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2005年7月1日 BLANC
SANCERRE 2002 / DOMAINE DAULNY
サンセール / ドルニー
VAL DE LOIRE地方、CENTRE地区、AC:SANCERRE
郵政民営化が、大詰めなわけでして。
もし通らなかったら、小泉サンは本当に解散に打って出るのかな。それも面白いかもな。で、選挙になっても、
結局小泉人気が依然として強く、出直しといった感じになるんだろうか。
という予想が立つならば、反対派議員は、ホントに造反に回るべきかどうか、今一番悩んでるんだろうな。
結局、国会議員にとって、命を賭けて守らなくちゃならないのは、国民の利益でも、健全な経済システムでもなく、
自分たちの「職」である。そのためならば、ポリシーなんかすぐに曲げる。というか、そもそもポリシーなんて
持ってないもんね。
昨今の、何でも民営化、民営化の流れに、私はとっても違和感を感じている。民の世界に放てば、何でもうまく行くのか。
そんなわけはない。
市場原理がそれこそ至上のものならば、こんなに会社が潰れたり、不当な首切りが横行したり、
自殺者が増加したりはしない。「市場の失敗」を補うべきものが、官という存在なのではなかったか。
なにも私は、郵政民営化をするななどと単純なことを言っているのではない。ただ、はっきりと予言しておこう。
もし、郵政民営化が実現すれば、大都市以外の地方では、郵便局の数が激減して、特に高齢化の進んだ過疎地などの生活利便性は、
必ず低下する。首相がどんなに詭弁を弄しようが、それが市場原理だからだ。
皆さん、今まさに、そういった弱者&地方切り捨ての国家になろうとしているのですよ。それを自覚しなさい。
郵政問題は、郵便局の問題なのではなくて、郵貯、簡保の金の流れの問題なのだという正論は当然あるだろうが、
それを民営化ですべて解決できるとするアホさ加減が、私は気にくわないのだ。
さて、今日のワインは、夏になると飲みたくなるソーヴィニヨン。梅雨時を迎え、サンセールと聞くだけで、
うれしくなってくるではないか・・。
色は淡いグリーン。香りは青リンゴや若草。絶対にソーヴィニヨン以外ありえない香りだ。
ころっとした甘味と、豊かなミネラル。強めの酸もキュート。とっても可憐なワイン。
入手価格\2,089(本体価格1,990円+消費税99円)。成城石井阪急三番街店にて。
まさにこのAOCらしい味わいで、しかもこの値段。文句のつけようがない。
<評定:A>
2005年7月2日 ROUGE
CHATEAU CAMENSAC (GRAND CRU CLASSE) 1998 / HAUT-MEDOC
シャトー・カマンサック(グラン・クリュ・クラッセ/第5級)/ オー・メドック
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、AC:HAUT-MEDOC
プロ野球の未来を救えるか・・。
読売巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督が帰ってくるんだって、東京ドームに。3日の広島戦を観戦するんだとか。
私も1野球ファンとして、長嶋さんはもちろん好きである。現役時代、珠玉のスター選手だったことは言うまでもないが、
あれほど皆から愛されるキャラクターも少ない。だから余計に、読売の広告塔にさせられてしまっていることが、
とても不憫というか、憤りすら感じてしまうのだ。
結局、ナベツネ将軍様を筆頭に、読売球団は、自分たちが中心に居ることを大前提として、
プロ野球の再生なんてことを考えているようだ。つまり、過去の栄華を捨て切れてないってこと。
Jリーグのやり方を見習え、なんて言うつもりはない。だけど、巨人、阪神といった特定の人気球団におんぶにだっこでは、
未来はない。その意味で、地域に根ざし、球場をもっと楽しい所にしようと頑張ってる楽天球団は、エライと思うよ。
さて、今日のワインはちょっと面白いもの。
