No.241〜260
2004年4月17日
No.241 果汁チューハイ 旬果搾り グレープフルーツ(リニューアル製品)/ アサヒ
2月25日に発売された旬果搾りのリニューアル版。既にレモンを取り上げているが、
このたびグレフルをやっと入手した。
香りはやや人工的で、甘そうな雰囲気。でも、口当たりは結構シャープ。酸の強さと炭酸の刺激のせいだろう。
飲み進めると、どんどん酸っぱくなってくるが、それがむしろ心地よい。酸と苦味のバランスが、グレープフルーツ
の味をうまく再現している。それもそのはず、なんと果汁が30%だという。以前の製品は18%だったから、
大幅アップである。
ほとんど酒を感じないのは、アルコール分が5%だからなんだろうが、この味作りは、まさにアサヒならでは。
もうハイリキ時代の旬果搾りとは大きく変わってしまった。
先日取り上げた旬果搾りナチュリアも果汁30%だが、まったくタイプが違うので、バッティングはしないと思う。
2004年4月18日
No.242 果汁チューハイ 旬果搾り うめ(リニューアル製品)/ アサヒ
昨日に引き続き旬果搾りのリニューアル製品。今度は、うめ。
まず、香りのインパクトが強い。各社梅酒チューハイの中では、香りはこれが最も甘いのではないかと思う。
キャンディのように、わざとらしいほどの香り付け。でも、それが嫌みには感じない。
味も厚みがあり、アルコール感はほとんど感じないので、甘味の強い梅酒を炭酸で薄くなるまで割った後、
糖分を添加したような味わい。
果汁10%、アルコール分5%。原材料は、アルコール、梅酒、梅ワイン、梅果汁、糖類、酸味料、香料。
梅ワインというのは、アサヒから製品として売られている"梅ワイン"のことだろう。たっぷりした甘味の一端は、これだな。
単に梅酒をソーダで割ったよりももっと軽やか、かつジュースっぽく仕上がっている。
旬果搾りシリーズらしい、女性受けしそうな製品。
以前の製品よりも、かなりお子様テイストになっている。
2004年4月19日
No.243 果汁チューハイ 旬果搾り もも(リニューアル製品)/ アサヒ
引き続き旬果搾りのリニューアル製品。今度は、もも。
私が桃の味を好きだからだろうか、そもそもこの手のチューハイにあまり期待をしていないからだろうか、
各社の桃味チューハイをあまり不味いと思ったことがない。表現しやすいフレーバーなのだろうか。
果実感がかなり強調された香りで、とっても甘そうな印象。車の芳香剤でこんなのがあったような。
味もわざとらしいくらいに甘く、少々嫌みな感じかも。でも、甘ったるくて飲めないということはない。
このシリーズに共通のことだが、アルコール感に乏しいので、ごくごく飲める。
果汁11%、アルコール分5%。原材料は、アルコール、もも果汁、糖類、酸味料、香料。
以前の製品に比べると、甘味が強調されたように思うのだが・・。真偽のほどはわからない。
2004年4月20日
No.244 新・カロリ。レモン(リニューアル製品)/ サントリー
いつの間にか「カロリ。」もリニューアルしていた。
以前の製品にダメ出しをした私ではあるが、新しくなったからには、もう一度まっさらな気持ちで臨まなくてはならない。
それにしても、「果汁UPでおいしさアップ!」というコピーが、いかにも、である。
だいたいどの製品も、リニューアルするときには、「さらにおいしくなりました」てな文句で宣伝するが、
それってつまり、今までおいしくなかったってことだからね。従来の製品が、これ以上にないくらい完成されていたならば、
そもそもリニューアルする必要なんかないわけだから。
とまあ、こんなふうに減らず口をたたきながら挑むわけである。
まず香りは、意外にもフレッシュで尖ったレモンの香りが立ち上る。前とだいぶ違うぞ。
味もみずみずしさが良くでていて、シャープな飲み心地。以前の製品にあった人工甘味料的ぬぼーっとした甘味は奥に引っ込み、
ひたすら酸が強調されている。
果汁4%(以前の製品は3%だった)、アルコール分4%。カロリー50%オフ、糖質80%オフ。原材料は、レモン、ウオツカ、糖類、
酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、炭酸ガス含有。
こんなに目に見える形で改善された製品というのも珍しい。それだけ以前の製品がひどかったということで、
これでやっと普通のチューハイレベルになったというのが正しいが。
2004年4月23日
No.245 新・カロリ。グレープフルーツ(リニューアル製品)/ サントリー
今度は、リニューアル「カロリ。」のグレープフルーツ。
