ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.701〜720


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2006年2月14日 [2]
No.701: 円熟 / キリン
 えんじゅく / きりん
円熟 円熟 review
 明日15日が発売日となっているキリンの新しい発泡酒。 既にテレビCMも数日前から流れている。「発泡酒がこのコクを出せるようになるまでに11年かかりました」 というのがそのコピーで、期待感は大きい。

 グラスに注ぐと泡にはかなり力があり、液色も濃く、ビールとほぼ変わらない外観。
 香りはホップの爽やかさや甘い香りが感じられるものの、やはり発泡酒特有の臭みがある。
 口に含んだ印象は、確かに凝縮感があり、苦味もずしっとくるのだが、 その背後には変な甘味があって、味のバランスは悪い。はちゃめちゃと言ってもいいくらいに、まとまりがない。 渋みもかなりまとわりつく。
 円熟と言うよりは、ひねた頑固オヤジみたいなテイスト。 この発泡酒臭い薄ら甘さは、どうにかならんのか、と思ってしまう。
 アルコール分6%。原材料:麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・ホップ・大麦・小麦・米・コーン・スターチ・糖類。

 期待が大きかったからなのか、はっきり言って失望も大きい。
 キリンの技術者さんと私の味覚が合わないだけかもしれないが、 淡麗、のどごし、そしてこの円熟と、「粗野で荒削りな味イコール本格的」という信仰が、 今のキリンにあるような気がしてならない。
 インパクトが強ければ短期的に売上を伸ばすことは可能だが、このまま行くと、 アサヒはおろか、最近めきめき頭角を現しているサントリーにすら、実力で負けてしまうことになりはしないか。 いや、既に負けている。サントリーさわやか春生のほうが、圧倒的に優れている。 もちろん、本生ゴールドの足元にも及ばない。
 私は、純粋なる愛情をもって、キリンの行く末を案じている。

 と、ここまで書いて、ふと思ったのだが、キリンはのどごしにおける方法論、すなわち、イメージ戦略さえ工夫すれば、 それだけでこの消費層には訴求する、という学習をしてしまったのか?と。そんな商売に走っているとしたら、 なんだか悲しいね。いやこれが爆発的に売れるようならば、キリンさんの戦略が合っていたということになるのだけれど・・。
種別 発泡酒
2006年2月15日
No.702: −196℃ Premium 初ルビーグレープフルーツ <フロリダ産> / サントリー
 まいなす196ど ぷれみあむ はつるびーぐれーぷふるーつ <ふろりださん> / さんとりー
−196℃ 初ルビーグレープフルーツ −196℃ 初ルビーグレープフルーツ review
 昨日14日発売、−196℃の新しいラインナップ。初イチゴに引き続き、初ルビーグレープフルーツ。

 グラスに注いだ色はほんのり肌色、というかサーモンピンク。一瞬、あれっ?なぜグレフルがこんな色? と思うが、ルビーグレープフルーツだったのだ。果汁も本当にこんな色なのかねえ。
 香りはキャンディのように甘い。実際の味も、香りのイメージどおり甘いが、炭酸が強いのと、 味にあまり深みがない点が幸いして、辛うじて爽やかさを保っている。
 アルコール分6%。原材料名:グレープフルーツ、ウオツカ、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、果実色素、紅花色素、炭酸ガス含有。 ルビーグレープフルーツ浸漬酒使用。

 初イチゴに比べてインパクトは弱く、取り立てて印象に残るような味わいではない。 なんとなく飲めてしまうところが取り柄と言えば取り柄だが、Premiumとして出すだけの意味合いがあるかどうか。
 コンビニで隣に並んでいたら一緒に買ってもらえるかな?という、ある意味初イチゴとのセット販売みたいな様相は否めない。
種別 チューハイ
2006年2月17日
No.703: SPARKLING ViViAn カシス酢のお酒 / メルシャン
 すぱーくりんぐう゛ぃう゛ぃあん かしすすのおさけ / めるしゃん
SPARKLING ViViAn カシス酢のお酒 SPARKLING ViViAn カシス酢のお酒 review
 ずっと後回しにしてきたが、このあたりで取り上げておくことにしよう。
 発売は1月17日。既にライチ酢のお酒を取り上げたSPARKLING ViViAnシリーズのもう一つ。

