ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.10841−10860


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2024年9月7日
No.10841: 情熱価格 今日はドのビール? ヘーフェヴァイツェン / ドン.キホーテ
 じょうねつかかく きょうはどのびーる? へーふぇう゛ぁいつぇん / どん.きほーて
今日はドのビール?ヘーフェヴァイツェン 今日はドのビール?ヘーフェヴァイツェン review
今日はドのビール?ヘーフェヴァイツェン
 ドン.キホーテのP.B.情熱価格 ブランドからビールが登場。 店頭で偶然遭遇して入手したため、発売を知らなかったのだが、8月上旬から存在していたようである。
 全4種があり、まとめて買うと1本あたり税抜208円とのことだったので、もちろん4種を1本ずつ購入。
 4種のうち、まずは「ヘーフェヴァイツェン」から飲んでみたい。

 グラスに注いだ液色は、微かに濁りの見られる中程度の黄金色。 ヘーフェヴァイツェンだからもっと濁っているのかと思っていたが、それほどでもない。 泡は純白できめ細かく、当初は盛り上がるが、泡持ちはほどほど。
 香りは、オレンジやバナナなど、フルーティ感があるのだが、あまりコクはなさそうで、柔らかい。
 味は香りの印象通り甘酸っぱくフルーティだが、やはりコクがなく、さらっとした飲み口。 度数が低いわけではないのに、アルコール感は穏やか。軽いスパイシーさ。 飲み込んだ後には、軽快で柔らかな甘酸っぱさが残る。
 アルコール分5.5%。原材料名:小麦麦芽、大麦麦芽、ホップ、オレンジピール、コリアンダーシード。 原産国名:ベトナム。輸入者:株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング。 住所:東京都目黒区青葉台2-19-10。引取先:東京都小金井市本町5-11-2。
 ベトナムで造らせているようであるが、どこで誰が造ったかは問題ではない。しかし、値段は正直である。
 ヘーフェヴァイツェンっぽいキャラクターを気軽に楽しむのにはいいし、ふだんピルスナーしか飲まない多くの日本人に、 こういうビールもあるよ、というプロモーションには最適。でも、これが本格的な味わいだと思われても困る。
 ただ、通常価格でも1本あたり200円台なので、たまに気分転換のために買ってみるのにはいいかもしれない。
種別 ビール
CODE:45542DQES#UK
2024年9月8日
No.10842: 情熱価格 今日はドのビール? ペールエール / ドン.キホーテ
 じょうねつかかく きょうはどのびーる? ぺーるえーる / どん.きほーて
今日はドのビール?ペールエール 今日はドのビール?ペールエール review
今日はドのビール?ペールエール
 ドン.キホーテのP.B.情熱価格 ブランドからビールが登場。 店頭で偶然遭遇して入手したため、発売を知らなかったのだが、8月上旬から存在していたようである。
 全4種があり、まとめて買うと1本あたり税抜208円とのことだったので、もちろん4種を1本ずつ購入。
 4種のうち、昨日1本目として ヘーフェヴァイツェン を飲んだが、今日は2本目として「ペールエール」を飲んでみたい。

 グラスに注いだ液色は、やや濁りのある濃いめの黄金色。少しオレンジがかっている。 泡はほんのりベージュ色できめ細かく、当初よく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
 香りは、柑橘系のフルーティさと、クリームのような甘さが感じられるが、分厚さは今ひとつ。
 味はまず最初にガシッとした苦味が来る。次に、柔らかい酸味。 全体的に小ぶりなのは否めないが、その分飲みやすい。 飲み込んだ後には、軽妙な甘酸っぱさと、収斂性のある強めの苦味が残る。
 アルコール分6%。原材料名:麦芽、ホップ。 原産国名:ベトナム。輸入者:株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング。 住所:東京都目黒区青葉台2-19-10。引取先:東京都小金井市本町5-11-2。
 シトラスやトロピカルフルーツのような爽快な香りが印象的 ほどよい苦み、心地良い余韻はおだやかにまったり飲みたい時におすすめ
 酸がアクセントになって、飲みやすいので、ペールエール初心者には向いているのではないか。 既にレビューした ヘーフェヴァイツェン ではやや厳しいコメントを書いたが、 こちらはもうちょっと評価できる。小ぶりであることは間違いないが。
種別 ビール
CODE:45543DQES#UK
2024年9月9日
No.10843: 情熱価格 今日はドのビール? IPA / ドン.キホーテ
 じょうねつかかく きょうはどのびーる? あい・ぴー・えー / どん.きほーて
今日はドのビール?IPA 今日はドのビール?IPA review
今日はドのビール?IPA
 ドン.キホーテのP.B.情熱価格 ブランドからビールが登場。 店頭で偶然遭遇して入手したため、発売を知らなかったのだが、8月上旬から存在していたようである。
 全4種があり、まとめて買うと1本あたり税抜208円とのことだったので、もちろん4種を1本ずつ購入。
 4種のうち、既に ヘーフェヴァイツェンペールエール を飲んでいるが、 今日は3種目として「IPA」を飲んでみたい。

