ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.2541〜2560


 
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2010年9月30日
No.2541: リラックス / サントリー
 りらっくす / さんとりー
サントリー 7種のホップ リラックス サントリー 7種のホップ リラックス review
 8月上旬製造品からリニューアルしているサントリー・リラックス。
 従来品は、「7種のホップ リラックス」という名だったのだが、 リニューアルを機に、単に「リラックス」になったようである。 これまでの名前は長くてややこしいということに、気づいたのだろうか。

 グラスに注いだ色は、淡い黄金色。泡は当初は盛り上がるが、きめが粗く、泡持ちは悪い。
 香りを嗅ぐと、あれっ? ビールテイスト飲料のような匂いがする。 従来品は、ほとんど臭みがなかったように記憶しているが、これは一体どうしたことだろう。
 口に含むと、味はほぼクリア。ビターホップの苦味がきちんとあり、アクセントが効いている。 味わいにコクはないのだが、この苦味が、存在感を主張して、水っぽくなるのを回避している。 後味に少し甘味料の甘さが残るのは、ご愛敬。
 最初の香りに若干の臭みを感じ、不安になったが、味にはそれほど影響がなく、安心した。
 アルコール分5%。糖質ゼロ。プリン体70%カット。 原材料名:発泡酒、スピリッツ(小麦)、香料、カラメル色素、 酸味料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
 7種類のホップと天然水100%仕込で奥行きのある香りと旨みを実現しました。 しかも、プリン体70%カット。
 他社のよく売れている新ジャンルなどと比べても、品質的に劣るところはない。いや、なかなか立派な内容だ。 しかし、7種のホップという売りも、新ジャンル愛飲者には、実はあまりアピールしないのではないか。 爆発的にヒットする要素が見当たらない製品。
種別 新ジャンル
2010年10月1日
No.2542: スーパー 爽生 糖質50%オフ(韓国産新ジャンル)
 すーぱー そうなま とうしつ50ぱーせんとおふ
スーパー爽生 糖質50%off スーパー爽生 糖質50%off review
 9月の初旬に、Super爽生 を掲載した。 日本流通産業(ニチリウ)が輸入し、 ニチリウグループに属するスーパーに置かれている韓国産新ジャンル。 これはその糖質50%オフ版である。

 グラスに注いだ外観は、淡い黄金色。泡は粗く、泡持ちも当然悪い。
 香りは、かなりクリアである。雑穀的な臭みも極めて弱い。
 口に含むと、味わいらしき味わいはなく、スッキリ。臭みも弱いので、炭酸水のように、ニュートラルな味。 妙な甘味も残らず、後味にも透明感がある。
 アルコール分4.5%。原材料:発泡酒・スピリッツ(大麦)・炭酸ガス含有。 原産国:韓国。輸入者:日本流通産業株式会社。
 なかなか優秀な新ジャンルである。適度な苦味と爽快感を求めるなら、これで十分。
種別 新ジャンル
2010年10月2日
No.2543: セブンプレミアム チューハイ うめ / アシードブリュー
 せぶんぷれみあむ ちゅーはい うめ / あしーどぶりゅー
セブンプレミアム チューハイうめ セブンプレミアム チューハイうめ review
 ほんとにゆっくりしたペースで紹介しているセブンプレミアムチューハイ。セブン&アイのPB商品である。
 これまでレモングレープフルーツ と掲載した。この「うめ」が3種目となる。

 グラスに注いだ色は、しっかりした黄金色。
 香りはかなり甘そう。うめ味チューハイには、梅酒を使って濃厚なものと、梅酒は使わない軽快なものと、 大きく分けて2系統があるが、これは中間的。実際は梅酒を使っているのだが、その割にはそんなに濃厚な印象ではない。
 味は、やはり結構甘い。梅酒らしいきっちりした味だが、コクはそれほどでもない。ほどほどに爽やか。 無難な味づくりと言える。
 アルコール分4%。果汁2%。原材料:ウメ果汁、醸造アルコール、梅酒、食塩、 果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK)、カラメル色素。
 製造者:アシードブリュー(株)宇都宮飲料工場、栃木県下野市下石橋561。
 ほとんど印象に残らない味わいだが、むしろこういったもののほうが、毎日飲むのには適している。 但し、甘いのが苦手でない人に限る。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月3日
No.2544: 白神山水ビール / トースト・湖畔の杜ビール
 しらかみさんすいびーる / とーすと・こはんのもりびーる
白神山水ビール 白神山水ビール review
 ちょっと前にスーパー成城石井でみつけて購入したものだが、 冷蔵庫にしばらく眠っていた。賞味期限が近づいたので、そろそろ飲もうということで。

