ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.761〜780


 HOME  ビール・発泡酒・チューハイの部屋メニューへ戻る  前へ  次へ

2006年5月6日
No.761: カルピスサワー 巨峰(2006年3月20日リニューアル品)/ カルピス
 かるぴすさわー きょほう / かるぴす
カルピスサワー 巨峰 カルピスサワー 巨峰 review
 いつのまにか新しくなっていた、カルピスサワーの巨峰。缶に「NEW」の文字がある。 1ヶ月以上前にコンビニで見つけて入手しておいたものだが、 なんとなく開けるタイミングがなく今日まで来た。

 液色は従来から同じで、白の混じった紫というか、ピンクに近い。
 巨峰の深みある高貴な香りに、カルピスの香りがうまく融合。シャーベットでこんなものがありそう。
 微炭酸かと思いきや、結構ピリピリとくるので、飲み口にはシャープ感がある。 甘いが、巨峰味を再現するために必要不可欠と思われる程度の甘さで、むしろ乳酸とのバランスはとてもよい。 後味もキリッと適度に引き締まっている。
 アルコール分4%。果汁1%。原材料:ぶどう果汁、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウォッカ、糖類、酸味料、 香料、安定剤(大豆多糖類)、アカキャベツ色素、甘味料(アスパルテーム・Lフェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム)。 「国産巨峰果汁を使用したやさしく爽やかなお酒です」。

 以前の製品と比べて、よりシャープ感が増したような気が私にはするのだが。 サイトの情報を見ると、「巨峰の果実感をさらにアップし、より爽やかで芳醇な味わいになりました。」とある。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年5月8日
No.762: タカラCANチューハイ サワー スッキリ果実のお酒 巨峰 / 宝酒造
 たからかんちゅーはい さわー すっきりかじつのおさけ きょほう / たからしゅぞう
タカラ サワー 巨峰 タカラ サワー 巨峰 review
 かなり前から出ている製品なのに、これまで一度も目にしたことがなかった、このタカラサワー・スッキリ果実のお酒シリーズ。 先日、今まで寄ったことがなかった酒屋に寄ってみたら、売っていた。喜び勇んでGET。

 巨峰ということでもっと毒々しい色を想像していたのに、グラスに注いでみたらごく淡いサーモンピンク。 泡は大粒で、炭酸が強そう。
 香りは、まさにこういう匂いのぶどうキャンディがあったなあ、という感じ。ころっと甘そうで、深みがある。
 味のほうも結構甘い。色の印象よりはだいぶ濃いような感じがする。が、炭酸がピリッときいていて、 後味はそれほどくどくない。ぶどうの渋みが適度に引っかかる感じが良い。
 アルコール分4%。果汁1.5%。原材料:ぶどう果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料。 「厳選した国内産巨峰果実を使用。上品な甘さをすっきり仕上げた、気軽に楽しめるチューハイです。」

 このシリーズには、「スッキリ果実のお酒」というサブタイトルがついている。まあ、そんな感じではある。
種別 チューハイ
2006年5月9日
No.763: 氷結 早摘みグレープフルーツ / キリン
 ひょうけつ はやづみぐれーぷふるーつ / きりん
氷結 早摘みグレープフルーツ 氷結 早摘みグレープフルーツ review
 明日10日が発売日となっている新しい氷結。糖質50%オフシリーズとしてはレモンに次いで2作目になる。

 無色透明かと思いきや、外観は白濁しており、グレープフルーツらしい。 香りはグレープフルーツガムのように甘そうな柑橘香。色といい香りといい、なんだ普通のグレフルチューハイか、といった感じ。
 ところが、味はさすがに糖質オフ。否定的な言葉を使えば「薄い」ということになるのだが、 これは薄いというよりは、シェイプアップした味わいと呼びたい。甘味が抑え込まれながらも、 果実感はきちんとある。炭酸はそれほど強くない。後味は実にスッキリ。
 アルコール分4%。果汁5%。原材料:グレープフルーツ果汁、ウォッカ、食物繊維、糖類、酸味料、香料。 「早摘みグレープフルーツの氷結果汁を主に使用。甘さひかえめの爽やかなおいしさ」とある。また、Semi Sweetの文字も。

