利酒日記 kikizakenikki

2009年5月


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2009年5月1日 ROUGE
MONTES ALPHA CABERNET SAUVIGNON / MONTES S.A.
モンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニヨン / モンテス
VINTAGE: 2006
Montes Alpha Cabernet 06 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
DO: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
生産者: MONTES S.A. 輸入者: エノテカ(株)
review
 以前はよく飲んでいたのだが、最近はご無沙汰していた、 チリのモンテス・アルファ。カベルネの06VTを飲んでみる。

 色は赤みの強い深いガーネット。
 香りは黒果実(カシス)、インクに、若干ピーマンあるいはシシトウのような青臭さがある。 グラスを回しても、さほど香りは変わらない。
 口に含むと、驚くほど豊かなアルコール感で甘みが極めて強い。 タンニンはしっかりとコクがあり、粉っぽいタッチ。ボディは分厚く、 薬草、あるいは漢方薬のような余韻があり、ワイルドなワイン。

 モンテス・アルファといえば、昔はチリのスーパー・コストパフォーマンスワインという 認識が、私の中にはあった。ところが、ある時期からどうやら売上至上主義に走り出したような印象があり、 はっきり言えば、品質よりも販売量という方針に転換したのではないか?と疑ってしまう。
 この06VTも特筆すべき取り柄はなく、無論、手頃な値段だから損をしたとは思わないのだが、 凡庸なチリカベに成り下がってしまい、なんだか寂しい感じがする。
評定: C- 価格 2,100円(本体価格2,000円+消費税100円) 購入店: エノテカ大阪店(大阪市北区)
2009年5月3日 SPARKLING
TAKAHATA SPARKLING BLANC BRUT 嘉 / 高畠ワイン
タカハタ スパークリング ブラン ブリュット よし / タカハタワイン
VINTAGE: 2008
高畠 スパークリングブラン 08 JAPAN
日本
地方: 山形県
山形県
地区:
 
AOC:
 
生産者: 高畠ワイン(株) 輸入者:
review
 2週間ほど前に入手したものだが、試飲販売していたので味をみてから購入したもの。 但し、さほど感動したわけではなく、まあこんなものだろうなと考え、購入した。 むしろ、エチケット(ラベル)の美しさに魅せられて買ったと言った方がいいかもしれない。 ボトルの色と同じ深緑を基調とし、日本的な美を表現したようなデザインである。

 グラスに注いだ色は淡いサーモンピンク。知らずに注ぐと、ちょっとびっくりするかもしれない (上述のとおり私は試飲したので、わかっていた)。 香りはグレープフルーツに、青草が若干加わるが、やや単調。
 味は酸味が鋭く、キリッとしている。甘味は弱く、旨み成分にもやや欠ける感じがして、 ボディは非常に細身。余韻もほどほどで、スッキリとした切れ味。
 セパージュは高畠町産ピノ・ブラン54%、高畠町産シャルドネ23%、高畠町産ピノ・ノワール23%と 書いてある。また、次のような説明文が裏ラベルにある。
 2008年は、5月から雨が少なく例年を上回る温暖な気候で葡萄はしっかりと糖度を蓄えて 成熟を深めていきました。白ワインの原料として評価の高まる高畠町産のピノ・ブランを 主体に、じっくりと完熟を促して造る高畠のシャルドネ、国内はもちろん、海外でも栽培が困難とされる 高級ワイン用醸造品種ピノ・ノワールをアッサンブラージュした「高畠ならでは」のスパークリングワインです。 キレ良く引き締まった酸味を持つピノ・ブランにシャルドネとピノ・ノワールを加えることで、 よりエレガントな印象とスマートでスッキリとした味わいになりました。 豊穣の大地、高畠だからこそできた組み合わせです。さまざまな料理を引き立て、 幅広い食材に合わせやすいBRUT(辛口)タイプ。
 実り豊かな「まほろばの里・高畠」
 古くから人々が感じてきた大地の静かな力強さを受け、葡萄農家の地道な努力、 醸造家のこだわりの想い、携わる全ての人々の情熱が共鳴して誕生した、 新しいスパークリングワインです。
 しかし私が購入を決めた最大の理由は、価格である。 無論、瓶内二次発酵ではなく、後から炭酸ガスを添加したものだが、 この値段で国産スパークリングが飲めるのなら、多くを期待できないのは当然で、 日々の食卓にさりげなく溶け込んでくれればいい。その目的は十分に達成される。
 高畠ワイン(株):山形県東置賜郡高畠町糠野目2700-1。
評定: C 価格 1,793円(本体価格1,708円+消費税85円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2009年5月7日 BLANC
FRESH & DRY CHARDONNAY / 高畠ワイン
フレッシュ アンド ドライ シャルドネ / タカハタワイン
VINTAGE: 2008
高畠 シャルドネ 08 JAPAN
日本
地方: 山形県
山形県
地区:
 