 グラスに注いだ液色は、やや濁りのある濃いめの黄金色あるいは淡い琥珀色。 泡は淡いベージュ色できめ細かく、当初よく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
 香りはIPAらしく、柑橘香とカラメル香が入り交じったような力強さがあり、クリームビスケットのような甘さも。 昨日飲んだペールエールともちろん系統は一緒である。
 味は苦味とジューシーさが一体となったボリューム感が感じられるが、強烈とまでは言えず、 適度な優しさを持って馴染んでくる。酸味が活きているからだと思うが、 IPAにしては全体的に穏やかな飲み心地。 飲み込んだ後には、苦味と適度なジューシー感が残る。
 アルコール分6.5%。原材料名:麦芽、ホップ。 原産国名:ベトナム。輸入者:株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング。 住所:東京都目黒区青葉台2-19-10。引取先:東京都小金井市本町5-11-2。
 ふんだんに使用したホップの華やかな香りと強烈な苦味が舌と脳に突き刺さる  一度ハマると抜け出せない沼ビール
 上記説明文ほど「舌と脳に突き刺さる」ことはない。暴れん坊のように見えて、結構優しい。 こぢんまりしたこのまとめ方は、むしろIPA初心者にはいい。
 小ぶりと言ってしまうと悪い評価に聞こえるので、穏やかな脱力系と評したい。 ドンキのヘビーユーザーである若者層には、結構刺さるかもしれない。何より、これが200円台なのだから、 文句をつけるべき所はない。
 これをきっかけにIPAというビアスタイルに興味を持ち、海外のみならず国内クラフトブルワリーにもたくさんある、 もっとパワフルで暴れん坊のIPAにもチャレンジしてほしい。そんな足がかりになりそうなビールである。
種別 ビール
CODE:45544DQES#UK
2024年9月10日[1]
No.10844: 今日はドのビール? スタウト / ドン.キホーテ
 きょうはどのびーる?すたうと / どん.きほーて
今日はドのビール?スタウト 今日はドのビール?スタウト review
今日はドのビール?スタウト
 ドン.キホーテのP.B.情熱価格 ブランドからビールが登場。 店頭で偶然遭遇して入手したため、発売を知らなかったのだが、8月上旬から存在していたようである。
 全4種があり、まとめて買うと1本あたり税抜208円とのことだったので、もちろん4種を1本ずつ購入。
 4種のうち、既に ヘーフェヴァイツェンペールエールIPA を飲んでいるが、今日は4種目として「スタウト」を。

 グラスに注いだ液色は、グラスの向こう側がほぼ見えない黒色。 泡はブラウンで非常にきめ細かく、当初よく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
 香りは、ややマイルドな焦げ感とミルキーさを併せ持つ。やや引き締まってはいるが、やさしいミルクチョコといった感じである。
 味は軽快な酸を伴う甘味、ほどほどの苦味を感じ、ボリューム感があまりない。 さらっとした舌触りで、飲み進めると苦味の押しがあまりないことが更に実感され、 甘味のボリューム感もそれ以上に物足りないことがわかる。 飲み込んだ後には、軽い甘味、酸味、苦味、渋味が大人しく残る。
 アルコール分6%。原材料名:麦芽、ホップ、米。 原産国名:ベトナム。輸入者:株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング。 住所:東京都目黒区青葉台2-19-10。引取先:東京都小金井市本町5-11-2。
 コーヒーやチョコレートのような香り カラメルのようなリッチな甘さ  ボリューミーな料理に負けないコク この力強い一杯が明日への活力になる
 上記説明文ほど力強さもリッチさもないというのが、正直な感想。 全体的に小ぶりであり、本当にスタウト?と疑いたくなる。原材料に米が使われているのも謎。
 普段濃色エールを飲まない人が、初めてスタウトっぽい体験をするのであれば、良いかもしれないが、 かなりスケールは小さい。
 ドン.キホーテのP.B.情熱価格ブランドは、商品へのダメ出しを常にサイトから受け付けているのが特徴で、 その姿勢は大いに評価されるべきものである。
 今回の「今日はドのビール?」シリーズは、お世辞にも本格的とは言いがたい控えめな仕上がりで、 その意味ではダメ出しをしたくなるのだが、販売価格を考えれば、これに文句をつけるのは酷であると私は思う。 缶に表記された商品説明が、いずれも大げさである点には文句の一つも言いたくなるが、 自らビールメーカーではなく、企画を担っただけのショップに苦言を呈するのも大人げない。
 200円台で世界の有名ビアスタイルの片鱗でも体験できる機会を与えてくれているわけなので、 若者に絶大なる影響力を持つドンキさんの行った仕事としては、評価されるべきであろう。
 本品をきっかけに、多くの人がスタウトというものに興味を持ち、世界に数多あるもっと力強いスタウトへの扉が開かれることを願う。
種別 ビール
CODE:45545DQES#UK
2024年9月10日[2]
No.10845: そふと [無糖] レモン / 秋田県醗酵工業
 そふと れもん / あきたけんはっこうこうぎょう
秋田県醗酵工業 そふと レモン 秋田県醗酵工業 そふと レモン review
 オエノングループの秋田県醗酵工業による甲類焼酎・そふと新光 を用いたR.T.D.「そふとレモン」。 発売されたのは昨年(2023年)7月21日なので、もう1年以上経っている。
 これまで一度もお目に掛かったことはないのだが、今回、 当サイトのご協力者・森康哲さん から寄贈され、飲むに至った。
 なお、缶表記に従い「そふと[無糖]レモン」と表記したが、 商品名は「そふとレモン」のようである。

