ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.201〜220


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2004年1月22日
No.201 ギュギュッと搾ったバレンシアオレンジサワー / メルシャン

ギュギュッと搾ったバレンシアオレンジサワー  このシリーズはこれまで、グレープフルーツ女峰いちごパインと取り上げてきたが、今回はバレンシアオレンジ。
 「果汁たっぷり1個分」と書かれている。さらっと書いてあるが、オレンジ1個分って、やっぱりすごい。で、 なんと果汁71%である。アルコール分は4%。
 香りは、そのまんまオレンジジュース。当然である。やや黒糖のような匂いがあるので、アルコールが入ってるんだなということが、 かろうじてわかる。
 飲み口は甘く柔らかい。もちろん酸はあるが、もともとバレンシアオレンジは、糖度が高い。だからマイルドで飲みやすい。
 炭酸は結構効いているが、充実した果実味の陰に隠れてしまっている感じ。
 アルコールの弱い人でも、とても飲みやすいと思う。しかも甘ったるくない。
 酒飲みに言わせれば、 「こんなジュース飲んでられるか」というところだろうが、製品としての完成度は高いので、 大いに評価したいと思う。


2004年1月31日
No.202 カロリ。白桃 / サントリー

カロリ。ホワイトピーチ  カロリ。シリーズの新フレーバー。
 昨年の新発売時に、レモングレフルウメ巨峰と4種同時に登場した後、初めての新製品だ。
 私はこれまで、サントリーのチューハイの中では、ピーチフレーバーを高く評価してきたが、やはりこれもその流れをくんでいる。 自然なやさしい香りで、第一印象は良い。
 炭酸はしっかり強いが、甘みはほのか。ほのかというより、コクのない上滑りした甘みは、 シリーズに共通の人工甘味料ゆえだ(アセスルファムK、スクラロース)。
 やはり、わざとらしく作られたような味わいである。ノンシュガーキャンディを大量になめた後のような、なんともやるせない、 フラストレーションが募る後味。
 いったい、いつまでこのシリーズが続くのやら。というより、まだ続いていたことが不思議だが。


2004年2月3日
No.203 ドラフトワン / サッポロ

サッポロ ドラフトワン  ついに125円という、缶ジュースと5円しか違わない発泡酒(厳密には「その他の雑酒2」に分類されるので発泡酒ではない)が登場。
 麦芽を使わないでビールテイストを実現する技術を開発したらしい。原材料は、ホップ、糖類、エンドウたんぱく、カラメル色素。
 液色は薄めで、泡がなかなか立ちにくい。勢いよく注いでどうにか泡が立っても、すぐに減衰する。
 香りに臭みはない。というか、ほとんど香りがない。
 味もまるでない。クリアといえばクリアだが、かといって炭酸水ほどピュアじゃない。サントリー・ダイエットを思わせる。でも、 こっちのほうが若干ましかな。
 今ごろ低価格の追求だなんて、既に時代錯誤の感すらある。もうやめようよ、こういうの。 安ければいいというニーズが確かに根強いことは認めるけど、値段を削るという目的のためだけに時間と費用を掛けて新技術を開発するような行為は、 文化の退廃しかもたらさない、と思う。
 味覚の貧困化が、どんなものでもおいしく感じる舌を作り出すということなら、 それはそれで人々の幸せの幅を広げていると言えなくもないが、同時にそれは、生物としての退化を意味する。 安いこと=絶対的に良いこと、という図式から今こそ脱する必要があると私は思う。
 酒はぜいたく品である。ビールは高いから買えない、という人は、酒なんか飲んじゃいけないと思う。というのは、言い過ぎだろうか。 (ハイ、多分暴言ですネ・・。でも批判は受けて立つよ)