初めに断っておくが、今日は風邪をひいているのを押して、これを飲んでいる。したがって、
正確なテイスティングができないであろう懸念がある。
こちらも「果汁UPでおいしさアップ!」というコピーが。
柔らかく甘そうな香りで、刺激は弱い。グレープフルーツ味のガムのような感じ。
味の方は、口に含んだ瞬間「う〜ん。ポカリスエット!」と思う。酸味の弱いグレープフルーツフレーバーに、人工甘味料の甘さを加えると
ポカリっぽくなる。それに炭酸を少し加えると、一丁上がり。そんな味だ。
ぜんぜんナチュラルじゃないし、アルコール感もなくって、薄ら甘い。
でもなぜかそれが心地よくすら感じる。体液の浸透圧に近い、というポカリを連想するからだろうか。
これで運動の後の渇きをいやしたくなるから不思議だ。しかも炭酸入りだし、お得な感じ。
どうもこれは、酒と思って飲まなければ、それなりに楽しめそうな、そんな変なチューハイだ。
2004年4月24日
No.246 レモンスカッシュサワー / メルシャン
あまり売っているのを見かけない(少なくとも私の生活圏では)製品だが、
大手のものであることと、4つのフレーバーが出ているので、早速getして、試すことにした。
ネーミングも、パッケージデザインも、爽やかさを強調したもので、これからの季節向きと言える。
外に発散せず、やや内向きの香り。レモンの実よりも皮のイメージ。したがって、香りからはあまりフレッシュ感は伝わってこず、
むしろアルコール感がしっかりしたタイプなのかと思う。
しかし、味は軽やかで、ジューシー。レモンスカッシュとの名のとおり、
爽快で、アルコール感は薄い。炭酸も強めで、昨今流行の微炭酸ものとは一線を画す。
飲み込んだ後に、やっと、じんわりアルコール感がある。
果汁10%、アルコール分5%。原材料は、レモン果汁、醸造用アルコール、糖類、
酸味料、香料。
暑い夏の炎天下に、ギンギンに冷やしたものを飲みたい。ビールよりも爽快だと思う。
2004年4月25日
No.247 新・淡麗アルファ / キリン
断言しよう。
私が今まで飲んだすべてのアルコール飲料の中で、一番まずいと感じたのが、この淡麗アルファ(前作)だった。
だから、いくらリニューアルしたとはいえ、気が重くないわけはない。にもかかわらず、果敢に挑むのは、
私が闘うWEBマスターだからだ。
さて、この新製品だが、香りを嗅いだ瞬間から、もう気分が悪くなった。ほとんど変わってないじゃないか。
建築中の木造家屋のような、新建材に接着剤が入り交じった匂い。あるいは、おはぎを作る工場の煙突からはき出される空気のような匂い
(わかるかなあ、米飯に合成保存料を混ぜたような匂いです)。
口の中で、にわかに薄ら甘さが広がり、一瞬焼酎のような味わいをみせるものの、すぐさま接着剤臭さが取って代わる。
前作で私は、「木工用ボンド」と評したが、その点は少し改善されたのか、「瞬間接着剤」レベルにはなっている(臭みが若干やわらいだということね)。
でも、正直なところ、やはり、目くそ鼻くそという水準。350ml飲み干すのが、本当につらい。無理して飲んだら、マジ吐きそう。
CMで「さらにおいしくなった」なんて言ってる。もう笑うしかないでしょ。
原材料は、麦芽、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ、糖類、香料、酸味料、カラメル色素。アルコール分5.5%。
なんとプリン体99%カットという。痛風が気になるオジサンには朗報かもしれないが、そこまでして酒なんか飲むなよ、と忠告したい気分。
もし、これを飲んでおいしいと感じた人がいたら、ぜひご一報頂きたい。貴重な味覚の持ち主として、祭り上げて差し上げます。
2004年4月26日
No.248 本搾りチューハイ レモン(リニューアル製品)/ メルシャン
本搾りチューハイが、ひそかに新しくなっていた。パッケージデザインのみの変更かと思いきや、
4種のうち、このレモンと、オレンジが変わったという。早速試してみる。
香りは極めてフレッシュで、いかにも今レモンを搾ったところという尖った感じが満載。
フルーティというより、緑っぽい。傷口に付けたら、飛び上がるほど痛いだろうなあ、というほど強い酸。
味わいも、これは何でしょう?と問われたら、ライム!と言ってしまいそうなほど、グリーンな感じ。
シャープで、濁りがなく、かなり青臭い。果実感とアルコール感のバランスがとてもよく、
この味は、なかなか作れないのでは?と思うほど。
果汁10%、アルコール分7%。原材料:レモン果汁、ウォッカ。糖類、香料、着色料は不使用。