いつも購入しているe-shopping wineさんからのメールで、
ラベル不良につき大幅値下げ!との案内が。
最初に来たときはあまり気にとめなかったのだが、好評につき再度ってことでメールが来たとき、いっちょ買ってみるかと思い、
3本買ってみた。1本はすぐに飲み、1本はしばらく寝かせ、もう1本は人の家に行くときにでも持っていけばいいやというくらいのつもりで。
何せ、たかがラベル汚れくらいで、1本約2,000円なんである。曲がりなりにも格付ものが。
で、中身だが、色はとっても赤黒く、まだ十分若い感じが。カシス+土っぽい香りの中に、ミントや、若干バニラも感じられ、貫禄は十分。
果実味が豊かで軽やかなスタイルだが、タンニンは結構ひっかかる。やはりちょっと早いかな?とも思うが、
今飲んでまずいというわけではない。
入手価格は\2,079(本体価格1,980円+消費税99円)。
本来は倍以上の値段(輸入元カタログ価格5,260円とのこと)なので、それを前提に評価すると、下記のようにC−。ちょっともの足りないかな、と。
もちろん、今回の入手価格を前提とするならば、ありがとうございました(^_^)v と言うほかない。
ところで、ラベル汚れの実態だが、白地の部分に、うっすらと灰色の点々がついている程度。よく、インクジェットのプリンタとかコピーで
起こりがちな現象。汚れているなんて言ったらかわいそうなレベルだ。
普通に市販されているものはどうだろう?と思い、某デパートに行って見てきたら、なんと同じように灰色の点々がついていた!
違うヴィンテージだったが。しかも、売られている値段は通常価格だった。そりゃそうだよね。
ってことは、やっぱりこれ、恐ろしくお買得だったわけですな。
で、皆さん。本日現在、まだ売っているみたいなので、
興味のある方は、e-shopping wineを覗いてみてくださいな。
<評定:C−>
2005年7月3日 BLANC
CHABLIS 2004 / DOMAINE DE BOIS D'YVER
シャブリ / ボワ・ディヴェール
BOURGOGNE地方、CHABLIS地区、AC:CHABLIS
長嶋さんが帰ってきたわけだけど。
今日の各局のスポーツニュースでは、東京ドームに観戦に現れた長嶋茂雄氏の話題で持ちきりだった。
日テレ系では、普通のニュースの中ですら扱っていたくらいだ。
病気を克服されたことは、もう手放しで喜ばしいことだけれども、昨日も書いたが、長嶋さんが何だか読売の広告塔にさせられてしまっているのは、
とっても悲しい。そりゃ、ナベツネ翁が出てくるより、数千倍もイメージアップになるからね。
事は一球団に限った話ではなく、五輪のときもそうだったが、日本の野球のイメージマスコットにされてしまっている。
長嶋さんには、もっとゆっくり野球観戦していただき、後進を温かく見守り、励ます存在でいてほしいと思う。
さて、今日のワインは、シャブリ。
とても淡いレモン色。香りもレモンのような鋭い柑橘香のほか、マシンオイルのような感じも若干。
味はもちろん、酸のアタックが鋭いが、ミネラルがとても豊か。塩が入っているんじゃないか?と言いたくなるくらい。
柑橘の皮のような苦味も心地よく、余韻もかなり長い。
入手価格は\1,380(本体価格1,315円+消費税65円)。ネットで、
e-shopping wineから。
もし、値段を知らずに、これいくらなら買う?と問われたら、私は迷わず2,000円以上と答える。シャブリAOCでこの充実ぶりは、
すごいの一言。シャブリって安物じゃないんですよ、ということを明確に示してくれる銘酒。
<評定:A>
2005年7月6日 BLANC
JACOB'S CREEK CHARDONNAY 2004
ジェイコブズ・クリーク シャルドネ
オーストラリア
政局予想。
郵政民営化法案が、昨日衆院本会議で、たった5票差で可決した。
自民党執行部は、欠席した場合にも処分する旨を強調し、造反者を抑え込もうとしたわけだが、それが裏目に出た格好だ。
つまり、欠席で処分されるくらいなら、出席して堂々と反対票を投じようという反対派が相当数に上ったのだ。
