利酒日記 kikizakenikki

2005年3月


HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ

2005年3月1日  ROUGE 
SANTENAY 1996 / PAUL PIDAULT
サントネイ / パウル・ピドー
BOURGOGNE地方、COTE DE BEAUNE地区、SANTENAY村、AC:SANTENAY

Pidault Santenay 96  発案者の貧しい心が透けて見えます。

 自民党新憲法起草委員会・前文に関する小委員会(中曽根康弘委員長)が、「中間集約案」を公表した。
 日本の歴史や伝統を明確化し、自主憲法であることを明記するとの主旨だが、党内にも慎重論があるようだ。
 私もこれに全面的に反対する立場であることを、ここで明らかにしておきたい。
 盛り込むべき事項として掲げられたものの中には、「国民主権及び議会制民主主義の原則」、 「平和主義及び国際協調主義の原則」など、当然の事柄も含まれている。
 しかし、「わが国の自然とそれに恵まれた国民性」、「国民の権利及び義務の根本原理」、 「家族の尊重」などは、まったく不要であると思う。特に「家族の尊重」など、大きなお世話だ。
 そもそも民主国家における憲法の役割は、公権力の暴走を止めるためにある(という有力な解釈があって、私もそれに賛同する)。 憲法改正論者がよく口にする「現行憲法は国民の権利ばかり書かれていて、義務が規定されていないからバランスが悪い」などという発言は、 まったくおかしな見解であると思う。
 さらに、私が最も気になった点として、国際関係のあり方についての次のような表現がある。 「価値観を同じくする国々との友好を深め、互恵の精神を尊重する」というくだりだ。
 とんでもないことを言うな、と言いたい。
 価値観を同じくする国々とだけ友好を深めるのか。もう、この1点だけで、 発案者の心の貧しさがわかる。
 友好、相互理解、平和の根本原則は、価値観の違う人同士が、互いの価値観を尊重しあうことである。
 同類とだけ仲良くし、他は踏みにじってもいいという姿勢をふてぶてしく貫いているのが、小泉サンだが、 その源流はやはり師匠である中曽根サンにあるのだ。
「現憲法の前文には、とんでもないことが書いてある」という政治家がいるが、 そういった発言を平気でする政治家こそ、とんでもないと思う。人を信じられないんだねえ。臆病者なんだねえ。 力が欲しくてしょうがないんだねえ・・。
 憲法を変えたがってる政治家を見てると、私には、哀れで頭が悪そうにしか見えない。

 さて、今日のワインは、ちょっと安く仕入れたブルゴーニュ。
 色は結構褐色に傾いている。赤い果実と、ゴムっぽい香りがいい感じで共存。フルーティなのに落ち着いている。
 タンニンが適度で、「甘い」と思ってしまうほどボディに厚みがあり、それでいて酸はきっちりと立っている。 いかにもボーヌだねえ、って良さがある。ちょうど飲み頃でもある。
 入手価格\1,995(本体価格1,990円+消費税95円)。阪神百貨店にて。
 売場改装のための処分セールだった。通常は、あと1,000円近くは高いだろう。 それを前提にしても、十分に魅力がある。
 なお、改めて説明の必要もないとは思うが、当日記におけるワインの評価は、コストパフォーマンスの評価であって、 品質の絶対評価ではない。だから、昨日のワインはCランクだったが、今日より悪かったということではない。
 1万円のワインならば、1万円に見合っているかどうか。3,000円のワインならば、3,000円に見合っているかどうか。 そういう視点の評価なので、くれぐれも誤解のなきよう。
<評定:B>

2005年3月3日  BLANC 
ISLA DE MAIPO ENIGMA CHARDONNAY RESERVA 1999 / SANTA INES
イスラ・デ・マイポ エニグマ シャルドネ リゼルヴァ / サンタ・イネス
チリ、DO:MAIPO VALLEY