 グラスに注いだ色は、濁りのある深い黄金色。純白の泡はきめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 非常に軽快で、かつ、広がりのある清々しい香り。ラベルの絵のように、清らかな水を想像させる。 そして、ただ清々しいだけではなく、白や黄色の花束のような、フラワリーでエレガントな香りが広がる。 それはまるで、ヴィオニエ種を使った白ワインのような華やかさである。
 口に含むと、味わいも非常に清らかで、ピュア。適度な苦味。 素っ気ないようでいて、しっかりと深いモルトの旨みがある。だから、クリアな飲み口でありながら、 余韻に深い甘味を感じる。ミントのような爽やかな風味も残る。しばらくその余韻を楽しんでいたい。 そういう、時間をかけて飲みたいビールだ。
 アルコール分5.5%。 原材料:麦芽、米(あきたこまち)、ホップ。 製造者:(株)トースト・湖畔の杜ビール、 秋田県仙北市田沢湖田沢字春山37-5。
 副原料として、あきたこまちが使われている。地域のキャラクターを大事にした製品づくりには、たいへん好感が持てる。
 あきたこまちという米は、繊細さと適度な粘りを兼ね備え、豊かな食味をもつ素晴らしい銘柄である。 このビールは、その特性を彷彿とさせる味わいに仕上がっている。これは絶賛に値することである。
 入手価格は525円。少々高いと思いながら買ったが、一口飲んだ瞬間に、その気持ちは消えた。もったいないくらいの内容だ。
種別 ビール
2010年10月4日
No.2545: COCKTAILカロリ。クリスタル フルーツシャワー / サントリー
 かくてるかろり。くりすたるふるーつしゃわー / さんとりー
サントリー COCKTAILカロリ。クリスタルフルーツシャワー サントリー COCKTAILカロリ。クリスタルフルーツシャワー review
 明日10月5日発売のカクテルカロリ。
 2種あるうち、今日は「クリスタルフルーツシャワー」を。

 グラスに注いだ色は、かなり濃い黄金色。ほとんど黄色といっていい。
 香りは、甘いマスカット香に、洋なしの匂いが混じっている。あと、柑橘香があるが、 グレープフルーツかな?と思ったら、レモンであった。
 味はやはり甘味が強く、マスカットが一番強く主張する。そして、洋なしのツンとした味わいと、 りんごと思われる甘酸っぱさも。いや、レモンが入っているからこその鋭い酸だろうか。 とにかく、何が何の味なのか、すぐには分からないくらい、交錯している。 そういえば、ラズベリーも入っているみたいだが、私には判別できなかった。
 果汁1.1%。アルコール分3%。カロリー50%オフ。 原材料:アップル、グレープ、ラズベリー、洋なし、レモン、スピリッツ、 糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、紅花色素、カラメル色素。
 マスカットの味わいをメインに、5種類のフルーツをミックスした、 カロリー50%オフのフルーティなカクテルです。
 これだけ果汁を入れながら、トータルの果汁含有率がたったの1.1%ということにむしろ感心する。 にもかかわらず、それぞれのフルーツの風味がちゃんと出ているというのは、 いかに香料の力がすごいかという証明。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月5日
No.2546: 冬麒麟 [冬季限定] / キリン
 ふゆきりん [とうきげんてい] / きりん
冬麒麟 冬麒麟 review
 明日10月6日が発売日となっているキリンの冬季限定新ジャンル「冬麒麟」。
 昨年までは 白麒麟 という名の発泡酒が出ていたが、 今年はカテゴリーを新ジャンル(リキュール(発泡性)@)に変え、名前も変えたというわけである。

