No.421〜440
2005年3月17日
No.421 はなやか春生 / サントリー
サントリーが季節ごとに出している期間限定発泡酒。今年のこの春生は、9日に発売された。
例によって発売日前夜に入手していたものの、開ける機会を逸して、今日になってしまった。
グラスに注いだ瞬間から、うれしい驚きが。泡持ちが結構いいじゃないか。
香りがとってもクリアじゃないか。
まったく期待していなかっただけに、この発泡酒臭くない導入部にはびっくり。
飲めば炭酸がピリピリとくるほかは、味らしい味はない。それがさわやかな印象を与える。
だが、飲み込んだ後に、かすかに麦っぽい後味がする。
最近感じるのは、ビールとはまったく違う発泡酒というジャンルが、着実に確立されたなあ、ということ。
この製品は、そういう発泡酒としての良さが満載である。
最近の製品でいうと、アサヒ本生ゴールドのファットな味わいとはまったく方向性が違うし、
キリン淡麗の疑似ビール路線ともぜんぜん違う。
ところで、最近、相互リンクしているここのブログ
と取り上げる製品がかぶったりして、とっても面白い。
同じ製品について、複数の意見を見比べるのはとっても参考になると思う。
2005年3月18日
No.422 世界三大美果のお酒 マンゴスチン / メルシャン
急にタイムトリップしたみたいに、古めの商品を。「果実の女王」とコピーのつけられているマンゴスチン。
昨年出てたらしいのだが、私はまったく知らなかった。ふだんあまり行かない酒屋さんに寄ったとき、
偶然発見してget。メルシャンのサイトには、既に載っていないから、早々生産中止か??
液色はほとんどなく、スパークリングワイン風。香りは、なんだかライチと区別がつかない。
マンゴスチンという果物を食べたことがないので、知らなかったが、やっぱり見た目もライチぽい。
やさしい甘さに、少しレモンのような酸がプラスされた感じで、予想以上にさわやか。
どんなに変わった味か?と身構えて飲んだのに、普通においしい。
アルコール分5%、果汁1%。原材料は、マンゴスチン果汁・醸造用アルコール・糖類・酸味料・香料。
三大美果なので、当然あと2種ある(マンゴー、チェリモヤ)らしいのだが、
マンゴーは売ってなかった。
ということで、新製品ラッシュのすき間に、ちょっとこういうものも入れてみました。
2005年3月21日
No.423 世界三大美果のお酒 チェリモヤ / メルシャン
引き続き、世界三大美果のお酒。「森のアイスクリーム」と呼ばれるチェリモヤ。
液色はなく、ほぼ透明。香りは、梨(皮が淡い褐色系の豊水とか幸水とかの感じ)みたいなやさしい甘さのほか、
落雁(らくがん)とか、おしろいみたいな粉っぽさも。
味にもどこか化粧品っぽさが漂う。バニラアイスと言えば、言えなくもない。その作られた感じの甘さが残って、
キレはよくない。炭酸が入っているのにもかかわらず、こってり感のある味わい。
アルコール分5%、果汁1%。原材料は、チェリモヤ果汁・醸造用アルコール・糖類・酸味料・香料。
ああ、面白いなあ、という感想だけで終わってしまう。万人受けは難しい商品。
2005年3月22日
No.424 旬果搾り ハッピー レモン / アサヒ
3月16日に発売された新しい旬果搾り。まずはレモンから。
「ハッピー」という名前はチューハイとしてどうかと思うが、
確かに記憶には残る。
香りは特に強調された感じはなく、苦酸っぱそうでナチュラルな印象。前の商品のことを覚えていないが、
たぶんあまり変わりはないように思う。
味は、まさにジュースっぽい。レモンスカッシュそのもの。
甘味と酸のバランスがよく、ごくごくいける。アルコール感はほとんどない。
果汁10%、アルコール分5%。原材料:アルコール、レモンライムスピリッツ、レモン果汁、糖類、酸味料、香料。
