日本酒の小部屋

No.141−160


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2012年2月28日
No.141: 加賀鳶 極寒純米 辛口 / 福光屋
 かがとび ごくかんじゅんまい からくち / ふくみつや
加賀鳶 極寒純米 辛口 review
 金沢の福光屋というところがつくる清酒。スーパーでみつけたのだが、 名前とラベルの雰囲気に惹かれて購入。

 外観はほぼ透明だが、かすかに黄色っぽく色づいているよう。
 香りはあっさりすっきり系。辛口らしい。
 ところが、口に含むと、ふっくらとした甘味を感じる。 丸いコクがあり、辛口とは言い難い感じである。ただ、 後口は意外にもすっきりしている。
 アルコール分:16度。精米歩合:65%。原材料名:米・米麹。 原料米:全量契約栽培米・酒造好適米使用。
 軽快でキレの良い辛口でありながら、おおらかに米の旨みが広がる「旨い辛口」。
 おおらかに米の旨みが広がるというのは、確か。軽快でキレが良いというのも、 まあそんな感じ。だがやはり、辛口という表現には若干違和感がある。
製造者:(株)福光屋
2013年4月6日
No.142: 黄桜 カフェSAKE しろいスパークリング / 黄桜
 きざくら かふぇさけ しろいすぱーくりんぐ / きざくら
黄桜 カフェSAKE 白いスパークリング review
 スーパーで面白いものをみつけた。 黄桜がつくるスパークリングにごり酒。

 びんに入っている状態では、下方に白く沈殿している。 注ぐ前に、軽くびんを上下にするように指示がある。
 グラスに注いでみると、まさににごり酒の外観。
 香りは、にごり酒にしてはかなり軽やか。
 味も軽妙。軽めの炭酸がピリッと引き締め、 穏やかな米の風味で非常に飲みやすい。甘さは弱く、酸も穏やか。これなら、 ふだんにごり酒を飲まない人にも受け入れられるだろう。
 アルコール分:9度。原材料名:米・米麹・炭酸ガス。国産米100%使用。
 お米のやさしい甘さとすっきり酸味がしゅわしゅわはじける。ふんわり、雪のように"しろい" スパークリングのにごり酒をカフェ気分でお楽しみください。
 近年、マッコリがブームになったことから、清酒のにごり酒も同じような感覚で受け入れられる素地はある。 面白い試みである。
 なお、「ちょいたしフレーバーシロップ」としてバニラ風味シロップが付いていたので、入れてみると、 これがまたバッチリとお酒に合って、甘いカクテルのようになった。この発想には脱帽。
製造者:黄桜
2013年4月18日
No.143: コールド大関 スパークリングホワイト
 こーるどおおぜき すぱーくりんぐほわいと
コールド大関 スパークリングホワイト review
 人気のコールド大関に、姉妹品が2種登場。エキストラとスパークリングホワイトで、 発売日は3月26日であった。
 今日は「スパークリングホワイト」のほうを取り上げるのだが、 一昨日からLAWSONの「お試し引換券」対象商品となっており、 早速もらってきた。メルマガ会員限定だが、たった20ポイント(メルマガ会員以外は30ポイント)でもらえる というのは、信じられないくらいにお得。通常販売価格が238円の商品だから、なんと91.6%オフ。
 スパークリングホワイトというのは、発泡性のにごり酒である。

 グラスに注いだ外観は、カルピスソーダなどよりも薄い白。にごり酒には見えない。
 だが、香りはしっかりにごり酒。甘い清酒の香りで、本格的。
 口当たりは非常に軽快。コクはないが、甘酸っぱく、チューハイのように爽やかである。 口中で転がしていると、確かに清酒の味わいがあるのが不思議。
 アルコール分:6%。カロリー30%オフ。 原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料。
 アルコール分、半分、カロリー40%オフの日本酒です。
 微発砲のにごり酒というのは、明らかに近年のマッコリブームに触発された製品だとわかる。 こういう製品が日本酒ファンを増やすのに役立つのなら、大いに存在意義がある。
 ヨーロッパなどでは何年も前から日本酒ブームが起こっているが、国内でこそもっと日本酒人口を増やしてゆかなければ ならない。
製造者:大関(株)
2013年4月19日
No.144: 越乃寒梅 別撰 / 石本酒造
 こしのかんばい べっせん / いしもとしゅぞう
越乃寒梅 別撰 review
 だいぶ前に飲んで、メモだけを残していたもの。 記憶があるうちに、掲載しておこう。