 グラスに注いだ色は、しっかりめの黄金色。泡は当初かなり勢いがあって盛り上がるが、泡持ちはそれほどでもない。
 香りを嗅ぐと、ホップが芳しく、かなりクリアな印象。ただ、ずっと嗅いでいると、昔ながらの発泡酒みたいな 雑穀臭が弱いながらも感じられる。
 口に含むと、まずしっかりした苦味がある。妙な甘さなどはなく、非常に落ち着いた味わい。 もちろん、ビール並みのコクは望むべくもないが、臭みがなく、しっかりと苦いだけでも、 十分な仕上がりと言える。
 アルコール分5%。原材料:発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・糖類)・大麦スピリッツ。
 発泡酒のカテゴリーは、販売価格的に不利だし、メーカーさんとしても利ざやが少ないと思われるので、 今後縮小の一途を辿るのだろう。消費者としてみれば、酒税法上のカテゴリーとか、 ましてや税率などはどうでもいい(意識の外)ことであり、とにかく価格と品質が見合っていれば良いので、 多くの消費者は新ジャンルを大歓迎であろう。
 私個人的には、メーカーさんが頑張ると、当局が法律を変えてくるというイタチごっこは、 単なる消耗戦にしか見えず、安価に製品をつくることに技術を傾けなければいけない というのは、非常に空しいことだと思うのだが・・。
 ともあれ、この製品も、自販機の缶ジュースよりも安い価格でこの内容なのだから、 十分すぎる出来ではある。
種別 新ジャンル
2010年10月6日
No.2547: −196℃ 白桃ヌーヴォー <2010収穫> / サントリー
 まいなす196ど はくとうぬーう゛ぉー <2010しゅうかく> / さんとりー
サントリー -196℃ 白桃ヌーヴォー サントリー -196℃ 白桃ヌーヴォー review
 昨日LAWSONに立ち寄ると、これが売られていた。しかも"LAWSON限定" ということで。
 実は昨年もちょうど今頃、同じ製品が出ていた。昨年も今年も、サントリーのサイトにも、LAWSONのサイトにも 掲載なし。それこそ店頭で発見した人だけが知っている製品だと言える。

 グラスに注いだ色は、かすかに白濁。桃果汁のイメージ。
 香りは柔らかいが、少し取ってつけたような白桃香。生っぽい感じはない。
 味は、甘味が弱いわけではないが、こってり感はない。言ってみれば、さらっと甘く、適度にジューシー。 炭酸の刺激で、後味も概ねスッキリ。
 アルコール分5%。桃浸漬酒使用。 原材料名:もも、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。
 山梨県古屋農園で2010年に収穫された白桃を使用。フルーティーで華やかな味わいです。
 缶デザインも昨年のものを踏襲。主に若い女性に手にとってもらうことを意識したパッケージと言える。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月7日
No.2548: COCKTAILカロリ。フルーツレインボーミックス / サントリー
 かくてるかろり。ふるーつれいんぼーみっくす / さんとりー
サントリー COCKTAILカロリ。フルーツレインボーミックス サントリー COCKTAILカロリ。フルーツレインボーミックス review
 10月5日発売のカクテルカロリ。
 2種あるうち、既に クリスタルフルーツシャワー は掲載済。 今日はもう一方の「フルーツレインボーミックス」。実はこれ、新製品ではなく、リニューアルである。 当初の登場は、昨年2月であった

 グラスに注いだ色は、やや濁りがあって、ごく淡い肌色。いや、くすんだオレンジとも言える。
 香りでわかるのは、マンゴーとぶどうくらいか。レインボーという名から類推できるように、 7種類入っているから、何が何だかよく分からない。
 味は一口飲んで、甘いと感じる。マンゴーとぶどうのほか、桃やりんごの味がする。それから、 ブルーベリーかな?(いや、原材料表記を見たら、どうやらカシスのようだ)。それ以外はよくわからない。 とにかくキャンディのように甘く、華々しい味わい。
 果汁1.1%。アルコール分3%。カロリー50%オフ。 原材料:アップル、グレープ(ホワイト、レッド)、マンゴー、 グレープフルーツ、カシス、ピーチ、スピリッツ、 糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、紅花色素、野菜色素。
 マンゴーの味わいをメインに、7種類のフルーツをミックスした、 カロリー50%オフのフルーティなカクテルです。
 従来品との違いは、アルコール度数が4%から3%に下がったこと、果汁含有率が1%から1.1%に 微増したこと、マンゴーの含有比率が上がったことなどである。