2004年2月5日
No.204 ギュギュッと搾った巨峰サワー / メルシャン

ギュギュッと搾った巨峰サワー  果汁含有率の高さで群を抜いているシリーズの巨峰。
 「果実たっぷり12粒分」とあり、実に果汁74%。巨峰が12粒ってすごいね。原価の高さが心配になるが、 もちろん、熟しすぎたもの、傷のあるもの、虫食いのあるもの等、果実としての商品価値のないものばかりを使っている だろうから、心配には及ばないのかもしれない。
 香りはこれでもか、というほど濃厚。ものすごく紫色の濃いぶどうキャンディーを想像させる。 味もまったく予想どおり。甘みが強く、こくがあり、ウエルチのぶどうジュースみたい。とても引っかかる感じの渋みがあるところまで、 実にぶどうそのもの。
 このシリーズには「果実のスッキリ味」というコピーがついているけど、とてもスッキリなんて代物じゃない。 でも、これでいいんだと思う。そもそも濃厚さがいやなら、こんなに果汁含有率の高いものを飲んではいけない。
 原材料は、巨峰果汁、ベリー果汁、醸造用アルコール。アルコール分は4%。
 "ベリー果汁"って、ブルーベリーかな?


2004年2月7日
No.205 銀河鉄道ビール / 銀河高原ビール

銀河鉄道ビール  あの銀河鉄道999(スリーナイン)のパッケージ。もちろん漫画家松本零士氏のイラスト。
 作ったのは銀河高原ビールで、販売しているのが駅売店というのもしゃれている。昨年12月に発売したらしい。 JR東日本、東海、西日本の売店等のみで入手できる。私は、東京駅構内のコンビニ・ニューデイズでget。250円。
 かすかにベージュがかった泡はきめ細かく、力がある。液色は濃くはないが、香りはぎっしりつまった印象。アロマホップの香りが華やか。
 口の中で甘みともいえる旨みが広がり、強い苦みが後を締める。飲み干した後にもふんわり華やかなフレーバーが残る。
 同社はヴァイツェン・タイプが主流なのだが、同じピルスナー・タイプのドイツクラシックと比べて、こちらのほうが苦みが柔らかい気がする。 有機栽培ビールよりはふくよかな感じがする。
 これはいいものを出してくれた。JR東日本の駅限定で売られている大人の休日ビールとあわせて、長距離列車に乗る時のお供には最高だ。 また今度新幹線に乗る時には、ぜひ買おうと思う。
 皆さんもみつけた折には、一度お試しになることをお勧めする。


2004年2月11日
No.206 タカラCANチューハイ スキッシュ ライチブラッドオレンジ

スキッシュ ライチブラッドオレンジ  ひっそりと出た新製品。テレビCMも見ていない。たまたま近所のスーパーで安売りしているのを見つけて購入。
 香りはライチと思って嗅ぐからそれとわかるが、教えられていなければ、ネーブルオレンジのよう。 ライチとオレンジが混ざって、柑橘の尖り具合が丸くなり、甘みが強そうな印象になっていると言えよう。
 味もオレンジのほうが勝っているが、飲み込んだ後に、ひっそりとライチ風味が広がってくる。
 シリーズに共通のスッキリ味で、甘ったるさはなく、これなら食事のお供にOKだし、いくら飲んでも飲み飽きない。 ライチとブラッドオレンジだなんて、こんな組み合わせがあったのか、というちょっとした驚き。
 いまや缶チューハイは百花繚乱だが、事実上、キリン氷結が牽引役で、各社が何を出しても、 その後を追っているような印象が拭いきれない。各社とも工夫をしてるんだろうけども、 レモンとかグレフルなどのベーシックなフレーバーでは差別化が難しい。 そんな中、こういう新しい提案をしてくれると、ほほう、と感心する。
 スキッシュって、 どれも完成度が高いのに、今ひとつ伸びないのは、やっぱり販売チャンネルの問題なんだろうか。 私は応援したいと思う。