 外観はほぼ透明。
 香りはふっくらころっと、甘いが、やや吟醸香のような青臭い感じもある。
 口に含むとやさしく、ふんわり丸い甘味が広がる。但し、 べたつく甘さではなく、基本が繊細。 すっきりとしたのど越しながら、余韻は長い。
 アルコール分:16度以上17度未満。原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール。 精米歩合55%。
 720ml入りで入手価格は2,390円。買う時に、高いな・・とは思ったが、 wineを買うことを思えば、そんなに高くない。そう納得して購入。 他店も含め、私が見た中ではこれが一番安かったのだ。
 ところが、ネット検索してみると、半値くらいで売っているのを見かける。 やはり人気銘柄は、蔵元を出た後、市場で勝手に値段がつり上がってゆくのだろう。
製造者:石本酒造(株)
2013年5月14日
No.145: コールド大関 エキストラ
 こーるどおおぜき えきすとら
コールド大関 エキストラ review
 3月26日に、コールド大関の派生商品が2種出た。 一つは スパークリングホワイト で、先月既にレビュー済。
 今日はもう一方の「エキストラ」を。

 グラスに注いだ外観は、無色透明。
 香りはふっくらと甘い。クリームビスケットのような微かなイースト臭。
 口当たりは軽快だが、度数が10%なので、やはりしっかりとアルコール感がある。 甘味は弱く、すっきりとしている。若干の苦味を伴い、後味はさらっと概ねクリアである。
 アルコール分:10%。カロリー30%オフ。 原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料。
 この製品、今のところそんなに出回ってはいない。通常版のコールド大関と、 スパークリングホワイトがスーパー店頭などに並んでいるのはよく見るのだが。
 私が購入したのは先月だが、百均店 LAWSON STORE 100であった。但し、 100円ではもちろんなく、販売価格は238円であった。
 本家コールド大関も3月中旬からリニューアルされているのだが、 古い在庫が残っている店が多く、今のところまだ入手できていない。
製造者:大関(株)
2013年5月15日
No.146: 月桂冠 しぼりたて
 げっけいかん しぼりたて
月桂冠 しぼりたて review
 ちょっと前にLAWSONで購入したもの。
 月桂冠エコカップ「しぼりたて」は、以前からLAWSON限定商品が投入されているが、 これもそうだろうか。以前の製品とは違い、ゴールドのラベルが非常に目を引く。

 外観はほぼ透明。
 香りはやや丸っこいが、すっきり。おとなしいが、爽やかな印象。
 味も軽快。穏やかな酸と、丸い甘味で、全体的にはすっきり。 中口と淡麗の間くらいの感じ。
 アルコール分:13度以上14度未満。原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
 さらっと飲みやすく、日常の食事に合わせやすい。
製造者:月桂冠(株)
2013年5月17日
No.147: 八咫烏 冷酒
 やたがらす れいしゅ
八咫烏 冷酒 review
 もう1ヶ月以上前になるが、桜の季節に吉野山に行ってきた時に購入したもの。 当地の地酒「八咫烏」(やたがらす)の冷酒である。

 外観は透明。
 香りはやや引き締まっているが、麹香などのパンチは弱く、やさしい。
 味は酸が立って、淡麗。冷用酒だから当然だが、アルコール感は弱く、 ほんのりと甘味があって、飲みやすい。
 アルコール分:13度。原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。 (株)北岡本店、奈良県吉野郡吉野町上市61。
 あっという間に飲み干せてしまうほど、さらりとした味わいが魅力。
製造者:(株)北岡本店
2013年5月29日
No.148: 月桂冠 しぼりたて
 げっけいかん しぼりたて
月桂冠 しぼりたて review
 先日掲載した月桂冠エコカップ「しぼりたて」のラベル違いを入手した。 リニューアルなのか、中身は同じなのか、まったく情報がないのでわからない。

 外観はほぼ透明だが、やや黄色みがかっている。
 香りはころっと丸い。麹香等のパンチは弱い。
 味は若干の苦味を伴いながら、すっきりとした甘味が感じられる。 柔らかで、特に取り柄のない中口。
 アルコール分:13度以上14度未満。原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
 これはLAWSON限定のようで、他店では見ないのだが、LAWSONのサイトにも情報はない。 ただ、頻繁にパッケージが変わっているみたいだ。
製造者:月桂冠(株)
2013年6月9日
No.149: 信長の夢
 のぶながのゆめ
信長の夢 review
 織田信長によって築かれた「安土城」のあった滋賀県安土町(現、近江八幡市安土町) の酒。