以前の製品よりも果汁含有量が下がった(15%から10%へ)が、その代わりかどうか知らないが、
もっと前の製品(旭化成から引き継いだ直後の「フルーティチューハイ」と枕詞の付いていた時代)に使われていた
レモンライムスピリッツが復活。これは、系列のニッカウヰスキーが開発したものとのこと。
思えば旬果搾りは、当初のものからすると、大きく方向性が変わってしまった。当初は、
旧・東洋醸造に源流のある「ハイリキ」の色彩を踏襲したもので、しっかりしたアルコール感があった。
マーケティングの結果だろうから批判するつもりはないし、そうした企業努力は認めるが、
ビールの王者アサヒも、チューハイでは少々苦戦している事実が、その腰の軽さに表れているようにも思う。
ところで、旬果搾りって私の生活圏内ではとっても入手しにくい。コンビニでは扱っていること自体が少ないし、
反対に酒屋やスーパーでは、旧製品の在庫が多いせいか、新製品の発売日に入れ替わっていることは少ない。
「レモン」や「グレフル」などはまだいいとしても、「巨峰」とか「洋なし」なんかまず見かけない。
限定品の「スプリングセレクション」なんて、発売日以降、何店舗も探し歩いているけど、まったくお目に掛かれない。
毎晩目にするTV・CMを、いまいましく見つめております。
買いたいのに買えないという状況は、我々消費者にとっても、メーカーさんにとっても悲しいことである。
メーカーさんから新製品をもれのないように、1本単位で直接購入できるような制度があったら、私は利用するんだけどなあ。
あるいは販売店さんでもそういう対応をしてもらえないものか。ただし、必ず新製品全種ですよ。これが入ってこれが入らなかったなんて
対応ではダメ。買いに行くのが面倒で言ってるわけじゃないんだから。
たとえば1万円とか2万円とか先に支払っておいて、その先払い分が無くなるまで、新製品が出るたびに1本ずつ自動的に
送ってもらえるような継続購入制度ができたら申し込みたい。
アサヒさんだけでなく、私が日頃入手しにくいと感じているタカラさん、メルシャンさん、
合同さん・・いかがでしょう。
なぜ、新製品確保にこんなに血道を上げているか。それは、常により良いものを探求したいという私の性癖というか、
根源的欲求であり、そのためには、良い悪いの判断以前に、すべての情報とモノを即時に入手することが、大前提になるからなのである。
2005年3月23日
No.425 サントリーチューハイ ダブル搾り 巨峰&マスカット
新製品が続くと、未紹介の既存製品が後回しになる。これも少し前に入手してから、冷蔵庫の奥に眠っていた。
昨日、「旬果搾り」の所でも書いたが、メジャーなメーカーの缶チューハイであっても、フレーバーによっては入手しにくいものもある。
ダブル搾りも、この巨峰&マスカットは、置いていない店も多い。
さて、中身だが、香りをかぐと作られたような巨峰の香りが中心で、実に甘そう。
そして、味はまさにジュース。まるでファンタグレープだ。甘くて、炭酸がピリピリして、
酒という感じはまったくない。
たとえば運動の後にごくごく飲んだら、最後まで飲み干してもチューハイだったとは気づかないかも(スミマセン、ちょっと大げさです)。
酒に強い人なら、そんな感じだろう。
果汁5%、アルコール分5%。原材料:ぶどう、ウオツカ、ブランデー、糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。
さすがはサントリー。主要な顧客層に何が受けるかを熟知した戦略といえる。
近年は20代を中心に、酒に強くない若者が増えている。ハードリカーが売れなくなって久しい。
思えばウイスキーのトップメーカーが、こうした商品で勝負しているなんて、時代の移り変わりを感じる。
とはいえ、選択肢が広がることは、消費者にとってうれしいこと。
まったく酒らしくない酒という一つのジャンルが確立されつつある。
