ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.11001−11020


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2024年12月19日[1]
No.11001: 未来のレモンサワー オリジナルレモンサワー / アサヒ
 みらいのれもんさわー おりじなるれもんさわー / あさひ
アサヒ 未来のレモンサワー オリジナル アサヒ 未来のレモンサワー オリジナル review
アサヒ 未来のレモンサワー オリジナル アサヒ 未来のレモンサワー オリジナル
 先行して販売した首都圏などの地域では売り切れ店が続出するなど大反響となった アサヒ「未来のレモンサワー」 が、東海・北陸・近畿エリアでもようやく正式発売となった。発売日は、12月17日。
 オリジナルとプレーンの2種があるが、まずは「オリジナルレモンサワー」から飲んでみたい。

 この商品の特徴として、フルオープン缶(スーパードライ生ジョッキ缶と同様)に入っているので、 まずはプルタブを引いて開缶。その様子が右写真である。開けるとレモンスライスが浮かんでくる。 本物のレモンが入っているところが、この商品最大の売りである。
 本来は缶のまま飲むように設計されているが、液色等を見るために、あえてグラスに注いでみる。
 グラスに注いだ液色は、やや濁りのある薄黄色。細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、キリッとフレッシュ感のあるレモン香。生のレモンが入っているだけあって、非常にナチュラルな香りである。 キリッとしつつ、コクもありそう。
 味は香りの印象通り引き締まっており、酸味はかなり強い。同時に苦味もしっかりと強い。 フレッシュでありつつ、深いコクもある。 アルコール感はほどほど。飲み進めると、酸味が刺すような感じとなり、レモンの皮を囓ったような苦味もしっかりと感じられる。
 最後にレモンスライスを食べると、酸味はあまり強烈でなく、しっかり甘味が付いている。柔らかいので、皮ごと全部食べられる。 このエンタメ性は、唯一無二のものである。
 果汁5%。アルコール分5%。原材料名:ウオッカ(国内製造)、レモン果汁、乾燥レモン(ぶどう糖、レモン)、果糖ぶどう糖液糖 /炭酸、酸味料、香料、ビタミンC。
 販売者:アサヒビール株式会社B 東京都墨田区吾妻橋1-23-1。製造所:日本果実工業株式会社 山口県山口市仁保下郷1771番。
 レモンスライスの大きさが広口の缶から出るか出ないかくらいの絶妙な大きさなのだが、 この直径のスライスを大量に用意するのはとても大変ではないかと想像される。 大きすぎると入らなかったり水平に浮き上がってこないし、小さすぎると苦情が来そうだ。 クリアしなければならない技術的課題がいくつもあったことは、容易に想像できる。
 不思議と驚きだらけの商品なのだが、レモンサワーとしての味が申し分なく、リピートしたくなる魅力というか、 中毒性を秘めている。
 正式発売の前に、昨年、アサヒビールが新たに開発した商品をネット限定で試験販売する "ASAHI Happy Project" において販売され、当サイトでもレビューしているので、飲むのは2度目となる。
 前回レビュー時に、私が率直に思ったのは、もしこの商品を正式販売する際、コスト的に100円台ではとてもできないだろうから、 200円台以上の値付けとなることが予想され、仮に250円以上となるなら、売るのはかなり厳しいのでは?ということである。
 実際、今回スーパーでの入手価格は税別258円(税込283円)。 これだけの高額商品なのに、先行販売地域では大ヒットしたわけである。私の予想を見事に裏切ってくれた。 その点は、率直にアサヒさんに謝りたいのと、大変喜ばしく思うわけだが、最初の大反響の時期を過ぎても、 ずっと売れ続けるかどうか。それはまだわからない。
 物価高で一般庶民の生活が一向に向上しない中、しかも今は缶入りレモンサワーなら100円程度で高品質のものが入手できる時代である。 2.5倍もの金額を払って常飲するだろうか。
 しかし、逆の見方もある。この価格設定は、プレミアムビールとあまり変わらない。特に若者のビール離れが進んでいる昨今、 ビールよりもレモンサワーという人は着実に増えている。更に言うと、居酒屋で生レモンサワーを注文すれば安い店でも350円〜400円。 一般的には500円以上してもおかしくない。コロナ禍で外食機会が減り、今も居酒屋等では売上がコロナ以前の水準に完全復活してはいない状況である。 外飲みを辞めた人々からすれば、300円未満というのは決して高くはない。そういう世情を反映しての大ヒットなのであろう。
 私の住む大阪でも、多くの店で目玉商品として山積みし、大々的に売り出している。店によっては、一人あたりの販売制限までつけている (近所のスーパーでは1人6本までと書かれていた)が、売れすぎて底をついているといった状況には、とても見えなかった。 むしろ在庫は豊富にあり、販売数制限する必要があったのか?とすら感じた。
 批判を恐れず率直に言えば、シビアな関西人がこの価格のものを初見で大量購入するとはあまり思えず、とりあえず1本だけ買ってみて、 おいしかったらまた買おうという人が多いのではないか。私自身もとりあえず2種2本ずつ買ってきた。 ただ、関西人は、品質が価格に見合うと判断すれば、喜んでリピートする。その意味で、しばらく腰を据えて売れ行きを観察する必要がある。
 R.T.D.部門で中々ヒットを飛ばせないアサヒさんを救う商品となるか。技術的に他社が真似をするのは容易ではないと思われるので、 ひとえに消費者がこれをどう判断するかに掛かっている。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45645DAKO#02
2023年12月19日[2]
No.11002: ラッキースネーク LUCKY SNAKE / 黄桜
 らっきーすねーく / きざくら
黄桜 LUCKY SNAKE 黄桜 LUCKY SNAKE review
黄桜 LUCKY SNAKE
 毎年"干支"をキャラクターに据えることが通例となっている、黄桜による LUCKY BREW シリーズ。
 巳年である2025年に向けて、蛇をフィーチャーした「LUCKY SNAKE」(ラッキースネーク) が登場。発売日は、11月13日だったようである。
 ビアスタイルは、缶に「旨味ペールエール」と書かれている。