Enigma Chardonnay 99  今日は、前置きなしです。

 この造り手は、ハイ・コスト・パフォーマンスのものが多く、これまで当日記で取り上げた白は、 最低でもB評価だった。シャルドネに限って言っても、 これまで廉価版リゼルヴァと取り上げているが、 今回はさらに上のクラスだ。
 まず液色が黄金色に近く、いかにも重そう。はじけるようなナッツの香ばしさがあり、グラスを回すとそれがさらに強くなる。 この香ばしさは、いかにもチリのパワフルなシャルドネ。
 アルコール度数が高い(13.5%)せいもあり、甘味が豊か。くどいとすら言えるほどのたっぷり感。 飲み込んだあとのカスタードっぽさの脇に、若干漬け物のような風味があり、これは乳酸発酵によるものなのだろうが、 少し腐敗臭みたいな感じがしないでもない。
 後キレもよくなく、余韻が長いというよりは、手仕舞いが悪い。
 入手価格\2,089(本体価格1,990円+消費税99円)。成城石井阪急三番街店にて。
 昨夏の猛暑の影響か、最近、白で"やられている"ものが極めて多いのだが、これももしかすると、 ちょっとだけ熱にやられているのか?とも思ったが、ほんとにわかるかわからない程度。本当もっと実力があるのかも、 と思いつつ、確証がないので、いちおう現状のまま評価しよう。
<評定:C−>

2005年3月4日  ROUGE 
CHATEAU CLEMENT-PICHON 1997 (CRU BOURGOIS SUPERIEUR)/ HAUT-MEDOC
シャトー・クレマン・ピション(クリュ・ブルジョワ・スペリュール)/ オー・メドック
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、AC:HAUT-MEDOC

Ch.Clement-Pichon 97  最近、前置きで時事ネタを書くことが、時間的にも精神的にも重荷になってきた。
 もちろん、著しくバランス感覚を失っている最近の世情を憂う気持ちや、 行く先に感じている重大な危機感は変わらないどころか、 日増しに強くなっているから、時折思い切り声を上げることにはするけれども、 自分を追い込むこともまた辛いので、適度に力を抜いて臨もうと思う。

 本日のワインは、またもやハーフボトル。メドックのブルジョワ級だ。
 深いガーネット色で、エッジは若干オレンジ。いい具合の見た目。
 いかにもカベルネなカシスっぽい香り+墨汁+枯草。グラスを回すと火薬のような感じが。
 酸は強いけれども、それ以上に甘味を感じ、とってもジューシー。タンニン分はちょうどよい塩梅に 角が取れている。はじけるような甘酸っぱさが印象的。
 ハーフボトルで入手価格は\1,144(本体価格1,090円+消費税54円)。成城石井阪急三番街店にて。
 フルボトル換算で約2,300円だが、ちょうどそのくらいの内容だ。
<評定:C>

2005年3月6日  ROUGE 
CLOS DU MARQUIS 1997 (Ch.Leoville Las Cases) / SAINT-JULIEN
クロ・デュ・マルキ / サン・ジュリアン
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、ST-JULIEN村、AC:ST-JULIEN

Clos du Marquis 97  さて、週末スペシャル。
 説明する必要などないとは思うが、知らない人のために、いちおう。 メドックのスーパーセカンド、レオヴィル・ラスカーズのセカンドワインだ。
 色はやや青みが勝り、紫に近い。香りは黒い果実に薬草が加わり、言ってみれば、うーんと薄くした養命酒的。 奥ゆかしいけれども決して開いていないという感じではなく、最初から若干力不足か。
 酸が豊かで、反面、肉付きはよくない。このワインに期待するスケール感がやや足りない感じ。 タンニンはやわらかく、なめらかな飲み心地。
 ハーフボトルで、入手価格は\2,089(本体価格1,990円+消費税99円)。成城石井阪急三番街店にて。
 グラスに入れたまましばらく放置し、グラスを大きく回しても、味わいの変化は少ない。やっぱり、 このこぢんまりした状態で楽しむべきなのだろうか。
<評定:C−>

2005年3月10日  ROUGE 
LA CHAPELLE DE LA MISSION HAUT-BRION 2002 / PESSAC-LEOGNAN
ラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オー・ブリオン / ペサック・レオニャン
BORDEAUX地方、GRAVE地区、PESSAC村、AC:PESSAC-LEOGNAN