2005年3月24日
No.426 本搾りチューハイ プレミアム 国産柑橘ブレンド <期間限定> / メルシャン
紹介すべき商品が多すぎて、最近はほんとうに、どの順番でアップしようかと、毎日冷蔵庫の中を見ながら思案するほど。
このチューハイ、発売当初はぜんぜんみつけることができなくて、
結構探し回っていた。で、ある日、たまたま駅前のコンビニに置いてあるのを発見し、購入。
だが、なんとなく紹介が後回しになっていたもの。
プレミアムという名、28%という果汁含有量。いやが上にも期待感をあおられる。
まず、缶を開けた瞬間に立ち上る自然な柑橘香がすばらしい。今ここで手搾りしたような、苦〜い柑橘の皮(グレープフルーツ中心)の匂い。
グラスに注いでみると、やはりグレープフルーツジュースみたいに濁った黄色。
味もイメージどおり。本当に邪魔な味がなくて、「果汁とお酒だけで作りました」と語ってくれているよう。
酸が強くて、口の中でひりひりするほど。そして、かなり強いアルコール感が、酒飲みをも唸らせる。
アルコール分6%、果汁(国産柑橘&輸入グレープフルーツ)28%。
原材料:はっさく果汁・グレープフルーツ果汁・日向夏果汁・ゆず果汁・ウォッカ。
これで度数がたとえば20度とかあったら、もう立派なカクテルだ。缶チューハイなんて域を完全に脱している。
この本搾りシリーズを最初に飲んだときには、確かに大きな衝撃があったものだが、
その驚きの主たるものは、ウォッカと果汁の絶妙な配合比率であった。ということは、逆に言えば、
家庭でもその比率さえ体得すれば、容易に真似ができるということ。
「居酒屋で自分で搾って作るチューハイ」というのがこのシリーズのコンセプトだから、
確かにそれで十分だ。だが、このプレミアムは、完全にそんなレベルを飛び越えてしまった。
家庭でこれだけの果物を揃えて、自分で搾って、ウォッカと混ぜて・・なんてことをしようと思うと、
とんでもないコストと時間と手間がかかる。そんな商品が、たった百数十円で買えるなんて、
申し訳ないような気さえする。
これまで本当にたくさんの缶チューハイを、私は飲んできたけれど、こんなに感動したことって、初めてじゃないかと思う。
メルシャンさん、ありがとう。これからも期待しています。
2005年3月26日
No.427 旬果搾り スプリング セレクション いちご・さくらんぼ・レモン / アサヒ
ついに見つけました、この春限定品。
発売日からおよそ10日。近所の店やら遠くの店やら、いろんな酒屋、スーパー、コンビニを渡り歩いて、
今日ついにget。探していた理想の彼女に出会ったみたいな感慨がある。
缶のデザインは春というよりなんだかとっても乙女チック。ピンクが基調で、いちごとさくらんぼと桜の花びらのイラストが
ちりばめられている。
グラスに注ぐと、思っていたより濃い赤。香りは、昔から駄菓子屋にある砂糖をまぶして表面がざらざらしてるイチゴ飴みたいな感じ。
酸っぱそうというよりも、甘そう。
味は、レモンがほどよくきいていて、甘いのにさっぱり感がある。
「果汁感たっぷりなチューハイ」というのが今度の旬果搾りのキャッチコピーだが、
これは果汁というより人工香料バリバリのジュースって感じだ。なのに、不思議においしい。
果汁10%、アルコール分4%。原材料:アルコール、いちご果汁、さくらんぼ果汁、レモン果汁、
糖類、酸味料、香料。
今年のお花見にはイチオシのチューハイだね。でも、オッサンが飲んでたら、ちょっと気持ち悪いか・・。
ところで、私の住む大阪府吹田市は、アサヒビール発祥の地。今でもビール工場がある。
にもかかわらず、アサヒの製品が満足に手に入らないというのは困ったものだ。
あきれたのは、その工場の真ん前にあるローソンに寄ってみたら、氷結がずらっと並んでいるのに、
旬果搾りは1本もなかった。どういうこと?