 グラスに注いだ液色は、やや濁りのある濃いめの黄金色、あるいは淡い琥珀色。 泡はややベージュ色できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りは甘くファットだが、柑橘のような爽やかさもあるホップ香。
 味は香りの印象とはやや異なり、苦味は強烈。適度な甘味とコク。 軽い酸味も伴う。飲み込んだ後には、強い苦味と軽い甘味の余韻が残る。
 アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造)、ホップ、米。
 缶裏に、次のような文章が書かれている。
 私のラッキーパートナー
 白ワインのようなフルーティなアロマと心地のよいモルト感が幸せな気分を運んでくれます。 ゴクゴク、プハ〜。あ〜幸せ。さあ巳年だ、めでたしめでたし。
 昨年の LUCKY DRAGON と中味は同じと思われる。 2021年からずっと中身は変わっていないように思う。
種別 ビール
CODE:45645LSUHCH#36
2024年12月20日[1]
No.11003: 未来のレモンサワー プレーンレモンサワー / アサヒ
 みらいのれもんさわー ぷれーんれもんさわー / あさひ
アサヒ 未来のレモンサワー プレーン アサヒ 未来のレモンサワー プレーン review
アサヒ 未来のレモンサワー プレーン アサヒ 未来のレモンサワー プレーン
 先行して販売した首都圏などの地域では売り切れ店が続出するなど大反響となった アサヒ「未来のレモンサワー」 が、東海・北陸・近畿エリアでもようやく正式発売となった。発売日は、12月17日。
 2種あるうち、昨日既に オリジナルレモンサワー を取り上げているので、 今日はもう一方の「プレーンレモンサワー」を。

 フルオープンの缶を開けると、暫くしてレモンスライスが浮かんでくるが、ビールの生ジョッキ缶のように、 泡が盛り上がってあふれるといったことはない。
 本来は缶のまま飲む商品だが、当サイトでは液色等を見るため、あえてグラスに注いでみる。
 グラスに注いだ液色は、微かに濁りのある薄黄色。細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、昨日飲んだオリジナルと同様、フレッシュ感のあるレモン香。生のレモンが入っているだけあって、非常にナチュラルな香りである。
 味は香りの印象通りキリッと引き締まっているのだが、何よりまったく甘くない。この点は、昨日飲んだオリジナルとの大きな違い。 鋭い酸味と苦味だけ。アルコール感はほどほど。炭酸の刺激はあまり強くない。但し、この点は、あえてグラスに注いだからであって、 缶のまま飲めばもう少し刺激を感じるだろうし、そういう設計なのだと思う。
 缶を開けた直後には気づかなかったが、レモンスライスが2枚入っていた。 そして、昨日飲んだオリジナルとは違い、こちらのレモンスライスはほぼ甘くない。酸味もかなり抜けてしまって、 苦味だけが残っている感じだ。
 果汁3%。アルコール分5%。原材料名:ウオッカ(国内製造)、レモン果汁、乾燥レモン(レモン、ぶどう糖)/炭酸、酸味料。
 販売者:アサヒビール株式会社B 東京都墨田区吾妻橋1-23-1。製造所:日本果実工業株式会社 山口県山口市仁保下郷1771番。
 私の個人的嗜好を言えば、甘くない方が好きなのでプレーンを選びたいが、一般的には昨日飲んだオリジナルの方が多くの人に好まれるだろう。 こちらプレーンは刺激が強すぎる。甘くないため、コクもあまり感じられない。まさに、素のレモンといった感じだ。 このプレーンが生き残れるかどうか、結構微妙かもしれない。
 昨日書いたように、税込で300円近い価格がネックとなりそうだが、しばらくは物珍しさで売れるだろう。問題は、新鮮味が消えた後である。 スーパードライの生ジョッキ缶は売れ続けているから、こちらも大丈夫という見解がありそうだが、そう単純な話ではない。 ビールは通常でも200円オーバーの商品である。一方、安いものなら100円程度で売っているチューハイは、果たして同じような土俵で戦えるのだろうか。 ビールよりチューハイ!という世代の人たちが、どれだけ買い支えるかにかかっているだろう。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45646DAKO#03
2024年12月20日[2]
No.11004: いちばん桜 <特別醸造> / オリオン
 いちばんざくら <とくべつじょうぞう> / おりおん
オリオン いちばん桜 オリオン いちばん桜 review
オリオン いちばん桜
 毎年冬の恒例商品となっている オリオン「いちばん桜」。発売日は、11月12日。 少し遅れたが、飲んでみたい。

