利酒日記

2002年2月


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2002年2月5日  ROUGE
WOODBRIDGE CABERNET SAUVIGNON 1999 BARREL AGED / ROBERT MONDAVI
ウッドブリッジ カベルネ・ソーヴィニヨン バレル・エイジド / ロバート・モンダヴィ
CALIFORNIA

 まず最初にお詫びです。
 当サイトは、借りているサーバーの障害のため1月31日より2月4日の間、ほとんどアクセス不能となっておりました。 メールの送受信もできなかったため、もしかするとメールをお送りくださったのに私が気づいていないこともあるかもしれません。 特に、週に何度も訪ねてくださる常連読者の方々には、たいへんご迷惑、ご心配をお掛けし、申し訳ありませんでした。 一応復旧いたしましたが、また同様のトラブルがないとは断言できず、私の側でどうにもできない問題だけに、先行きを危惧しております。 頃合いを見て、然るべき対策を講じます。
 それでは本題。
 今日はたいへんポピュラーなカリフォルニアの赤。モンダヴィ作の廉価版カベルネ。
 色はとても深いガーネットで、落ち着きを感じる。香りは、はじける火薬のようなニュアンスがまずあり、 次いで赤ベリー系の甘くフルーティな香り。スパイシーでパンチの効いた第一印象。 口当たりは意外にも酸が立ち、甘味は強くはないがふんわり包み込む感じ。奥深い後味。
 良い意味でカリフォルニアらしくないカベルネ。一般的なカリカベの甘さにどうしても堪えられない人でも、 これなら何も考えずにスッと飲める。繊細さも持ち合わせている。\1,100でこれは納得。
<評定:A>

2002年2月6日  ROUGE
CHATEAU PESQUIE 1999 CUVEE DES TERRASSES / COTES DU VENTOUX
シャトー・ペスキエ キュヴェ・デ・トゥラッセ / コート・デュ・ヴァントゥー
COTES DU RHONE地方、COTES DU VENTOUX地区、AC:COTES DU VENTOUX

 深いルビー色。香りは重みがあり落ち着いているもののチェリーのような可憐な印象もある。 アルコール感が豊かで芳醇。ローヌという感じではなく、クリュ・ボージョレのような深みとチャーミングさが同居した導入部。 ブラインドでAOCを当てよ、と言われたら、おそらくMOULIN-A-VENTあるいはMORGONと答えるだろう。 甘味は適度で、タンニンは思いのほか力強く、香りの印象よりも味わいはしっかりめ。
 良い意味でアンバランスなワイン。これほどの飲み応えを期待していなかっただけに、正直驚いた。 NON FILTREE(ノン・フィルトレ / フィルターがけしていない)の文字あり。自然な力強さを指向した製品であることがよくわかる。
 \980。日常飲みのワインとして、申し分ない。
<評定:B>

2002年2月10日  BLANC
BALDUZZI CHARDONNAY RESERVA 2000 OAK BARREL FERMENTED
バルダッジ シャルドネ・リゼルヴァ オーク・バレル・ファーメンテッド
チリ、MAULE VALLEY

Balduzzi Chardonnay  久しぶりの驚異的ハイ・コストパフォーマンス・ワイン。
 色はやや淡く、軽めの味わいを想像させるが、香りはそれに反して重厚である。 まずパイナップルのようなトロピカルな甘さとナッツのような香ばしさが同時に訪れる。 その後をヤクルトのような乳酸飲料的深みが追いかける。 味わいも最初こそ鋭い酸が主張するものの、尖った感じはなく、すぐにふくよかでなめらかな甘味が広がる。 甘味といっても甘ったるいわけではなく、あくまでもすっきりシャープな飲み応えである。 後味にはミントの清々しさがある。
 マコンなどの芳醇なシャルドネにも似ているし、コート・ドールのような洗練された酸もある。全体のボディの厚みは 確かにチリらしく、気候風土がそのまま素直に表現されているようなワインだ。
 ネットでまとめて購入したうちの1本だが、単体価格は、驚くなかれ\1,200。 ブラインドで、「2,500円です」と言われて飲んだら、その通りだと思うだろう。
<評定:AA>

2002年2月14日  ROUGE
BALDUZZI CABERNET SAUVIGNON RESERVA 1998 OAK BARREL AGED
バルダッジ カベルネ・ソーヴィニヨン・リゼルヴァ オーク・バレル・エイジド
チリ、MAULE VALLEY

