く苦い余韻が残る。
 これぞ日本のビールの原風景。ある程度の年代以上の方なら、 初めてビールを飲んだときに感じた、あの何とも言えない苦味を 覚えているだろう。それが、このビールの苦味だったのだ。 このビールって、あまりに苦く、ストイックなので、少々飲み過ぎても、浮ついた気持ち悪さがない。 だから余計にグラスが進む。
 ただ、ビンよりも缶の方が味気ないように感じるのは私だけだろうか。 イメージに過ぎない、と一蹴されるかもしれない。 だが、明らかに、ビンには独特のビン臭い味わいがある、と私は信じる。 あれが何とも言えず、いいんだよね。 というよりも、缶には、もっとエグい缶臭さ(金属臭とでも言おうか)があって、 これが何とも白けさせる。
 同じ意見の人、きっといると思うんだけどなあ。もちろん、このビールに限った話じゃなく、 すべてのビールに共通したことだけども。
 ところでキリンラガーには、私は以前から文句がある。
 こうやって昭和のラガーとか言って復刻するのではなく、 あの薄っぺらくなった現行ラガーを潔く失敗作だったと認めて製造中止にし、 このクラシックラガーを、本来のラガーとして看板商品に戻すべきだと私は思う。
 あんな中途半端なラガーを作り続けても、売上は飛躍的に伸びることはないし、 企業イメージをダウンさせるだけだと思いますよ、キリンさん。


2003年11月28日
No.192 本搾りチューハイ ライム / メルシャン

メルシャン 本搾りチューハイ ライム  シリーズの4作目。これまで、レモングレープフルーツオレンジがある。 いずれも糖類、香料、着色料を使っていない天然の味わいだ。
 缶を開けると、まずインパクトの強い香りに驚く。ライムとは、こんなにくせの強いものだったかと 改めて思う。若葉のようにグリーンな感じ。芳香剤を連想するのは、 芳香剤がそれだけ天然の香りに近いということなのか。
 味わいに当然人工的な甘みはない。しかし、果実由来のかずかな甘さがあって、心地よい。
 口中一杯にシャープな果実味が広がり、後キレはよい。 なぜかコーラキャンディのような後口。果汁10%、アルコール分は6%。
 シリーズに共通した直球勝負な味わいで、好感が持てる。いつまで嗅いでいても飽きない香り。 ただ、ライムという果実自体、好き嫌いが分かれそうなので、 好きな人から絶大な支持を得る一方で、嫌いな人には見向きもされないだろう。
 万人受けを狙ったような商品が多い中で、久々大スターの資質を持った製品である。 私は大きく評価する。
 それにしてもこのシリーズ、原価が高くないんだろうか。利ざやが薄いんじゃないだろうか。 と思いきや、100%果汁が1リットルで198円の時代である。大丈夫だね。


2003年11月29日
No.193 [特別企画] モルツでハーフ&ハーフ

モルツ&モルツ黒 モルツ・ハーフ&ハーフ・グラス モルツ・ハーフ&ハーフ・グラス
 先日、ヱビスでハーフ&ハーフという企画をした。かなりイケてたので、調子に乗って、 今度はモルツでやってみた。
 作り方は同じ。まずレギュラーのモルツをグラスの半分まで注ぎ、その後、黒を注いでグラスを満たす。 そうして出来上がったのが上の左側のグラス。
 泡の色は薄いベージュ程度。勢いよく注ぎすぎたのか、泡の力が強く、長く持続する。 香りは重みがなく、クリアで、黒を感じない。
 味は最初に黒の香ばしさが来るものの、重みはない。元々この黒は軽いのだから当然。 後口もすっきりしていて、爽やか。
 黒の比率が低かったのかと思い、2杯目は意識的に黒を多くしてみた。それが右側の写真。
 泡の色も液色もかなり濃くなった。焦げ臭も強くなり、かなり黒を感じる。
 味わいも爽やかさよりも黒糖っぽさが増した。というか、ほとんど黒になった。
 モルツはそもそもオールモルトにしては軽い部類のビールだから、混ぜる場合は、 黒比率を低めにした方が良さそうだ。多くすると、ただの黒になる。
 ブレンド比率に工夫はいるが、ヱビスとはまた違ったハーフ&ハーフが楽しめることがわかった。