2004年2月14日
No.207 スーパーチューハイ 淡麗レモン / サントリー

スパチュー 淡麗レモン  コンビニに並んでるのをたまたま見てGET。目立たないので見過ごしてしまいそうな缶。
 古いスパチューのパッケージデザインだから以前からある商品かと思ったが、サントリーHPを見たら、 2月10日新発売だそうである。
 香りはとてもナチュラルでさわやか。ジュース的。
 味わいも軽やかで、実にスッキリしている。まさに名前の通り、淡麗なテイスト。レモンスカッシュを飲んでいるかのようだ。
 アルコール分が7%なのに、まったくそれを感じさせない。果汁は2.5%。 原材料は、焼酎、レモン、糖類、酸味料、香料となっている。焼酎を使っている正統派のチューハイだが、 焼酎臭さはないので、ウオッカかと思った。
 これは、ぐいぐいいける。飽きも来ない。地味だが固定ファンがつきそうな商品だ。
 マーケティング優位のサントリーではあるが、 こういうしっかりしたものを、地道に作っていって欲しいと思う。


2004年2月18日
No.208 白桃とカルピスのお酒

白桃とカルピスのお酒  こういうすき間も攻めておこうということで、ジュースのようなお酒。
(新ネタがないから、こういったもので埋めようというのが、本音だったりするわけだが・・)
 原材料名は、もも果汁、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウオッカ、糖類、酸味料、香料、安定剤(大豆多糖類)。 アルコール分3%。
 桃の甘ーい香りがいっぱい。とてもアルコール飲料とは思えない。 原材料名の乳酸菌飲料とはカルピスのことだと思うが、甘酸っぱい味わいはまさにカルピスそのもの。 飲み干した後に、何かがのどに引っかかるのも、カルピスらしい。
 そもそも度数が低いので、アルコール感がほとんどないが、甘さがよけいにそれをマスクしている。
 まったく想像通りの味なので、おもしろみがないと言うべきか、安心できると言うべきか。 ともあれ中年男性が風呂上がりに飲むような酒ではないということだけは言えると思う。 でも、素直においしいよ。


2004年2月22日
No.209 ハニーブラウン / キリン

キリン ハニーブラウン  以前はローソン限定で売られていたが、このたび大々的に発売となった発泡酒。テレビCMもやっている。
 以前の製品と中身は変わらないだろうと思うが、念のために味見を。
 完全な白ではなく、ほんのりカフェオレ色がかった泡。液色は濃いビールといった感じ。香りに臭みはなく、少しビールに近い。
 味わいはふわっと甘いが、甘ったるくはない。ハニーという名前のイメージとは違う。苦味も結構利いている。 ただ、後味にはどうしても発泡酒臭い感じが残る。
 やはり以前に飲んだ時と感想は変わらない。中身は同じなのだろう。以前にも書いたが、 所詮発泡酒はビールに近づけようなどと悪あがきをしても無駄なのだから、こうやって独特の存在意義を出す方が、 賢いやり方だと思う。
 だがしかし、毎日これを飲みたいか?と言われれば、やはりNO。 仮に1箱24本入りプレゼント!なんて言われても、うれしくないだろう。


2004年2月23日
No.210 スーパーチューハイ 淡麗グレープフルーツ / サントリー

スパチュー 淡麗グレープフルーツ  先日の淡麗レモンに引き続き、今度は淡麗グレープフルーツ。なんとスーパーで98円でget。
 でも、新製品として華々しく扱われているわけではなく、ひっそりと安売りされていた。なんだか不憫に思えた。
 さて、肝心の中身。
 香りに華やかな印象はあまりなく、シャープな感じ。味わいにも甘ったるさはなく、アルコール感が全面に出て来て、 レモン同様、淡麗の名にふさわしい。
 果汁2.5%、アルコール分7%。レモンと一緒。原材料名は、焼酎、グレープフルーツ、糖類、酸味料、香料となっている。
 レモンのほうでは、焼酎感に乏しかったが、こちらのほうが焼酎らしい。よって、正統派のチューハイ好きに向いている。
 爆発的に売り上げを伸ばせるような商品ではないかもしれないが、こういう地道な努力は評価したい。