 ところで、上記で「7種だからレインボー」などと書いたが、「虹=7色」というのは、世界共通ではない。 世界には、虹を2色と表現する民族も存在するらしい。
 そもそも色の名前というのは、記号である(記号学)。それも、光の波長のここからここまでが赤などと、 厳密に決められているわけではない。言語を覚えたての幼児が、四本足で歩く動物をみな「わんわん」と 呼ぶように、簡素なルール化の下では、単語数は少なくなる。
 現象(物体)を見て我々の心の内部に生じた概念(ソシュールの言語学における「シニフィエ」) を、どう呼ぶか(同「シニフィアン」)ということを、いわば恣意的に定めた関係性(同「シニフィカシオン」)が、 言語をつくる。 虹が7色だというのは、文化の中でそのように恣意的に定めたから、皆それを正しいと思っているだけである。 100色の色鉛筆で虹を描くなら、40色くらい使って描くことだって可能だ (単に赤といっても、例えば三菱鉛筆の100色セットには、ライトバーミリオン、バーミリオン、スカーレット、ジェラニウムレッド、クリムゾンレッド、 カーマイン、ライトカーマイン、ローズなどの色がある)。
 レインボーから派生して、余計なことを書いてしまった。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月8日
No.2549: 和の果実 もも with マスカット / 北海道麦酒醸造
 わのかじつ もも うぃず ますかっと / ほっかいどうびーるじょうぞう
和の果実 もも with マスカット 和の果実 もも with マスカット review
 北海道麦酒醸造の製品は、当サイトではもうかなり取り上げているが、 この「和の果実」シリーズも、これまで りんご with レモンぶどう with ブルーベリーを掲載しており、 これが3種めとなる。

 グラスに注いだ色は、しっかりと濁りがあって濃厚な黄白色。
 香りは、実に桃らしい生臭さをベースに、マスカットの華やかさが加わっているから、 とても化粧品的であり、芳香剤的でもある。ぶどうによって桃の生臭さが際立ってしまっていて、 バランスが悪い。少し変質した白ワインのような匂いにも似ている。
 口に含むと、細かな炭酸のビリビリした刺激が舌先から舌上面にかけて感じられ、 ねっとりとした桃の舌触りと濃厚な甘さ、マスカットの酸味がそれぞれ分離した感じである。 原材料には書かれていないが、レモンのような刺す酸味も感じられる。 すべて新鮮な素材でつくりました、という意気込みは感じられるが、 まとまり感のなさも特筆ものである。
 果汁95%+アルコール5%。
 国産果実の自然な甘味と酸味(糖類、酸味料不使用)のハーモニーを楽しむ fruitful(果汁95%)なプレミアムカクテルです。もも(福島産)+マスカット(岡山産)。
 製造者:北海道麦酒醸造(株)、 北海道小樽市張碓町427番1。
 なぜマスカットを入れたのか。両者の含有比率は書かれていないが、 単にコストを抑えるための方策ではないかと勘ぐりたくもなる。飲み干したあとのグラスも、 正直言ってあまり良い匂いではない。これが自然の組み合わせなのだ、と言われれば、 新鮮さだけは確かに肯定できる。
 200ml入りで、入手価格は399円。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月9日
No.2550: サッポロ黒ラベル 「お〜い!竜馬」コラボレーション缶 / サッポロ
 さっぽろくろらべる 「お〜い!りょうま」こらぼれーしょんかん / さっぽろ
サッポロ 黒ラベル「お〜い!竜馬」コラボレーション缶 サッポロ 黒ラベル「お〜い!竜馬」コラボレーション缶 review
 特にチェックはしていなかったので、発売日も知らなかったが、 コンビニで売られているのを偶然発見してしまったので、買わざるを得ないであろうと・・。
 そもそも私は「お〜い竜馬!」という漫画があることも知らなかったし、 ましてやそれが武田鉄矢原作であるというのも初めて知った(彼が竜馬に心酔していることは有名な話だが)。 私はTVの龍馬伝もまったく見ていないし、興味も皆無だが、皆さんご承知のように、アルコールにだけは興味がある。 いや、正確に言えば、当サイトでできるかぎり多くのアルコール飲料を網羅することに情熱を燃やしているのだ。