La Chapelle de la Mission Haut-Brion 02  売場で十字架マークをみつけ、「あっ!ラ・ミッションだ。しかも安い!」と驚いたのだが、 てっきりファーストだと思ったのもつかの間、よく見ればセカンドだと判明、それでもまあこの値段なら、と購入した。
 やはり若いせいか、色は青く、とっても濃い。
 なんだかミルキーでやさしい香り。たぶん、まだ硬くつぼみのように閉じているからだろう。 グラスを回すと少し、青物の茎のような匂いがする。
 口に含む。ガッシガシのタンニンに圧倒されるが、それでもまろやかな旨味がちゃんとある。 赤ワインに使う表現としては変かもしれないが、ミネラリーな味わい(とってもナトリュウムっぽい味)があり、 骨格はきっちりしている。スケールが大きい。本当はまだ飲んじゃいけないお年頃だけれども、 それなりに飲めてしまうところが、セカンドワインたるゆえんか。
 メドックのポイヤックもいいけど、サン・ジュリアンもいいけど、ペサック・レオニャンもいいよね。 名前は猫みたいにかわいいけど、中身はしっかりスケール感があるのがこのAOC。
 入手価格は\3,780(本体価格3,600円+消費税180円)。阪神百貨店の売場改装に伴う在庫一掃セールにて。
 飛び抜けて安いということはないけれど、まあまあの値段でgetしたのかな。 十分に満足、いやおつりがくるくらい。
 こんなワイン飲んでると、もう普通の安ワインに戻れないわ、てな気分になってしまいます・・。
<評定:B>

2005年3月11日  BLANC 
VIRE-CLESSE "EN THURISSEY" VIEILLES VIGNES 2001 / JEAN RIJCKAERT
ヴィレ・クレッセ "アン・テュリセイ" ヴィエイユ・ヴィーニュ / ジャン・リケール
BOURGOGNE地方、MACONNAIS地区、AC:VIRE-CLESSE

Rijckaert Vire-Clesse En Thurissey 01  ホリエモン、前進。

 ニッポン放送がフジテレビへ大量の新株予約権発行を決めたことに対し、 ライブドアが発行差し止めの仮処分を申請していた問題で、東京地裁は、ライブドア側の申請を認める仮処分決定をした。
 大量の新株予約権発行が、一般株主の利益を損なうと判断するとともに、ライブドアがニッポン放送の支配権を取得しても、 企業価値が著しく損なわれることはないと判断した。また、ライブドアによるニッポン放送株の時間外取得については、 証取法に違反しないという見解も示した。
 ひとまず私は、良かったと思う。
 今回のニッポン放送の行為は、明らかにフジ以外の株主を無視したものであり、 健全な証券市場にあるまじき行為であると思う。
 私は、以前にも書いたが、金儲け第一主義みたいなものは大嫌いである。だから、 ホリエモンにもし明確な将来ビジョンがなく、ただ儲けたいという目的のためだけに行動しているとしたら (本当のところはわからないが)、私の趣味とは180度違う。
 しかし、そんなホリエモンの行動が気にくわないばかりに、 なりふり構わぬ方法で叩きつぶそうとする旧弊たちはもっと嫌いである。
 だいたい、市場価格よりも安い価格で、多くの企業がフジのTOBに応じたという事実も、不可解極まりない。 そんなに若者の新しいやり方を封じ込めたいのか。
 最近、フジの日枝会長が顔を見せなくなったが、ホリエモンと密会しているという噂がある。 たぶん、本当なんだろうなあ、と思う。日枝氏も愚かではないから、今回の裁判所の決定を当然予想していただろう。 それならライブドアと適切な落とし所を協議した方が、よほど前向きだ。 で、とりあえずマスコミ対策は、堀江君たのんだぞ、といった感じか。
 フジとライブドアのコラボレーションに期待しようではないか。

 さて、本日のワインは、昨年にも同じヴィンテージを開けているリケールのヴィレ・クレッセ。
 色は淡いイエロー。火打ち石なんていうよりも、もっともっとフリンティで、いわば線香花火みたいだ。 パインのようなトロピカルな香りも満載。
 口に含めばふくよかな甘さ以上に、収斂性のある酸がきゅっと引き締める。後味にはカスタード。
 とってもぶ厚いのに、酸のテンションが高い。さすがである。
 入手価格\2,520(本体価格2,400円+消費税120円)。阪神百貨店の売場改装に伴う在庫一掃セールにて。
 期待通りのハイ・コストパフォーマンス。
<評定:A>

2005年3月14日  BLANC 
dA (DOMAINE ASTRUC) CHARDONNAY 2003 / LIMOUX
ドメーヌ・アストリュック シャルドネ / リムー
LANGUEDOC地方、LIMOUX地区、AC:LIMOUX