2004年2月25日
No.211 春生 / サントリー

サントリー 春生  これ、確か昨年も出てたような気がするんだけど、ここでは取り上げていなかった。
 桜の花のイラスト。色も淡い桜色から白へのグラデーション。見るからに春らしいパッケージ。
 中身は、「さわやか旨口」と書かれているイメージに近い味。香りからは確かに発泡酒であることがわかるが、 臭みは弱い。口の中にうにゃっとした甘みが広がる。重みはなく、苦味も弱く、さわやかというよりは軽やか。
 ビールもどき発泡酒だと思わず、焼酎か何かで、すごく薄く作った水割りだと思って飲めば、 この薄ら甘い感じも許せる。
 季節限定発泡酒としては、まあ良くできている方だとは思う。


2004年2月26日
No.212 スーパーチューハイ 華 Hana <ベリー&ベリー> [ストロベリー&ブルーベリー] / サントリー

サントリー スパチュー 華  またまたやってきた季節限定チューハイ。
 冬に予想したとおり、昨年と同じ「花」も既に出ているんだけど、 それとあわせて、なんと音の同じ「華」をぶつけてくるとは。ちょっと予想できなかった。
 缶にイチゴのイラストがあり、液色もそのイメージどおりの濃いピンク。香りが甘〜いのもイメージどおり。
 味もまったく予想どおり。イチゴとブルーベリーがほどよく調和し、かわいらしい甘さに仕上がっている。
 意外性がなさすぎて、あまり面白くない。ジュースのようだけどコクがなく、酒というには甘すぎる。 特にこれでなきゃいけないというシーンが浮かばない。その意味では、「花」のほうが、 よほど優れた製品であると言える。


2004年3月2日
No.213 ギュギュッと搾ったシャルドネサワー / メルシャン

ギュギュッと搾ったシャルドネサワー  こういうすき間でちゃっかり便乗しているのって、いいね。
 サントリーが、スパークリング・ロワイヤル マスカット・オブ・アレキサンドリアのような製品を出すと、 いかにも「ものまねだな」「キリンに屈したか」という感じだが、メルシャンが何の宣伝もなく、こういったものをひっそりと出すと、 哀れさをすら誘う。臆せずそれをやってのけたことに、まずは拍手を贈ろう。
 香りはとっても甘く、ジューシー。味わいも、悪く言えばただ甘いだけ。普通のぶどうジュースよりも糖度は高い気がする。 それもそのはず、ワイン用品種であるシャルドネの果汁が、なんと63%。 他のぶどうを混ぜずに、シャルドネだけで63%だよ! ワイン用ぶどうは、食用に比べて極めて糖度が高いので、 普通はジュースとして飲むことはしない。だからこんなふうにチューハイに使うなんて、言ってみれば反則。 キリン氷結 シャルドネスパークリングが果汁5%であることを考えると、 同じ切り口でありながら、まったく違う製品であることがわかる。
 アルコール分は4%。これでもかというほど果実味が口に残り、アルコール感はほとんどない。 食事には合わせにくいし、喉が渇いたときに飲むのにも適さない。いつどういうシチュエーションで飲んだら良いんでしょう、 というチューハイだ。


2004年3月4日
No.214 タカラCANチューハイ スキッシュ ダブルミックス レモン [シシリー&カリフォルニア]

スキッシュ W MIX レモン  また缶チューハイ周辺が騒がしくなってきた。
 サントリーの淡麗レモンなどはひっそりと出されたが、これから他社も色々出してくるようである。
 これはまず缶を見て、スキッシュのシリーズであることはすぐわかる。しかし大きくWの文字があるので、新製品だとわかる。
 香りは、ナチュラルというよりは、ナチュラルっぽく作られたキャンディのような、甘い雰囲気。嫌みはない。 味も酸が強すぎず、ほんのり甘くて飲みやすい。アルコール感がしっかりあるが、クリアな飲み心地で、スキッシュの名にふさわしい。
 バランスがとてもよく、後味がすっきりしていて、さわやか。風呂上がりにぴったり。2種のレモンのミックスらしいが、それはよくわからない。 アルコール分6%、果汁5%。
 これまでのスキッシュのシリーズの中で、最高の完成度にあると思う。 このダブルミックスは、他のフレーバーも出ているので、これから順次取り上げる。


