利酒日記 kikizakenikki

2008年3月


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2008年3月1日 ROUGE
CHATEAU POTENSAC [CRU BOURGEOIS EXCEPTIONNELS] / MEDOC
シャトー・ポタンサック [クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル] / メドック
VINTAGE: 2003
Chateau Potensac 03 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: MEDOC
メドック
AOC: MEDOC
メドック
生産者: CH. POTENSAC 輸入者: (株)成城石井
review
 先日、弟分(セカンド)を飲んだポタンサックの03年。今日はその兄貴分(ファースト)を飲む。

 色は赤みの強い深いガーネット。
 香りはカシスのような黒い果実感と、チョコのような深く甘苦い香りが共存。
 口に含んだ最初のアタックはそれほど強く感じられない。 甘味が強いが、線は細い。薬草のような味わい。タンニンはやや粉っぽい。
 これまでの経験から、03年は値段が高い割りに大味なボルドーが多いと私は思っているのだが、 これは一生懸命きめ細かさを保とうとした姿勢が見られるようなワイン。

 先日飲んだ同じヴィンテージのセカンドは、もっと奔放であっけらかんとした内容だった。 だからもし、連続して飲んだら、セカンドの方が強く印象に残る味わいだと言えるかもしれない。 だが、気品やトータルバランスなど、完成度はやはりこちらのほうが上。 値段が1.5倍近いので、当日記における評価は厳しくなってしまうが、絶対的クオリティはもちろん勝っている。
評定: C+ 価格 4,490円(本体価格4,277円+消費税213円) 購入店: 成城石井三番街店(大阪市北区)
2008年3月8日 ROUGE
POMMARD "COEUR DE FER" / FREDERIC MAGNIEN
ポマール クール・ド・フェール / フレデリック・マニャン
VINTAGE: 2005
F.Magnien Pommard Coeur de Fer 05 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: COTE DE BEAUNE
コート・ド・ボーヌ
AOC: POMMARD
ポマール
生産者: FREDERIC MAGNIEN 輸入者: ヴーヴ・クリコジャパン(株)
review
 2ヶ月ぶりくらいに、ピノを飲む。
 昨年末にもらった5%割引券を使って、年始に購入したもの。 だから入手価格は4,169円だったが、本来の売値は4,389円らしい。

 深いルビー色。この色合いから、味のパワフルさが想像される。
 香りは火薬、赤ベリー、トマトのほか、鉄や皮革も若干感じられる。
 味わいは、酸が丸く、タンニンは強め。甘味がたっぷりとあり、 ボリューム感がある。
 艶やかでグラマラスだが、ピノらしい繊細さも持ち合わせている。

 ニュイ地区に比べ、一般的に肉付きの良いボーヌの中でも、 このAOCは一層がっしりしたものが多い。 その良さがストレートに出ているワインだと思う。 まあまあ値段に見合っている。
評定: C 価格 4,169円(本体価格3,971円+消費税198円) 購入店: 成城石井三番街店(大阪市北区)
2008年3月12日 ROUGE
COTEAUX DU TRICASTIN "CHATEAU DES ESTUBIERS" / M. CHAPOUTIER
コトー・デュ・トリカスタン "シャトー・デ・ゼストュビエール" / シャプティエ
VINTAGE: 2004
Coteaux du Tricastin Ch.des Estubiers 04 FRANCE
フランス
地方: RHONE
ローヌ
地区: COTEAUX DU TRICASTIN
コトー・デュ・トリカスタン
AOC: COTEAUX DU TRICASTIN
コトー・デュ・トリカスタン
生産者: M. CHAPOUTIER 輸入者: 日本リカー(株)
review
 以前に02ヴィンテージを飲み、とても感動したワイン。その04ヴィンテージを入手した。

 色は深いルビーと言ったらいいか。 黒みが強いのだが、一般的にざくろ色(ガーネット)というものよりは透過性が高く、赤っぽく、 軽やかに見える。

 香りは黒果実&赤果実、墨汁、ミント。 味は甘味が強く、タンニンは柔らかめ。酸は梅のようだが、やや丸みを帯びている。
 じんわりと滑らかな味わいで、余韻も長め。 取っつきやすいキャラクターだが、深遠さもある。 手頃な値段でありながら、高級感をまとったワインといえる。

 02ヴィンテージのような感動はないが(年によるバラツキが大きいのか?)、 それでもさすがに底力を感じた。
評定: A+ 価格2,310円(本体価格2,200円+消費税110円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2008年3月13日 CIDRE
CIDRE 紅玉リンゴ <限定醸造> / NIKKA
シードル こうぎょくりんご <げんていじょうぞう> / ニッカ
VINTAGE: N.V.
NIKKA CIDRE 紅玉リンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 3月4日発売のシードル紅玉リンゴ。
 どうせ簡単にはみつからないだろうと思って、のんきに構えていたのだが、 今日LAWSONであっさり発見。しかし、発売日からもう9日過ぎている。