 グラスに注いだ液色は、無色透明。多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、ピュアアルコールのような酒臭さで、 レモンの香りがそこに微かに乗っている感じ。
 味はまったく甘くない。香りの印象通り酒臭さがあるのだが、悪く言えば味気ない。 それでも、レモン味自体が弱いため、飲み進めると酒臭い風味が立つ。 キレは抜群で、飲み込んだ後にもほぼ味を残さない。
 アルコール分5%。果汁3%。原材料名:レモン果汁、醸造アルコール(国内製造)、レモン蒸留酒、酒粕焼酎/炭酸ガス、酸味料。 販売者:秋田県醗酵工業株式会社 秋田県湯沢市深堀字中川原120-8。製造所:合同酒精株式会社 千葉県松戸市上本郷字仲原250。
 捉えどころのないような味わいの缶チューハイ。
 無糖なので基本的に甘くなく味気ない。アルコール感がそんなに強いわけでもない。商品名のとおりソフトな口当たりで、 インパクトに欠ける。毎日飲むのには適しているが、また飲みたい!と強烈に思わせる要素が見当たらない。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45545PRST#UK
2024年9月11日[1]
No.10846: ヱビス 燻 / サッポロ
 ゑびす いぶし / さっぽろ
サッポロ ヱビス 燻 サッポロ ヱビス 燻 review
サッポロ ヱビス 燻
 「若手醸造家が新たなビールの魅力に挑戦していく、独創的なライン」と銘打たれているヱビスクリエイティブブリュー シリーズの第5弾となる 「ヱビス 燻」(いぶし)。 発売日は、9月10日。

 グラスに注いだ液色は、淡いアンバー。泡はベージュ色で非常にきめ細かく、 優しく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
 香りは、確かにスモーキーさがあるものの、焦げた感じは強くなく、 ミルキーで少し黒糖っぽい甘さにあふれている。 その奥に、燃えはじめの木材みたいな香り。
 味はジューシーな甘さをベースに、ギュッと強い苦味と、少しロースティなニュアンスがある。 ぜんぜん煙臭くないし、ワイルドさもないが、しっかり麦芽の力強さは感じる。 飲み進めると、まろやかな甘味が苦味とともに広がる。 飲み込んだ後にも、そのバランスの良い甘味と苦味の余韻が残り、最後に線香みたいなスモーキーさがわずかに残る。
 アルコール分5.5%。 原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。

 ブナ材で燻した麦芽を一部採用し、麦芽本来の旨味を生かした味わいに仕上げました。 ほのかにスモーキーで香ばしい味わいのヱビスをじっくりとお楽しみください。
 Chief Experience Brewer 有友亮太
 勝手な想像だが、開発段階では、もっと本当に燻した香味が強い試作品もあったのではないか。それが強すぎると万人受けしない。 特に日本の消費者には受けが悪いであろうと配慮し、どんどん大人しい味に落ち着いていったのではないか。そんなふうに感じてしまった。
 少なくとも燻製ソーセージとシンクロするくらいには煙臭いほうが良かったのではないか?と考える私は少数派か。 それとも多くの人は、これでも燻し風味をしっかりと感じるのだろうか。
種別 ビール
CODE:45546DAKO#01
2024年9月11日[2]
No.10847: ザ・アロマイスト / アサヒ
 ざ・あろまいすと / あさひ
アサヒ ザ・アロマイスト アサヒ ザ・アロマイスト review
アサヒ ザ・アロマイスト
 アサヒビールが開設している新商品のテスト販売サイト"Asahi Happy project"において、 昨年(2023年)10月2日から販売されていた アサヒ「ザ・アロマイスト」(The Aroma-ist)。
 私自身は、もうこういったテスト販売品まで手を出すと収拾が付かなくなるので、 基本的に発注はしないのだが、今回、 当サイトのご協力者・森康哲さん から寄贈され、飲むに至ったもの。
 賞味期限が過ぎているため、それを踏まえた上で、飲んでみよう。