2004年3月5日
No.215 新・一番搾り / キリン

新・一番搾り  一番搾りがリニューアルした。あまり大きく宣伝されていないようだけれども、看板商品を変えるというのは、 それなりに大きな決断だろう。ビール不振の状況にテコ入れをしたいということなのだろう。
 泡はきめ細かい。軽くフルーティなホップの香り。少し華やかになったかな?
 口に含んでみて感じるのは、かなり苦味が強くなった(ような気がする)こと。今ここに旧製品がないので、 直接比べることはできない。だから、思い過ごしかもしれない。もともと一番搾りは結構苦味が強いほうだが、 より際だったような気がする。
 あいかわらず変な酸を感じさせるところは健在。ふんわり甘みもあって、後味には麦っぽい味わいがある。 なんだかいろんな味の要素がパワーアップして、無節操な感じになった気がする。
 以前からそうだが、より一層「一番搾り」の名のイメージとは違う味わいになったようだ。 といっても決して悪くなったわけではない。ただ、名前のイメージだけで女性の支持を受けているとしたら、 これはだいぶ苦しいのではないかと。
 それにしても、なんで一番搾りって、こんなに苦酸っぱいんだろう・・。


2004年3月6日
No.216 タカラCANチューハイ スキッシュ ダブルミックス グレープフルーツ [ルビー&ホワイト]

スキッシュ W MIX グレープフルーツ  スキッシュ・ダブルミックスシリーズの2種目を取り上げる。
 レモンがなかなかよかったので、グレープフルーツも期待して臨む。
 香りはおとなしめだが、グレフルにしては甘い雰囲気。しかし味は、香りの感じよりは甘くはなく、 苦味のほうが際だっていて、シャープな飲み口。口いっぱいに満たすと、ジュワっとした炭酸とともに、 酸と苦味が占拠する。果汁が少ないのにもかかわらず、柑橘のキシキシした感じまで残す。
 缶にもおいしそうな絵が描かれているとおり、2種のグレープフルーツのミックス。 味だけではよくわからないが、香りの甘い雰囲気には、それが出ていなくもない。 まあ、ミックスなんだと言われるから、そんな気もすると言う程度かな。
 アルコール分6%、果汁7%。アルコール感も十分感じるし、果汁が少ない割には後味に尖った酸が残る。 クリアで、かつ、直球勝負のチューハイと言える。


2004年3月7日
No.217 タカラCANチューハイ スキッシュ ダブルミックス アセロラ&レモン

スキッシュ W MIX アセロラ&レモン  スキッシュ・ダブルミックスシリーズの3種目。
 これまで、レモングレープフルーツと登場。
 缶の色は赤というか朱色で、これは従来のスキッシュ・アセロラと同じ色であると思われる(並べて見たわけではないので、 本当のところはわからない)。2つの果実の絵が描かれているのは、このダブルミックスシリーズに共通のもの。
 液色はピンクと肌色の中間といった感じで、アセロラのイメージよりは薄い。香りは、何も前知識がないとすると、 梅酒のように感じる。しかし、梅よりは若干チェリーっぽいので、アセロラなのかとわかる。
 口に含んだ印象も、梅酒的。ただ、その後甘みが広がるので、梅ではないなと。
 スキッシュ・アセロラに比べるとライトな感じで、その分、酸が効いている。 後味もスッキリ。
 アセロラ&レモンなんですよ、と言われるからわかるが、言われなければただアセロラの薄いヤツって感じか。
 アルコール分6%、果汁4%。意外にもレモングレープフルーツよりも甘く優しいので、 これが一番女性向き(ただし、比較的お酒に弱い人)ではないかと思う。


2004年3月8日
No.218 タカラCANチューハイ スキッシュ ダブルミックス うめ [梅酒&梅果汁]