アサヒさん、頑張らなあかんて。
2005年3月27日
No.428 旬果搾り ハッピー グレープフルーツ / アサヒ
さて今度は、旬果搾りのグレープフルーツ。
香りは甘そうで苦そうで、作られたようなグレフル香。
味もその香りの印象のまんま。グレフルの皮の苦味みたいなものはあるが、
まさにジュースのような味わいで、特にどこがどうということはない。
果汁20%、アルコール分5%。原材料:アルコール、グレープフルーツスピリッツ、
グレープフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料。
ハッピーレモンに、レモンライムスピリッツが使われているのと同じように、
こちらにはグレープフルーツスピリッツが使われている。
甘味というか深みを出すためなのだとは思うが、それが逆に果汁感を阻害しているのでは?とも思えてしまう。
どんどんジュース化する旬果搾りだが、それにしてもこのグレフルはちょっと取り柄がない。
前作の方がもっとヒリヒリ感が強くて、良かったように思う。
2005年3月29日
No.429 旬果搾り ハッピー りんご / アサヒ
さて、旬果搾りシリーズは続きます。今度はりんご。
香りはそれほどわざとらしくはないが、かなり甘そうなリンゴ香。いかにもジュースな感じが良く出ていて、
印象は悪くない。
口いっぱいに甘さが広がり、酸味はほどほど。香りのイメージほどナチュラルではなく、
作りましたという感じ。
この薄ら甘い感じは、こういったお子様チックなテイストが好きな人にはストライク!かもしれないが、
「お酒」を期待して飲んだら、まったくの期待はずれ。
果汁18%、アルコール分4%。原材料:アルコール、りんご果汁、糖類、酸味料、香料。
「あたしぃ、ジュースみたいのしかぁ、飲めないんですぅ」ってなオジョーサマにドンピシャってことで。
2005年3月31日
No.430 フォーション 香り紅茶酒 アップルブランデー&ハーブ / アサヒ
かなり前にコンビニでgetしていたのに、後回しになっていたもの。
当サイトではどうしても、ビールやチューハイを優先せざるを得ないからだ。それでもなんとか合間に入れて紹介しようと。
FAUCHONといえば紅茶で有名だ。もちろん紅茶だけではないが、日本ではどうしても、金色の缶(右写真)のイメージが強い
(ちなみに紅茶のジャムや、ミルクジャムは絶品で、我が家では一時期、常備していたほど)。成金趣味っぽいからといって、
それだけで嫌う人もいるが、洗練されたテイストには定評がある。
さて、そのFAUCHONブランドの紅茶酒というから、期待は大きい。
まずグラスに注いだ色は、薄めのアイスティ。いや、紅茶にしたら相当に薄い。
だが、香りをかいだ瞬間に、笑みがこぼれる。あのFAUCHONティのやさしい香りだ。そこに、蜜のような甘い香りが加わる。
アップルブランデーといっても、FAUCHONブランドのAPPLE TEAみたいな、けばけばしさはない。もっと紅茶香が前面に出ている。
味は甘酸っぱく、後味すっきり。ハーブの効かせ方もうまい。口の中が、紅茶のタンニンで渋くなってくるところもすごい。
アルコール分4%。無果汁。原材料は、ウオッカ、アップルブランデー、紅茶、ハーブ(アニス、キャラウェイ、
ペパーミント)、糖類、香料、ビタミンC、酸味料。
これ、なかなか完成度の高い製品だと思う。
2005年4月1日
No.431 SHOT BEER WHITE / 銀河高原ビール
これもかなり以前にコンビニでみつけたものだが、後回しになっていた。
一瞬、缶コーヒーか?と思わせるパッケージ。内容量は160mlで、缶がとても小さい。
この大きさは、みのもんたの顔が載った「おやすみビール」と同じだ。
あの戦略がうまくいかなかったからか、今度は切り口を変えての再挑戦といったところか。
缶を開けてグラスに注ぐと、もう既に銀河高原ワールド。きめ細かい泡が盛り上がって、