以前の製品が、果汁14%、アルコール分6%だったので、より一層シャープな味を目指したということだろう。
その目的は、首尾よく達成されている。こちらの方が、酒飲みには受けそうだ。ちゃんと消費者の声を受け止めてリニューアルしてくれたようで、
うれしい。
私は以前から応援しているのだが、この新製品が、より多くの人に気に入ってもらえることを、期待したい。
2004年4月27日
No.249 本搾りチューハイ オレンジ(リニューアル製品)/ メルシャン
昨日に続き、新しくなった本搾りの2種目は、オレンジ。缶のデザインが変わったとはいえ、
言われて初めて気づく程度。リニューアルって難しいよね。
パッケージを完全に変えてしまうと、別の製品かと思われるし、変えなさすぎると気づかれない。
その合間で苦渋の選択を強いられる。後者の例であるこれは、ただでさえCM露出度の低い製品なのだから、
多くの人に気づかれないでいるのではないだろうか。
まず香りは、妙に自然さを"不自然に"(香料で)強調した製品とは違い、とても素っ気ない。
バヤリースオレンジのように、明らかに天然果汁ではないな、という香り。果汁100%ではないのだから、
考えてみれば当然だ。
味は、自然な果実味が前面に出て、なおかつさらっとしている。バレンシアオレンジのようでもあり、
みかんのようでもある(本当は何なのか不明)。飲んでいるときは、ソフトドリンクのようだが、
飲み干した後に、じんわりアルコール感がある。糖類不使用ながら、オレンジの糖分のために、
適度に甘い。
果汁30%、アルコール分6%。原材料:オレンジ果汁、ウォッカ。糖類、香料、着色料は不使用。
以前の製品と比べると、レモンと同じく、果汁含有率が下がった(35%から30%へ)のだが、
あまり違いを感じない。ある程度シャープになったかな、という程度。いずれにしても、
各社オレンジチューハイの中では、ぶっちぎり一位の座は不動だ。
2004年4月29日
No.250 果汁チューハイ 旬果搾り りんご(リニューアル製品)/ アサヒ
旬果搾り・りんごのリニューアル製品。
近所のスーパーでは最近まで旧製品が並んでいたが、ようやく在庫がはけたのか、発売から2ヶ月経って、
ようやく新製品が店頭に並ぶようになった。
香りはまさに、りんご果汁。香料だということはわかりつつ、それでも納得してしまう。
飲み口も果汁の優しさがそのまま表現され、甘く、かつ、爽やか。炭酸とのバランスも良い。
果汁18%、アルコール分5%。原材料は、アルコール、りんご果汁、糖類、酸味料、香料。
あいかわらず「アルコール」というのは謎だが、旧製品(果汁15%)と比べて果汁は3%アップし、"りんごワイン"(シードルのことだろう)
を使わなくなった。果汁が増えたのに、くどくはなっていない。
おいしいけれども、酒を飲んだ感じはぜんぜんしない。ま、これでいいのかな。
2004年4月30日
No.251 新・カロリ。巨峰(リニューアル製品)/ サントリー
最近、マイナーチェンジする製品が多いので、取り上げるのもなかなかたいへんなのだが、
今日飲むのは、リニューアル「カロリ。」の巨峰。
グレープ味のドロップのように、甘い香り。いかにも人工的だが、おいしそうではある。
味もお菓子的というか、果汁入りアイスバーのよう。特有の渋みがあって、その点はとてもぶどうらしい。
ただ、人工甘味料の甘さがどうしても鼻につく。
果汁2.6%(巨峰果汁2.0%)、アルコール分4%。カロリー50%オフ、糖質80%オフ。
原材料は、ぶどう、ウオツカ、糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
シリーズ共通の「果汁UPでおいしさアップ!」の文字あり。確かにフルーツ感は悪くはないが、甘味が気になる。
以前の製品と比べて、抜本的に変わったというほどではない。
2004年5月2日
No.252 グレープフルーツスカッシュサワー / メルシャン
先日同じシリーズのレモンスカッシュサワーを取り上げたが、今日はグレープフルーツ。
シリーズに共通のパッケージデザインだが、色が緑なのは、他社チューハイと同じで、グレープフルーツは緑という
常識が出来上がっているかのようである。
まず香りは、いかにも人工的で甘そうなグレープフルーツ香。ジュースっぽいが、これはよしとしよう。
炭酸の刺激が強く、シュワシュワっとした飲み口。これが実に爽やか。最近はどちらかというと微炭酸ばやりだが、
そんな風潮に果敢に挑むかのようなストロングさ。とても好感が持てる。