スキッシュ W MIX うめ  スキッシュ・ダブルミックスシリーズの4種目。
 香りは軽やかで、梅酒をすごーく薄めた感じ。飲み口も実に軽やかで、「これって、普通の梅酒チューハイを、ただ薄く作っただけじゃないの?」 と言いたくなる。酸もほどほど、甘みもほどほど。
 普通、梅酒っていうのは、本当の酒飲みが好んで飲むことは少ないと思うのだけれど、その理由は、 甘みが強くて、しかもアルコール感に乏しい、というところにあると思う。その点、このチューハイは、甘みがあっさりしていて、 ぐいぐい飲める。単にジュースみたいと言えなくもないが、これはこれで絶妙のバランスを保った味なので、よしとしよう。
 この製品を最初に見たとき、「あ、数合わせだな」と思った。梅酒&梅果汁だなんて、無理やりっぽい。 ダブルミックスのラインナップをそろえるための第4の商品だな、と。
(実は下記に登場するように、このシリーズは全5種である。第5の商品、だね、これは)
 そんなふうに批判的な目をもって臨んだわけだが、意外と悪くなかった、というのが素直な感想。
 アルコール分6%、果汁1%。


2004年3月9日
No.219 タカラCANチューハイ スキッシュ ダブルミックス ピーチ [白桃&黄桃]

スキッシュ W MIX ピーチ  スキッシュ・ダブルミックスシリーズの5種目。
 実はこのシリーズ、最初に店頭で見つけたとき、4種類しか見あたらなかったのだが、タカラのHPには、 ピーチも紹介されていたので、早速探しに行った。どうやら缶の色がアセロラ&レモンに近いために見落としていたようだ。
 香りは甘く、人工的。あえて天然っぽさは追求せずに、おいしそうであればいいというコンセプトの下に作られたかのよう。 やはり味も香りの印象のまま。豊かな甘みが中心だが、なぜか渋みもある。
 味の基調は白桃だが、甘みが強いので黄桃も入っているのだと納得する。ただし、言われなければ分からない。
 アルコール分5%、果汁6%。
 シリーズを通しての感想としては、まずレモンで大いに感心させられ、グレフルもなるほどと思い、 アセロラ&レモンは特に印象には残らず、うめはどうかなあって感じ。そしてピーチは、一番スキッシュらしくないかな。


2004年3月10日
No.220 麦風 BAKUFU / サントリー

サントリー麦風  サントリーから出た奇抜な飲物。なんと、ビールと麦焼酎のカクテル。麦つながりってことだね。
 あーあ、なんでこんなものまでテイスティングしなきゃいけないんだろう、と少し憂鬱になりながら、缶を開けた。 はっきり言って、おいしそうじゃない。しかし、その悪いイメージは、良い意味で裏切られることになる。
 まず液色はどこから見てもビールそのもの。泡は、若干発泡酒のようなちりちり感があるものの、けっこう持続する。 香りはちゃんとしたビールほどの深みはない。発泡酒のような臭みが少しある。
 味は苦味優勢。けっこう飲み応えがあるけれど、飲み干した後にほろっとした甘みが残る。 この後味だけが、唯一焼酎を感じさせる。
 もし、事前に何も知らされずに飲んだら、まさか焼酎とは思わないだろう。ビールほどの深みもないし、変な甘みが残るので、 やっぱり発泡酒?ってとこだろう。それにしては臭みも弱いし、しっかりした苦味もあるし、不味くないじゃん!って感じ。
 これ、けっこう和食に合いそうです。最後のほろっとした感じが、デリケートな料理にもマッチしそう。
 130円というのも素晴らしい。焼酎と混ぜるなんて、こんな形のコストカット方法があったのかと、感心した。 発泡酒の味を何とか向上させようという悪あがきを続けるよりも、よほど気が利いている。
 じゃあお前、毎日飲みたいか?と問われれば答えはNOだが、この意表をついた企画力は、素直に賞賛しよう。


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