Astruc Chardonnay 03  今日は、これぞ旨安ワインと言える1本を。
 液色はあまり目立たない麦わら。香りは反対にぶ厚い。はちみつ、ナッツ、オレンジなど。 裏ラベルには香りの説明として、ブリオッシュとも書かれているが、まあ、そういえば甘いパンの感じもなくはない (...complex aromas of brioche and hazelnuts together with quince notesと書いてある)。 ちなみにquinceというのは辞書によればマルメロ(西洋カリン)のことらしい。カリンの感じはあまりしないなあ。
 口の中で蜜+タマゴのような甘味がほっこりと広がり、同時に酸の収斂性もあって、甘いが決してぼやけた味わいではない。
 入手価格\1,470(本体価格1,400円+消費税70円)。阪神百貨店の売場改装に伴う在庫一掃セールにて。
 このクラスにしては、見どころ満載。日常消費の安ワインとして、これ以上何を望むか?というくらいの出来映え。
<評定:A>

2005年3月16日  ROUGE 
CHATEAU LASCOMBES (GRAND CRU CLASSE) 1997 / MARGAUX
シャトー・ラスコンブ(グラン・クリュ・クラッセ/第2級)/ マルゴー
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、MARGAUX村、AC:MARGAUX

Ch.Lascombes 97  人の神経逆なでして溜飲を下げてるとしたら、最低です。

 竹島問題で、揺れている。
 島根県議会が、「竹島の日」を定める条例案を可決し、当然のことながら、韓国が反発している。
 自国(自分の県)の土地の領有権を主張するのは正当な行為であるし、記念日を作ること自体、国内的には何ら問題ない。 だが、隣国の感情をわざと踏みにじるような態度が私は気にくわない。
 よくいたでしょ、こんな子供が。自分の食べてる菓子を友達に見せびらかして 「これボクのだから、あげないからねー」とか言うヤツ。そういうガキ、私は虫酸が走るほど嫌い。 今の政治家って、国会も地方議会も含めて、そんなガキみたいな輩が多い。
 可決の瞬間、県議会では、「万歳」の声が上がったとか。日本の見解では、そもそも島根県の土地なんでしょ? なんで今さら万歳なんだ。「韓国の奴らざまあみろ」って気持ちがあるから、叫ぶんだろ。ああ、あさましい。
 せっかく民間レベルで交流が進んでいるというのに、こんなことでは、日本の国際化なんて進むはずがない。 もっとスマートな外交術を身につけないと、品性が疑われますぞ、政治家諸君。あ、県議会に外交は関係ないか・・。 でもねえ、県民あるいは国民への啓発だという形を取りながら、韓国を挑発して溜飲を下げてるようにしか見えないぞ。
 もういちど言っておくけど、島根県が島根県の土地を「ウチのもの」と主張することは、正当なことである。 だけど、姿勢がバカっぽいと、私は思うだけ。

 さて、普通の日だけど、メドックの格付ものを開ける。といっても、そんなに高価なワインではない。
 色は濃いめのルビー。思ったよりやや薄いかな?という感じ。 下土、薬草、なめし革の香り。第一印象は、落ち着いている。
 軽やかな酸。タンニンはなめらかだが、反面あまり深みはない。こんなにさらっとしているなんて、 ちょっと拍子抜けの感も。
 ハーフボトルで入手価格\1,989(本体価格1,895円+消費税94円)。成城石井阪急三番街店にて。
 従来からあまり評価の高くないシャトーらしいが、97ヴィンテージということもあり、 ほとんど特筆すべき点はない。フルボトル換算で約4,000円と、格付ものにしては格安だが、 ちょっとそのレベルにも達していないように思う。残念。
 コス、ラスカーズ、ピション・ラランドとこのワインが同じ格付だという事実を見れば、 格付そのものの意義の希薄さがわかるというもの。
<評定:D>

2005年3月18日  ROUGE 
ANAKENA PINOT NOIR RESERVADO 2003
アナケナ ピノ・ノワール レゼルヴァード
チリ、DO:RAPEL VALLEY