 色はくすんだ濃い紫。香りは、確かにカシス。それ以外にはないドンピシャな香りだ。もちろん、かなり酸っぱそうな感じはある。
 甘味もかなりあって、飲んでいる間は「結構甘いな」と感じるものの、飲み干した後、口中に酸っぱさが残る。 柑橘などの酸とは違う、確かに酢酸系だ。この酢の感じさえ気にならなければ、後味は非常にすっきりしている。
 果汁1.8%。アルコール分4%。原材料:果実酢(カシス)、カシス果汁、ウォッカ、赤ワイン、ジンジャーエキス、糖類、 酸味料、香料、アントシアニン色素。カシス酢10ml。微発泡。
「カシス果汁だけでつくったフルーツのお酢に赤ワインとハーブをプラスしたリキュール、 「果実酢酒ViViAn カシス酢酒」を使用したお酒です。1本に10mlのお酢が入っているので、 いつもキレイで美しくありたい方にぴったり。カシス酢の華やかな香り、 大人っぽい味わいを手軽にお楽しみいただけます。」との説明文あり。

 それにしても、「かじつすしゅ う゛ぃう゛ぃあん かしすすしゅ」って、早口言葉みたいだ。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年2月18日
No.704: 本生(2006年1月リニューアル)/ アサヒ
 ほんなま / あさひ
本生 本生 review

従来品
 本生が新しくなったということで、試してみた。せっかくなので、従来品と飲み比べることにした。
 先日、サッポロ黒ラベルの新旧飲み比べをしたときには、ブラインドで比較をしたのだが、 考えてみれば、どっちがどっちか?などと当てることが主眼ではないので、今回は最初から判別できる状況で、 飲み比べてみた。(発泡酒350mlを2本飲むのは少々つらいので、従来品は250mlのものにした)

 まず、匂いには両者ほとんど違いはない。気のせいか、新製品の方がやや香りが強いかな?と感じた程度。
 口に含んだ瞬間の味にも、ほとんど違いはない。だが、口の中で転がしていると、 新製品の方がシャープな感じがする。かなり酸味を感じ、飲み込んだ後には強い苦味を感じる。
 一方、従来品のほうはやや苦味が弱いかわりに、飲み込んだ後にほろっとした甘味を感じる。 そこが発泡酒らしいのだが、新製品ではその点が改善され、鋭い味になった感じがする。
 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・大麦エキス・スターチ・糖類。新旧まったく同じ。

 缶には「コク・キレ」という、スーパードライ発売以前のコクキレビールを思い出させるコピーが書かれている。
 コクが増したとは思わないが、確かにキレは良くなり、よりアサヒらしい洗練されたテイストになったと、私は思った。
種別 発泡酒
2006年2月19日
No.705: LEJAY-CASSIS ORANGE SPARKLING / サントリー
 るじぇ かしす・おれんじ・すぱーくりんぐ / さんとりー
ルジェ・カシス・オレンジ・スパークリング ルジェ・カシス・オレンジ・スパークリング review
 2月14日サントリーから発売されたカシスリキュールを使ったカクテル。275mlびん入りだ。

 色はやや濁った感じもあるが、明るい紫。鮮やかと言えば鮮やかだが、毒々しい色という言い方もできる。
 カシスの香りに、オレンジなのか実際はよくわからないが、とにかく柑橘の香りがプラスされている。なかなかさわやかだ。
 味も、カシスだけならもっと重く、渋い感じになるところを、オレンジがうまく軽やかな方向に持ってきてくれている。 甘味が結構強く、はっきり言ってジュースっぽい味わい。しかし、後に残るような甘ったるさではないので、 炭酸の爽快感と相まって、後味はすっきり。
 アルコール分5%。原材料名:オレンジ、カシス、スピリッツ、カシスリキュール、糖類、香料、酸味料、 野菜色素、ベニバナ黄色素、炭酸ガス含有。