 発売日は9月15日ということである。中身はもちろん普通の黒ラベルだが、いちおうレビューしておこう。

 グラスに注いだ色は、しっかりとした黄金色。純白の泡はきめ細かく、当初勢いよく盛り上がるが、泡持ちはほどほど。
 香りは適度に芳しく、華やかさはない。幾分か抑制気味。そこが、伝統的なビールらしい。
 味は苦味がずっしりと重く、味わい深い。この重さが魅力である。
 アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ。
 サッポロさんはこのようなコラボ缶を多々発売しているので、 「ああ、またか」という感じもあるが、こういう機会でもなければ、ふだん黒ラベルを積極的に買うこともないので (だって、最近はあまり売っていないですからね)、みつけたかぎりは必ず買おうと、改めて思った。
種別 ビール
2010年10月10日
No.2551: 箕面ビール ピルスナー / エイ.ジェイ.アイ.ビア
 みのおびーる ぴるすなー / えい.じぇい.あい.びあ
箕面ビール PILSNER 箕面ビール PILSNER review
 大阪で一番有名なクラフトビールである「箕面ビール」は、残念ながらそんなに出回ってはいない。 人気がないからではなく、家族経営の会社だから生産量に限界があるからだ。 我々地元のビール好きは、そのクオリティの高さをよく知っている。
 この緑のラベルのピルスナーを、そういえばまだ当サイトでは未掲載だったので、 先日売られているのを発見した際に、即購入。

 グラスに注いだ色は、淡い黄金色。やや濁りがある。純白の泡は非常にきめ細かく、力強く盛り上がる。泡持ちもよい。
 香りが華々しいが、じっくり嗅ぐと、干し草や穀物系の香りがぎっしり詰まっている。
 味はギュッと凝縮されたような苦味の存在感が強く、モルトの旨みがじんわりと感じられる。 地味だが、味わい深く、余韻も長い。
 アルコール分5%。原材料:麦芽、ホップ。 製造者:エイ.ジェイ.アイ.ビア(有) 箕面ブリュワリー、大阪府箕面市牧落3-19-11。
 どうやら中身は、当サイトで以前に紹介している「心友ビール」と同じらしい。 あちらは、地元だけの限定ラベルのようで、同社のサイトでも販売されているのは、こちらの緑ラベルになる。
種別 ビール
2010年10月11日
No.2552: ストロングオフ / アサヒ
 すとろんぐおふ / あさひ
アサヒ ストロングオフ アサヒ ストロングオフ review
 アサヒの新ジャンル、ストロングオフが、8月下旬製造品から新しくなっている。
 パッケージデザインは、あまり変わっていないが、目印としては、左肩部に赤地に白抜きで「グツとくるうまさ!」 と書かれている点である。

 グラスに注いだ色は、淡い黄金色。泡は当初力強く盛り上がるが、やはり密度はほどほど。 泡持ちもほどほど。
 従来品 にあった、火薬のような香りのインパクトは、やはりある。しかし、ちょっと弱くなったか。 それとも私が慣れたか。
 口に含むと、ピリッとした刺激が度数の高さを感じさせ、さらにその後にくる甘さが、それを増長する。
 苦味もしっかりあり、すべてがストロング。従来品にあった、どうしようもないくらいの甘さは、少し抑制され、 後味が若干スッキリとした。しかし、しびれるようなアルコール感は変わらず、粗暴な味である。
 アルコール分7%。糖質60%オフ。 原材料:発泡酒(麦芽、ホップ、糖類、食物繊維、酵母エキス)、スピリッツ(大麦)。
 このような高アルコールの製品が受けている背景には、 長引く消費不況という側面もあるようだが、格安に手っ取り早く酔えればいいという理由で 選ばれているとしたら、なんだか悲しい。 酔うことだけを目的にお酒を飲まないで頂きたいと、切に思う。 まあ、「お酒を飲んでも酔わなければいいのに」と思っている私のほうが、一般的には変わり者なのかもしれないが。
種別 新ジャンル
2010年10月12日
No.2553: 琥珀の贅沢 <限定仕込> / サントリー
 こはくのぜいたく <げんていじこみ> / さんとりー
サントリー 琥珀の贅沢 サントリー 琥珀の贅沢 review
 本日10月12日発売の新ジャンル「琥珀の贅沢」。昨年の11月に初めて出たもので、 今年が2年目ということになる。