Anakena Pinot Noir 03  今日は、「安ワイン追及の醍醐味ここにあり」という1本(この間もこんなこと書いたけど、まあいいか)。

 聞いたことのない造り手だが、直感的にこれはよさそうだな、と入手。
 輝くルビー色。足がかなり長くて、度数の高さを伺わせると思ったら、アルコール分14%だった。
 チェリー、いちご、いちじくなどの香り。皮革の感じもあり、安ブルゴーニュみたい。
 口に含むと、想像以上に酸がしっかりしている。わずかに甘いニュアンスもあるが、 酸の収斂性が勝り、キュートにまとまっている。タンニンはシルクのようにすべすべしている。
 まるで湯上がり美人。しかもピチピチのお年頃。チリ・ピノって、どうしても甘かったり、パワフルだったり、 大味だったり、お世辞にも上品とは言い難いものが多いから、こんなにキュートなのはうれしい。
 いつも購入しているe-shopping wineからのメールで 「驚愕のコストパフォーマンス」と謳われていたこの造り手、アナケナ。 そういう文句は、当日記にうってつけなので、早速購入してみた。売られている全品種(ピノの他、 カベルネ、カルメネール、シャルドネ、ヴィオニエ)をgetしたので、順次紹介する予定。
 入手価格は、驚きの\980(本体価格934円+消費税46円)。
 もし、値段を知らされずに、「これチリ・ピノなんだけど、いくらで買う?」と聞かれたら、 私は「1,800円。いやあ、やっぱり2,000円かな」と答えます。
 そりゃあ、本家ブルゴーニュと比べたら、格は違う。けれど、チリでもこれだけのものができるようになったのか、 しかもこの値段で!という感激がある。
 旨安チリをお捜しのあなた、必見ですぞ。
<評定:A>

2005年3月19日  BLANC 
ANAKENA CHARDONNAY 2004
アナケナ シャルドネ
チリ、DO:CASABLANCA VALLEY

Anakena Chardonnay 04  昨日に引き続き、チリ、アナケナ。今度は白。もう04ヴィンテージが出てるんだね。

 え、これヴィオニエじゃないの? というのが第一印象。
 色は淡いイエローで何の変哲もないが、香りがとても華やか。黄色い花やパイナップル、バニラアイスみたいな甘い香り。 口に入れると、今度はその甘さと同時に酸も前面に。飲んでみてもやっぱりヴィオニエじゃないかと思ってしまう。 なにしろ余韻も花束みたいに華やいでゴージャスなのだ。
 シャルドネとしてはどうかと思うが、こういう個性も悪くない。
 e-shopping wineにて、入手価格はなんと\780(本体価格743円+消費税37円)。 ここまで安くなくてもいいのに、とすら思ってしまう。
 少なくとも1,200円以上が妥当と思うし、1,500円だったとしてもぜんぜん文句はない。
 この造り手のワイン、そう遠くない将来、きっと少し値上がりすると思うから、お得に買うなら今だと思うぞ。
<評定:A>

2005年3月20日  ROUGE 
ANAKENA CARMENERE 2002
アナケナ カルメネール
チリ、DO:RAPEL VALLEY

Anakena Carmenere 02  さてさて、引き続きチリの新星、アナケナを。

 色の構成でいうと青よりも赤みが勝る。とても深くて濁りがある。
 香りは黒ベリー、黒コショウに、メントールor湿布薬みたいなスーッとした感じも。
 味は甘味が結構あり、タンニンがかなり粗暴。無理やり引きずり込まれるような強引さがある。 だが、これぞこの品種の持ち味だろう。
 e-shopping wineにて、入手価格は シャルドネと同じ\780(本体価格743円+消費税37円)。
 なにも1,000円未満で売らなくてもいいのに、という感想も一緒。ただ、驚きの高C/Pというほどのこともない。
 ところでインポーターさんの貼った裏ラベルには、「カルネール」と書いてある。 まあ、カタカナ表記など、どっちでもいいのだけれど、「カルネール」と呼ぶ方が一般的ではないだろうか。 もっとも、スペイン語であることを意識するなら、「カルネー」だろうか。
 ワインの呼称って、いろんな言語が交錯するから(フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、英語・・)、 同じ綴りでもどう読むかってのは、ケース・バイ・ケースだし、慣習として使われるカタカナ表記が必ずしも原語に忠実ではなかったりすることも 多いので、考えれば考えるほど、わからなくなる。
<評定:C+>

2005年3月25日  BLANC 
BOURGOGNE ALIGOTE 2001 / JEAN-PAUL MAGNIEN
ブルゴーニュ・アリゴテ / ジャン・パウル・マニャン
BORGOGNE地方、AC:BOURGOGNE ALIGOTE

Jean-Paul Magnien Aligote 01  今日はブルゴーニュ。期待したのに・・・。

 淡い麦わら色。アクリルみたいなケミカルな香りが強く、柑橘香は弱い。
 口に含んだ瞬間、思わず「酸っぱい」と叫びたくなるほど強い酸。アリゴテだからこんなものか、とも思うが、 刺激的な酸だけが上滑りしている印象。
 またもやブショネ?と思いつつ、いやいや決して飲めない訳じゃない、アリゴテなんだから、酸っぱさ一辺倒というのは よくあること。
 だけど・・・抜栓して、1時間、2時間経つにつれ、徐々に湿っぽさが増してきた。やっぱりダメだな、これは。
 入手価格\1,711(本体価格1,630円+消費税81円)。阪神百貨店の売場改装に伴う処分セールにて。
 残念だけれど、評価できません。
 今年は本当に、やられている白が多い。
<評定不能>