 ルジェというのは、以前からサントリーが輸入しているカシス・リキュール(商品名:ルジェ・クレーム・ド・カシス)で、 スーパーなどでも売られている。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年2月20日
No.706: 本生 アクアブルー(2006年1月リニューアル)/ アサヒ
 ほんなま あくあぶるー / あさひ
本生 アクアブルー 本生 アクアブルー review

従来品
 本生アクアブルーも新しくなった。こちらも従来品と飲み比べてみた。

 この発泡酒は元々発泡酒臭さが弱く、そのかわり味もほとんどないのが特長だった。 今回の新製品も、香りはやや甘いニュアンスを持つものの、臭いというには至らないレベル。 従来品とグラスを並べて比べてみても、違いはわからない。
 味らしき味はなく、口に含むとすぐに苦味がきて、そのあとは炭酸水のように消えてゆくだけ。 苦味がピリッとしている点が、爽快感を醸し出している。従来品もまったく同じで、 私は何度も交互に口に含み、口中で転がしながら違いを探したが、ついに発見できなかった。
 アルコール分約5.0%。原材料:麦芽・ホップ・大麦エキス・スターチ・糖類・海藻エキス。新旧まったく同じ。

 赤缶では微妙な違いを感じたので、こちらにも期待したが、私の味覚では両者区別することはできない、という結論に至った。
 考えてみれば、従来からほとんど味わいのない製品なのだから、明確な違いを出そうというのも、無理な話かもしれない。
種別 発泡酒
2006年2月21日
No.707: ジョッキ生 / サントリー
 じょっきなま / さんとりー
ジョッキ生 ジョッキ生 review
 サントリーから本日発売、新しい第3のビール。数日前から既にテレビCMもやっている。

 当然と言えば当然だが、液色は極めて薄い。まあ、大量のカラメル色素で無理やりビールっぽい色にまで着色しているものよりは、 マシだと言えるが(注:本品もカラメル色素は使っている)。泡は当初勢いがあるが、すぐに減衰する。
 香りは、はと麦茶みたいだ。一般的な発泡酒の粗い穀物臭に比べれば、上品な部類の穀物臭だと言える。ホップ香は前面に出てこない。
 口に含んだ瞬間「甘〜い」と思う。まるでガムシロップが入っているかのような甘さ。 麦に近い味わいなどはなく、飲み干した後にも、ひたすら甘い余韻が残る。
 アルコール分5%。原材料:ホップ、コーン、糖化スターチ、醸造アルコール、食物繊維、コーンたんぱく分解物、 酵母エキス、香料、酸味料、カラメル色素、クエン酸K、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、苦味料。

 ある意味ドライな穀物臭さは、コーンに由来するものだろう。不自然な甘さは無論、甘味料によるものだろう。 ただ、様々な添加物が入っているからといって、そこをけなすべきではない。所詮、麦芽とホップで造るビールとは まったくの別物なのであり、それを前提として、ビール風味の飲料に仕立て上げるには、添加物は避けられない。 結果として納得のゆく味わいに仕上がっていれば、批判されるいわれはないのだ。
 だが、そうはいっても、この仕上がりでは高い評価を与えることはできない。缶に書かれた「カラッと爽快」 のコピーも虚しい。