 グラスに注いだ液色は、しっかり深い黄金色、あるいは淡い琥珀色。 泡はほんのりベージュ色できめ細かく、当初よく盛り上がり、泡持ちも悪くない。
 香りは、カラメルのような甘さと若干のロースト香。モルトの力強さを感じる。
 味は香りの印象通り、ロースティでブラウンな味。苦味がガシッと強く、少し甘い。 わずかに黒糖っぽさのある余韻。強い苦味が最後まで残る。
 アルコール分5%。やんばる三大名所の桜の花使用。 原材料名:麦芽(外国製造)(大麦麦芽、小麦麦芽)、ホップ、大麦、乾燥桜花。
 日本一早く咲く沖縄の桜をじっくりと味わっていただきたくて。 ほんのり赤く、華やかな香り、コクのある贅沢さを味わう特別なビール。 この時期だけの桜をどうぞ。
 桜の花を使っていることがほとんどわからないくらいに控えめ。以前はもっと桜の青臭さみたいなものが強調された味わいの年もあったが、 あまり受けが良くなかったのだろう。それで、マイルドな方向に転換したのではないか。 さらに今年は小麦麦芽も用いられていることで、より一層穏やかで甘みもある味わいになったようだ。
種別 ビール
CODE:45646WALIUM#38
2024年12月21日[1]
No.11005: 21時のレモネードサワー <ファミリーマート限定> / サッポロ
 21じのれもねーどさわー <ふぁみりーまーとげんてい> / さっぽろ
サッポロ 21時のレモネードサワー サッポロ 21時のレモネードサワー review
サッポロ 21時のレモネードサワー
 缶にも明記されているとおり、ファミリーマート限定商品であるサッポロ「21時のレモネードサワー」。 発売日は、12月10日。

 グラスに注いだ液色は、しっかり濁りのある薄黄色。この濁りゆえ、よく見ないと炭酸の気泡は見えない。
 香りは、レモネードと言うだけあって、甘くコクのありそうなレモン香。 蜂蜜が混ざっているのかな?と思う。
 味は香りの印象通り蜂蜜の甘さをしっかりと感じ、レモンの酸を包み込んでいる。 分厚くジューシーな味わいで、非常に飲みやすいが、アルコールが決して弱いわけではない。 5%なので、飲み進めると、しっかりお酒を感じる。飲み込んだ後には、甘味が残るだけでなく、 実はシャープな酸味も口に残っているのがわかる。
 果汁7%。微炭酸。アルコール分5%。 原材料名:レモン果汁、ウォッカ、はちみつ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、ビタミンC、紅花色素。
 ほっと一息つける夜時間に、ちょっと贅沢なレモネードサワーを。
 最近流行りの無糖チューハイとは正反対の位置にあり、かといってベタッと甘いわけでもなく、 レモンを強調したコクのある濃さでもなく、もちろんお酒感の強い酒場風でもない。スタイリッシュで、ちょっとカクテル風。
 コンビニの主要顧客は中高年だという話もあるが、お酒に親しみのない若い世代にアピールする商品だと思う。 30〜40代の主婦層にも受けるかもしれない。
 サッポロさんは、濃いめのレモンサワーで存在感を示しているが、こういったお洒落な商品をもっと積極的に売っていくべきだ。 ビールの代表銘柄・黒ラベルが、お洒落なCMで若者の支持を広げたように、 昔の質実剛健なメーカーというイメージは、今の若い人たちにはないはずなので。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45647FMEEK#11
2024年12月21日[2]
No.11006: 華よい 白葡萄スパークリング <冬限定> / キリン
 はなよい しろぶどうすぱーくりんぐ <ふゆげんてい> / きりん
キリン 華よい 白葡萄スパークリング キリン 華よい 白葡萄スパークリング review
 キリン 華よい ブランド初の限定品「白葡萄スパークリング」。発売日は、12月10日。

 グラスに注いだ液色は、透明感のあるごく淡いゴールド。細かな気泡が多量グラスの中を立ち上っている。
 香りは、甘く華やか、高貴な白葡萄香。
 味は香りの印象通り甘味が強いが、酸味も効いているので、そんなにしつこくない。 炭酸の刺激もそれをアシスト。アルコール感はほぼない。飲み進めると、さらに軽い苦味も感じられる。 飲み込んだ後には、ふんわり優しい甘味が口に残っている。
 アルコール分3%。果汁2.9%。原材料名:ぶどう果汁、スピリッツ、ぶどう浸漬酒、食塩、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、 香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
 華よいブランドが誕生した時、そんなに売れるとは予想していなかった。この分野では、サントリー ほろよい という巨大ブランドが既に存在し、 豊富なラインナップを誇っているからだ。そんな当サイトの予想に反し、発売から10日で、過去5年の同社RTD新ブランドで最速となる1000万本突破 という記録を作ったと発表されている。あくまでも同社製品の中での記録という点に注意が必要ではあるが、発売が失敗でなかったのは事実であろう。
 低アルコールRTD自体に、まだ伸びしろがあるということなのだろうが、サントリー製品との競合をできるだけ避けるためには、 かわいらしさよりもお洒落さを強調し、味わいも甘すぎず、スタイリッシュなキャラクターを堅持することが大事であろう。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45647DAEE#11
2024年12月22日[1]
No.11007: 焼酎ハイボール 強烈ゆずサイダー割り <限定生産> / 宝酒造
 しょうちゅうはいぼーる きょうれつゆずさいだーわり <げんていせいさん> / たからしゅぞう
タカラ 焼酎ハイボール 強烈ゆずサイダー割り タカラ 焼酎ハイボール 強烈ゆずサイダー割り review
 タカラ焼酎ハイボールの限定品「強烈ゆずサイダー割り」。 発売日は、12月10日。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡いレモン色。 注いでいる時、炭酸が大きな音を立て、その後は細かな気泡が多量グラスの中を立ち昇っている。
 香りは非常に控えめで、ゆずらしい柑橘香は弱く、サイダーの甘い感じもあまりない。焼酎のアルコール臭が目立っている。
 味は香りの印象通り、まったく甘くない。焼酎のお酒感が強く、どこがサイダーなのだろう?というくらいにあっさり。 ただ、口に含んでいる時に、ほのかにサイダーっぽい甘い香りはある。 ゆずの香味はほとんどなく、言われなければわからない。 少しだけ青臭いような味がするかな?という程度である。 飲み込んだ後には、わずかなサイダーっぽさとともに、焼酎の強いアルコール感が残る。
 アルコール分7%。無果汁。プリン体ゼロ。糖質ゼロ。甘味料ゼロ。 原材料名:焼酎(国内製造)、ゆずエキス、糖類/炭酸、酸味料、香料、カラメル色素。
 東京下町の大衆酒場で生まれたといわれている"焼酎ハイボール(酎ハイ)"。その元祖チューハイの味わいを追求したキレ味爽快な辛口チューハイです。 タカラ「焼酎ハイボール」史上最強の炭酸と甘くない爽やかなゆずサイダーの味わいをお楽しみください。
 前回発売 は、昨年(2023年)11月だったので、およそ13か月ぶりの再登場。中身は変わっていないようであった。
 これぞ焼酎ハイボールと言えるシャープさ、お酒としての飲みごたえがあり、サイダー味だからといって少しでも甘いものを想像していた人の期待を裏切る。 だが、それでいいのだ。これでもかというワイルドさで、このブランドは支持されてきたのだから。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45648DAEE#12
2024年12月22日[2]
No.11008: にぎわいみかんの団欒エール / エチゴビール
 にぎわいみかんのだんらんえーる / えちごびーる
エチゴビール にぎわいみかんの団欒エール エチゴビール にぎわいみかんの団欒エール review
エチゴビール にぎわいみかんの団欒エール
 エチゴビール「にぎわいみかんの団欒エール」。発売日は、12月6日。