 色はごく淡いゴールド。 香りはさすがに紅玉らしく、いかにも酸っぱそうなりんご香がツンと香り立つ。 まるでリンゴを切った瞬間のような、野菜っぽい青臭さも感じられる。
 口当たりはシャープで、酸が実に鋭い。明らかに「酸っぱい」味。 甘味は弱いが、ちゃんとリアルなりんごの味がする。

 アルコール分3%。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。 「爽やかで甘酸っぱい味わいが特徴の「紅玉(こうぎょく)リンゴ」で 特別に醸造しました。糖分・香料・着色料を一切加えない、 リンゴ100%のスパークリングワインです。」

 この紅玉リンゴは、昨春にシードル誕生50周年を記念して発売されたが、 内容は基本的に同じものだと思う。このクオリティは特筆すべきものである。
 チューハイ等に比べれば値段は決して安くはないが、内容を考えると、恐ろしく安い。
評定: AA+ 価格 200ml入り284円 購入店: LAWSON
2008年3月21日 ROUGE
CHATEAU BRANAIRE-DUCRU [GRAND CRU CLASSE] / SAINT-JULIEN
シャトー・ブラネール・デュクリュ [グラン・クリュ・クラッセ/第4級] / サン・ジュリアン
VINTAGE: 2004
Ch.Branaire-Ducru 04 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: SAINT-JULIEN
サン・ジュリアン
生産者: CH. BRANAIRE-DUCRU 輸入者: エノテカ(株)
review
 1年ほど前、同じ04ヴィンテージを飲んでいるブラネール。 そのとき、ちょっとがっかりした記憶があって、 04はブラネールらしからぬ、腰抜けヴィンテージだと思っていた。
 その話を売場のお兄さんに告げると、 「そうですか?僕がこの間飲んだら、結構良かったですよ。 もしかしてボトル差かも。」などと、うまい切り返しをされた。 それで思わず、購入することとなった。今年の1月のことである。それから約2ヶ月。 いよいよ開けることにした。

 色はやや赤みが勝っており、深みは今ひとつ。グラスの足はまあまあ長め。
 香りは、しっかりしたバニラ香がまず立ち、若干の焦げ臭もある。 期待以上だ。しょうゆのような黒っぽい、煮詰めた感のある香りもする。
 口当たりは、タンニンが非常になめらかで、繊細な飲み口。 ややパワー不足は否めないが、とてもきれいな姿をしている。

 やはりボトル差だったのか?いや、時間が経ったからだろう。 もちろん、元々パワーのないVTであることは間違いなさそうだが、 この状態なら文句はない。
評定: B 価格 5,250円(本体価格5,000円+消費税250円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2008年3月30日 BLANC
DOMAINE DE BELLEVUE CHARDONNAY / VIN DE PAYS DES COTES DE THONGUE
ドメーヌ・ド・ベルヴュ シャルドネ / ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・ド・トング
VINTAGE: 2005
Dom.de Bellvue Chardonnay 05 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VdP: COTES DE THONGUE
コート・ド・トング
生産者: DOM. DE BELLEVUE 輸入者: 片岡物産(株)
review
 気づけば今月はあまり飲んでいない。
 理由は明白。仕事が尋常でないほど忙しく、毎晩明け方まで働いていたので、 ゆっくりwineを飲む時間がない。夕食時はササッとビールを開け、 缶チューハイの新製品を手早くレビューした。それだけで手一杯だったのだ。
 人には、「飲んだ後によくまた仕事に戻れるね」と驚かれるのだが、 そうでもしないとサイトの運営ができなくなってしまうし、そもそもある程度お酒を飲んでも ほとんど正気のまま変わらない性格(体質?)なのである。

 閑話休題。中身をレビューしよう。
 色は深い黄金色。黄色みがかなり強い。まるで変質しているのでは?と思うくらいに濃い色だ。
 香りはグレープフルーツのような柑橘香のほか、ソーヴィニヨンにも似た芝生のような若草のようなグリーンな香り。
 味は甘味がやや強く、間延びした印象がある。 オレンジ的な酸がまろやかで、苦味もある。 各要素がやや分裂気味なのが気になる。良く言えば陽気な味わいとも言えるのだが。
評定: C+ 価格 1,480円(本体価格1,410円+消費税70円) 購入店: Ciel江坂店(大阪府吹田市)

本日までで・・・今月合計6本/今年合計25本/当日記累計1076本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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