 世はバレンタイン・デーだが、オジサンには関係がない。というか、会社勤めの頃は、一応義理チョコなるものを頂戴していたが、 個人で仕事をするようになってからは、文字通り仕事場には他人がいないので、くれる人もいない (外に飲みに行って鼻の下を伸ばすような習慣は、私には一切ないのだ)。 仕事場にいるのは、同じ自宅に住んでいる「経理部長」だけだ。

(確定申告を前にして、経費を出せ、出せとうるさい。そんなことはわかっているが、忙しいんだよ、こっちだって。 しかも、同じ自営業の○○さんのご主人は、日頃の罪滅ぼしにって、 奥さんにプラダをプレゼントしたんだって、などとのたまう。社員を何人も抱えてる会社の社長と一緒にしないでくれ!!)。

 その経理部長から献上されたチョコと、 どういうわけか5歳の息子の友達筋のお母さんから頂いたチョコを肴にwineを飲んだ。
 上記と同じ造り手の今度はカベルネだ。
 色は深いルビーレッド。香りは並大抵のACボルドーよりも素性がよさそうで、スパイシーさと落ち着いた樽香が見事に融合。 口当たりの第一印象も、豊かな酸としっかりしたタンニンが前面に出て、あとから甘味がじんわりやってくる。 ただ、その後の伸びが足りないというか、広がりがなく、重みもない。最初に大柄な印象があっただけに、 なんとも尻すぼみな感じ。だが、\1,200でこの品質は、何も言うことはない。こういう、格調高そうでいて軽やかなwineというのは、 多くの人に好まれるタイプだろう。
 シャルドネほどの驚きはなかったが、優秀な作り手であることは確かだ。
 なお、赤wineの酸とチョコレートの甘さは相容れないが、甘さをすっきりさせる目的ならば役に立つ。
<評定:B>

2002年2月15日  BLANC
SUR LES SABLES MUSCAT SEC 2000 / VIN DE PAYS D'OC
シュール・レ・サーブル ミュスカ・セック / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VIN DE PAYS

 色は極めて淡いレモンイエロー。いかにもミュスカ(マスカット)という甘い香りが立ち昇り、とても華やか。 口当たりは甘酸っぱい感じだが、甘味は香りの印象ほど強くなく、とてもシャープ。 オイリーでクリーミーな広がりがある。飲み干した後もフルーティなフレーバーが口中に残るキュートなワイン。 甘そうで甘くない。こんな不思議な味わいは、他にはない。
 実はこのワイン2度目である。以前に試したのは99年ヴィンテージだったが、 その時のコメントを改めて見ても、ほとんど同じ感想だったことがわかる。今日は寄せ鍋と共に。
<評定:B>

2002年2月22日  ROUGE
CONO SUR PINOT NOIR 2001
コノ・スル ピノ・ノワール
チリ、RAPEL VALLEY

Cono Sur Pinot Noir  記念すべき"2並びの日"のワイン。
 先月2000年ヴィンテージを試したが、今度は2001年ヴィンテージである。
 色は若々しい青紫で、やや薄め。イチゴ的な甘酸っぱいベリー系の香りが中心で、ピノっぽさはあまりない。 重さもまったく感じられず、その意味では、ボージョレ・ヌーヴォーのような印象だ。
 口に含むと、その瞬間にゴムっぽさがふわっと広がり、ここでピノらしさを初めて実感。重みや深みはなく、 いたって軽快。後味は甘い。
 先日試した2000年ビンテージの味わいとはだいぶ異なる。エチケットも少し違う。 いずれも陽気なタイプだが、こちらの方が更に落ち着きがなく軽薄な印象。しかし面白みのあるワインであることは間違いない。
<評定:C−>

2002年2月25日  ROUGE
RIOJA (D.O.C.) VENDIMIA 1999 / UGARTE
リオハ ヴェンディミア / ウガルテ
スペイン、RIOJA地方

 色は赤めで、薄く透き通っており、少し濃いめのいちごシロップ的。落ち着いたヴァニラ香の中に、動物臭と乾いた木の香りがあり、 とても堂々とした第一印象。酸と甘味のバランスがよく、きめ細かな味わい。但し、ふくらみや広がりはあまりなく、パワー不足。 飲み込んだ後も、品の良い樽香がほんのり残り、少々粉っぽさも。
 スタートダッシュだけで、その後の伸びが足りないといった感じのワインだが、値段(\1,100)を考えると、導入部の高級感だけで十分ともいえる。
<評定:C+>



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