 グラスに注いだ液色は、濁りのある黄金色。 泡はほぼ白色で非常にきめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りは、やや尖った柑橘香に乳酸のニュアンスと、少しコショウのようなスパイシーさが混じり合う。
 甘酸っぱいのか?と思いながら口に運ぶと、酸味はほぼ感じず、苦味が極めて強い。 それは、柑橘の皮のような苦味がホップの苦味と共鳴しているかのよう。 みかんの果汁感はないものの、不思議にジューシーなニュアンスはある。 少しピリッとした感じがあるのは、ジンジャーが使われているからだろう。さらに、コリアンダーによって、 エスニックな風味もプラスされている。 飲み込んだ後には、しっかり苦味とほのかな甘味と若干のスパイシーさが残る。
 アルコール分5%。原材料名:大麦麦芽(イギリス製造)、小麦麦芽、ホップ、濃縮みかん果汁、オーツ麦、オレンジピール、コリアンダー、小麦、 レモンピール、ジンジャー。
 レモンピールやコリアンダーを用いるホワイトエールに、みかんを合わせて厚みを持たせたビールで、 いかにも日本らしい発想である。この独創性は、海外でも評価されるのではないだろうか。
 ただ、いつもどおり田舎くさいというか、良い意味で洗練されていないテイストに仕上がっているのが、 偉大なるローカルビールたるエチゴビールらしいキャラクターだと言ったら怒られるだろうか。
 生産技術があって、パッケージも少しおしゃれになって、流通量も増えているのに、 いつまで経っても垢抜けないのは、いったいどうしてなんだろう?と不思議に感じる。 まるで、何十年も都会で暮らしているのに、地方のご出身ですよね?と、見破られてしまう人みたいだ。 そこを愛すべきキャラクターだと感じる人はエチゴビールの大ファンになるのだろうが、 少し距離を感じてしまう私のような人からすると、ファンになりきれない部分である。
 これはまったく私の個人的感覚だから普遍性もないし一部の人を除いて共感を得られるとも思わないが、 先日取り上げたコエドビールさんの行うことすべてが素敵でシンパシーを感じるのとは対照的に、 エチゴビールさんの感性には親しみを持てないところが、どうしてもある。ごめんなさい。たぶん、相性というものです。
種別 ビール
CODE:45648SIH3#16
2023年12月23日[1]
No.11009: 旬果搾り れも吉 / アサヒ
 しゅんかしぼり れもきち / あさひ
アサヒ 旬果搾り れも吉 アサヒ 旬果搾り れも吉 review
アサヒ 旬果搾り れも吉
 アサヒ 旬果搾り「れも吉」。ローソン限定商品で、発売日は12月10日。

 グラスに注いだ液色は、ほんのり黄色っぽく濁りがある。 液中に大粒の果粒が少し浮遊し、非常に細かな気泡が立ち上るのが見える。
 香りは、弾けるように酸味の強そうな、ジューシー感あるレモン香。
 味は香りの印象通り酸味が強く、キリッとした口当たり。苦味も強く、レモンの皮を思わせる。 甘味は抑制的。さらに果粒がジューシー感を与えている。
 果汁3%。アルコール分7%。 原材料名:ウオッカ(国内製造)、ジン、レモン果汁、果粒(グレープフルーツ)、 糖類/酸味料、炭酸、香料、ビタミンC。
 2021年に初めて登場し、今年で4年目。ずっと7月の発売だったが、今年は12月。つまり、夏から冬へ販売時期の変更だ (途中、私が見落としていなければ)。
 昨年の今頃、姉妹品である おれ吉 が初めて販売されたことと何か関係はあるのだろうか。 冬に売ってみたら、予想外に売れたので、それなら本家れも吉も冬に売ってみようとなったのか。 でも、おれ吉が好評なら、2度目があっても良さそうだが、今のところ再登場はない。
 飲むたびに思うのだが、LAWSON限定で良いから通年販売に踏み切ってもらえないだろうか。しっかりファンが付くと思うのだけれど。 ただ、200円近いお値段がネックになるかもしれない。だからアサヒさんは、大ブレークしなくとも小ブレークでいいから、 着実に利益を取りに来ているのだろうか。高額RTDでいうと、未来のレモンサワーをプッシュしていかなければいけないので、 留型商品にまで手が回らないといったところだろうか。
 さらに言うと、この商品の姉妹品をつくるのなら、ぐれ吉、ゆず吉、かぼ吉、いよ吉・・など、いくらでも考えられるので、 それを足がかりに、旬果搾りブランドを再生させて欲しいと私は密かに思っている。 大粒のグレープフルーツ果粒を使うのは、「すらっと」ブランドで行ったことの流用だが、 この技巧をぜひ継続して欲しいとも思う。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45649LSEK#13
2024年12月23日[2]
No.11010: −196 アップルパンチ <限定> / サントリー
 いちきゅーろく あっぷるぱんち <げんてい> / さんとりー
サントリー -196 アップルパンチ サントリー -196 アップルパンチ review
 先日、ファミリーマートに別の商品を買いに行った際に発見。 発売日は11月19日だったようで、フォローできていなかった。
 ファミリーマート限定商品の-196「アップルパンチ」。