 グラスに注いだ液色は、濃いめの黄金色。泡はほぼ白色できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りは、非常に甘く豊かなホップ香が特徴。商品名のとおり、香り高い。 トロピカルな甘さと、草のようなボタニカルな香りが混じって、複雑。 ラガーではなくエールかな?と、ここで思う。賞味期限切れによる劣化は、ここまではほとんど感じない。
 口当たりは柔らかく、フルーティかつジューシーな甘味が広がる。 若干鮮度が落ちているかな?という程度の劣化臭をここで初めて感じる。
 味は、度数が高いこともあって、ボリューム感がある。そのため、苦味も決して弱いわけではないのに、 あまり苦いと感じない。全方位的に凝縮感のあるファットな味わい。 飲み込んだ後にも、分厚い甘味、ジューシー感と、それにやや劣後する苦味、渋味も余韻として残る。
 アルコール分7%。 原材料名:麦芽(カナダ製造、イギリス製造)、ホップ、糖類、コリアンダーシード。
 原材料を見て、少し驚く。コリアンダーシードが使われているとは、飲んでいるときには思わなかった。 しかし、香りのハーブっぽさ、ボタニカルな風味に加えて、スンっと入ってくる若干スパイシーな感じは、 言われてみればコリアンダーなのか!?と、今更ながら思う。全部アロマホップの仕事だと、先入観から思っていた。
 アサヒさんがこういったスタイルのビールを通年販売するイメージがあまりないが、 出ればそれなりにファンを獲得できるようにも感じる。でも、若干"もっさり"した味わいなので、 日常的に常飲したい人は多くないかもしれない。アサヒビール=ドライというイメージが付きすぎていることは、痛し痒しではないだろうか。
 ところで、商品名 ザ・アロマイストに関し、aromaは母音から始まるから"ザ"はおかしいだろうなどど、野暮なことは言わない。 日本の商品、日本語の商品名なのだから、べつにかまわない。むしろ、aroma-ist という造語により、 香り指向、香り第一主義みたいな商品特性がすぐにわかるので、良いネーミングだと思う。
種別 ビール
CODE:45546PRST#UK
2024年9月12日
No.10848: 発酵蒸留サワー クリア / 宝酒造
 はっこうじょうりゅうさわー くりあ / たからしゅぞう
タカラ 発酵蒸留サワー クリア タカラ 発酵蒸留サワー クリア review
 宝酒造から低アルコール(3%)の新 R.T.D.ブランド「発酵蒸留サワー」が誕生。 発売日は9月10日で、通年3種がある。
 全3種のうち、まずは「クリア」を飲んでみたい。

 グラスに注いだ液色は、無色透明。多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、レモンのような柑橘香に、トニックウォーターのようなハーブっぽさが加わり、 さらに商品名からイメージされる発酵臭のようなものも感じる。
 味は甘さがほぼないのだが、香りのイメージ通り、少し柑橘系の尖りと、ボタニカルな風味が若干。 酸味はクエン酸の鋭さだけでなく、酢酸系の厚みのようなものも感じる。アルコール感は弱い。 基本的に味がないのに不思議に味わいがある。飲み込んだ後にも、軽い酸味が残るのだが、 やはり後味があっさりしすぎの感は否めない。
 アルコール分3%。プリン体ゼロ。甘味料ゼロ。 原材料名:焼酎(国内製造)、スピリッツ、発酵果汁、レモンエキス、ハーブエキス、糖類/炭酸、酸味料、香料。
 ピュアな甲類焼酎をベースに、柑橘の果皮を発酵・蒸留した、"果皮発酵スピリッツ"を用いることで、 アルコール分3%でもお酒としての満足感が楽しめるチューハイです。
 確かに、上記缶説明はよくわかる。アルコール3%設定だと、普通は飲みごたえがなく、お酒らしい味わいは損なわれる。 それを克服したのは快挙といえるもので、飲みごたえとしては、7%設定のサントリータコハイなどに引けを取らない。
 健康志向が拡大し、高アルコールR.T.D.が駆逐される中で、低アルコールでも飲みごたえを感じられる製品のニーズというのは、 確かにあるのかもしれない。だが、私はそこに関してはかなり否定的な見解を持っている。
 健康を第一に考える人は、そもそも飲酒に対して積極的ではないので、低アルコール品でも口当たりのやさしい、 甘めのR.T.D.を好むことが多いのではないか。一方、ガツンとした飲みごたえや、甘くないお酒感を求める人は、 そもそも過度な健康志向には至らず、飲むならやっぱりちゃんとしたお酒!という指向ではないかと考えられる。 すると、低アルコールなのにお酒らしいというキャラクターは、いったい誰に支持されるのだろう?という疑問が湧く。 真面目にお酒を造っているタカラさんらしい隘路への陥り方だと言わざるを得ない。
 きつい言い方で申し訳ないが、タカラさんが時のトレンドに追随しようとすると、失敗することが多い。 いろんな選択肢を提供したいといえば聞こえがいいが、軽薄なトレンドに振り回されない姿勢を貫いてこそ、 タカラさんらしいのだと、私は思う。だから、こういった挑戦は、残念ながら大成功には至らないと予想せざるを得ない。
 この予想が杞憂に終わることを祈るばかりである。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45547DAKO#02
2024年9月13日[1]
No.10849: 金麦 帰り道の金木犀 <限定醸造> / サントリー
 きんむぎ かえりみちのきんもくせい <げんていじょうぞう> / さんとりー
サントリー 金麦 帰り道の金木犀 サントリー 金麦 帰り道の金木犀 review
 サントリー金麦の限定派生商品「帰り道の金木犀」。発売日は、9月10日。