 前作レモンは、製造者がキリンディスティラリー(株)だったが、これは製造・販売とも麒麟麦酒(株)。
 レモンほどのインパクトはなかったが、シリーズのキャラクターをきっちり受け継いでいる。 人工甘味料を使ったものとはスタイルが違うし、果汁のフレッシュさを強調したものとも、 炭酸を強めたものとも違う。独自のスタイルを確立している。
種別 チューハイ
2006年5月11日
No.764: ギュギュッと搾った。巨峰のお酒 / メルシャン
 ぎゅぎゅっとしぼった。きょほうのおさけ / めるしゃん
ギュギュッと搾った。巨峰のお酒 ギュギュッと搾った。巨峰のお酒 review
 取り上げたつもりで漏れていた商品というのもあるわけで・・。
 これもてっきりレヴューが済んでいたと思いきや、まだだった。発売から相当経つが、取り上げよう。

 色は濃いめの紫。まさにぶどうジュース。香りも濃厚。巨峰の深みある香りがよく出ている。
 口当たりも重く、渋みがしっかりと効き、甘味も豊潤、酸もしっかり。とてもお酒とは思えない。
 果汁71%。アルコール分4%。原材料:巨峰・ぶどう・ベリー・醸造用アルコール・赤ワイン・糖類・酸味料・香料。

 原材料の「赤ワイン」には驚いた。だから酸っぱいのだろうか。それから、「ベリー」とは何だ。 ぶどうもベリーの一種じゃないのか。
 それにしても果汁71%は圧巻。ポリフェノールもたっぷり。健康志向の人には好まれそうだ。
種別 チューハイ
2006年5月14日
No.765: 一番搾り 黒生ビール / キリン
 いちばんしぼり くろなまびーる / きりん
一番搾り 黒生ビール 一番搾り 黒生ビール review
 まさかこれも取り上げてなかったなんて、自分でも意外だった。 もっとも、売っている店が極めて少ないので、普段はほとんど目にしない。新製品の途切れている今こそ、 こういった製品を。

 液色はかなり淡く、コーラ程度。いや、もっと薄いか。泡もミルクティ程度の色。 香りはカラメルというよりはもっと軽く、三温糖みたいな感じ。
 味のほうも繊細で、酸が立っているところは一番搾りらしい。 甘味は適度で、後味はさらっとしている。全般的に、飲みやすい。
 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ。

 カテゴリーとしては一応、濃色ラガーと言っていいのだろうが、 国産黒生ビールの中でも、特に軽やかな部類ではないか。
種別 ビール
2006年5月15日
No.766: カクテルパートナー シンガポールスリング / アサヒ
 かくてるぱーとなー しんがぽーるすりんぐ / あさひ
カクテルパートナー シンガポールスリング カクテルパートナー シンガポールスリング review
 明後日17日発売のはずの新製品が、今日15日、コンビニで手に入った。 カクテルパートナーの新カクテル。缶には「2006NEW!」の文字もある。普段なら350ml缶を買うのだが、 店頭に並んでいたのは500mlだけだった。とりあえずロング缶のスペースが空いたから、フライングで置いてみたという感じか。

 色は濃いオレンジ。褐色に近いというか、ややどす黒い感じ。
 香りはパインを一番強く感じ、あとはオレンジのよう。でも、オレンジは使ってはいないのだが。
 味はパインの甘さとともに、鋭い酸を感じる。レモンだろうか。見た目のイメージより更に濃厚。 でも、強い酸のおかげで、後味は甘ったるくはない。最後までパインの風味が一番目立っている。
 アルコール分4%。原材料:チェリーリキュール、ジン、レモン果汁、パイナップル果汁、糖類、酸味料、香料、 ベニバナ色素、アントシアニン色素。「チェリーリキュールにジンとパイナップル果汁、レモン果汁をミックスした、 スッキリみずみずしいカクテルです。」