 グラスに注いだ液色は、透明感のあるゴールド。 注いでいる時は、大量の気泡が踊っているが、その後は細かな気泡が静かに立ち上っている。
 香りは、しっかり濃そうで、甘みもありそうなりんご香。アルコール臭もしっかり。
 味は香りの印象通り甘味が強い。炭酸の刺激が強く、甘さを幾分か制している。 アルコール感は強い。飲み込んだ後にも、甘味とアルコール感がともに残る。
 アルコール分7%。りんご果汁1%。りんご浸漬酒使用。糖類ゼロ。 原材料名:りんご、ウオツカ(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、カラメル色素。
 昨年も出ていたもので、味は変わっていないようだった。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45649FMEEK#34
2024年12月24日[1]
No.11011: 本搾りチューハイ りんご <冬限定> / キリン
 ほんしぼりちゅーはい りんご <ふゆげんてい> / きりん
キリン 本搾りチューハイ りんご キリン 本搾りチューハイ りんご review
キリン 本搾りチューハイ りんご
 キリン本搾りチューハイの冬限定「りんご」。発売日は、12月17日。

 グラスに注いだ液色は、しっかり濁りのある薄黄色。 まさに混濁タイプのりんごジュースそのもの。気泡は少なく、炭酸は弱そう。
 香りも甘いりんごジュース。アルコール臭はほぼしない。ただ、よく嗅ぐと、りんご自体のコクはやはり100%とは違い、 その不足分がアルコールで埋め合わされている様子がわかる。
 味はほんのり甘いが、甘味に力はない。悪く言うと上澄みみたいな味。 でもそれは、香料や甘味料などで風味付けしていないがゆえ。アルコール感は弱い。 さらっとした後口。飲み込んだ後にも、ほとんど甘さを残さない。
 果汁52%。アルコール分4%。香料・酸味料・糖類 無添加。 原材料名:りんご(中国、南アフリカ)、ウォッカ/炭酸。
 果汁52%といっても、ストレート果汁とは書かれていないから、重量の半分以上が果汁というわけではないのだろう。 たとえば5倍濃縮果汁を用いているのなら、計算上は全重量の10.4%が果汁であれば、果汁52%ということになる。 それにしても、一般的なチューハイとはレベルの違う果汁感であり、お酒とは思えない飲み口である。
 本搾りのラインナップにりんごが登場するのは、一体いつ以来なんだろう?と、調べてみると、 当サイトに掲載した記事としては、直近は 2015年であった。なんと9年ぶりということになる。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45650DAKO#07
2024年12月24日[2]
No.11012: 日向夏 ホワイトサワー / 高千穂酒造(製造:三幸食品工業)
 ひゅうがなつ ほわいとさわー / たかちほしゅぞう
高千穂酒造 日向夏ホワイトサワー 高千穂酒造 日向夏ホワイトサワー review
 先月取り上げた、高千穂酒造 日向夏&日南レモンサワー と一緒に購入してあった「日向夏ホワイトサワー」。
 検索してみると、今年(2024年)3月29日から出荷開始という情報があった。もう9か月も経っている。

 グラスに注いだ液色は、濁りのある薄黄色。ホワイトサワーといっても、見た目は少しだけ白っぽいかな?という程度。
 それに対し、香りはしっかりと乳酸飲料っぽい。強めのレモン香も混じり、甘酸っぱい香りになっている。
 味はレモンの酸味が優勢。しかし、ミルキーな感じもあり、ヤクルトみたいな味。 ホワイトサワーにありがちな強く引きずるような甘酸っぱさではなく、かなりキレがある。 アルコール感は極めて弱い。飲み込んだ後にも、シャープな甘酸っぱさが口に残る。
 果汁8%。アルコール分3%。 原材料名:日向夏果汁(日向夏(宮崎県産))、果糖、米焼酎、乳製品乳酸菌飲料(殺菌)、大豆食物繊維/酸味料、炭酸、香料。 販売者:高千穂酒造株式会社 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字押方925。 製造所:三幸食品工業株式会社 広島県東広島市安芸津町三津4215番地3。
 甘酸っぱいだけでなく、味わいに少しパンチがあるのは、もしかすると米焼酎のお陰かもしれない。 飲みやすいが、絶妙なバランスに仕上がった製品である。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45650YMMS#270
2024年12月25日[1]
No.11013: ホップル / サントリー
 ほっぷる / さんとりー
サントリー ホップル サントリー ホップル review
 12月17日にコンビニLAWSON限定で発売されたサントリー「ホップル」。
 缶に「ビール屋さんのスパークリング」とあるとおり、チューハイなどではなく、 ビールのように麦芽とホップを用い、醸造してつくられた発泡酒である。