オレンジやトロピカルフルーツの甘い香りが立ちのぼる。液色は黄色みが強く、白濁している。もちろん酵母入りだからだ。
味もちろん甘酸っぱい。これ、中身は「白ビール」なんじゃないだろうか?と思いきや、
少し変えてあるらしい。酸がキュッとして、後味もさわやか。
ところでこれ、WHITEともうひとつBLACKがあって、好みの味にブレンドして飲むように推奨されている。そのための160mlなわけだが、
私としては、まず混ぜる前に単体で飲んでみた。もちろん単体で十分おいしい。
ということで、BLACKは後日。
2005年4月3日
No.432 香果搾り ライチ / タカラ
買ってきましたタカラとイオンのコラボ商品、香果搾り。
家の近所では入手できないので、仕事で外出の折、昼間からジャスコの酒売場を覗いてget。
大々的に売り出しているようで、山積みになっていた。
3種あるうち、まずはライチから。
香りは、まあふつうのライチフレーバー。考えてみればライチの香りって、工夫のしようがないので、他社のものとあまり区別はつかない。
で、飲んでみると、これが結構甘い。なぜこんな糖度の設定をしたのかわからないのだが、すっきりタイプではなく、こってりタイプだ。
後キレは当然悪い。
果汁1.7%、アルコール分4%。原材料:ライチ果汁、白桃果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料。
このこってり感の正体は、白桃果汁だったのか。なぜこんなブレンドをしたのか、ますます謎。
A chu-hi with the refreshing and unique fragrance of selected lychees handpicked in Taiwan.
(台湾で手摘みされた選りすぐりのライチの爽やかで独特な香りをもつチューハイ)と書かれている。そう言われると、
なんだか特別な製品って感じもしなくはない。
250ml入りの小振りの缶も、高級感を醸し出しているが、この濃さでは350mlも要らないという気はする。
確かにスッキリ味に仕上げれば、キリン氷結とカブるので、こういう個性の出し方も悪くはない。けれど、やっぱり氷結には勝てないかな。
それにしても、似たような名前が多いのには閉口する。
一番搾り、生搾り、旬果搾り、ダブル搾り、本搾り。それぞれどのメーカーのどんな商品か、貴方はおわかりかな?
2005年4月5日
No.433 のどごし生 / キリン
恒例のフライング紹介ということで、明日発売「第3のビール」。ローソン店頭には、今夜もうたくさん並んでいた。
第3のビールとは、説明の必要もないかもしれないが、ビールでもなく、発泡酒のカテゴリーにも入らないビール風飲料のことで、
「その他の雑種2」に分類されるものだ。
これもさらに言う必要はないと思うが、サッポロ・ドラフトワンが切り開いたジャンルである。ドラフトワンの快進撃、
そしてサントリー・スーパーブルーの健闘を見て、キリンも参入。アサヒも近日中に発売の予定である。
さて、グラスに注いで泡を見る。発泡酒的にチリチリした感じだが、ビリビリビリビリという音は、低アルコールのビール風味飲料あるいは
サイダーみたいな感じだ。液色は妙にしっかりしている。
香りも雑穀、芋みたいな雰囲気があり、この点でも低アルコール飲料に似ている。
口に含むと、最初に変な酸味が気になる。苦味も結構あり、爽やかではない。
確かに発泡酒のような臭みがない分だけ、飲みやすいかもしれない。でも、味がない、爽やかさもない、では、
まるで取り柄がない。
アルコール分5%。原材料:ホップ・糖類・大豆たんぱく・酵母エキス。
断言しよう。ドラフトワンの相手にまったくなっていない。これでは絶対に勝てない。
今、淡麗を飲んでいる人も、本生を飲んでいる人も、北海道生搾りを飲んでいる人も、ドラフトワンを飲んでいる人も、
スーパーブルーを飲んでいる人も、これに変えるべき積極的な理由など皆無であろう。