 アルコール感がほとんどないのは、このシリーズに共通の特徴だが、正直言ってあまり記憶に残るような味ではない。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年5月16日
No.767: 雫 <生> / サッポロ
 しずく なま / さっぽろ
雫 雫 review
 またまた、取り上げたい製品がたまってきたが、皆さんの関心を考えれば、今日はやっぱりこれでしょう。 ということで、サッポロから満を持してリリースの新しい発泡酒を。名前も、パッケージデザインも、なかなかにインパクトがある。 発売日は、明日17日である。

 グラスに注ぐと泡にはそこそこ力がある。香りは、ふんわり麦の甘いニュアンスがあって、発泡酒臭さは感じない。
 味は、口に含んだ瞬間の芳醇な甘味に、まず驚かされる。やや鼻につく感じもなくはないが、 適度な苦味を伴うこの甘味は、これまでの発泡酒にはなかったものだ。
 飲み進めると、こってりした甘味が口中に蓄積されるので、軽やかな発泡酒を期待する人にとっては、 少々重たく感じられるかもしれない。酸もそこそこ主張するので、全方位的に広がりのある味わいだと言える。
 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・糖類。「麦芽のうまみをじっくりていねいに取り出しました。 手間ひまかけたならではの味わいが、ふわっと口いっぱいに広がります。」との説明文あり。

 *蛇足だが、「手間ひまかけたならではの味わい」って日本語、おかしくないですか? > サッポロさん

 スローメイド製法というらしいが、確かに「じっくりていねい」な作りであることは、実感できる。
 発泡酒をタイプ別に分類すると、これまで、マグナムドライに代表されるような 「味わいなんてなくていい。すっきりしていれば」というものと、淡麗に代表されるような 「穀物臭くてもいいから、飲み応えのあるものを」という2つの流れに分類できたのだが、 この製品は、「飲み応えがあるのに発泡酒特有の臭みは弱い。でも、結構くどい」というカテゴリーを切り開いたように思う。 その意味で新機軸と言えるのだが、これがいわゆる発泡酒支持層にどれだけ受け入れられるかは、微妙である。

 ところで「雫」という漢字を用いたこのパッケージデザイン、気味悪くないですか? 「なんか気持ちわるっ」と思って、手にとってもらえればいい、という戦略ですか?
種別 発泡酒
2006年5月17日[1]
No.768: 旬果搾り フルーツパンチ sour / アサヒ
 しゅんかしぼり ふるーつぱんち さわー / あさひ
旬果搾り フルーツパンチ sour 旬果搾り フルーツパンチ sour review
 本日17日、旬果搾りが一気に4種も出て、幸運なことにすべて入手することができた(いつもはなかなか手に入らないのだが)。 どれから飲むべきか。嬉しい迷いだが、ここは私が何を飲みたいかではなく、より多くの方が期待しているであろう 製品から開けるのが務めであると心得、まずはこれを選んだ。新ラインナップの「フルーツパンチ」だ。

 まず外観は濁りのある淡い黄色。グレフル果汁のような色。 香りもグレープフルーツを一番強く感じる。結構フレッシュ感があり、苦そうな香り。メルシャン本搾りにありそうな香りだと言える。
 味は、旬果搾りらしく、結構甘味がある。パッションフルーツの甘味だろうか、トロピカルな印象を与える。 「サワー」という名前ほど酸っぱくはない。予想以上に穏やかな味わいだ。
 果汁10%。アルコール分5%。原材料:アルコール、グレープフルーツ果汁、レモン果汁、マンダリン果汁、ライム果汁、 パッションフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料。「果汁ミックスチューハイ」の文字もある。

 5種の果汁を使っている点は斬新だが、味わいはそれほど目新しいわけでもない。当初、奇をてらった商品か?とも思ったが、 思いのほか普通。そこそこ支持を集めそうな気もする。
 ただ、私がいつも指摘しているとおり、旬果搾りは販路が決して広いとは言えない。コンビニ店頭にたくさん並んでいたら、 目新しさから買ってゆく人は少なくないと思うし、結構リピートもするだろう。 だが、スーパーの片隅で特価100円で並んでいても、埋もれてしまいそうな気がする。
種別 チューハイ
2006年5月17日[2]
No.769: サントリーブルワリー ジャーマンパールドライ / サントリー
 さんとりーぶるわりー じゃーまんぱーるどらい / さんとりー
ジャーマンパールドライ ジャーマンパールドライ review
 発売日は昨日16日。コンビニ限定、サントリーブルワリーの新製品。 昨日入手していたものだが、こう一気に新製品が出てくると、一度に何本も開けるわけにいかず、 歯がゆい思いをする。