 グラスに注いだ液色は、濃いめのブロンド(黄金色)あるいは淡いアンバー(琥珀色)。 泡はほんのりベージュ色できめ細かく、当初よく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
 香りは、クリームとトロピカルフルーツの混じったような甘く深い香りで、厚みがある。 金木犀の香りがするわけではない。
 口当たりは優しいタッチながら、香りの印象ほど甘さは強くなく、ボリューム感もなく、さらっとしている。 苦味がむしろ強い。コク不足による浮ついた甘味があるものの、それを苦味と渋味が引き締める。 飲み込んだ後には、ややロースティな風味を伴う苦味が残る。
 アルコール分5%。原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、糖類)、スピリッツ(小麦)。
 ほのかに香るアンバーエールタイプ
 エールらしい柔らかさがあるだけに、コクのなさが余計に目立つが、もうこれは新ジャンルの限界であろう。 よくぞここまでアンバーエールらしく仕上げたと言うべき。昔の新ジャンルなら、もっと厚みを出そうとして、 甘くてくどい味わいに陥りがちだったが、ここまできれいなまとめ方ができているのは、 新ジャンルを散々造ってきたこれまでの歴史のなせる技だろう。
 そして何よりこの製品の素晴らしいところは、抜群のネーミングと、美しいパッケージデザインだろう。 「帰り道の金木犀」と聞いて、何らかの思い出を呼び起こされる人も多いはず。 缶にも目立たないように「いつかと同じ空の色、あの香り。」と書いてある。
 また、「金木犀の帰り道」ではなく、「帰り道の金木犀」とした感性も素晴らしい。 もしかして、社内で企画時に相当な議論があったかもしれない。
 「金木犀の帰り道」のほうが音として座りがいいし、叙景的で美しい。「帰り道の金木犀」だと語呂が悪い。 そんな意見に対し、いや、「帰り道」を先に持ってくることによって、 いつもの帰り道だけど、今日はいつもと違って金木犀の匂いがするという懐かしさが伝わる。 金木犀が強調され、視覚ではなく嗅覚の記憶に訴える。つまり叙情的なネーミングなんだと。 そんな議論があったのではないかと、私は勝手に想像する。
 こういう商品を作らせたら、サントリーさんの右に出る者はいない。 中身はどうあれ、この缶を見ただけで、買って帰りたくなる。
 金麦というブランド自体、どこか懐かしさを売りにするような所が当初からある。 そのブランドイメージのど真ん中で攻めてきたようなこういった売り方は、新ジャンルとして理想的だと思う。
種別 新ジャンル
CODE:45548DAKO#03
2024年9月13日[2]
No.10850: アサヒ ザ・マスター / アサヒ
 あさひ ざ・ますたー / あさひ
アサヒ ザ・マスター アサヒ ザ・マスター review
 アサヒビールが開設している新商品のテスト販売サイト"Asahi Happy project"において、 今年1月5日から販売されていた 「アサヒ ザ・マスター」。
 前年に行われていた「アサヒ復活ビール総選挙」で第3位に選出されたための復活販売とのことである。 当初発売は2009年だったのだが、終売となっていた。
 私自身で購入したものではなく、当サイトのご協力者・森康哲さん から寄贈され、飲むに至ったもの。
 賞味期限が8月に到来しているため、それを踏まえた上で、飲んでみよう。

 グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。 写真は第一投であえて泡を立てた様子。
 香りは、爽やかで甘いホップ香と、乾いた穀物っぽく重たいモルト香がともに主張。 かなりしっかり感がある。
 味は香りの印象通り甘味と苦味がしっかり感じられ、力強い。 それでももたつきなどはなく、キリッとしている。 濃密な味わいが続き、飲み込んだ後にも力強い苦味とほんのり甘いコクが余韻として残る。
 肝心の鮮度に関してだが、ほとんど劣化は感じられなかった。ただ、爽やかさよりも甘味が相対的に強くなっているのは、 もしかすると若干の経時劣化なのかも。
 アルコール分5.5%。 原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。
 以前通年販売していたときは「生ビール」だったが、今回は表記が「ビール」であり、熱処理をしているようだ。 それでもそのことによる味の違いは感じられなかった。というか、当時の味を明確に覚えているわけではないので、 あくまでも 私自身の記録と照らし合わせてということだが。
 品質は確かなのに、地味すぎて生き残れなかった。ヱビスやプレモルと対等に渡り合える実力者なのに、もったいない。
種別 ビール
CODE:45548PRST#UK
2024年9月14日[1]
No.10851: 発酵蒸留サワー レモン / 宝酒造
 はっこうじょうりゅうさわー れもん / たからしゅぞう
タカラ 発酵蒸留サワー レモン タカラ 発酵蒸留サワー レモン review
 宝酒造から低アルコール(3%)の新 R.T.D.ブランド「発酵蒸留サワー」が誕生。 発売日は9月10日で、通年3種がある。
 全3種のうち、既に クリア を飲んでいるので、今日は2種目として「レモン」を飲みたい。