 ところで、キリンの発泡酒円熟について、「さすが11年かかった味」と、早くも絶賛する声があるようだが、 まさに宣伝に躍らされているなあ、と私は思う。でも、この消費層には、それでいいんだろうな、とも思う。 その意味では、キリンのどごし生が山口智充なら、こっちは大御所の所ジョージだ!というサントリーの戦術は正しい。
 どこまで所さん効果が発揮されるか、お手並み拝見といきたい。でも、クオリティを冷静に評価するならば、スーパーブルーよりも、 キレ味よりも明らかに劣っていると、私は思う。
種別 第3のビール
2006年2月22日
No.708: CALPIS BARTIME カルピス ファジーネーブル(2006年2月20日リニューアル)/ カルピス
 かるぴすばーたいむ かるぴす ふぁじーねーぶる / かるぴす
カルピス ファジーネーブル カルピス ファジーネーブル review
 CALPIS BARTIMEから出ているカルピス・ファジーネーブルが新しくなった。今月20日発売である。 昨年11月に発売されたいちごの告白と同様、 世界No.1バーテンダー・石垣忍氏の監修になったということらしい。

 色は淡いパステルオレンジで、あれっ?こんなに白っぽかったっけ?と思う。 グラスの縁の部分だけでなく、液面にも乳酸菌飲料の白いもやもやとした泡状のものが見える。
 香りは、桃!。甘くやさしく、柑橘香はその奥に隠れている。乳臭さはそれほどでもない。
 味は、口に含んだとき最初に乳酸菌飲料の甘酸っぱさを感じ、鼻から息を抜くと、後から桃が追っかけてくる。 酸味が結構強いので、そうかオレンジも入っていたのか、と改めて気づく。
 アルコール分4%。果汁5%。原材料名:ウォッカ、ミルクスピリッツ、ピーチリキュール、 オレンジ果汁、乳酸菌飲料、脱脂粉乳、糖類、酸味料、香料、安定剤(大豆多糖類)、パプリカ色素、 カロチン色素、酸化防止剤(ビタミンC)。
「<ファジーネーブル>のフルーティな味わいにさわやかな「カルピス」を組み合わせました。 「カルピス」から生まれたミルクスピリッツも入ったこだわりのおいしさです。」との説明は前作と同じ。
 前作と原材料名を比べてみたら、ミルクスピリッツとピーチリキュールの順番が入れ替わっている。 妙に白濁度合いが上がったと思ったら、ミルクスピリッツの含有率が上がったことが原因らしい。 果汁含有率は、前作の8%から5%に下がった。それでもフルーティさは失われていないように思う。
 世界No.1バーテンダーの監修のもと、よりスッキリとした味わいに生まれ変わったということだろうか。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年2月23日
No.709: 本生 ゴールド(2006年1月リニューアル)/ アサヒ
 ほんなま ごーるど / あさひ
本生 ゴールド 本生 ゴールド review

従来品
 本生ゴールドも新しくなったので、従来品と飲み比べをしてみた。発泡酒にしては飲み応えのある製品だけに、 どう変わったか楽しみである。

 泡はきめ細かく、力があり、持続する。見た目では、ビールと区別はできない。 ホップの甘く、かつ清々しい香りが印象的。ここまでは、従来品も新製品も変わりはない。
 口に含むと、意外にも酸味が強いが、それとともにほんのりとした甘味があるのがこの発泡酒の特徴。 そのあと苦味がグッと来る。これらの特徴も、新旧両者変わらない。
 どこか違いはないだろうか?と探してみたが、顕著な違いはない。 ただ、気のせいか、従来品のほうがわずかに線が細く、新製品の方が後味に若干ふくよかさ、甘さが増したかな?とも思える。 いや、本当に気のせいだろう、というレベルなのだが。
 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、大麦エキス、米、コーン、スターチ、糖類。新旧まったく同じ。