2003年12月2日
No.194 スパークス (新パッケージ) / アサヒ

スパークス・新パッケージ  気づいたら缶のデザインが変わっていた。中身もマイナーチェンジされていたらいけないと思い、 一応試してみた。
 デザインの違いは、色が入ったことである。以前は白とシルバーだけのシャープなデザインだったが、 あれでは売場で目立たないということだろうか、"Sparks"と"Asahi"の文字が青くなり、見やすくなった。
 ところで中身だが、まず泡は純白で妙にきめ細かく、普通の発泡酒。依然と変わりはないと思う。
 香りが特にしないところも変わっていない。口に含んだ時の金属的な刺激の強さも、特に嫌な味わいがしないところも 変化なし。最後に発泡酒らしくほんのり甘みが残るのも一緒。
 やはり中身は変わっていないようだ。特に宣伝もしていないしね。
 売上を上げるための苦肉の策として、缶を目立つようにしてみた、という程度のことなのだろう。 予想通りの結論であった。


2003年12月7日
No.195 スパークリング・ロワイヤル ラ・フランス / サントリー

スパークリング・ロワイヤル ラ・フランス  これはダメである。中身のことではない。今ごろこんな製品を出すことがである。
 サントリーさんには悪いが、これは二番煎じどころか、三番煎じ(そんな言葉はないが)だ。 人まねなんて、サントリーらしからぬやり方。
 キリン氷結・プレミアムフルーツシリーズが大当たりして、タカラがスキッシュ・テイスティを出した。 今ごろになって同じようなことをやろうとしても、遅すぎる。缶のデザインだって全然垢抜けないし、 勝てる要素がない。
 中身のクオリティは決して低くない。みずみずしい果実の香り。適度に甘さを抑え、すっきりした飲み口。 ラ・フランスの上品さがうまく表現されている。
 もちろんまた飲んでもいいと思う。それだけに、今さらこんなものを出してきたセンスのなさにはがっかりだ。
 果汁5%、アルコール分5%。 原材料名表示は、洋梨、スピリッツ、シードル(りんごを含む)、糖類、酸味料、香料となっている。
 "SUPER CHU-HI"の文字があるので、一応スパチューのシリーズに含まれるようだ。


2003年12月14日
No.196 スパークリング・ロワイヤル マスカット・オブ・アレキサンドリア / サントリー

スパークリング・ロワイヤル マスカット・オブ・アレキサンドリア  小学生のころ集めたものといえば、消しゴム。固く、色がどぎつく、本来の字消し機能に劣るが匂いだけは とってもおいしそうな代物。その緑色のヤツ。そんな香りがする。
 味もその香りのまんま。魅惑の甘さ。
 と、ここまで書いて、これ以上もう何も書くことがないのに気づいた。そう、優雅な甘さのインパクト以外に、 目立つ部分がない。
 キリン氷結シャルドネスパークリングを意識した製品に間違いないと思うが、はっきり言って、勝負になってません。
 サントリーさんに恨みはないが、やっぱり評価できる部分がないよ。これも。
 果汁7%、アルコール分5%。甘ーいジュースが飲みたいなあ、でも少し酔いたいなあ、ってな時(そんな時が果たしてあるかどうか、疑問だが。 少なくとも私にはない)ならいいかも。
 このシリーズも玉砕ですな。残念ながら。