 グラスに注いだ色は、しっかりした琥珀色。烏龍茶程度。 泡は淡いベージュ色できめ細かく、力強く盛り上がり、泡持ちもなかなか。
 香りは、カラメル香とハーブ系の清々しさが同居。重すぎない。また、新ジャンル特有の臭みはない。
 口当たりは苦味が強く、適度に重い。ふんわりとした甘味があるが、それとともにロースティな香味が口に広がる。 ビールのようなコクはもちろんないけれど、芳しく、かつ、引き締まった味わい。
 アルコール6%。贅沢長期熟成・アロマホップ100%。 原材料:発泡酒、スピリッツ(小麦)。
 天王山・京都西山の麓、京都ビール工場において数量限定で製造しています。
 当社主要新ジャンルと比べ、原材料となる発泡酒の熟成期間の基準を5割長くし、 素材本来の旨みをじっくりと引き出しました。
 最近の新ジャンルは、一般的に発泡酒に大麦スピリッツを混ぜたものが多いように思うのだが、 これは小麦スピリッツ。もしかするとそれが、フラワリーな香味に貢献しているのかもしれない。

 ところで、今日火曜と、明日水曜発売の新製品が、通常なら1日2日フライング販売してくれるはずの スーパー(私の行動範囲内)で、全然見つからなかった。半ばあきらめの心境で今日コンビニ(LAWSON)を覗いたら、 なんとたくさん揃っていた。
 連休を挟んだから、流通の都合なのだろうか。スーパーには一切なかったのに、 コンビニには、明日発売の製品も今日全部並んでいた。
種別 新ジャンル
2010年10月13日
No.2554: 果実の瞬間 高知産 ゆず <冬限定> / アサヒ
 かじつのしゅんかん こうちさん ゆず <ふゆげんてい> / あさひ
アサヒ 果実の瞬間 ゆず アサヒ 果実の瞬間 ゆず review
 本日10月13日、果実の瞬間・冬限定2種が出た。 今日はまず1本目として、「高知産ゆず」を飲む。

 グラスに注いだ外観は、無色透明。
 香りは、ゆずにしては、やんわりとジューシーな感じ。甘味もありそうである。
 実際、味は適度にジューシーで、ほんのりと甘い。 ゆずらしい緑っぽい感じもあるが、さほど強くない。
 果汁0.3%。アルコール分4%。
 原材料:アルコール、ゆず果汁、糖類、酸味料、香料。
 高知産ゆずというと、今はなき「旬果搾り」で出されていた。 その時の製品と、何が違うのだろう。 調べてみたら、果汁含有率も、アルコール分も、原材料も、すべて同じであった。 そういえば味も、旬果搾り時代のように、甘味がちゃんとあって、ジューシーである。
 中身が一緒ならば、なぜブランドを変えたのか。もちろん、果実の瞬間は、 旬果搾りとは基本的な製品コンセプトが(若干であっても)異なるもの。私が思っていたのは、 最近の缶チューハイ愛好者の嗜好が、ジューシーなものから、スッキリ系に移っているから、 それに対応したのではないか、ということだが、従来のような味わいのものを、 新しいブランドの下で出すのなら、なぜブランド移行したのか、その意味が希薄になる。
 アサヒさんには、果実の瞬間を、旬果に変わる新しいチューハイの基幹ブランドとして育てたいという思いがあるようだが、 結局昔と同じやり方をするなら、同じ末路が待っていると言わなければならない。
 いやそれとも、他社から譲り受けたブランドが、単にイヤだったのだろうか。 そんな了見でブランド刷新を図っているとしたら、すばらしい品質を持ちながら、安楽死政策で 「本搾り」を殺してしまったK社と、レベルは同じと言われても仕方ない。 このやり方に、私は反対である。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月14日
No.2555: 氷結 Special 林檎&シードル <期間限定> / キリン
 ひょうけつ すぺしゃる りんご あんど しーどる <きかんげんてい> / きりん
キリン 氷結Special 林檎&シードル キリン 氷結Special 林檎&シードル review
 昨日10月13日発売、氷結の期間限定「林檎&シードル」。 昨年も11月に発売された製品だ。