 ほとんど変更がないということは、それだけ完成度の高い発泡酒なんだと言うことができる。 ただ、一般的な発泡酒消費層は、苦味や深みが乏しく、軽やかな味わいを好むと思われるので、 そもそもこの製品は、発泡酒支持層の求めるものとはズレがある。だから、従来品の路線を踏襲することが、 売上面でプラスになるとも考えにくい。
 ビール類似飲料としてのクオリティを客観的に評価すれば、レベルの高い商品だけに、 この頑張りが消費者の評価に結びつかないであろうことを思うと、不憫で仕方ない。
種別 発泡酒
2006年2月26日
No.710: ビットブルガー プレミアム ピルス(ドイツ産ビール)
 びっとぶるがー ぷれみあむ ぴるす
Bitburger Bitburger review
 久しぶりにちゃんとしたビールを味わおうということで、今日は、ドイツのビール。

 色はほどほどのブロンド。泡には力があり、適度に持続する。
 香りは軽やかで若干ガスっぽく、なぜかコーンみたいな感じもある(もちろんオールモルトなのだが)。
 味わいは柔らかで、苦味も適度。モルトの旨味がじんわり感じられる。華やかさはあまりないが、 重すぎもしない。日本人には好まれるであろう典型的ピルスナー。
 アルコール分4.8%。原材料:麦芽、ホップ。 原産国:ドイツ。輸入者:大榮産業株式会社。

 裏ラベルには、 「ドイツビールの代名詞、ビットブルガープレミアムピルスは、磨き抜かれた伝統の製法で厳選されたモルト、 ホップ、水のみでつくられています。 ドライでやわらかなモルトの風味とエレガントなホップのフレーバーが心地よく、世界30カ国の一流ホテル・ レストランの指定銘柄として広く親しまれています。」との輸入者による説明文がある。
種別 ビール
2006年2月28日
No.711: 沖縄完熟マンゴーチューハイ <限定生産> / サントリー
 おきなわかんじゅくまんごーちゅーはい <げんていせいさん> / さんとりー
沖縄完熟マンゴーチューハイ 沖縄完熟マンゴーチューハイ review
 明日3月1日が発売日となっているサントリー・沖縄チューハイシリーズの新顔。 期間限定商品だ。

 まず外観は、ほとんど無色透明。かすかに色があるかな?という程度。
 マンゴーの甘くやさしい香りが、押しつけがましくなく、ほのかに香る。 香りは単一なので、複雑さはない。
 甘味が結構あるが、果汁含有率が極めて低いこともあって、味全体が薄い印象。 だからくどさはない。この風味は、ほとんど香料が作り上げているのだろうか。 泡盛らしい味も見つからない。
 果汁0.1%。アルコール分5%。原材料名:マンゴー、スピリッツ、泡盛、糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。泡盛0.5%使用。 「完熟マンゴーの華やかな香りとまろやかな味わいをお楽しみください。 沖縄県の産業振興に貢献した商品ということで同県知事から感謝状を授与されました。」との説明がある。
 感謝状を授与されたのは、正確に言えば沖縄チューハイシリーズであって、この商品ではない。この商品は今回が初登場なのだから。
種別 チューハイ
2006年3月2日
No.712: エチゴビール スタウト / エチゴビール
 えちごびーる すたうと / えちごびーる
エチゴビール スタウト エチゴビール スタウト review
 新潟の地ビールメーカー・エチゴビールから出ているスタウト。

 外観は濃いめのアイスコーヒー程度。グラスを光にかざすと、向こうが透けて見える。泡はきめ細かく力強いが、 泡持ちはほどほど。
 カラメル香は強すぎず、フルーツの甘酸っぱい香りと共存。
 味も比較的軽やか。クリーミーな喉ごし。 乳酸的な酸味が爽やかで、メロンみたいな甘さと、タバコやコーヒーの焦げ臭とが良いバランス。
 アルコール分約7%。原材料:麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・ホップ。

 濃色エールを飲み慣れない人にも取っつきやすいと思うが、ギネス好きには少々もの足りないかも。
種別 ビール
2006年3月3日
No.713: SUPER PRIME(韓国産第3のビール)
 すーぱー・ぷらいむ
SUPER PRIME SUPER PRIME review
 (株)徳岡の展開する 「SAKE市場グランマルシェ」というお店で入手した第3のビール。韓国産だ。