 グラスに注いだ液色は、濁りのある薄黄色。柑橘の果汁入りチューハイのような見た目。 泡は当初注いでいる時に少し立つが、すぐに消える。
 香りはりんご、バナナ、オレンジなどが混じり合ったフルーティな香り。無論、それらの果物が使われているわけではなく、 すべて醸造過程で生まれる自然な香りである。
 味はその香りのイメージ通り、口に入れた瞬間はほんのり甘くフルーティだが、すぐに同じくホップ由来の苦味が感じられる。 ただ、ビールのような苦さではない。あくまでも軽やか。ビールの上澄みみたいな飲み心地。 飲み込んだ後にも、軽い苦味とふんわりフルーティな甘味が残る。
 アルコール分5%。原材料名:麦芽、ホップ(国内製造)、酵母エキス、コーンたんぱく分解物。
 ホップを醸造してできた。複層的な香りをどうぞ。
 製品としては、今年10月に全国発売された キンムギサワー に近い。しかし、こちらのほうが洗練されている。 良い意味でビール臭さが抑えられ、ジューシーさが前面に押し出されている。
 キンムギサワーをレビューした時、当サイトではかなり辛口評価をした。サントリーさんはキンムギサワーを来春から大々的に通年販売するようだが、 人気商品になるのは難しいのではないか。そう感じたからである。
 今回はコンビニ限定ということで、流通量も限られている。LAWSONを何店舗か回って見た印象では、 そんなに大きくプッシュされているようにも見えなかった。
 ある程度ビールを飲みこなしている人でないと、ビール醸造過程で生まれるいわゆるエステル香を好ましく思うことは少ないだろうし、 そもそもビール好きがこのライトなカクテルっぽい飲物をリピートしたいと思うことも少ないだろう。 缶チューハイの延長で何となく手に取った人をファンにつける魅力があるかというと、そうでもない。 非常に中途半端な商品と言わざるを得ない。ただ、キンムギサワーを大々的に売り出すより、こっちのほうがまだマシかもしれない。
種別 発泡酒
CODE:45651LSEM#08
2024年12月25日[2]
No.11014: 山梨県古屋農園の巨峰チューハイ / サントリー
 やまなしけんふるやのうえんのきょほうちゅーはい / さんとりー
サントリー 山梨県古屋農園の巨峰チューハイ サントリー 山梨県古屋農園の巨峰チューハイ review
サントリー 山梨県古屋農園の巨峰チューハイ
 12月17日にセブン&アイグループ限定で発売されたサントリー「山梨県古屋農園の巨峰チューハイ」。

 グラスに注いだ液色は、透明感のあるごく淡い紫色。ほとんどピンク色に近い。 非常に細かな気泡がスパークリングワインのように立ち上っているのが見える。
 香りは、ころっと甘いぶどう香。確かに巨峰のような深い甘さを感じさせるが、コク自体はなさそうである。
 味は香りの印象通り、甘味はしっかり感じるものの、果汁感は弱く、さらっとした口当たり。 でもそれは決してマイナスではない。フルーティさを保ちながら、くどくならない味わいバランスだと言える。 飲み込んだ後にも、しっかりぶどうの甘味と軽やかな渋味が残るが、あくまでも上品。
 アルコール分4%。巨峰浸漬酒使用。 原材料名:ぶどう、ウオツカ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、ぶどう色素。
 古屋さんが我が子のように山梨県で大切に育てた美味しい巨峰を-196製法で美味しいチューハイに仕上げました。
 缶に「−196」の文字があるが、商品名としては、特にイチキューロクシリーズとは謳われていない。 サントリー社のニュースリリースの表記に従い、当サイトでも「山梨県古屋農園の巨峰チューハイ」とした。
 巨峰味のチューハイというと、こってり甘い味を想像するが、この製品は最近のトレンドを押さえ、 あっさりした味わいに仕上がっている。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45651SEST#08
2024年12月26日[1]
No.11015: サントリープレミアムハイボール 山崎 華やかで濃厚な味わい / サントリー
 さんとりーぷれみあむはいぼーる やまざき はなやかでのうこうなあじわい / さんとりー
サントリープレミアムハイボール 山崎 華やかで濃厚な味わい サントリープレミアムハイボール 山崎 華やかで濃厚な味わい review
サントリープレミアムハイボール 山崎 華やかで濃厚な味わい
 これがシリーズ第5弾となる サントリープレミアムハイボール 山崎「華やかで濃厚な味わい」が登場。 発売日は、12月24日。
 第5弾といってもそのうち3回は白州なので、山崎としては、2023年8月発売品 に次ぐ2種目となる、

 グラスに注いだ液色は、わずかに曇りのあるイエローゴールド。少しオレンジっぽい色である。 非常にきめ細かな気泡が多量グラスの中を美しく立ち昇っている。グラスに耳を近づけると、炭酸がキリキリと静かに音を立てている。
 香りは、樽由来のウッディでバニラのような甘い香りがスッと鼻に入ってくる。 決して重たくない、清澄な香りなのだが、しっかりと芯がある。桃のような優しさだが、凜とした気高さもある。
 口当たりも優しいかと思いきや、幾分かピーティーで、サクッとしたクリスピーさみたいなものを感じる。 ただ、その後はりんごのようなフルーティな甘味が豊かに広がり、飲み込んだ後にも余韻となって長く残る。 炭酸の刺激は穏やかで、官能的な味わいを壊さない。
 アルコール分9%。原材料名:モルト/炭酸。原料原産地名:国内製造(モルトウイスキー)。