 外観はやや黄色。
 引き締まったやや青臭い香りを感じ、男性的。華やかさはない。
 ふっくらと丸い口当たりながら、体格はスリム。 アルコールのボリューム感はそこそこあって、中口。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料:米、米こうじ、醸造アルコール。国産米100%使用。
 販売者:安土物産ヤオタ、滋賀県蒲生郡安土町上豊浦1355。 製造元:近江酒造(株)、滋賀県東近江市八日市上之町9-16。
 販売者住所が蒲生郡安土町となっているが、3年ほど前に近江八幡市と合併しているはずなので、 ラベルが古いまま(製品は新しいので)使われているみたいだ。
製造者:近江酒造(株)
2013年6月19日
No.150: 白鶴スパークリング
 はくつるすぱーくりんぐ
白鶴スパークリング review
 いつ購入したのか忘れてしまったが、今年春の新商品だったようである。
 大手、白鶴酒造がつくるスパークリング清酒。

 外観は透明。細かな気泡が少し見られる。
 香りは、きゅうりやメロンみたいな青臭い吟醸香がありシャープで爽やかだが、 適度なふくよかさもある。
 含み香もグリーンな感じ。軽やかな苦味と爽やかな甘味のある味わいで、 弱めの炭酸とともに、キリッとした後味が楽しめる。
 アルコール分:8度。原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・炭酸ガス。
 華やかにはじける、香りと味わい。大吟醸を、口当たり爽やかな発泡性のお酒に仕上げました。
 メーカーのサイト情報によると、日本酒度:-6、酸度:0.6、アミノ酸度0.6。 ベースのお酒は大吟醸であるが、炭酸ガスを加えているために「大吟醸酒」の表記はできないとのこと。
製造者:白鶴酒造(株)
2013年8月8日
No.151: 白鶴 すっきり辛口
 はくつる すっきりからくち
白鶴 すっきり辛口 review
 コンビニで入手した白鶴の「すっきり辛口」。

 外観は透明で濁りなし。
 香りはスッキリとしているが、ころっと甘いニュアンスがある。
 味は想像以上に薄っぺらい。甘さがスパッと切り取られた感じで、 コクもなく、さらさらと喉を過ぎる。
 これからの季節には飲みやすいキャラクターかも知れない。
 アルコール分:13度以上14度未満。原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール。
 糖質70%オフのいわゆる機能性清酒だが、そんなことを気にして日本酒を飲むのもどうかと思ってしまう。 あっさりしているので、普段飲み慣れない人には取っつきやすいだろうが。
製造者:白鶴酒造(株)
2013年8月10日
No.152: 菊正宗 上撰 本醸造(紙カップ入り)
 きくまさむね じょうせん ほんじょうぞう
菊正宗 上撰 本醸造 紙カップ入り review
 菊正宗の 上撰ハイグラス は掲載済だが、 これは紙製のカップに入った商品。
 百均店(LAWSON STORE 100)で発見したものだが、売価は105円ではなく、 221円の値札が付いていた。

 外観はほぼ透明だが、ほんのりと黄色みが差している。
 香りは非常にやわらかく、麹香などのパンチは強くない。
 口当たりもやわらかく、ほんのりとした甘味、ふくらみがあるが、 べたつかず、スッキリとした後キレ。
 アルコール分:15%。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。精米歩合:70%。
 パッケージを見て分かるとおり、中身は普通の菊正宗上撰である。 アルミフィルムの中ぶたを開ければ、容器のまま電子レンジに入れてお燗ができる。
製造者:菊正宗酒造(株)
2013年8月13日
No.153: コールド大関
 こーるどおおぜき
コールド大関 review
 日本酒の新しい可能性を切り開いた「コールド大関」だが、 今年3月から新しくなっている(旧製品は、こちら)。
 未掲載だったため、遅ればせながら取り上げたい。

 外観は無色透明で曇りなし。言い方は悪いが、清酒を薄めたような感じ。
 香りは軽快。やや甘いニュアンスを帯びてはいるが、フルーティな感じで、 これなら日本酒嫌いの人にも敬遠されにくい。
 口当たりも軽快。ほんのりとした甘味はやはりフルーツのようで、なおかつスッキリ感がある。 焼酎などよりも飲みやすい。
 アルコール分:7%。原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料。 カロリー40%オフ。
 若者に日本酒が敬遠されがちな理由として、度数が高い、甘さがべたつく、悪酔いしそう・・といった特性が挙げられると思うが、 この製品は度数を抑え、軽快な飲み口にすることで、「なんだ、日本酒もこんなに飲みやすいんだ。」 と多くの人に受け入れられたのだろう。
 旧来の日本酒ファンからは、「こんなのは酒ではない」といった酷評も聞こえてくるようだが、 日本酒ベースの軽快なカクテルと思えば、これはこれで楽しめる。私自身、まだやったことはないが、 ライムを搾って入れてみてもおいしいかもしれない。
 なお、サイト情報によれば、日本酒度-8、酸度1.0。甘辛度=普通、濃淡度=淡麗と表記されている。
製造者:大関(株)
2013年8月18日
No.154: 松竹梅 たけペット
 しょうちくばい たけぺっと
松竹梅 たけペット review
 松竹梅から出ている「たけペット」なる製品。 180mlの小さなペットボトル入りだが、竹を模した緑色の容器。