 泡にはあまり力がなく、持続しない。液色はやや薄めで、国産の発泡酒や第3のビールと変わらない。
 香りには麦っぽいところもあるが、やや不自然に甘いニュアンスがある。少し薬臭い感じ。
 口当たりはやや甘く、粉っぽい感じがある。雑穀臭はないが、甘味が不自然。その甘味さえ気にしなければ、 まあまあイケるんじゃないだろうか。

 アルコール分5%。原材料:発泡酒・焼酎(米、麦)。原産国:韓国。 輸入者:川商フーズ株式会社。

 価格は税込99円。サントリー・スーパーブルーにパッケージと商品名が似ているのが気にはなるが、 それをひとまず横に置いて、この値段でこの内容なら、十分だと言える。
種別 第3のビール
2006年3月4日
No.714: ぐるっ酒 / 金升酒造
 ぐるっしゅ / かねますしゅぞう
ぐるっ酒 ぐるっ酒 review
 当サイトに時折寄せられるメールの中に、「日本酒は取り上げないのですか」というものがある。 私は、日本酒が飲めないということはないが、普段自宅では飲まない。 当サイトの守備範囲は、基本的にワインのほか、ビール、発泡酒、第3のビール、缶チューハイ、 缶カクテルまでである。私とて、肝臓は気になる。
 ところが今日取り上げるのは、いわば日本酒ベースのカクテル。知人から新潟出張のお土産として戴いたもの。 日本酒とヨーグルトを混ぜたものだ。せっかくなので、コメントすることにした。

 グラスに注ぐと、外観はまるで「飲むヨーグルト」。 どろっとして、純白。粘着度が高い。
 香りはプレーンヨーグルトに、酒かすが混ざったような感じ。 よく言えば新鮮。悪くいえば生臭い。
 口に含むと、どろっとした"食感"(食感と書きたくなるほど、液体というよりゲル状に近い)。 甘酸っぱくて、濃厚。喉に引っかかる感じ。 清酒の風味もちゃんとあるので、とってもミルキーな"どぶろく"といった感じだ。
 アルコール分4.5%。原材料:ヨーグルト、清酒、ブドウ糖。 製造者:金升酒造株式会社(新潟県新発田市豊町1-9-30)。
 キワモノではあるけれど、意外に飲める。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年3月6日
No.715: SUPER PRIME GREEN(韓国産第3のビール)
 すーぱー・ぷらいむ・ぐりーん
SUPER PRIME GREEN SUPER PRIME GREEN review
 (株)徳岡の展開する 「SAKE市場グランマルシェ」というお店で入手した第3のビール。先日のレギュラー缶(青缶)に続き、今度はグリーン。

 泡にはあまり力がなく、持続しない。液色はやや薄めで、国産の発泡酒や第3のビールと変わらない。
 香りは青缶と同じく、麦っぽいところと、やや不自然に甘いニュアンスがある。
 口当たりは軽やかで、やや水っぽいが、その裏にほんのり甘さがある。甘いといっても、 水で薄めた感じの甘さ。飲み進めるうちに、その甘味と発泡酒の臭みが気になり出す。

 アルコール分4.5%。原材料:発泡酒・焼酎(米、麦)。原産国:韓国。 輸入者:川商フーズ株式会社。

 価格は税込99円。取り柄はないが、この値段なら仕方ない。
種別 第3のビール
2006年3月7日 [1]
No.716: 焼酎ハイボール レモン / 宝酒造
 しょうちゅうはいぼーる れもん / たからしゅぞう
焼酎ハイボール レモン 焼酎ハイボール レモン review