 泡は純白できめ細かく、力もある。香りは、グッと締まった重みが前面に出て、 その後ろに穏やかなクリーミーさがある。
 口当たりも香りの印象と同じく、まずズシッと苦味がきて、その奥にミント系の清々しさや、 クリーミーさがある。あくまでもストイックで、だからといって細身ではなく、 がっしりと引き締まった体格。充分すぎるコクが、飲む者を魅了する。

 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽、ホップ、糖類。「日本の天然水とドイツ産ペルレホップによる引き締まったコクと、 苦味のドライビールです。」
 表向き寡黙でありながら、内面の豊かさを雄弁に語りかけてくる。 そんな玄人好みのビールと言える。「ドライ」の一言では言い尽くせない、懐の深い味わい。 何杯もグラスを重ねて初めて、真の魅力が分かってくるだろう。
 最近のサントリーの姿勢が明確に感じられる素晴らしい製品だと思う。今、まじめにビールを造らせたら、 サントリーの右に出るメーカーはないのではないか。
 ただ、缶の色調がモルツに似ているので、店頭で目立たない。 それも実は、シブイ路線を狙った巧妙な戦略なのかもしれない。
種別 ビール
2006年5月18日
No.770: 旬果搾り アンデスメロン <夏限定> / アサヒ
 しゅんかしぼり あんですめろん <なつげんてい> / あさひ
旬果搾り アンデスメロン 旬果搾り アンデスメロン review
 昨日17日発売の旬果搾り・夏限定品。アンデスメロンというチョイスは、おそらく缶チューハイ業界初ではないだろうか (メロンソーダというのは、これまでもあったが)。

 色はほんのりグリーン。控えめな色だ。香りは意外にもナチュラルな感じのメロン香で、 甘そうな感じがよく出ている。メロンの果肉そのものというよりは、メロンシャーベットみたいな香り。
 味のほうは適度に甘味が抑えられ、結構爽やか。メロンソーダを飲んでいるよりは、かなり軽やかな飲み口だ。 炭酸がキリッとしていることもあって、飲み飽きない。アンデスメロンの名から想像されるほど濃厚でもないし、 甘ったるくもない。
 果汁1%。アルコール分4%。原材料:アルコール、メロン果汁、 糖類、酸味料、ベニバナ色素、クチナシ色素。茨城県産アンデスメロン果汁使用。

 斬新なフレーバーのわりには、かなりナチュラルで、オーソドックスな仕上がり。 これはドンピシャ、若い女性に受けるだろう。
種別 チューハイ
2006年5月19日
No.771: お茶のチューハイ うまみ緑茶 / キリン
 おちゃのちゅーはい うまみりょくちゃ / きりん
お茶のチューハイ うまみ緑茶 お茶のチューハイ うまみ緑茶 review
 キリンから17日に発売されたお茶のチューハイ。400mlのペットボトル入りだ。2種あるが、まずは緑茶のほうから。

 グラスに注ぐと、色はまごう事なき緑茶。冷えているせいだとは思うが、香りはそれほど強くない。 緑茶以外の香りは特に感じられない。

 口に含むと、本来緑茶のもつ甘味以外に、少しガムシロップを入れたような薄ら甘さがある。これがウォッカだろう。 しかし、それ以外はまったく緑茶なので、これなら例えばおにぎりを食べながらでも飲めそうだ。 抹茶が入っていることもあって、少々粉っぽい。
 アルコール分4%。原材料:緑茶・抹茶・ウォッカ・酸化防止剤(ビタミンC)。 販売者:麒麟麦酒(株)、製造者:キリンビバレッジ(株)。