早晩、販売中止に追い込まれるのではないか、と私は予言する。
2005年4月8日
No.434 旬果搾り ハッピー うめ / アサヒ
新しい旬果搾りを紹介するのは、これで5種めになる。今回は、うめ。
缶を開けた瞬間から、甘い梅酒のような香りが立つ。でも、軽やかな感じではある。
甘味がかなり強く、なぜか黒糖のようなニュアンスがある。その分、酸味は奥に引っ込んでいる。
飲み進めるほどに、甘味が鼻につく。爽やかさとは縁遠い。ジューシーといえばジューシーだが、
これは、何かを食べながらではつらいと思うので、単体でこの甘さを楽しむべき。
果汁10%、アルコール分4%。原材料:アルコール、梅酒、梅果汁、糖類、酸味料、香料。
今度の旬果搾りは、甘味たっぷりということで全フレーバー統一されている。それはそれで、評価すべきかな。
2005年4月9日
No.435 SHOT BEER BLACK / 銀河高原ビール
先日、WHITEを紹介してから間が空いたが、もう一方のBLACKを。
液色がとっても濃く、グラスの向こうがまったく見えない。真っ黒だ。泡もカフェオレ色で、濃厚かつ力強い。
エスプレッソやタバコのような焦げ臭(ロースト香)の奥に、トロピカルフルーツのような香りがある。
飲むと口の中でそれらが開花し、苦〜い、でも甘〜い、てな感じになる。スタウトを飲み慣れない人には重く感じられるかもしれないが、
これぞ、という充実感がある。
苦味は強いのに、なぜかスイートな仕上がり。つまみは何も口にせず、単体でこの複雑さを楽しみたい。
WHITEのところでも書いたが、銀河高原では、2種を混ぜて飲むことを推奨している。
それを前提とした味作りなんだろうが、単品でも十分においしいと思う。
最近、紹介すべき商品が多すぎて、いろんなものが後回しになっている。だから、いつ実現できるかわからないが、
ぜひWHITEとBLACKのHALF&HALFもやってみたい。
2005年4月10日
No.436 タカラCANチューハイ バランスプラス シシリーレモン
これ、密かに出ていた新製品。といっても、もうだいぶたつけれど。
なんとバランスプラスには、これが出るまでレモンフレーバーがなかった。チューハイとしては異例。
まず香りだが、新鮮っぽいレモンの香り(明らかに香料なんだろうなってわかるけれど、良くできたフレッシュな香り)で、好印象。
ちょっとガラスクリーナーみたいな感じがしないでもないけど。
味は香りの印象ほど酸っぱくはなく、結構やわらかい。かといって甘すぎるわけでもなく、甘味はうまく抑えられている。
透明感があって、これなら食事と一緒に楽しめそうだ。
ただ、どうしても人工甘味料の薄ら甘い、上滑りした感じは否めない。それを除けば、概ね心地よい飲み心地。
果汁3%、アルコール分5%。原材料:レモン、スピリッツ、水溶性食物繊維、糖類、香料、グルコン酸K、乳酸Ca、
塩化Mg、クエン酸、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンC。
糖質80%オフ、カロリー40%オフ。
原材料をみていると、なんだか理科の実験みたい。健康を考えてくれているのかなんだかよくわからないのが、このシリーズ。
あんまりタカラさんにこの路線は期待しないんだけどなあ、というのが素直なトコ。
ところで最近、こうやって紹介が遅れている商品が山積み。我が家にはキッチンの大きな冷蔵庫以外に、
私の書斎というか、本だらけで物置と化している部屋に、飲物専用の冷蔵庫があって、白ワイン、ビール、発泡酒、缶チューハイなどを保管しているのだが、
もうあふれそうな状況になってる。せっせと開けて、ここに掲載しなくては。
2005年4月11日
No.437 フォーション 香り紅茶酒 カシス&ローズ / アサヒ
ちょっと前に取り上げたフォーション・香り紅茶酒のもう1種。
液色はローズを意識した紅。まさに紅茶。香りは思っていた以上に上品で、どぎつい感じは一切ない。