自民党内の反対派は、法案の内容に反対という以上に、首相の政治手法に対して反発を感じている。だから、反対者は次の選挙で公認しないとか、
そういった脅しを掛けたことが、余計に反発心を喚起したという面もあるだろう。
衆院を通ったとはいえ、今回の結果でアドバンテージを得たのは、反対派である。これで、参院で否決という事態も、十分に視野に入ってきた。
そうなれば、首相は「やけっぱち解散」に打って出るかもしれない。
もし首相が本当にずる賢ければ、民主党の中で自分の政策に近い一派と密約をし、解散後、行動を共にするという道筋をつけているかもしれない。
が、そこまで戦略家ではないと思うので、単に感情的に事を運ぶに違いない。だとすれば、解散によって自民党は分裂し、
民主党が漁夫の利を得るかもしれない。
解散総選挙になっても、依然として小泉人気が続いていれば、仕切り直しということになるだろう。だが、選挙で国民が小泉政治にNOを突きつけるようなことが想定されるならば、
自民党の生き残る道は、ポスト小泉として穏健派が出てくることである。その場合、野田聖子氏あたりを担ぎ上げてもいいだろう。
私は、そのあたりの終息方法が一番いいように思う。今のように、頭が悪いくせにやたらマッチョな思想を持つ政権が続くことは、
国の針路を大きく誤ることになる。とにかく、今の「弱者は没落しろ」という経済政策、「アジア諸国は日本に意見するな」という外交政策は、
最低だと私は思っている。
さて、今日のワインは、当日記にふさわしい安ワイン。
色は淡いグリーン。シャルドネってこんなに緑だっけ?と思うくらいだ。青リンゴの涼しげな香りと、クリームのように甘いニュアンス。
酸が豊かでフレッシュな飲み口。適度に苦味があって、クリーミーな後味も心地よい。
入手価格\1,144(本体価格1,090円+消費税54円)。成城石井阪急三番街店にて。
とっても無難にまとめられているものの、廉価なシャルドネとしては、ほぼ不足はない。飲食店でグラスワインをたのんでこれが出てきたら、
なかなか良いチョイスだなあ、と思うに違いない。一般家庭でも、デイリーワインとして気軽に楽しめる。この値段でこの安定感は、なかなかのもの。
<評定:B>
2005年7月9日 ROUGE
CHATEAU CISSAC 1994 (CRU BOURGEOIS) / HAUT-MEDOC
シャトー・シサック(クリュ・ブルジョワ)/ オー・メドック
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、AC:HAUT-MEDOC
明日で当サイトの連続無欠勤更新記録400日達成です。
ということは、400日間、毎日休まずアルコールを飲み続けているということね。
一般的に言えば、私のような中年世代は(って自分で書くのも悲しいが)、週に一度は休肝日を設けよなどと言われるが、
その一方で、ヘタに休肝日を作るよりも、毎日適量を飲み続けた方がむしろ肝臓には良いなどという研究成果もあるようで・・。
そもそも私は昔から、世間のいう常識に合わせようという気持ちがまったくない。若い頃から現在までずっと夜型生活を続けているし、
高校生の頃から朝食なんてほとんど食べたことがない。
小学生の頃から視力が悪く、医者などに「眼鏡を掛けなさい。掛けないと近視が進みますよ」と言われながら、
フン、そんな脅しに乗るもんかと思って、これまで眼鏡を作ったことがなく、その結果、数十年間ずっと視力0.6近辺をキープしていて、
日常生活になんら支障がない。お腹がすいたと思わなければ、食事をしないし、反対に真夜中でもお腹がすけば、
カップラーメンやらせんべいやらチョコレートを食べたりする。自分の体に正直に生きるのが一番と、信じて疑わないから。
だから、お酒がおいしいと感じる間は、毎日飲み続けてやろうと思っている。おかげさまで、今まで大病なとまったくしたことがないしね。
さて、今日のワインは、ちょっと変わり種。決して大物とは言えないけれど、94ヴィンテージと、ちょっと時間が経ちすぎたかな?