 和食にはぴったり合いそうだが、お茶味が欲しいなら本物のお茶でいいし、 アルコールを飲みたいのならビールなんかのほうが飲んだ気がする。喉が渇いたときに飲むならば、 もっと爽やかなもののほうがいい。結局、どんなシチュエーションで飲んだらいいのかわからない。
 名前はお茶のチューハイだが、考えてみれば炭酸が入っていないのだから、チューハイというのには違和感がある。 ウォッカのお茶割りというのが正解。でも、名前がチューハイだから、当サイトでもいちおうチューハイのカテゴリーに入れておく。
 2年ほど前に「酔茶(よいちゃ)チューハイ」という製品を出したが、あまり売れなかった。 あれはウォッカのほか焼酎も使い、玄米なんかも入っていた。今回のはもっとシンプルにしたということだろう。
種別 チューハイ
2006年5月20日
No.772: 旬果搾り フルーツパンチ sweet / アサヒ
 しゅんかしぼり ふるーつぱんち すぃーと / あさひ
旬果搾り フルーツパンチ sweet 旬果搾り フルーツパンチ sweet review
 17日発売、旬果搾り「フルーツパンチ」シリーズ。既にサワーを取り上げたが、今日はもうひとつのスィート。

 まず外観はほんのり濁った薄黄色。 香りは一番目立つのがライチで、次が桃、そしてりんご。
 味は、それらの果実の味わいがミックスされて、かなり甘い。桃缶のシロップをほとんど薄めずに、 そこに炭酸を入れて飲んでいる感じだ。
 sweetの名のとおり、甘さが特徴で、スッキリ感はない。かといって「こってり」かといえば、それほどでもない。 ふだんライチやパインのチューハイを飲んでいる人にとっては、 このくらいがちょうどいいだろうという程度。
 果汁10%。アルコール分4%。原材料:アルコール、白ぶどう果汁、りんご果汁、パイナップル果汁、もも果汁、 ライチ果汁、糖類、酸味料、香料。「果汁ミックスチューハイ」の文字もある。

 5種の果汁を使っている点はsourと同じ。このフルーティさは旬果搾りらしいと言えるだろう。
 甘いチューハイが苦手な人にはお勧めしない。
種別 チューハイ
2006年5月21日
No.773: 旬果搾り 青ゆず <夏限定> / アサヒ
 しゅんかしぼり あおゆず / あさひ
旬果搾り 青ゆず 旬果搾り 青ゆず review
 17日発売、旬果搾りの夏限定品(Summer Selection)。既にアンデスメロンを取り上げたが、 今日はもう一つの青ゆずを。

 外観はほとんど無色だが、かすかに濁りがある。柚子の香りがかなりフレッシュ。 グリーンな感じがよく出ているが、同時に甘そうなニュアンスもある。
 味のほうも柚子らしさがよく出ていてジューシーだが、やっぱり旬果搾りらしく甘味がきちんとある。 まあ旬果搾りの中ではそれほど甘くない部類なのだが。
 果汁0.2%。アルコール分4%。原材料:アルコール、ゆず果汁、糖類、酸味料、香料。国産青ゆず果汁使用。

 青ゆずっていうけど、柚子はみんな青ちゃうんかいっ!と関西弁でつっこんでみたくなる (まあ、青というよりは、一般的には薄い黄緑だとは思うが・・)。 それに、わざわざ「青」と断ってみせるほど、シャープな味でもない。 キリン氷結ゆずに比べると、見所があまりない。
種別 チューハイ
2006年5月22日
No.774: ブラウマイスター <期間限定> / キリン
 ぶらうまいすたー / きりん
ブラウマイスター ブラウマイスター review
 明後日24日、数量限定で発売されるキリン・ブラウマイスター。 ブラウマイスターというビール自体は、昔からキリン系のビアホール等で飲むことができる 銘柄だが、市販されてはいなかった。昨年、セブン&アイ系列のみで限定販売されたのだが、 今年はめでたく全国販売となったものだ。一足お先に手に入ったので、早速開けてみることにしよう。