 日本最古の本格モルトウイスキー蒸溜所である山崎蒸溜所で蒸溜した、スパニッシュオーク樽原酒由来の華やかで濃厚な甘みが感じられる数量限定品。 しっかりと冷やして、贅沢なひとときをゆっくりとお愉しみください。
 シリーズ誕生当初は、とかく1本税別600円という価格が話題となったが、もう今はそれを所与のものと受け入れた上で、 改めて品質の素晴らしさが頻繁に語られるようになった。入手困難な山崎だから価値があるのではない。 銘柄はともかく、缶入りハイボールでこのクオリティを実現していること自体が奇跡的である。
 発売日設定にややイヤらしさは感じるものの、案の定、お祭り気分が盛り上がるこの時期なので、売れ行きはすこぶる良いようである。 もちろん入荷数にもよるが、発売日にほぼ売り切った店もあるように見受けられる。 私が立ち寄ったあるコンビニでは、お一人様2本までという制限をつけて販売されていた。
 そういう状況下なので、私は複数店を回り、とりあえず5本確保してきた。日頃のポイ活で貯めたポイントを有効活用し、 すべて支出なしでゲットしている。こういう時のために、様々なポイント (8枚保有しているクレジットカードのほか、楽天、PayPay、Ponta、dポイント・・その他の共通ポイント、アンケートサイトなどを含めると、 常に数十万円相当のポイント残高がある)を貯めているのだ。
 さらに探索し、みつけたらあと何本か入手したい。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45652DAEE#02
2024年12月26日[2]
No.11016: バクの初夢 2025 / ヤッホーブルーイング
 ばくのはつゆめ 2025 / やっほーぶるーいんぐ
ヤッホーブルーイング バクの初夢 2025 ヤッホーブルーイング バクの初夢 2025 review
ヤッホーブルーイング バクの初夢 2025
 ヤッホーブルーイングによる年末年始向け限定商品「バクの初夢」。 つい先日入手したものだが、発売は11月4日だったようである。
 ビアスタイルについて、缶には「柚子と花椒のヴィットビア」と書かれている。

 グラスに注いだ液色は、濁りのある薄黄色。泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りは、レモンのような尖りのある柑橘香に、白コショウのようなスパイシーさを感じる。 しかし、レモンもコショウも使われておらず、缶に書かれているとおり、正体は柚子と花椒である。 基本的に軽快で爽やかだが、奥深いところにしっかりモルトの存在感がある。
 味はストレートに辛味のアタックが強い。コショウあるいは山椒(正体は花椒だが)のようなインパクトに、 甘酸っぱい柑橘。ビールとしてのボディ感は弱く、さらっとして甘味がなく、苦味もそんなに強くない。 飲み込んだ後には、甘酸っぱさと軽快な苦味が残る。
 アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、小麦麦芽、ホップ、ゆず果汁、花椒。
 缶裏に、次のような文章が書かれている。
 Happy New Beer! 今年は、ニューイヤーヴィットビア。
 偶然の出会いはいつだって面白い。そんな出会いを新年にお届けするために世界に150種類以上あるビアスタイルの中から 今年の一杯をつくりました。
 ベルギーの伝統的ビールを日本のお正月に合わせて再解釈した"New Year Witbier"
 柚子のさわやかな香りと花椒のスパイシーさが調和した優しい味わいです。
 夢のような出会いのはじまり、はじまり。
 かなりチャレンジングな製品だと感じる。花椒のインパクトは相当なもので、はっきりと辛味がある。 今だけの特別なビールとして飲むから驚きと感動があるが、毎日飲みたいか?と問われると、少々辛い(つらい)ものがある。
種別 ビール
CODE:45652SIH3#52
2024年12月27日[1]
No.11017: バスカー ハイボール 6% / Jリカー
 ばすかー はいぼーる 6ぱーせんと / じぇい・りかー
Jリカー BUSKER ハイボール 6% Jリカー BUSKER ハイボール 6% review
 12月17日にLAWSON限定で発売された「バスカー ハイボール」。
 アルコール6%と8%の2種があるが、まずは6%製品から飲んでみたい。

 グラスに注いだ液色は、極めて淡いゴールド。透明感があり、やや黄色みが強い。 細かな気泡が少量グラスの中に見える。
 香りを嗅いで最初に思うのは、あれ?何かが加えられているように甘いぞと。 しかしよく嗅ぐと、ウイスキー本来の樽香と気づく。なぜ違和感があったかというと、 アイリッシュウイスキーだとは思っていなかったからである (缶を見れば IRISH WHISKEY の文字があるが、当初気づかなかった)。甘い樽香の陰に、少しだけ土っぽさや藁っぽさがある。
 口当たりは非常に軽快で、フルーティな甘さがある。ただ、アルコール感がほどほどであることから、 甘味にもボリュームはあまりない。すっきりとしながらも、果実のような上品さ。 飲み込んだ後にも、過度にバニラ香や甘味を残さない。きれいな余韻。悪く言うと、力ない余韻。
 アルコール分6%。原材料名:アイリッシュウイスキー(モルト、グレーン)/炭酸。原料原産地名:アイルランド製造(グレーンウイスキー)。 販売者:株式会社Jリカー 東京都品川区西五反田二丁目25番1号。製造所:株式会社チェリオ中部 愛知県小牧市大字河内屋新田字下岩倉杁510番の1。
 恥ずかしながら BUSKER というのがアイリッシュウイスキーだとは知らなかったので、スコッチやジャパニーズウイスキーのハイボール缶と比べ、 香りの甘さが柔らかすぎると感じたのだが、飲んでみて納得。上質で混じりけのないハイボールである。 あまり深みがない分、飲み飽きしないキャラクターだと言える。 ただ、ローソンでの販売価格が税込328円というやや強気の設定。リピーターを増やせるか、難しいところだ。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45653LSUHCH#10
2024年12月27日[2]
No.11018: ゼロサワー アップル <数量限定> / サンガリア
 ぜろさわー あっぷる <すうりょうげんてい> / さんがりあ
サンガリア ゼロサワー アップル サンガリア ゼロサワー アップル review
 サンガリア ゼロサワーシリーズの「アップル」。LAWSON限定商品で、発売日は12月17日。