と思えるワイン。
少し透明感のあるルビー色。これだけ年数の経っているボルドーとは思えない。色だけ見たら、ボーヌ?って言ってしまいそうだ。
香りは土、黒果実。落ち着きがあって、ここでやっぱりボルドーだとわかる。グラスを回すと、トリュフっぽさが際立つ。
この香りのどっしり感に反して、味のほうはかなり線が細い。口に含んだとき、おや?っと思うほど酸が鋭く、
奥行きがあまりない。だから、年数の重みを感じない。
香りに大物の風格が少しあったのに、肩すかしを食らった感じ。大スターと思っていたらそっくりさんだった感じ。
あるいは、普段出来がよくないのに頑張って80点取った子みたい。
もう峠を越えてしまったのか、あるいは元からパワーがなかっただけか。決して不味くはないだけに、非常に残念。
もちろん、94と思わず、ヴィンテージを意識しないで普通の安ワインと思えば、良くできているワインではある。
ネットでe-shopping wineから\1,890(本体価格1,800円+消費税90円)で購入。
まあ、この値段だから、こんなもんで仕方なかろうかと。
<評定:C−>
2005年7月10日 BLANC
CHABLIS PREMIER CRU MONTMAIN 2003 / DOMAINE DE BOIS D'YVER
シャブリ・プルミエ・クリュ モンマン / ボワ・ディヴェール
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、AC:HAUT-MEDOC
当サイトの連続無欠勤更新記録、ついに400日達成!
昨年の6月6日から一日も休まず更新し続けて、はや400日。最近は毎日更新するのが当たり前になって、
むしろ中断する理由がみつからない。中断するからには、自分の中でそれ相応の理由が必要だ。
そう、あくまでも自分の中での話だが。
どんな理由ならストップしてもいいだろうか。更新しようと思って酒を飲みながら寝てしまったとか。そういうふがいないのがいいかな。
本日登場は、先日取り上げたシャブリの1級畑。並級がすばらしかったので、こちらにも期待がかかる。
色は濃いめのイエローグリーン。アクリルっぽい匂いの中に、オイルの感じ。
柑橘香はほとんどない。どちらかといえば地味な香りだ。だが、白い花の印象がわずかにある。
口に含んだ瞬間、はちみつの甘さを感じ、少しナッツの香ばしさも感じられる。
ふくよかで、のびやかで、AOCを知らされてなければ、ボーヌのシャルドネかと思う。
もちろんミネラルも豊か。キリッとした塩味が、アフターを締めるので、色んな食事に合うだろう。ちなみに今日は、
淡泊な刺身(鯛、カンパチ)とともに楽しんだ。相性はバッチリだった。
入手価格は\2,280(本体価格2,172円+消費税108円)。ネットでe-shopping wineから。
シャブリ1級、この値段はどうかな?と危惧していたが、なかなかどうして、値段以上のクオリティで、満足。
ACシャブリもそうだったが、この造り手は優秀だと実感。
<評定:B>
2005年7月13日 ROUGE
RESERVE DE LA COMTESSE 2001 / PAUILLAC
レゼルヴ・ト・ラ・コンテス / ポイヤック
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、PAUILLAC村、AC:PAUILLAC
ビール好きには、淋しい話だけど。
今年上半期のビール関連飲料の出荷量が、2億2825万5千ケースと、前年同期比2.7%減になったという。
しかも、総量でマイナスになっただけでなく、全社とも出荷量が減ったらしい。
この中で、いわゆる第3のビールの市場全体に占める割合は、前年同期の4.4%から14.3%に急進したという。
一方、ビールの出荷量は前年同期比8.0%減、発泡酒は20.2%減だったとのことで、ドラフトワンなどの健闘が目立った格好だ。
メーカーは、ビール類から焼酎やチューハイに人気がシフトしていると分析している。
確かにスーパーなどに行くと、缶チューハイが98円で売られていたりする。缶ジュースより安いわけで、
これならビールはおろか発泡酒ですら高く見えてしまう。