 グラスに注いだ色は、無色透明。
 香りは、フレッシュでキリッとした爽快なりんご香。適度な華やかさ、甘いニュアンスがある。
 口当たりも実にフレッシュで、ピュア。キュンと立った酸味も魅力。 アルコール感はさほど強くはないが、完璧なまでにバランスの取られた味わい。
 アルコール分5%。果汁1.0%。シードル使用。 原材料:りんご果汁・ウォッカ・りんごワイン・糖類・酸味料・香料。 販売者:麒麟麦酒(株)。製造者:キリンディスティラリー(株)。
 林檎の氷結ストレート果汁に、りんごワイン「シードル」を加えた特別な氷結。
 昨年の製品と、中身は変わっていないようである。パッケージデザインも、まったく一緒。
 これだけ完成度が高いと、もう何も手を加えるところはないのだろう。 非常に安定感のある、キリンらしい製品。「さすが氷結」と、思わせてくれる1本。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月15日
No.2556: 直搾り ライム <期間限定> / 宝酒造
 じかしぼり らいむ <きかんげんてい> / たからしゅぞう
タカラ 直搾り ライム タカラ 直搾り ライム review
 10月12日発売、直搾りの期間限定「ライム」。
 直搾りの持ち味であるフレッシュ感、シャープさなどのキャラクターに、 このライムはぴったり合致していると思うので、期待ができる。

 グラスに注いだ色は、ほぼ無色だが、かすかに白濁。
 香りは、缶を開けたときから、フレッシュ感あるライム香が漂う。ほどほどのシャープさで、 ジューシーな感じもある。
 味はその香りの印象通り、適度なジューシー感を持ちつつ、甘味は抑え込まれているので、 実にライムの良いところが出ている。飲み込んだあとにも、口中に甘さを残さない。
 よく、他社のライム味チューハイで、妙に甘さがつけられたものに遭遇することがあり、 「なぜこんな余計なことを」と腹立たしいことがあるが、この製品はそういうストレスを感じない。 非常にナチュラルである。
 アルコール分5%。果汁1.5%。原材料:ライム果汁、焼酎、糖類、酸味料、香料。
 南イタリア産ライムを半分に切って果肉だけを搾ったストレート混濁果汁を使用。 産地と果汁の造り方を厳選したライムのみずみずしい味わいをお楽しみください。
 やはり期待通りの出来映えである。これなら、食事のお供として十分使える。
 飲んでいて思ったのは、ピッツァ・マルゲリータによく合いそうである。バジルのグリーンな風味に呼応し、 モッツァレラの適度なこってり感を抑えることができそうだ。
 私は、ピザを食すときはビールか、 ノンアルコールならサイダーかコーラを飲むことが多いが、今度この直搾りで試してみたい。
 こんなに直搾りらしいキャラクターに仕上がっているのだから、 タカラさんには、ぜひ定番化の検討をお願いしたい。まあ、売れ行き次第でしょうけれど。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月16日
No.2557: 冬物語 (2010〜2011 Limited Edition)/ サッポロ
 ふゆものがたり / さっぽろ
サッポロ 冬物語 2010-2011 サッポロ 冬物語 2010-2011 review
 今年は10月13日が発売日だった、サッポロ「冬物語」。
 この製品の発売告知を見ると、「昨年は休止していたが復活」とある。 確かに当サイトの記録でも、前回掲載は一昨年の10月だ。 ぜんぜんそんな気がしなかった。
 要するに人気が落ちたから一旦やめたのだろうが、 ファンからの熱い声に応えて、今年めでたく復活したわけだ。

 グラスに注いだ色は、極めて深い黄金色、あるいは、淡いアンバー。かなり色が濃くなった印象。 泡は純白できめ細かく、泡持ちも良い。
 香りは落ち着いていて、華やかさよりも、干し藁や米飯など。ロースト香は感じない。
 口に含むと、最初は苦味よりも渋味が強く、少し遅れて苦味も主張。 じんわりと甘味があるが、華やかさはない。
 アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ。
 今年は聞き慣れない「炭焼き麦芽仕込み」。全部ではないらしいが、 炭でローストした麦芽を使用している。
 2年ぶりの登場で、ちょっと趣向を変えてみたのだろうが、製法はともあれ、 寒い季節にふさわしい、じっくりと味わえるビールであることは間違いない。クオリティは申し分ない。
 実はこれ、昨日LAWSONの「お試し引換券」でゲットしたもの。 Pontaポイント100ポイントだったので、つまり100円で入手したことになる。 どれだけ好評を博するかわからないが、地味な製品だけに、先行きが心配である。
種別 ビール
2010年10月17日
No.2558: 果実の瞬間 山形産 ラ・フランス <冬限定> / アサヒ
 かじつのしゅんかん やまがたさん ら・ふらんす <ふゆげんてい> / あさひ
アサヒ 果実の瞬間 ラ・フランス アサヒ 果実の瞬間 ラ・フランス review
 10月13日発売の、果実の瞬間・冬限定2種。 既に高知産ゆずは掲載済。今日はもう一方の「山形産ラ・フランス」。