 グラスに注いだ液色は、無色透明。多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、レモンの爽やかさだけでなく、その尖りを包み込むような乳酸系の匂いがする。 だから、印象としては優しい。
 味は甘さがまったくないが、酸っぱいかというと、そうでもない。 とにかく押しが弱い。さらっとして、少しレモンの風味があり、じんわりとした旨みがある。 アルコール感は弱い。キレが抜群で、飲み込んだ後には、軽い酸味が残るのみ。
 アルコール分3%。プリン体ゼロ。甘味料ゼロ。 原材料名:焼酎(国内製造)、スピリッツ、レモン果汁、レモンエキス、糖類/炭酸、酸味料、香料。
 ピュアな甲類焼酎と樽貯蔵熟成焼酎をベースに、柑橘の果皮を発酵・蒸留した、"果皮発酵スピリッツ"を用いることで、 アルコール分3%でもお酒としての満足感が楽しめるチューハイです。
 先日飲んだ クリア よりも、こちら レモン のほうがむしろクリアな味わいだと感じた。 クリアのほうは、何も味がないとほんとうに無味となってしまうため、それを避けるためにあえて厚みを持たせているようなところがあったが、 こちらレモンは直球勝負なので、結果的に後味がクリアとなっている。 何杯でも飽きずに飲み続けられるキャラクターである。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45549DAKO#04
2024年9月14日[2]
No.10852: オリオン ザ・ダーク / オリオン
 おりおん ざ・だーく / おりおん
オリオン ザ・ダーク オリオン ザ・ダーク review
 オリオンビールが主に海外市場向けに製造している「オリオン ザ・ダーク」。
 国内では公式オンラインショップのみの取り扱いということで、 手を出していなかったのだが、 当サイトのご協力者・森康哲さん から寄贈され、飲むに至ったもの。
 但し、既に賞味期限切れの状態のため、それを踏まえた上で、飲んでみよう。

 グラスに注いだ液色は、やや透過性のあるダークブラウン。 泡もベージュというよりライトブラウン寄りの色。かなりきめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りはどっしりと落ち着いた焦げ感とともに、ふわっと柔らかいホップ香も香る。 一瞬シンプルに思えるが、深みがある。
 味は香りの印象ほど重くなく、軽い酸味を伴ったロースティなフレーバーが広がる。 悪く言えばボリューム感がなく、あっさりしすぎとも思えるが、このスッキリ感が長所。 ロースト麦芽を使ってオリオン ザ・ドラフトを作りましたという味わい。 飲み込んだ後には、カラメルっぽい風味とともに、軽快な酸味が残る。
 アルコール分5%。 原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、大麦、コーン、スターチ。
 かなり軽快につくった濃色ラガーで、新ジャンルか?と思ってしまうほどだが、 麦芽不足による雑穀臭などはなく、浮ついた味ではない。
 肝心の鮮度だが、ほとんど劣化を感じなかった。コクが弱く感じられたのも劣化のせいではないと思う。
 同じ国産濃色ラガーでも、ヱビス黒や、プレモル黒などと比べると、本品は際立って軽快なので、 十分戦っていけるように思う。新ジャンルのサッポロ・麦とホップ黒 などとは比べるのも失礼なくらいに品質は高い。
 通常のオリオン ザ・ドラフトとともに並べて売れば、かなり出ると思うのだが、 需要を食い合うだけという計算があるのだろうか。
種別 ビール
CODE:45549PRST#UK
2024年9月15日[1]
No.10853: 発酵蒸留サワー ぶどう / 宝酒造
 はっこうじょうりゅうさわー ぶどう / たからしゅぞう
タカラ 発酵蒸留サワー ぶどう タカラ 発酵蒸留サワー ぶどう review
 宝酒造から低アルコール(3%)の新 R.T.D.ブランド「発酵蒸留サワー」が誕生。 発売日は9月10日で、通年3種がある。
 全3種のうち、既に クリアレモン を飲んでいるので、今日は3種目として「ぶどう」を飲みたい。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡いピンク色。透過性が高い。多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、ころっと甘いぶどう香。3種の中では一番複雑さがない。ストレートな甘い果実香。
 味は香りの印象とは正反対で、甘さは全くない。むしろ苦味が前面に出て、軽い渋味と酸味も伴っている。 味がほぼないのに、口に含んでいると、ぶどうらしい甘やかな香味が広がる。 どこかワインっぽくもある。アルコール感は弱い。 キレはもちろん抜群なのだが、飲み込んだ後には、甘い香りが残る。
 アルコール分3%。果汁1%。プリン体ゼロ。甘味料ゼロ。 原材料名:焼酎(国内製造)、スピリッツ、ぶどう果汁、ぶどうシロップ、糖類/炭酸、酸味料、香料。
 ピュアな甲類焼酎と樽貯蔵熟成焼酎をベースに、柑橘の果皮を発酵・蒸留した、"果皮発酵スピリッツ"を用いることで、 アルコール分3%でもお酒としての満足感が楽しめるチューハイです。
 3種ラインナップのうちの1つが、なぜぶどうなのだろう。飲む前はそう思っていたが、飲んでみたら、何となく納得できた。
 ほぼ味のない仕上がりだから、例えばグレープフルーツだと、レモンとの差異があまり明確にならない。 ぶどうという甘そうなフレーバーなら、ラインナップとして面白く、特に女性には受けがいいだろう。 しかも、ぶどうでありながら仕上がりが甘くないというのは、宝酒造らしい味作りでもある。 打ってつけのチョイスだったのかもしれない。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45550DAKO#05
2024年9月15日[2]
No.10854: 75BEER アメリカンペールエール <限定醸造> / オリオン
 なごびーる あめりかんぺーるえーる <げんていじょうぞう> / おりおん
オリオン 75BEER アメリカンペールエール オリオン 75BEER アメリカンペールエール review
 オリオン 75BEER(ナゴビール)の限定「アメリカンペールエール」。 発売日は、8月6日。

 グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。 泡はほぼ白色できめ細かく、当初力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
 香りは、爽やかで甘いホップ香が力強く香る。 フルーティであり、麦芽の力強さも感じる。
 味は香りの印象通り甘くふくよかだが、苦味も強めでバランスが良い。 飲み込んだ後にも、爽やかな香味と軽快な苦味が口に残る。
 アルコール分5%。沖縄県産大麦使用。 原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、大麦。
 ペールエールとしてはかなり淡い色だと思うが、元々pale(青白い)ale なのだから、 この程度の色がむしろ本筋だと言える。 缶にも表記されているが、CITRA、SABRO、MOSAIC、TALUS という4種のホップが用いられているため、 それらホップ香の爽やかさが活かされた、軽快な味わいが魅力である。
種別 ビール
CODE:45550WALIUM#40
2024年9月16日[1]
No.10855: 氷結 国産りんご <秋限定> / キリン
 ひょうけつ こくさんりんご <あきげんてい> / きりん
キリン 氷結 国産りんご キリン 氷結 国産りんご review
 キリン氷結の限定品「国産りんご」。 発売日は、9月10日。

 グラスに注いだ液色は、ほぼ無色透明だが、かすかに黄色っぽく色づいているようにも見える。 細かな気泡が少量グラスの中を立ち昇っている。
 香りは、シャキッと酸の強そうなりんご香。スッキリした味わいが期待される。
 味は香りの印象以上にシャープで、かなり酸っぱいと感じる。 アルコール感は決して強くはないのだが、味がシンプルなお陰で、飲み進めている間にアルコール臭がしっかり感じられる。 甘味はかなり抑え込まれている。飲み込んだ後には、キリッとした酸味が口に残る。
 アルコール分5%。果汁0.3%。 原材料名:りんご果汁、ウォッカ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
 国産りんごのみずみずしく、スッキリ爽快なおいしさをお楽しみください。
 昨年(2023年)は10月31日に冬限定品として発売された国産りんごだが、今年は秋限定品。 味はほぼ変わっていないように感じたが、真相はわからない。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45551DAKO#06
2024年9月16日[2]
No.10856: アサヒ・オリオン 75BEER アメリカンペールエール <限定醸造> / オリオン(アサヒ)
 あさひ・おりおん なごびーる あめりかんぺーるえーる <げんていじょうぞう> / おりおん(あさひ)
アサヒ・オリオン 75BEER アメリカンペールエール アサヒ・オリオン 75BEER アメリカンペールエール review
 昨日、オリオン 75BEER(ナゴビール)の限定 アメリカンペールエール を取り上げた。 オリオンビールの通常販売エリア(沖縄県及び奄美群島地区)に向けた商品だが、 それ以外の全国に向け、アサヒビールを通じて販売されている商品が、この アサヒ・オリオン 75BEER「アメリカンペールエール」である。
 こちらの発売日は、9月10日だったようであるが、中身は昨日掲載の本家オリオン製品と同じものであるため、 味のレビューは割愛する。
 アルコール分5%。沖縄県産大麦使用。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、大麦。 製造者:オリオンビール株式会社 沖縄県豊見城市豊崎1-42。製造所:沖縄県名護市東江2-2-1。 販売者:アサヒビール株式会社 東京都墨田区吾妻橋1-23-1。
 こちらアサヒビール販売の全国バージョンは、缶右肩に「沖縄醸造」の文字、右下に「Asahi」のロゴがあるので見分けがつく。
種別 ビール
CODE:45551WALIUM#06
2024年9月17日[1]
No.10857: 男梅サワー 熟成梅 <限定> / サッポロ
 おとこうめさわー じゅくせいうめ <げんてい> / さっぽろ
サッポロ 男梅サワー 熟成梅 サッポロ 男梅サワー 熟成梅 review
サッポロ 男梅サワー 熟成梅
 サッポロビールとノーベル製菓のコラボによる 男梅サワー の限定派生商品「熟成梅」。 発売日は、9月10日。

 グラスに注いだ液色は、かなり黒っぽい暗赤色。通年品の男梅サワーよりも暗い色か? 気泡は少なく、炭酸は強くなさそう。
 香りは、どっしりと落ち着いた梅干し香で、酸はあまり立っていない。
 味も香りの印象通り、深みがある。落ち着いた梅味で、酸の刺激は控えめ。 但し、塩気は強い。アルコール感はほどほど。飲み込んだ後には、あまり酸っぱくない梅干しを食べた後のような、 落ち着いた梅味が残るが、酸味も決して弱くはなかったことに気づく。
 梅果汁5%。アルコール分5%。 原材料名:梅果汁、梅干ペースト、スピリッツ(国内製造)、梅干浸漬酒、糖類/酸味料、炭酸、香料、果実色素、 カラメル色素、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC)。
 熟成梅の名の通り、しっとりと落ち着いた味わいで、酸味はまろやか。3年物の梅干しペーストを使用しているとのことだが、 その特徴はよく出ている。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45552DAKO#07
2024年9月17日[2]
No.10858: アサヒスパイスビール / アサヒ
 あさひすぱいすびーる / あさひ
アサヒスパイスビール align= アサヒスパイスビール align= review
 アサヒビールが開設している新商品のテスト販売サイト"Asahi Happy project"において、 今年3月1日から販売されていた 「アサヒスパイスビール」。
 唐辛子「ハラペーニョ」を配合したビールということで、缶にもそのイラストが描かれている。
 私自身で購入したものではなく、当サイトのご協力者・森康哲さん から寄贈され、飲むに至ったものである。

 グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。泡は白色でやや粗く、当初は盛り上がるが、泡持ちはあまり良くない。
 香りは、甘くフルーティなホップ香が立ち、柔らかい印象。スパイスの香りを探すと、 わずかに白コショウみたいな香りがあるが、そんなにスパイシーというほどでもない。
 口に入れた最初は、スッキリしたビールだと感じるものの、すぐに辛さを実感。 それも舌先ではなく、喉の奥にかなりの刺激を感じる。はっきりと唐辛子であることがわかる。 飲み進めると、その辛さがどんどん喉に蓄積される。 キレとか後味などというより、とにかく辛さが残り、じっくり時間を掛けないと、飲み進めるのも大変。
 アルコール分5%。材料名:麦芽(カナダ製造、イギリス製造)、ホップ、スターチ、香辛料。 製造所:軽井沢ブルワリー株式会社 長野県佐久市長土呂64-3。
 テスト販売だからできることで、新たな挑戦という以外の意味合いを見つけることが難しく、定番化できる可能性というのはほぼないように思う。
 辛いつまみとともにビールを楽しむということは、多くの人に経験があると思うが、 ビール自体を辛くする必要性はない。いったいこの辛さを何で中和したらいいのだろう。 相性の良いつまみが思い浮かばない。
種別 ビール
CODE:45552PRST#UK
2024年9月18日[1]
No.10859: 贅沢搾り PREMIUM マンゴー <期間限定> / アサヒ
 ぜいたくしぼり ぷれみあむ まんごー <きかんげんてい> / あさひ
アサヒ 贅沢搾り PREMIUM マンゴー アサヒ 贅沢搾り PREMIUM マンゴー review
 アサヒ 贅沢搾りの期間限定「マンゴー」。発売日は、9月10日。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡いゴールドで、透明感がある。細かな気泡がグラスの中を少量立ち上るのが見える。
 香りは、間違えようのないマンゴーで、非常にシンプル。かなり甘味が強そうである。
 味は香りの印象通り、マンゴーのトロピカルな甘さが満載。 シンプルでわかりやすい味。アルコール感は弱い。 飲み込んだ後にも、優しい甘さが残る。
 果汁11%。アルコール分4%。 原材料名:マンゴーリキュール、マンゴー果汁(イスラエル製造)、糖類/炭酸、酸味料、香料。
 前回発売は 昨年(2023年)7月だったので、およそ1年2か月ぶりの販売となる。 前回まで、贅沢搾り の通常ラインナップの位置づけだったが、今年から 贅沢搾り PREMIUM となった。
 味に大きな違いを感じなかったので、中身は変わっていないと思ったのだが、 原材料名を見ると、大きな違いがある。昨年まで使われていなかったマンゴーリキュールを今年から使うようになった。 昨年まではウォッカだったので、より味わいが濃厚になったはずだが、 そもそもマンゴー果汁自体が濃いので、気づかなかった。 考えてみれば、今年から PREMIUM になったのだから、その段階で気づかないとダメだろう。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45553DAKO#08
2024年9月18日[2]
No.10860: HOPPIN' GARAGE RIBBONESIA / サッポロ
 ほっぴん・がれーじ りぼねしあ / さっぽろ
サッポロ HOPPIN'GARAGE RIBBONESIA align= サッポロ HOPPIN'GARAGE RIBBONESIA align= review
 サッポロビールがオンライン限定で展開している HOPPIN' GARAGE(ホッピンガレージ)シリーズの1本として、 昨年(2023年)12月1日から発売が開始されたもの。 リボンアートユニット RIBBONESIA とのコラボで生まれたビールだそうである。
 私が自分で購入したものではなく、当サイトのご協力者 ・森康哲さんから寄贈され、飲むに至ったものである。

 グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。 泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも概ね良い。
 香りは、かなりはっきりと生姜っぽい。ベースに芳しいホップ香があるものの、それを凌駕するくらいの生姜香。
 味は苦味がかなり強いが、やはり生姜らしい風味が広がる。辛みこそないが、明らかに生姜だとわかる。 飲み進めると、胃の中が温かくなってくる。ビール自体はシンプルで苦み走っているので、爽快な味わいである。
 アルコール分5.5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、ジンジャー。
 ビールの醸造過程で生姜を用いたのだと思われるので、 たとえばジンジャーエールで割ったビアカクテルなどとは違い、糖分による甘さはないからそれに伴うくどさもない。 だから、シャープで爽やかな味わいが楽しめる。
種別 ビール
CODE:45553PRST#UK

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