家計を切りつめなくてはならない庶民にとって、安さは魅力。だけど、単に安いからチューハイとか第3のビールを飲むというだけでなく、
お酒に対して深い味わいを求める人が少なくなっているんじゃないか?との危惧も覚える。
メーカー各社も、商売だから売れる物に注力するのは当然とはいえ、嗜好品は文化を創っているという側面を忘れないで欲しい。
さて、本日登場は、セカンドワイン。
色は青黒く、まだ若そう。甘苦系スパイス、墨汁のほか、皮革の雰囲気も。たとえばニューワールドのお化けワインみたいに、
奔放なパワーを中心としつつも育ちのよさも感じさせる。
アタックは柔らかく、女性的。酸はほどほど、タンニンもやさしい。ミントのようなスカッとした感じ+後味はクリーミー。
さすがに余裕を感じさせる内容だが、反面、これ以上の熟成を期待させるものでもない。少しエスプレッソのような焦げ臭もあるが、
パンチには欠ける。
入手価格は\2,980(本体価格2,838円+消費税142円)。ネットでe-shopping wineから。
ファースト(Ch.Pichon Longueville Comtesse de Lalande)と歴然たる差があるのがこのワインだが、それでもやぱり血筋のよさがにじみ出ている。
こじんまりと美しいワイン。この値段なら、とってもお買得。
<評定:B>
2005年7月15日 BLANC
CHABLIS 2004 / DOMAINE J.DAUVISSAT ET FILS
シャブリ / ドーヴィサ・エ・フィス
BOURGOGNE地方、CHABLIS地区、AC:CHABLIS
暑いです。
今日大阪での最高気温は34度。炎天下は言うに及ばず、日中、電車に乗ったら冷房の効きが悪くて、汗をかくほどだった。
梅雨明け前にこれだけ暑いと、先が思いやられる。夏に弱い私は、せめて夜のビールを楽しみに、日々を過ごすこととしましょうか。
本日のワインは、以前にVT違いを飲んでいるドーヴィサのシャブリ。
色は極めて淡いレモン色。日本酒的。香りは最初、レモンの酸と、キュウリの皮みたいな青臭さがある。
時間が経つと、芯のはっきりしたヨーグルト香が出てきた。
香りの第一印象以上に図太い味わい。柑橘系の酸は確かに豊かだが、乳酸っぽい甘味が強い。
ACシャブリにしては、骨格がとてもしっかりしている。ミネラルも豊富。
入手価格\2,782(本体価格2,650円+消費税132円)。阪神百貨店にて。
以前に02ヴィンテージを飲んでいるが、その時の印象とほぼ変わらない。
値段は高いが、それなりの内容。
<評定:C+>
2005年7月17日 BLANC
LES PLANTIERS DU HAUT-BRION 2002 / PESSAC-LEOGNAN
レ・プランティエール・デュ・オー・ブリオン / ペサック・レオニャン
BORDEAUX地方、GRAVES地区、PESSAC村、AC:PESSAC-LEOGNAN
今日もまたスタバってきたわけだが。
今日はめずらしく仕事から解放されて、一日地元でまったり(2ちゃんねる用語でいうと、マターリね)過ごした。
駅前のハンズ(私の暮らす御堂筋線江坂駅前にある東急ハンズ江坂店です)でちょっと買い物をしたあと、
いつもどおり家族でスタバでお茶した。私がふだんスタバやシアトルズやタリーズやエクセルに寄るときは、
仕事の合間に梅田とか都心部の店が多いのだが、今日は地元でゆったり気分で。
(地元といっても、大阪の方はおわかりのとおり、私の住む江坂って、梅田から10分くらいの距離なんですがね)
シェイクン・レモン・グリーンティってやつを初めて飲んだが、結構おいしかったよ。
ええ、それだけの報告なんですがね。
それでは、本題。休日なので、ちょっと良いワインを。
色は淡いイエローグリーン。香りを嗅いだ瞬間に、「あ〜。いいワインだ」と思う。
クリームビスケットや、バターをたっぷり使った焼きたてパンのような、クリーミーでぎっしり中身が詰まった香り。
口に含むと、香りからは想像できないほどフレッシュで生き生きした酸が感じられる。その収斂性ある酸がキュッと口中を引き締めるのと同時に、
鼻腔内では樽のクリスピーな香りがふんわり奥深く広がる。たとえて言えば、とってもまったりした生クリームをほおばったのに、