 泡はきめ細かく、パワフル。ホップの清々しい香りの奥に、麦のじんわり感が潜む。
 口の中でズシッと重く、あたかも苦味が占領するかのような飲み口だが、その苦味の中にも芳醇な旨味があり、 まるで塊を噛み砕いているかのような飲み応えがある。当然、後キレは良くないが、もちろんこれでいいのだ。
 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽・ホップ・米。
 また、缶には次のような説明が。

 ドイツでビールづくりを学んだ職人「ブラウマイスター」の理想と志のビール。
「ブラウマイスター」の称号を持つキリンのビール職人が、素材・製法のすべてにこだわり、理想を追求しました。

 ビールの魂「ホップ」にこだわった、芳醇でしまりある味わい。
豊かな香りを生み出す「毬花ホップ」を手仕込みする等、3種類のホップを丁寧に仕込み、長期熟成で仕上げました。 芳しいホップの香り、きめ細かな泡、舌に広がる濃い旨味が特長です。

 おそらく昨年の製品と中身は変わっていないのだろうが、パッケージデザインはよりゴージャスな感じに生まれ変わった。
 日本の量産プレミアムビール(地ビールなどを除く)のうち、第一極をヱビス、第二極をプレミアムモルツとするなら、 この製品は第三極に位置づけられよう。但し、かなりヱビスに近いことは間違いない。
種別 ビール
2006年5月23日[1]
No.775: ぐびなま。 / アサヒ
 ぐびなま。 / あさひ
ぐびなま。 ぐびなま。 review
 発売日は今月30日だが、偶然、試飲缶を手に入れた。このジャンルで不振のアサヒが投入する新しい第3のビール(その他の雑酒2)だ。 早速、お手並み拝見と行こう。

 グラスに注ぐと泡には最初そこそこ力があるが、無論、泡もちはそれほどでもない。 ホップの香りが結構効いていて、穀物っぽい感じを抑えているので、爽やかな第一印象。
 味はスッキリ、線が細いが、ほんのりと甘味がある。他に味らしい味を感じないので、 この甘いニュアンスは邪魔とまでは言えない。
 非常にあっさりとアサヒらしいなと思っていたら、時間が経過し、温度が上がるにつれて、 木工用ボンドのような、あるいは煮たキャベツのような匂いが出てきた。味も少しだけ酸っぱく感じる。この点はいただけない。
 アルコール分約5%。原材料:ホップ、糖類、酵母エキス、大豆ペプチド、カラメル色素。

 キリンのどごし生が最初からはっきり酸味を感じ、粗雑な作りであるのに比べ、 この製品は曲がりなりにも導入部ではスッキリ、クリアな印象を与える。洗練されているという意味では、 こちらが一枚上だろう。サントリージョッキ生とは、詳細を比べるまでもなくこちらが上である。
 新生3の失敗を踏まえ、まずまずの仕上がりだが、この期に及んでアサヒがまだこの分野で勝負しようとしている姿勢に、 私は賛同できない。もちろん消費の二極化に伴って、この市場は拡大しているわけだが、 だからといって、なりふり構わずシェア確保に汲々とすることが、本当に明日のためになることか。
 いや、私の認識が甘いのかもしれない。特にビールのような寡占市場で、業界をリードするためには、 品質追求よりもマスに訴える製品を送り出し続けなければ、明日はないのかもしれない。 その意味では、この製品の出方は非常に穏当な線と言える。
 それにしても、最後に「。」(句点)を付けるネーミングは、どうなんでしょうかね。サントリー「カロリ。」が先行しているけど、 元はと言えば、「モーニング娘。」だよね。つんく♂さんは、どう思っているんでしょう。