2003年12月25日
No.197 グビッ酎 りんご酢ハイ / メルシャン

グビッ酎・りんご酢ハイ  近所のスーパーで見つけてget。
 メルシャンは、実に多種多様なチューハイを出しているのだが、 どこでも入手できるというわけでもなくて、このように、たまたま出会うという感じになる。
 「健やか元気!」などと書かれており、酒を飲んで健やかというのもどうかと思うが、 まありんご酢というのは、健康イメージではある。
 香りは爽やかなりんご。口当たりはシャープな酸が際立ち、甘ったるさはない。 きゅっと口の中を引き締めてくれる。でも、りんご酢というほど、酢の感じはない。
 後味もさっぱりしているので、喉が渇いたときには良いだろう。アルコール感も強くないし。


2003年12月26日
No.198 SPARKLING GOLD MIMOZA / メルシャン

スパークリング・ゴールド・ミモザ  これはコンビニでget。
 昨日に引き続き、これもメルシャンだ。
 「高級品種シャルドネワインを使ったワインカクテル」だそうだ。原材料名にも、ご丁寧に「果実酒(シャルドネ)」と 書いてある。でも、醸造用アルコールも入ってる。
 香りは、ポンジュースの香り。つまり、みかんだ。味は、ファンタオレンジを彷彿とさせるもので、 甘みよりも炭酸の刺激が強く、果実感は乏しい。
まあ、なんというか、ジュースみたいなもんをごくごく飲みたいときにはいい。 果実味はそこそこに、あえて人工的な感じに仕上がっているところが、反対にノスタルジックでいい、かも。
 果汁16%、アルコール分5%。飲み干した後にも酸っぱさが残る。この粗雑さもまたよし。


2003年12月29日
No.199 美味楽膳 / サントリー

美味楽膳  これは以前の楽膳がリニューアルしたものだろうか。それとも別枠の新製品なんだろうか。 たまたま成城石井梅田店で見つけたものだが、他では売られているのを見たことがない。
 ネットで調べてみた。サントリーのサイトには、以前の楽膳がなくなっていた。わずか半年でのリニューアルなんだな。
 近所のスーパーやコンビニには、まだ以前のものが売られている。在庫が残っているから、 新製品を仕入れていないんだろうか。
 さて、中身。
 泡は純白で結構力があり、持続する。香りに臭みのようなものはなく、ピュア。 味わいも実にすっきりしていて、以前よりもさらに洗練された感じ。このすっきり感は、アサヒ本生に近い。
 ホップポリフェノール+麦芽根とある。
 「ホップポリフェノールとは、ホップに含まれるポリフェノールのことで、適度に増加させることにより、 味に厚みがでます」
 「麦芽根とは、発泡酒などの原料となる大麦の、発芽直後の新根のことです。 この麦芽根を使用した新製法により「おなかにたまらない旨さ」を実現しました。」 (以上、サントリーのサイトより引用)
 なるほど、わかったような、わからないような。
 パッケージがよりシブくなって、こっちのほうがいいと思う。これで巻き返しなるか?はわからないが。


2004年1月9日
No.200 ギュギュッと搾った完熟パインサワー / メルシャン

ギュギュッと搾った完熟パインサワー  このシリーズはこれまで、グレープフルーツ女峰いちご と取り上げてきたが、今回はパイン。
 いずれも果汁含有率が極めて高いのが特徴だが、これは果汁78%。アルコール分は4%。
 匂いからしてとても重く、天然のパインの甘さを凝縮した感じ。味わいも甘みが強く、濃厚で、 すこしわざとらしい感じがする。
 後味も重たく、まるで濃縮果汁を飲んでしまったかのような甘ったるさ。決して不味いわけではないけれど、 もしこれを1リッター飲めと言われたら、絶対無理だろうな。
 缶に、「果汁たっぷり1/4個分」と書かれてある。1/4と言われても、 パイナップルそのものが、色んな大きさがあるから、説明になっていない。
 「とにかく甘いお酒じゃないと飲めないの」という女性にも、これは「甘すぎる」と言われかねない甘さ。 ここまではっきりしてると、潔くて良いと思う。


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