口の中は全然甘くないというような不思議な感じ。そのクリーミーな余韻が、いつまでもいつまでも長く続くのには、感動の一言。
入手価格\4,980(本体価格4,743円+消費税237円)。
ネットでe-shopping wineから。
特級格付Ch.オー・ブリオンのセカンドワイン。生産量が少ないということで、私はその存在を知らなかったのだが、
1ヶ月ほど前、e-shopping wineのサイトで「24本限定販売」の文字を見つけ、
あわててgetしたもの。
ボルドーの白でこの値段に挑むのはかなり勇気のいることだけれど、ボルドーの白でこの値段であるからこそ、
大いなる期待を持って臨めるというもの。その期待に十分すぎるほど応えてもらった。
最高のソーヴィニヨンのひとつ「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」と系統は似ているけれど、
こっちのほうが値段が安い分だけ、たっぷり感にはやや欠け、その代わりにフレッシュ感が勝っている。これはこれで素晴らしい個性だと思う。
飲むまでは、高い買い物をしたかな?と思っていたが、そう思ったことが申し訳ないくらい、ワインに謝りたい気分になった。
<評定:B>
2005年7月18日 ROUGE
CHATEAU DUHART-MILON-ROTHSCHILD (GRAND CRU CLASSE) 2001 / PAUILLAC
シャトー・デュアール・ミロン・ロートシルト(グランクリュ・クラッセ / 第4級)/ ポイヤック
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、PAUILLAC村、AC:PAUILLAC
さあ、どうなりますか。
郵政民営化法案、参院で否決って読みがかなり有力になってきたみたいで。代議士たちは地元に帰って、支持者と接触を始めているとか。
そもそも国民が喫緊の課題だとは思っていないことを、煮え切らないままごり押しするのは、良い結果になるとは思えない。
本当に不思議なのだが、人の意見は無視し、自分の意見を絶対に曲げないで事の順序も考えず独走するようなお方が、
未だに高い支持を得ているなんて、この国の今の状況は理解しがたい。国民はそんなにお○カさんなのか。
威勢のいいことばかり言って外交をないがしろにするような内閣は、総とっかえしてもらったほうがいい。
さて、連休でもあるし、当日記にしては良さそうなワインが続く。
色は赤黒といった風情で、深みがあっていい感じ。香りはコーヒー、鉛筆の黒鉛などの焦げ臭と、
わずかばかり中国野菜の茎みたいな青臭いニュアンスがある。グラスの足が長く、粘着性を感じさせる。
口中でもその焦げた感じと、バニラが溶け合っているが、酸が強く、凝縮度は今ひとつ。いや、今ふたつ。
チラ見というか最初の香りの印象ではスケール感があったのに、あとが尻すぼみ。
今年3月に、阪神百貨店で\3,675(本体価格3,500円+消費税175円)で入手。保管状態は悪くなかったはず。
以前に違うVTを飲んだときはもっとパワーを感じたので、01年がダメだということなんだろう。
これでは格付が泣くというもの。元々このワイン、そんなに評価されているワインじゃないんだろうけどね。
無論、これが1,000円ワインなら文句ないが、実際3,000円以上だからね。
<評定:D>
2005年7月23日 BLANC
SOLARIS 信州シャルドネ マセラシオン・リミテ 2000 / マンズワイン
日本、長野県
力を力で抑えようという世界に、安寧はない。
ロンドンでまたテロが起きた。
現地の方々にお見舞いを申し上げる。とか、このような卑劣な行為は絶対に許されない。とか、
いまこそ世界平和を願う。などという、当たり前のことを書いてお茶を濁すのは私の役目ではないから、
もっと違う書き方をする。
テロ行為を根絶するためにはどうしたらいいか?という議論がそこかしこで行われているが、
ブッシュが進めているような、自分たちが「悪」と認定した相手を力でねじ伏せるという方法論を採っている限り、
地上から暴力行為がなくなることなどありはしない。