<5月29日追記>
 この製品は、温度が高くなると香りに変化が見られるようなので、思い切り冷やした方が良いだろうということで、 今日、再チャレンジしてみた。正式発売前日の今日、既にスーパーではうずたかく積まれ、大々的に売られていた。
 10分弱程度、缶とグラスを冷凍庫に入れ、ギンギンに冷えた状態で飲み始めた。 最初の香りは前回と同じだが、温度が低いせいか、時間が経ってもさほど香りは変化せず、スッキリしたまま。 冷たい内に飲み干せば、何ら問題ないことがわかった。ただ、グラスに注いで15分ほど経ったものは、 やはり酢漬けキャベツみたいな風味が少し出てきた。
 この製品を飲むときは、思い切り冷やして、ぐびっと一気に飲むことをお勧めする。 そうすれば、のどごし生ジョッキ生にはない爽やかさが楽しめる。
種別 第3のビール
2006年5月23日[2]
No.776: カロリ。クリスタルオレンジ / サントリー
 かろり。くりすたるおれんじ / さんとりー
カロリ。クリスタルオレンジ カロリ。クリスタルオレンジ review
 本日23日発売、新しいカロリ。糖類ゼロのクリスタルオレンジだ。

 外観はほぼ無色透明。缶を開けた瞬間から、フレッシュなオレンジ香が漂う。 グラスに鼻を近づけると、伊予柑のような甘酸っぱい香りで、皮をきゅっと搾って果汁が飛び散った時のような フレッシュさだ。
 味は、実にスッキリ。甘味がかなり抑え込まれていて、口中でべたつかない。飲み込むと同時に、さらっと味が消えてゆく感じ。 ただ、舌の上にじんわりほのかに人工甘味料の甘さが残るが、それも苦味にうまくマスクされている。
 果汁2%。アルコール分4%。原材料名:オレンジ、ウオツカ、スピリッツ、ビターオレンジ蒸留酒、酸味料、香料、 甘味料(アセスルファムK)、炭酸ガス含有。カロリー50%オフ。糖類ゼロ。純水使用。

 適度な苦味と強めの酸は、原材料の中の「ビターオレンジ蒸留酒」によるところが大きいのだろう。 絶妙な味のバランスを作っている。
 このカロリ・シリーズほど、時間を追うごとに進化している製品もないだろう。 最初は人工甘味料の薄ら甘さばかりが目立って、見るべきところの乏しい製品群だったのが、 ここまで洗練された味わいを生み出すまでに至っている。不断の研究の成果と言えるだろう。
種別 チューハイ
2006年5月24日
No.777: お茶のチューハイ こんがり玄米茶 / キリン
 おちゃのちゅーはい こんがりげんまいちゃ / きりん
お茶のチューハイ こんがり玄米茶 お茶のチューハイ こんがり玄米茶 review
 キリンから17日に発売されたお茶のチューハイ。400mlのペットボトル入りだ。 うまみ緑茶のほうを取り上げてからだいぶ間隔が空いたが、今日はもう一つの玄米茶を。

 外観は美しい黄金色。伊藤園・金の烏龍茶みたいな色だ。 香りは、「こんがり」という名前のとおりとても香ばしい。緑茶のほうもそうだったが、 ふんわりとアルコールの甘い香りが寄り添っている。
 口に含むと、まずほろっと甘味を感じるが、そのベースにはお茶の香ばしさがある。 後味にはタンニン分もしっかり感じる。
 アルコール分4%。原材料:緑茶・玄米・ウォッカ・香料・酸化防止剤(ビタミンC)。 販売者:麒麟麦酒(株)、製造者:キリンビバレッジ(株)。

 もう1本の緑茶のほうとは違い、こちらは香料を使っている。それゆえ、最初の香りのインパクトが強いのだろう。 しかし、決してわざとらしい香りではない。
 この香ばしさがいったいどんな食べ物に合うのかは難しいが、 せんべいでもかじりながら飲んだら違和感ないかもしれない。
 これで、このコーナーNo.777となったわけだが、特にスペシャルな物は思い浮かばなかったので、いつもどおり新製品を取り上げた次第。
種別 チューハイ
2006年5月25日
No.778: カロリ。クリスタルドライ(2006年5月23日リニューアル品)/ サントリー
 かろり。くりすたるどらい / さんとりー
カロリ。クリスタルドライ カロリ。クリスタルドライ review
 今月23日、クリスタルオレンジと同時に出た、こちらはリニューアル品。