 グラスに注いだ外観は、かすかに白濁。梨果汁のイメージか。
 香りは、非常にナチュラルでジューシーな感じの洋なし香。シンプルだが、力強い。
 味は甘さがしっかりあって、フルーティ。ラ・フランスの魅力がちゃんと出ている。 飲み込んだ後にも、かなり甘さが残る。
 果汁1.2%。アルコール分4%。
 原材料:アルコール、西洋なし果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。
 高知産ゆずのほうもそうだったが、こちらも「旬果搾り」時代に出たのと、 中身は同じもののように思える。
 まあ、品質的には十分なので、その点は文句はないのだけれど、 看板だけ付け替えて中身は一緒というやり方は、ちょっとどうかと思う。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月18日
No.2559: TOPVALU チューハイ レモン / 合同酒精
 とっぷばりゅ ちゅーはい れもん / ごうどうしゅせい
TOPVALU チューハイ レモン TOPVALU チューハイ レモン review
 イオングループのPB(プライベートブランド)である"TOPVALU"チューハイ。
 夏前頃からだろうか、缶デザインが変わった。売場で見て気づいてはいたのだが、 ずっと取り上げる機会がなく、ここまで来てしまった。 中身はどうなのか。飲んでみたい。

 グラスに注いだ色は、無色透明。 香りは、スッキリ、あまり押しの強くないレモン香。
 味わいも香りの印象通り、クリア。アルコール感はちゃんとあり、甘さは抑えられている。 飲み飽きない味。
 アルコール分6%。レモン果汁3.6%。 原材料:醸造用アルコール、スピリッツ、レモン果汁、果糖ぶとう糖液糖、酸味料、香料、クエン酸Na。
製造者:合同酒精(株)。販売者:イオン(株)。
 従来品と比較をすると、味はほとんど変わっていないように思ったが、 アルコール度数が7%から6%へとダウンしている。最近の消費者の嗜好に合わせたということか。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年10月19日
No.2560: カルピスサワー REFRESH DRY / カルピス
 かるぴすさわー りふれっしゅ・どらい / かるぴす
カルピスサワー REFRESH DRY カルピスサワー REFRESH DRY review
 昨日10月18日に出た、カルピスサワーの新顔「リフレッシュ・ドライ」。 パッケージデザインもシャープで、商品特性をうまく表しているよう。

 グラスに注いだ色は、特に変わったところのないカルピスホワイト。
 香りは、普通のカルピスサワーと比べ、かなりシャープ。キュンとした柑橘香があるが、 ライムとのこと。
 口当たりもキリッとしており、甘さはほとんどない。確かにライムの風味がある。 カルピスを想像して飲んだら、良い意味で「あれれっ」と肩すかしを食らったよう。 悪く言えばヨーグルトの上澄みのようで、後味もスッキリとし、不思議な味わい。 アルコール感もしっかりある。
 果汁0.1%。アルコール分5%。糖類ゼロ。 原材料名:脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ライム果汁、ウォッカ、オリゴ糖、酸味料、香料、 安定剤(大豆多糖類)、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、 アセスルファムカリウム、スクラロース)。
 カルピスとドライという語が、どうも結びつかなかったが、飲んでみて納得。
 これまでカルピスサワーも、カルピスバータイムも、 カルピスの濃厚な味わいを下地に、さらに味を重ねることで、いわば足し算でつくられてきた感があるが、 これは初めて引き算によって成り立っている。大げさにいえば、新境地を拓いたのだ。
 従来のカルピスサワーファンは、戸惑うかもしれない。でもこの製品は、 新たなファンを獲得すべく、開発されたものだ。こんなものが出てくるとは、 カルピスの奥深さを、改めて思い知らされたようである。
種別 チューハイ・カクテル等

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