例えば核問題に関して、皆が核を使わないように、(抑止力として)核を持ち合おうと主張されることがあるが、
それは、「どうだオレは恐いだろう。オレに向かって来れないだろう」とすごみをきかせるチンピラの発想だ。
日本の政治家にもこんな浅はかな輩が少なくない。
力で制圧しようという発想の人間がいること自体、野蛮な行為の根絶は不可能であることを自ら証明しているようなもの。
ここから先は、理想論と言われることを承知であえて書くが、米英そして現在の日本の指導者のように、
世界平和という言葉を掲げながら独善的な正義感に燃え、反面、疑心暗鬼になって軍拡に走るような愚かなことをやめることしか、
真に平和を目指す道はない。卑劣な行為に走る原因は、自分が脅かされること(身体的、立場的、思想的)に対する恐怖に根ざした過度の自己防衛反応なのだから、
価値観や世界観の違いを許容しあうこと意外に、とるべき道はないと思う。
こんなことを書くと、お前はテロ行為を容認するのか?などとバカな政治家や評論家が言いそうだが、
恐いから力を使えという発想そのものが、暴力を助長していることに、なぜ気づかないのだろう。まったく愚かだ。
それでは本題。今日は国産ワイン。それも大手が作ったシャルドネだ。
色はごく淡い麦わら。鋭い柑橘香に若干石油香が混ざり、かすかにクリームのような甘い雰囲気も。
味は、酸のアタックが強く、シャープだが、ミネラル分もなかなかある。
もっとぬぼーっとした感じを想像していたけれど、この線の細さは、ACシャブリみたいな感じがする。
最初、冷蔵庫でかなり冷やした状態で飲んだらあまりにも貧弱な印象だったのだが、
温度が上がってからのほうが、持ち味を発揮してきた。
裏ラベルに、色々詳細に書いてある。
葡萄品種名:シャルドネ
収穫地:長野県内契約栽培地(安曇野、長門、上田)
栽培方法:マンズレインカットを使用した垣根栽培
仕込日:2000年10月3日〜10日
醸造地:長野県小諸ワイナリー
仕込方法:葡萄を破砕してから短時間低温で果汁と果皮を一緒にしておき、
香味を最大限引出すマセラシオン・リミテ法を採用、タンクでゆっくり発酵させました。
醸造責任者:松本信彦 島崎大
タイプ:辛口
アルコール分:11%
容量:750ml
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マセラシオン・リミテというのは、スキンコンタクト法のことらしい。また、
「マンズレインカット」とは、
マンズワインが特許を取得している栽培方法で、雨の多い日本の気候で葡萄を病気から守り、糖度を上げるために、
垣根作りの果房の上部を小さなビニールハウスの屋根みたいな防雨フィルムで覆うもの。まさに日本人らしい知恵の産物といえる。
入手価格\1,989(本体価格1,895円+消費税94円)。成城石井阪急三番街店にて。
コストパフォーマンスを考えると、手放しで絶賛とまではいかないが、日本の大手がこの品質をこの値段で実現したのは、
評価していい。
<評定:C−>
2005年7月24日 ROUGE
CHATEAU DESMIRAIL (GRAND CRU CLASSE) 1997 / MARGAUX
シャトー・デミライユ(グランクリュ・クラッセ/第3級)/ マルゴー
BORDEAUX地方、HAUT-MEDOC地区、MARGAUX村、AC:MARGAUX
すべては自分が決めることなわけでして。
TV見てたらCX系(8ch)日曜22時からのEZ!TVで、「結婚したがる女性達」みたいなテーマで特集をやってた。
率直に思うんだけど、ああいうとこに出てくる人って、決まってルックスもまあまあだし、これまで恋愛経験もしっかりあるけど、
妥協できなくて一人で過ごしてきた、みたいな人ばっかりだ。
で、結婚相談所で紹介される相手も38歳会社役員・年収1800万!とか、どこにいるんだそんなヤツ、みたいな話だったりするわけで。
まあそういう38歳は既にバツイチかよっぽど外見が不潔か過去に痛い目に遭ってるかそもそも女性が好きじゃないかのどれかだとおもふ。
TVの前で、あんたみたいにTVに出られる顔&スタイルしてて贅沢言うんじゃない!って突っ込んでる女性とか、