 外観は無色透明で、曇りなし。
 香りは甘やかで、尖ったところがない。
 味はふっくらとしつつも後味がさらっとしている。 バランスが良く、突出した要素がない。
 今日は剣先いかの刺身に合わせてみたが、よく合っていた。
 アルコール分:15度。原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール。 蔵付き半兵衛酵母仕込。
 調べてみたら日本酒度+1、酸度1.3、アミノ酸度1.3とのこと。
製造者:宝酒造(株)
2013年9月7日
No.155: 立山 好適米普通酒
 たてやま こうてきまいふつうしゅ
銀嶺立山 review
 富山県の立山酒造のお酒。 普通酒のワンカップである。

 外観は無色透明で、曇りなし。
 香りは丸っこく甘やかで穏やか。
 ところが口に含むと、甘さよりも清澄な香りが立ちのぼる。 味は非常にすっきり。パンチが弱く、すーっと入ってくる。 しかし、ただ単に淡麗と言っては申し訳ないくらい、 じんわりと旨みがある。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール。 精米歩合:麹米60%、掛米63%。製造者:立山酒造(株)、砺波市中野220。
 涼しげな容器の見た目のとおり、非常にクリアで洗練された味わい。
 サイト上でロットナンバーから生産履歴をみることができるようになっていて、 私が今日飲んだものは、製造年月日H24,12,2となっていた(だいぶ前に買った物なので)。 また使用米は富山県五百万石、山形県出羽燦々。
製造者:立山酒造(株)
2013年9月22日
No.156: 松竹梅白壁蔵 澪 (150ml入) / 宝酒造
 しょうちくばい しらかべぐら みお / たからしゅぞう
松竹梅 澪 review
 2011年に登場し、販売チャネル限定(飲食店、百貨店、通販)で展開してきた 松竹梅白壁蔵「澪」だが、 今年9月17日からルート限定を解き、全国で販売されるようになった。ということで、 私は今回近所のスーパーで購入してみた。
 ボトルサイズは最も小さい150ml。実はこのサイズは、今年の3月19日に初登場したものである。

 味のレビューについては、以前に 300ml入りボトル を飲んだ時の記事を参照して頂くこととして、 今回は割愛する。
 アルコール分:5度。原材料名:米(国産)、米麹(国産米)。
 なお、同社サイトをみると、日本酒度-70、酸度4.0、アミノ酸度0.6 とあった。
 美しいボトルデザインと、繊細な味わい。ふだんはあまり日本酒を飲んでもらえない 若い女性層にも十分アピールする。隙がないくらいに造り込まれた、非常に完成度の高い製品だ。
製造者:宝酒造(株)
2013年9月26日
No.157: 男前豆乳入り にごり酒 <数量限定> / 月桂冠
 おとこまえとうにゅういり にごりざけ <すうりょうげんてい> / たからしゅぞう
男前豆乳入りにごり酒 review
 男前というネーミング、びんに書かれた「男」の文字を見て、ピンとくる方も多いのではないだろうか。
 いわば豆腐界のニューウエーブとして、今や一つのブランドを築いた 京都の男前豆腐店が製造した豆乳を用いた製品。 月桂冠の醸造したにごり酒に、豆乳を5%配合したものらしい。
 発売はなんと5月7日で、私はずっと探してきたのだが、みつからず、 先日ようやく大手スーパーで発見した。