 まず外観は無色透明。レモンとライムを使っているが、香りはレモンの方が強い。 スプライト(コカコーラ社の清涼飲料)の匂いにとても似ている。
 味もまさに、スプライト。しかし甘味はもっと弱い。暑い季節には氷を入れて飲んだら爽やかだろう。 前作でもそうだったが、人工甘味料の不自然さがうまくマスクされている。後味にほんのり甘さが残る以外は。
 果汁2%、アルコール分4%。原材料:レモン、ライム、ウオツカ、香料、酸味料、甘味料(アセスルファムK)、 苦味料、炭酸ガス含有。カロリー50%オフ。糖類ゼロ。純水使用。

 前作の内容をはっきりとは記憶していないので、具体的にどう変わったかの指摘は難しいが、 私自身のコメントを見る限り、今回の方がよりスッキリした感じになっているようだ。
種別 チューハイ
2006年5月26日
No.779: カクテルパートナー スパークリングダイキリ / アサヒ
 かくてるぱーとなー すぱーくりんぐだいきり / あさひ
カクテルパートナー スパークリングダイキリ カクテルパートナー スパークリングダイキリ review
 今月17日に発売されたカクテルパートナーの新製品。もうひとつのシンガポールスリングを取り上げてからだいぶ経つ。 ビールやチューハイの新製品が相次ぎ、後回しになっていたが、ようやく飲むことに。

 色はうっすらと白濁。ライムの香りがしっかりとあるが、レモンも入っているせいか、やや穏やかでジューシーな印象。
 味はラムの甘味がしっかり感じられるが、やはりレモンのジューシーさがある。 炭酸が効いて爽やかなので、これからの季節にはぴったり。
 果汁1.1%。アルコール分4%。原材料:ラム、ライム果汁、レモン果汁、糖類、酸味料、香料。 「ラムにライム果汁とレモン果汁をミックスしソーダで割った、 スッキリみずみずしいカクテルです。」

 スパークリングダイキリなんてカクテル名は聞いたことがない。おそらくオリジナルレシピなんだろう。 それからダイキリというのは普通ライムだけで、レモンは入らないと思うので、 その点も独特。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年5月27日
No.780: 宝チューハイ壜詰 サイダー味 / 宝酒造
 たからちゅーはいびんづめ さいだーあじ / たからしゅぞう
宝チューハイ壜詰 サイダー味 宝チューハイ壜詰 サイダー味 review
 今月22日に発売された宝チューハイ壜詰の新フレーバー。夏にふさわしいサイダー味。

 外観は無色透明で、サイダーらしく無数の気泡が立ちのぼる。 香りは、まさに「サイダー」。三ツ矢サイダーとグラスを並べても、区別がつかないのでは?というくらい、リアル。 まあ、実際に比べたわけではないのだが。
 味もサイダーそのもの。甘さの度合いもドンピシャ。実に爽やかな飲み口。だが、飲み込んだ後に、 じんわりと焼酎の甘味が残る。
 アルコール分6%。無果汁。原材料名:焼酎、糖類、酸味料、香料、酸化防止剤(ビタミンC)、炭酸ガス含有。 「懐かしさを感じるサイダー味のチューハイです。宝焼酎を使用し、すっきりした味わいに仕上げました。よく冷やしてお楽しみください。」

 以前、私は当サイトで、アサヒさんに三ツ矢サイダーチューハイを出して欲しいと提言した。これまで、ラムネ味チューハイはいくつかあるが、 「サイダー」と銘打ったものはなかったのだ。
 確かにこの宝壜詰のノスタルジックなイメージと、サイダーというのはフィットしている。 ラムネの方がよかったという意見もあろうが、サイダーチューハイ第1号の意義は大きい。
 夏の暑い日、グラスに氷を入れて、スカッと飲みたい。

 ところでこの製品も、私は発売前日から探し回っていたが、ずっと見つからなかった。 今夜、何げなく朝刊の折り込みを見ていたら、スーパーのチラシに、なんと売出広告が載っているではないか。 普段は行かないそのスーパーまで、夜10時過ぎから買いに行ってきた。自分自身あきれるほどの行動力というか、執念。 だって明日は買いに行く暇ないんだもん。
種別 チューハイ

 HOME  ビール・発泡酒・チューハイの部屋メニューへ戻る  前へ  次へ