恋人いない歴=年齢って電車男達は、決して少なくないはずだよね。
これまでずっと仕事一筋で女性とお付き合いする時間がありませんでしたのよ、こちらの男性は。オホホホホ。
なんて話は嘘っぱちだってことは、経験者ならよくわかるだろう。たとえ仕事で午前様になったって恋人のもとへは睡眠時間を削って行くに決まってる。
結婚してないのはできないかしたくないかのどっちかだ。
「誰と結婚したって同じ」と発言してしばしばひんしゅくを買うのは私だが、その意味は、
結婚するからにはその人とどこまでも運命を共にするという決意、相手を無条件で受け入れるって決意が必要だということ。
アツアツの恋愛でも押しつけられたお見合いでもその決意がなければ結婚すべきじゃない。
その決意をするためには美形じゃなきゃイヤとかぜったいお金が必要とか人それぞれだが、どれも責められない。
それらはいずれもきっかけに過ぎないからね。外見<お金<生き方 ってのが多くの人の考えだとは思うが。
誰と結婚しても相手を手放しで許容できなければうまくはいかない。じゃあ結婚なんて苦しいだけじゃないかと言われれば、
確かにそのとおりだ。でも、一人で居たって苦しい。
要するに幸せになれる人ってのは与えられたどんな条件でもすべて許容できる人のことなんですよ。
と結婚10年目の私はおもふ。
さて、今日のワインはマルゴーの格付ものとしては決してメジャーではないシャトー。
3級ながら、評価は高くないようで、値段にもそれは現れている。
それほど深くないガーネット色だが、エッジはほんのりオレンジ色。カシスやおとなしめの薬草の香り。
紅茶みたいな深みも感じる。
口に含むと、一瞬あれっ?と思うほど軽やかだが、特に突出した所がない分、自然体の美しさみたいなものが感じられる。
血筋はよいのにそれを主張せず、あえて寡黙に徹しているかのような。それでも果実味はそこそこ。
力も強くないし、これ以上深みが出るとも思われないから、今飲んで正解なのだろう。表情に複雑さも感じられないし。
ハーフボトルで入手価格\1,879(本体価格1,790円+消費税89円)。成城石井阪急三番街店にて。
フルボトル換算でも3,000円台後半だ。
3級格付がこの値段というのも驚きだが(ブルジョワ級でももっともっと高いものがあるし)、
飲めば、なるほどね、という感じ。そう書くと、何かバカにしてるみたいだが、
この値段にして素性のよさが感じられるワインだから、決して損はないと思う。
<評定:C>
2005年7月29日 ROUGE
BOURGOGNE 2003 / LA GIBRYOTTE
ブルゴーニュ / ラ・ジブリオット
BOURGOGNE地方、AC:BOURGOGNE
ただ暑いとしか言いようのない日々。
だから我が家は、24時間エアコン・フル稼働。部屋にワインを放置しても、温度・湿度管理はバッチリじゃないか、
というくらいの環境なわけで。
おかげさまで、冷房で少し喉をやられて、咳が出ます。でも、毎日普通にお酒を飲みます。
飲み続けられることが、健康のバロメーターみたいになってるし。
さて、本日登場は、私自身初体験のジブリオット。
色は、深いルビー。いちごのような可憐な香りに、少し皮革のニュアンスをプラス。
想像していたよりも、繊細でチャーミングだ。
最初口に含んだときは、とても軽くさりげない印象なのだが、口の中で転がしていると、
すごく凝縮された果実味(プラムやいちじく的)の底力のようなものを、ひしひしと感じる。
重みはないが、ただひたすら素直に強い酸が好印象。
入手価格\2,780(本体価格2,648円+消費税132円)。
ネットで、いつものe-shopping wineから。
ACブルとしては安い部類ではないが、さすがの実力。ピノ好きには今さら説明の必要もないだろうが、
このジブリオットとは、デュガ・ファミリーのネゴシアン版。エチケットにも、
Vin Selectionne et eleve par la Famille Claude Dugat と誇らしげに書いてある。
親の七光りというか、いや、本当に内容も伴っているから、文句なし。
<評定:B>
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