 グラスに注いだ外観は、白とアイボリーの中間くらい。
 香りを嗅ぐと、普通のにごり酒ではあまり感じることのない、ヨーグルトのような、 ややひねた酸を感じさせる匂いがあり、マッコリに似ている。甘酸っぱそうなニュアンスである。
 味は確かに甘酸っぱく、良く言えばプレーンヨーグルト、悪く言うとどこか腐敗臭のような 感じもある。枯れた干しぶどうのような酸味と甘味。アルコール感は強くない。適度な濃醇さ。
 アルコール分:7%。原材料名:清酒、豆乳、タンパク分解物(とうもろこし)、 酸味料、甘味料(スクラロース)。
 豆乳のまろやかな風味と、にごり酒のほどよい酸味が特長。
 発売期間は5月から7月とされており、私が入手したのは今月であるから、売れずに残っていたものに 巡り会えたらしい。製造が4月となっているから、半年が経過している。 それにしても、短期間で売り切ってしまおうという企画ものだったわけだ。
製造者:月桂冠(株)
2013年10月7日
No.158: ワンカップ大関 熟成 上撰 秋あがり <季節限定>
 わんかっぷおおぜき じゅくせい じょうせん あきあがり <きせつげんてい>
ワンカップ大関 上撰 秋あがり review
 購入したのはちょっと前になるが、毎年夏の終わりに登場する ワンカップ大関上撰「秋上がり」。
 昨年 も飲み、レビューしているが、今年も入手したので。

 外観はほぼ無色。香りは丸っこく、麹香等のパンチはない。
 味わいもなめらかで、やや甘さが強いものの、濃醇なタイプではない。 さらっとした爽やかさも兼ね備えている。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 春にしぼった新酒を貯蔵し熟成させたまろやかで調和のとれたお酒です。
 灘の酒はやや酸味が強く辛口な味わいが特長で、新酒の間は風味が荒くおし味がしっかりしています。 このようなお酒が夏の間に熟成され酒質に丸みが出てすっきりとした味わいになることを「秋あがり」 と呼びます。
 確かに通常のワンカップ大関のややピリッとした味わいは鳴りを潜め、ふっくら女性的で官能的な 味わいになっており、適度なフレッシュ感とのバランスが非常に良い。
製造者:大関(株)
2013年10月15日
No.159: 上撰 白雪 純米酒 クラシック白雪
 じょうせん しらゆき じゅんまいしゅ くらしっくしらゆき
クラシック白雪 review
白雪徳利&猪口  「山は富士 酒は白雪」でおなじみ小西酒造がつくる「クラシック白雪」という製品。
 昭和初期の味わいを再現したお酒ということで、クラシックの名が付いている。

 外観は透明で曇りなし。
 香りはメロンのような甘い、青臭い吟醸香があるが、 この製品、精米歩合は70%なのでそんなに磨いているわけではなく、吟醸酒の部類にも入らない。 正確に言うと、甘さよりも青臭さが強く、スイカみたいな匂いとも言える。
 口に含むと青臭さはかなり強く感じられる。純米酒らしい甘さがしっかりあるが、酸味も効いていて、 べたつく感じではなく、さらっとしている。少しひねたというか、適度な熟成感がある。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)。精米歩合:70%。酒質:純米酒。
 選び抜かれた米と六甲長尾山系伏流水を使い、伝統の知識と技で醸し、昭和初期に愛されていた味わいを 再現しました。昔懐かしい味わいの秘密は昭和初期に使われていたこうじ菌(白雪昭和麹)を使うことにあります。 現代ではなかなか味わえないまろやかな風味をお楽しみ下さい。
 サイト情報によると、日本酒度+3、酸度1.6、アミノ酸度1.6。
 この酒が生まれた契機は、1970年に開催された大阪万博のときに埋められたタイムカプセルを 30年後の2000年に開封したところ、その中に、 小西酒造が昭和19年に大阪の研究所に提供した麹菌が生きていたので、 それを培養して酒をつくったという。
 小西酒造・長寿蔵ショップで買った白雪ロゴの入った徳利と猪口で。
製造者:小西酒造(株)
2013年11月10日
No.160: 吟醸 ひやしぼり / 小西酒造
 ぎんじょう ひやしぼり / こにししゅぞう
小西酒造 吟醸 ひやしぼり review
 小西酒造がつくる「吟醸 ひやしぼり」という製品。
 どちらかというと暑い季節向きの商品なのであろうが、めっきり涼しくなったこの時期に飲んでみたい。

 外観はほぼ透明だが、ほんのり黄色みがある。
 香りは若干きゅうりのような青臭さがあるものの柔らかい。そんなに強くは香り立たない。
 口に含むとほんのりとした甘みが感じられるとともに、やはり青臭さがある。 度数が低く、さらっとした酒質で、やはり暑い季節に冷やで飲むのに適しているか。
 アルコール分:13度以上14度未満。原材料:米(兵庫県産)、米こうじ(兵庫県産米)、 醸造アルコール。精米歩合:60%。
 サイト情報によると、日本酒度+3、酸度1.2、アミノ酸度1.2。
製造者:小西酒造(株)

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