2005年3月26日  ROUGE 
BOURGOGNE ROUGE PINOT NOIR 2002 / PIERRE LAMOTTE
ブルゴーニュ・ルージュ ピノ・ノワール / ピエール・ラモット
BORGOGNE地方、AC:BOURGOGNE

Pierre Lamotte Bourgogne Pinot Noir 02  さて今度は、安ACブル赤。ふと気が向いて、近所の酒屋さんで買ったもの。
 透明感があるが、ざくろのように赤黒い。いかにもピノな色。
 香りも、実に安ピノ。ラズベリーやフランボワーズなどの赤ベリー香と、その脇にゴムっぽさが。 軽やかだけど、芯はしっかりしてる。
 アタックは柔らかく、ほんのり甘味すら感じるけれど、酸もちゃんとある。思った以上にタニックでもある。 もちろん深みとか重みなんて微塵もないけれど、それは当たり前。
 入手価格\1,260(本体価格1,200円+消費税60円)。このクラスのピノなんて、良いものがないのが当然なのに、 これは結構感心させられた。
 基礎だけはちゃんとしてますよという、ある意味優等生。もちろん熟成などしないから、 今飲んでベストだろう。
 日常飲みのピノってなかなかないから、とても貴重な存在だと言える。
<評定:B>

2005年3月28日  BLANC 
BOURGOGNE "RENOMMEE" 1995 / REMOISSENET PERE & FILS
ブルゴーニュ "ルノメ" / ルモワスネ・ペール・エ・フィス
BORGOGNE地方、AC:BOURGOGNE

Remoissenet Bourgogne Renommee 95  またまたACブルゴーニュだが、今度はちょっぴりいいお値段。
 ネットでe-shopping wineから\2,480(本体価格2,362円+消費税118円)で購入。
 色はしっかりめ。淡い黄金色といっていい。
 ヘーゼルナッツのはじけるような香りがまずあり、ハーブ香も。グラスを回すと少し緑っぽさが際立つ。
 味はミルキーでとげとげしさがなく、スケール感がある。しかし、ちょっとくたびれた感じで、 パワーがない。後味に栗の甘露煮みたいなまったり感があるものの、時間が経つと、湿っぽさのほうが強くなってくる。
 ACブルなのに95ヴィンテージということで、このくたびれ感は、まあ想定の範囲内というところか。
 本当の実力はこんなものじゃないと思うが、現状を厳しく見れば、値段ほどの内容ではなかった。
<評定:D>

2005年3月30日  ROUGE 
ANAKENA CABERNET SAUVIGNON RESERVADO 2002
アナケナ カベルネ・ソーヴィニヨン レゼルヴァード
チリ、DO:RAPEL VALLEY

Anakena Cabernet Reservado 02  さて、少し間があいたが、チリ・アナケナのカベルネを。

 色はほぼ黒。まあ、非常に濃い紫ということだが、赤の要素よりは青の要素が強い。
 ああ、チリカベだなあ、というトップノーズ。黒い果実、薬草、インク、若干の焦げ臭。スワリングしてもあまり変わらないけど、 インクの感じが少し強くなるくらいかな。あと、湿った土とか。
 液体がどろっとしているのではないかと思うくらい足が長く、度数の高さ(14%)、グリセリン分の多さを物語る。
 ところが口に含んだ瞬間、イメージがちょっと変わる。結構、酸のテンションが高い。 もちろん甘味もたっぷり、タンニン分もガシガシなのだが、それに負けないくらいの酸。
 つまり、各要素が強く主張し合うことによって、すごく派手なところでバランスを取っている。 こういう仕上がりって、苦手な人は相当苦手なんだろうなと思う。
 でもチリらしいから、私は良いと思う。
 
e-shopping wineにて、入手価格は\980(本体価格934円+消費税46円)。
 もちろんこの値段でこの内容なら、まったく文句などない。
 ところで"RESERVADO"という表記は初めて見たが、RESERVAと同じなんでしょうかね。
<評定:B>


HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ  このページのトップへ