香りの印象から受けるほど味は甘くはなく、むしろ柑橘の苦味や渋みが強調されている。
だから後味も実にシャープ。でも、アルコール感はきちっとある。
果汁10%、アルコール分5%。原材料は、グレープフルーツ果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料。
いたずらに果実感を強調することなく、ソフトさを追求することもなく、あえて無骨な作りにしているところが、
このシリーズの魅力である。
2004年5月4日
No.253 巨峰スカッシュサワー / メルシャン
レモンスカッシュサワー、グレープフルーツスカッシュサワーと既に2種を取り上げ、
3種目は巨峰。
ここまで、すべてジュースのようだが甘ったるくはなく、炭酸が強くて爽やかという味づくりで一貫している。
香りは甘く、ファンタグレープ的。想像通り。
炭酸の刺激が強く、とてもシャープな点も、期待通り。
まったくと言っていいほどアルコール感がなく、グラスに注いでジュースだと言って渡されたら、
知らずにごくごく飲んでしまいそう。しかも、飲み終わっても気づかないかもしれない。
こんなもん酒じゃない!と怒り出す人もいそうなほど、アルコールを感じない。
でも私は、こういう潔さ、コンセプトの明快さは大好きだ。
果汁10%、アルコール分5%。原材料は、ぶどう果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料、
アントシアニン色素。
個性のはっきりした良い商品なのに、あまり売っていないのが残念だ。
2004年5月6日
No.254 白桃スカッシュサワー / メルシャン
レモンスカッシュサワー、グレープフルーツスカッシュサワー、
巨峰スカッシュサワーに続き、4種目は白桃。
まずこれ、缶を開けた瞬間に、おおっと思った。香りが、白桃の缶詰!
そう、桃をシロップ漬けした、あの甘〜い感じ。香料で作ってるんだということがわかっていても、
結構ナチュラルに感じてしまう。桃の生臭い感じも良く出てる。
甘味が強く、味はナチュラルとはいかないが、炭酸の強さがなんとか引き締めている。
果汁10%、アルコール分5%。原材料は、桃果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料。
シリーズの中では、一番甘味が強い。その点をもう少し抑えてくれたら、本当に良い製品になると思う。
2004年5月7日
No.255 生黒(リニューアル製品) / キリン
もうだいぶ経つが、生黒が新しくなったらしい。らしい、というのは、はっきりした宣伝がないからだ。
なぜ知ったかというと、駅の広告に、Renew! とあったからだ。
見た目にもほとんど気づかないのだが、よく見ると、文字が金になっているのが、以前の製品と違う。
考えてみれば、宣伝費を削ることで販売価格を下げるというのが「極生プロジェクト」
(極生と生黒)だったから、"変わりましたCM"がないのは当たり前。
プロダクト単位で採算をとるというのが鉄則だとしても、このプロジェクトは、
"広告費を削ったのであって品質を落としたのではありません"という姑息な「宣伝」が命だから、
意地でもCMをやらないんだろうな。でも、もっと安いのにガンガンCMやって、バンバン売れている
サッポロドラフトワンを横目で見て、うらやましくないのかな、なんて思ったりする。
さて、中身だが、香りは黒というより普通のビールみたいで、発泡酒臭さはない。
もちろん豊かさもない。
味は苦味を利かせ、キリッとしており、適度な焦げ臭も悪くはない。
軽やかで、まるで黒ビールの上ずみみたい。
前の製品より焦げ臭が弱くなったかな。いや、気のせいかな。
と、ここまで書いて、キリンのHPを見てみた。
「香ばしさに深みを。後味に磨きを。」とある。やっぱり手を加えていたんだね。初めて知った・・。
2004年5月11日
No.256 COORS KEYSTONE / クアーズ・キーストーン(発泡酒)
何か新製品はないだろうかと入ったコンビニで、偶然みつけた。なんと、あのクアーズの発泡酒。
液色は薄く、泡に力はなく、さすがに発泡酒だなと思う。しかし、香りに臭みはなく、
コロナビールに似た感じ(LPガスのような)がある。
味はやはり軽く、パンチ力に欠ける。苦味がそこそこ強いので、それなりに引き締まった感じはあるが、
飲み込んだ後に、発泡酒特有の妙な甘味が口中に残る。これさえなければ、もっと評価できるのにな。
結局のところ、発泡酒は発泡酒。重みや深みがないことは容認できても、変な甘味を残すところは、どうにもやりきれない。