紅茶香が主体で、そこにカシス香が寄り添い、ローズ香は強くない。
酸が効いていてさわやかな飲み口だが、飲み込んだ後の残り香が、まさにバラ。しかも品がいい。
タンニン分もきっちりある。
このシリーズ、飲む以前に抱いた想像より、はるかに内容がいい。
最初は、お酒に強くない、新しもの好きの若い女性の受け狙いに過ぎないかと思ったが、
品質をシビアに見ても、完成度がとても高い。
果汁0.3%、アルコール分4%。原材料:ウオッカ、ブランデー、紅茶、カシス果汁、糖類、香料、
ビタミンC、酸味料。
街角のカフェでこのままメニューに出しても、400円〜500円くらいは取れそうな感じだ。
2005年4月12日
No.438 サントリーチューハイ ダブル搾り ネーブル&マンゴー
発売日が4月5日だから、もう1週間経ってしまったが、ようやく紹介できる。
ダブル搾りの新フレーバーは、飲む前からもう「相当に甘そう」で、気合が入る。
まず香りは、ネーブルだかなんだかわからないが、とにかくオレンジのツンとした香りと、
ああ確かにマンゴーだなあという甘い香り。ただ、この甘さは、黄桃と言われてしまえばそんな気もしそう。
味は予想どおり甘い。柑橘の酸が効いてはいるが、甘さのほうが目立つ。それでも口の中に残るというよりは、
鼻腔にほんわか甘味が残る程度。酸でキレをよくしようとしているところが、逆に味わいに不協和音を生んでいるような気がする。
果汁4%、アルコール分5%。原材料:オレンジ、マンゴー、ウオツカ、オレンジリキュール、糖類、
酸味料、香料、炭酸ガス含有。
ジュースっぽいが、ジューシーではない。何と評したらいいのか、あまり記憶に残らない1本。
2005年4月13日
No.439 タカラCANチューハイ ダブルミックス マンゴー&パイナップル <季節限定>
この商品も発売してからだいぶ経つ。
昨日がネーブル&マンゴー(サントリー)だったので、マンゴーつながりということで。
グラスに注ぐと液色は淡い黄色。マンゴーとパインだから、まあイメージどおりか。
香りは一応パイン主体かと思われるが、マンゴーの雰囲気がうまく乗る。ほんのり甘い印象で、やわらかい。
味は、甘さを抑えたパインベースで、口の中に含んでいると、あ、これがマンゴーかな?という味がする。
とにかく抑制の利いた味作りで、後味もシャープ。実に好感が持てる。
アルコール分5%、果汁3%。原材料:マンゴー果汁、パイナップル果汁、スピリッツ、高果糖液糖、
酸味料、香料、カロチノイド色素、紅花色素。
このシリーズ、以前はSUKISH W MIXだったのだが、SUKISHの冠が取れて、「タカラCANチューハイ W MIX」になった。
缶のデザインがあまり変わらないので目立たないし、そもそもスキッシュのコンセプトはそのまま受け継いでいるから、
スッキリしたテイストという点も一緒。
昨日のサントリーと基本路線がまったく違う。サントリーは、甘くて酒らしくないものを求める人向きであるし、
タカラはキリッと洗練された味を求める人向き。ただ、味のトータルバランスや製品の完成度を客観的に見れば、
タカラに軍配が上がると思う。
2005年4月15日
No.440 サントリーチューハイ ダブル搾り いちご&ライチ <限定>
この商品も、ネーブル&マンゴーと一緒に出ていたもの。
色はかすかにピンクかな?という程度。香りは、いちごとライチがきっちり半々といった感じ。
いちごの甘さと、ライチ特有のワックスみたいな匂いが同居。
味は、意外にもそれほど甘くない。いちごのほんわかした甘さはあるものの、
グッと押してくるわけではない。炭酸が効いていて、酸味もあることから、後味はすっきり。
これなら暑い季節でもぐいぐい飲める。
もっと甘ったるいのを想像していただけに、このすっきり感には驚いた。
いちごとライチという発想も面白いし、これだけクリアに作り上げたのもイイ。
こういう工夫を、これからもぜひお願いしたい。