壜詰
 タカラから新しい缶チューハイ登場。本日発売で、既にCMもやっている。4種あるが、まずはレモンから。

 グラスに注ぐと炭酸が強く、大粒の泡が断続的に立ちのぼるのが特徴。ジュワジュワと音がする。
 香りは極めて軽やかなレモン香。フレッシュ感などをわざと際立たせたチューハイとは正反対である。
 口に含むと、確かに炭酸がビリビリ感じられる。甘味はごく弱く、焼酎らしい味わいがあって、 往年のチューハイファンには懐かしいところ。後味もさっぱりとして、嫌みがない。
 アルコール分7%。果汁1.5%。原材料:焼酎、レモン果汁、糖類、香料、酸味料、カラメル色素。 「キレ味爽快。酸味の効いたスッキリテイスト。どんな食事とも楽しめるドライレモンチューハイ。」との説明あり。

 以前に出た「宝チューハイ壜詰」の缶入りバージョンか?と思って、実はこの日を迎えるにあたり、 壜詰も用意しておいた。早速、飲み比べてみた(飲み比べは、最近当サイト内のブーム!)。
 壜詰のほうがレモン香が際立っている。酸が強く、味が相当濃い感じ。甘味が弱いのは同じだが、後味にやはりしっかりとしたレモンフレーバーがある。 果汁が4%であることがその理由だが、なんとアルコール度数は6%と、今回の缶より弱い。結局、まったく違う製品であることがわかった

 ガス圧を高めようとすると、どうしても缶では技術的に限界がある。だからビン入り製品の意義はあるのだが、 今回の焼酎ハイボールは、缶入りにもかかわらず、かなり炭酸を高めることに成功している。流通のことを考えれば、 メーカーとしても缶の方が好都合だろう。
 このレトロ感漂う新製品が、健闘することを期待したい。
種別 チューハイ
2006年3月7日 [2]
No.717: カクテルパートナー アイスカクテル アイス レモン トニック / アサヒ
 かくてるぱーとなー あいすかくてる あいす れもん とにっく / あさひ
カクテルパートナー アイスレモントニック カクテルパートナー アイスレモントニック review
 今日は、レモンつながりということで、こちらも開けてみた。 アサヒ・カクテルパートナーから新ラインナップの「アイスカクテル」。発売日は明日8日である。

 グラスに注いだ液色は、無色透明。香りは、思いきり人工的で、化粧品のようなレモン香。こう書くと、 悪い印象を与えそうだが、おいしそうな匂いではある。
 口に含んだ最初の印象は、「甘いレモンジュース」。 レモンのわりに、意外と甘さが目立つのだが(トニックなので)、後味はすっきりしていて、キレも良い。 アイスカクテルという名前にふさわしい味わいと言える。
 アルコール分7%。果汁3%。原材料:レモンスピリッツ、レモン果汁、糖類、酸味料、香料。

 カクテルパートナーで、7%という度数は、正直驚いた。ドライな飲み応えを強調したいという明確な意志の表れだろうか。 パッケージデザインも、この味わいに合っている。でも、ちょっと疑問も残る。
 この味わいで新機軸を目指そうというのなら、「カクテルパートナー」の名前ではなく、 まったく別の製品として出すべきではなかったか。「カクテルパートナー」の名を冠したがために、 消費者に選んでもらえないという悲劇も、容易に想像される。切り口を間違えたか?
種別 チューハイ・カクテル等
2006年3月8日
No.718: 焼酎ハイボール ドライ / 宝酒造
 しょうちゅうはいぼーる どらい / たからしゅぞう
焼酎ハイボール ドライ 焼酎ハイボール ドライ review
 昨日レモンを取り上げた、タカラ焼酎ハイボールの2種目は、ドライ。