その他の要素が悪くないだけに、猛烈にくやしい。
容量330mlの小瓶。アルコール分5.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、米、糖類。麦芽使用比率25%未満の表示あり。
原産国は、なんと中国。クアーズ・オリジナルと同じだ。
輸入者は、クアーズ・ジャパン(株)。
2004年5月14日
No.257 ラテスタウト / キリン
キリンから瓶詰めチルドビールシリーズの新製品。品質保持期限は60日という。
「深いコク、クリーミーな泡」がキャッチコピー。なぜ"ラテ"なのかというと、牛乳に含まれる乳糖を加えて醸造したからだという。
まず、グラスに注いでからの泡の様子は、確かに持続はするものの、とりたてて力強いという印象はない。
ふんわり盛り上がるので、クリーミーという表現は、確かにぴったり。
香りは、黒ビールにしては柔らかめ。ロースト香はよく出ているが、重みは感じない。
口に含んだ瞬間、妙な酸を感じる。これが一種の爽やかさを与えているから、黒ビールを飲み慣れない人には
歓迎されるかもしれない。甘味は強くなく、後味もおおむねスッキリしている。
初心者向けに柔らかく飲みやすく作りました、という感じのビール。はっきり言って面白みがない。
でも、たくさん売ろうと思ったら、こういう商品のほうがいいのかもしれないね。
2004年5月16日
No.258 新・カロリ。白桃(リニューアル製品)/ サントリー
新しくなった「カロリ。」の白桃。
既にレモン、グレフル、巨峰の3種を取り上げている。
香りは酸を伴い、桃にしては若干鋭い感じ。味のほうは反対に甘味がだらっとしている。まさに人工甘味料の味わい。
味を締めているのは炭酸。もしこれが弱かったら、どうしようもなく間延びした味になっているだろう。
果汁3.0%、アルコール分4%。カロリー50%オフ、糖類80%オフ。
原材料は、白桃、ウオツカ、糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
リニューアル品のなかで、レモンだけは目に見えてましになったと感じたが、
他はほとんど見るべきところがない。やっぱりこのシリーズは「健康系」といういわば機能を売るものであって、
味では勝負できていないね。
2004年5月19日
No.259 キリンチューハイ 氷結 ライム(リニューアル製品)
特に宣伝もしていないが(少なくとも私は見たことがない)、氷結がこっそりリニューアルしたようである。
缶が新しくなっているのを、スーパーでたまたま見かけgetした。
香りは実にピュアで、今まさにライムを切った感じだが、本物よりも若干青臭みが足りないか。
ひとくち含んで感じたのは、随分と甘味が抑制され、シャープになったなということ。
以前からこの氷結シリーズはクリアな味わい(除:オレンジ)だが、更に磨きがかかった感じ。
多分、メルシャン本搾りを意識してのことだろう。でもあえて大々的に宣伝しないのは、
相手にすり寄ったと思われたくないのではないか。
酸が鋭く、後味も実にすっきりしている。
果汁3%(以前の製品は2.5%だった)、アルコール分6%。原材料は、ライム果汁、ウォッカ、
糖類、酸味料、香料。
缶をよく見ると、「甘さひかえめ」という文字が追加されている。以前の製品も甘くはなかったが、
これは更にシャープになった感じ。
結論として、実によい方向へのリニューアルだったと言えよう。
後日記:5/22の新聞で「氷結を超える氷結、完成。」という広告を見た。一応全フレーバーを刷新したようである。
2004年5月20日
No.260 キリンチューハイ 氷結 レモン(リニューアル製品)
新・氷結の今度はレモン。
実は、当サイトでこのレモンをレポートしたのは、まだ"氷結果汁"と名乗っていた頃であり、
"氷結"になってからは取り上げていなかった。従って、新しくなったと言っても、新しくなる以前の
氷結レモンのデータはない。あらためてテイスティングしよう。
まず香りは強調しすぎたところがなく、やわらかで、好感が持てる。無理をして香りを作ったという感じがあまりない。
味は結構マイルド。氷結レモンって、もっとシャープだったような記憶があるが、こんなに丸みがあったのか。
ジューシーで、酸はほどほど。フルーツ感を強調するのが、今回のやり方なのか。まあ、こんな感じの方が、万人受けするんだろう。
ライムにはあった「甘さひかえめ」の文字がレモンにはない。確かに控えてはいないよね。
果汁3%、アルコール分7%。原材料は、レモン果汁、ウォッカ、糖類、酸味料、香料。