 グラスに注いだ液色は、ほとんど無色だが、かすかに白濁。細かな気泡がグラスの中を立ち昇るのが見える。
 香りは、酸が立ったようなりんご香。アルコール臭もしっかり感じる。
 味は香りの印象通り酸味が強めではあるものの、甘味料特有の弱い甘味もある。 アルコール感はそれほど強烈ではない。適度なキレ。飲み込んだ後には、軽い酸味、甘味、苦味が残る。
 アルコール分5%。果汁1%。糖類0。プリン体0。 原材料名:りんご果汁、ウォッカ(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、 甘味料(スクラロース、アセスルファムK)。
 製造者:株式会社 日本サンガリアベバレッジカンパニー 大阪市東住吉区中野4-2-13。 製造所:三重県伊賀市依那具字柳原844-1。
 前回発売は、当サイトで把握している限り、昨年(2023年)12月であったから、 1年ぶりの登場である。中身は変わっていないようであった。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45653LSEK#03
2024年12月28日[1]
No.11019: ヱビス ほうじ茶の余韻 / サッポロ
 ゑびす ほうじちゃのよいん / さっぽろ
サッポロ ヱビス ほうじ茶の余韻 サッポロ ヱビス ほうじ茶の余韻 review
サッポロ ヱビス ほうじ茶の余韻
 12月17日にセブン&アイグループ限定商品として発売されたヱビス「ほうじ茶の余韻」。 ヱビス「クリエイティブブリュー」シリーズのラインナップである。

 グラスに注いだ液色は、透過性のある淡い琥珀色。 泡はベージュ色で非常にきめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りは、甘いホップ香と力強いモルト香がともに感じられるが、あまり華やかさはない。 重みがありそうである。
 味は香りの印象通りビシッと苦く、重い。そして渋味が強い。ほうじ茶はどこだろう?と、当初はわからないが、 この力強い渋味と若干のロースティさは、ほうじ茶によってもたらされたものだろうと気づく。 飲み進めると、渋味がどんどん実感され、ボリューム感ある苦味とともに、長く続く。
 アルコール分5.5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、ほうじ茶。

 ゆったりした時間をイメージした心地よい余韻のあるヱビス。じっくり焙煎したほうじ茶葉を使用し、 長期熟成することで実現した香ばしい風味と深みのある味わいをお楽しみください。
 Chief Experience Brewer 有友亮太
 セブン&アイの限定商品として出される クリエイティブブリューシリーズ は、 ちょうど1年前に出た ホップドリップ 以来、2作目である。
 販路を限定しない クリエイティブブリューシリーズは6作出ているため、これで合計8作となる。
 若手醸造家による挑戦というのが、シリーズのコンセプトなので、毎回面白い企画で楽しませてもらっているが、 飲んだ時の感動という意味では、私個人の感想として、第1弾 ニューオリジン を超えるものは出ていない。 このまま行くと、ジリ貧に陥りそうなので、もっとベーシックなビアスタイルを、 ヱビス流に再構築したらこうなった!みたいな製品のほうがいいのではないか。
種別 ビール
CODE:45654SEST#11
2024年12月28日[2]
No.11020: バスカー ハイボール 8% / Jリカー
 ばすかー はいぼーる 6ぱーせんと / じぇい・りかー
Jリカー BUSKER ハイボール 8% Jリカー BUSKER ハイボール 8% review
 12月17日にLAWSON限定で発売された「バスカー ハイボール」。
 アルコール6%と8%の2種があり、既に 6%製品 は掲載済なので、今日は残る8%製品を飲みたい。

 グラスに注いだ液色は、淡いゴールド。先日飲んだ6%製品よりは、やや濃いかな?と言う程度。 透明感があり、やや黄色みが強い。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
 香りは同系統で、甘い。そして極めて優しい。アイリッシュらしいキャラクターだ。 適度に深みがあり、スッと鼻に入ってくる。
 口当たりは非常に軽快。フルーティな甘さがあるが、とても繊細。度数8%なのに、アルコール感はそんなに強くない。 甘味にもボリュームはあまりない。6%製品に比べれば、コクはあるのかもしれないが、 基本的にスリムで柔らか。飲み込んだ後にも、ふんわり穏やかな余韻を残すのみ。深みはあまり感じない。
 アルコール分8%。原材料名:アイリッシュウイスキー(モルト、グレーン)/炭酸。原料原産地名:アイルランド製造(グレーンウイスキー)。 販売者:株式会社Jリカー 東京都品川区西五反田二丁目25番1号。製造所:株式会社チェリオ中部 愛知県小牧市大字河内屋新田字下岩倉杁510番の1。
 今回、度数の違う2種が同時発売されたわけだが、こういったことは、実は非常に珍しい。 消費者に選択肢を与えるという意味では、ありがたく貴重な機会である。しかも炭酸で割っただけだから、単にアルコールの強さの違いである。 もちろん、8%のほうが味も濃いので、ウイスキー本来の味わいを楽しむなら、8%のほうがいい。逆に、なぜ6%製品を出したのだろう?という疑問も湧く。 6%でも決して低アルコールではないので、ハイボールを飲み慣れない人の選択肢とはなりにくい。 ふだんハイボール缶を飲み慣れている人が、今日はライトに行きたいから6%にしよう!と選ぶくらいだろうか。
 というわけで、2種のうちのメイン商品は、こちら8%のほうだと感じた。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45654LSEM#11

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