 グラスに注ぐと、炭酸がビリビリと音をたて、大きな気泡が勢いよく立ちのぼる。これはこのシリーズに共通なのだろう。 色はほのかに黄色。というか、炭酸水の中に、ほんのちょっとだけウイスキーを入れたみたいな色。
 香りは何とも評しがたいが、どこか梅っぽいところがある。甘さを感じさせず、少しだけ酸っぱそうな香り。
 口中で強い炭酸がはじけ、焼酎のアルコール感が広がる。甘さといえばほとんどこのアルコール感のみ。 名前のとおりドライな味わい。飲み干した後には口中を引き締めるタンニンのような収斂性が。
 アルコール分7%。無果汁。原材料:焼酎、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。 「懐かしくて新しい、キレのあるスッキリ味。どんな食事とも楽しめるドライテイストチューハイ。」との説明あり。

 これぞまさにレトロ・チューハイ。食事とともに楽しむというより、 イワシの丸干しみたいな肴をかじりつつ、飲んでみたい。
種別 チューハイ
2006年3月9日
No.719: カクテルパートナー アイスカクテル アイス グレープフルーツ トニック / アサヒ
 かくてるぱーとなー あいすかくてる あいす ぐれーぷふるーつ とにっく / あさひ
カクテルパートナー アイスグレープフルーツトニック カクテルパートナー アイスグレープフルーツトニック review
 アサヒ・カクテルパートナーから8日発売の新ラインナップ「アイスカクテル」。既にレモンが登場したが、 今日はグレープフルーツ。

 グラスに注いだ液色は、グレフルらしく白濁。香りは、やわらかいグレフル香とアルコールがうまくバランス。 ほのかに香る程度。
 口に含むと、炭酸のピリッとした舌触りとともに、ウオッカのような風味(注:ウオッカは使っていない。グレープフルーツスピリッツだ)。 非常に上品。押しは強くないが、しっかりカクテルの味わい。
 アルコール分6%。果汁3%。原材料:グレープフルーツスピリッツ、グレープフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料。

 レモンを飲んだとき、「カクテルパートナー」の名前で出したのは失敗ではないか、 と思ったのだが、こっちは逆に、「カクテルパートナー」の名を高める内容だと思う。 やっぱりグレープフルーツという果物は、カクテルには最適ということか。
 このアイスカクテルシリーズは、どちらも内容的には優れている。コンビニ店頭にも並んでいるようだし、 あとはそこそこ酒好きのOLあたりが、どれだけ買ってくれるかだ。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年3月10日
No.720: 焼酎ハイボール グレープフルーツ / 宝酒造
 しょうちゅうはいぼーる ぐれーぷふるーつ / たからしゅぞう
焼酎ハイボール グレープフルーツ 焼酎ハイボール グレープフルーツ review
 これまでレモンドライと取り上げてきた、タカラ焼酎ハイボール。3種目はグレープフルーツ。

 グラスに注ぐと、このシリーズの特徴であるが、炭酸がビリビリと音をたて、大きな気泡が勢いよく立ちのぼる。
 色はほのかに黄色というか、炭酸水の中に、ほんのちょっとだけウイスキーを入れたみたいな色。
 香りは、コカコーラ社のアクエリアスに酷似。もし目隠しして匂いを嗅ぎ、タンサンが音を立ててさえいなければ、 きっと「この飲物は、アクエリアス」と答えるだろう。
 口当たりはかなりシャープ。甘味が弱く、軽すぎるくらいの味わいだが、焼酎のアルコール感がきちんとある。 炭酸がワイルドだが、グレフルフレーバーが柔らかいので、レモンやドライほど、ぴりっとはしていない。
 アルコール分6%。果汁5%。原材料:焼酎、グレープフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。 「爽やかな酸味と程よい苦味が絶妙のハーモニー。どんな食事とも楽しめるドライグレープフルーツチューハイ。」との説明あり。

 イメージカラーがブルーになっているのは面白い。今やグレープフルーツチューハイは「緑色」というのが、 なんとなく各社ともお約束みたいになっているのに。でもこのシリーズにはシークァーサーもあるので、 緑はどうしてもそっちということになったのだろう。
 そういえば同じタカラの果実きわだつチューハイも、グレフルは青だった。 まあ、あっちにもマスカットがあるからね。
種別 チューハイ

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