AOC:
 
生産者: 高畠ワイン(株) 輸入者:
review
 先日飲んだスパークリングと一緒に入手していた、山形県の高畠ワインがつくるシャルドネ。

 グラスに注いだ色は、ごく淡い麦わら。
 香りはクリームのような甘いニュアンスのほか、白い花や、グレープフルーツの皮のような苦そうな感じがある。
 酸がやわらかで、口当たりはやさしい。すっきりとしたりんごのような甘味。 最初のアロマでも感じた白い花のニュアンスが、口に含んでいる間のフレーバーにもあり、 適度に華やかな味わいといえる。
 セパージュは高畠町産シャルドネ100%。また、次のような説明文が裏ラベルにある。
 高畠町はシャルドネの優良生産地として広く知られています。 徹底した選房、選粒を行い、きれいな果汁だけでフレッシュでドライなワインに仕上げました。 シャルドネ特有の華やかでフルーティな香りと澄んだ味わいをお楽しみいただけます。 和洋問わず幅広い料理との相性も良いワインです。
 非常に良心的な値付けだが、内容もそれなり。 多くの銘柄を飲んだわけではないから軽率な発言はできないが、 なんだか売り方だけは上手なワイナリーといった感じもする。
評定: C- 価格 1,592円(本体価格1,517円+消費税75円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2009年5月10日 BLANC
CHATEAU LES REUILLES / BORDEAUX
シャトー・レ・リュィーユ / ボルドー
VINTAGE: 2007
Ch.les Reuilles 07 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
ボルドー
生産者: CH. LES REUILLES 輸入者: (株)成城石井
review
 ちょっと良さそうな雰囲気を漂わせているボトルながら、 ハーフで約1,000円と入手しやすい価格。見つけた瞬間に、購入を決めた。

 グラスに注いだ色は、ごく淡い麦わら。
 フルーティで豊かなマスカット香に、青草のニュアンスが加わる。 香りを嗅いだ瞬間、ソービニヨンとすぐわかる。
 味は酸がやわらかで、マスカット的な甘味が非常に伸びやか。余韻も長い。 但し、繊細さは失われていない。

 香りといい、味わいといい、ロワールのプイィ・フュメのようなキャラクター。 ソーヴィニヨンの魅力満載で、非常にお買い得なワイン。
評定: A 価格 ハーフ1,090円(フルボトル換算2,180円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2009年5月12日 ROUGE
KOBE WINE メルロー / 神戸みのりの公社
こうべわいん めるろー / こうべみのりのこうしゃ
VINTAGE: 2000
神戸ワイン メルロー 00 JAPAN
日本
地方: 兵庫県
兵庫県
地区: 神戸市
神戸市西区平野町
AOC:
 
生産者: (財)神戸みのりの公社 輸入者:
review
 ディスカウントショップで在庫処分とのことで、投げ売りされていたもの。 見つけた瞬間に、買っていた。

 グラスに注いだ色は、深紅というよりは、かなり黒に近い。 エッジは焦げ茶になっており、熟成が進んでいることがわかる。
 香りは黒果実のほか、黒炭や干しぶどうのニュアンスも若干感じられる。 プルーンやプラムが少し干からびたような感じと言ったらいいか。
 味は酸のアタックがほどほどに強いが、パワーはそんなにない。 タンニンに刺々しさはないものの、まだ唇裏に引っかかる感じが少しある。 ボディに厚みはなく、繊細な甘味がある。 ボルドーのメルローのような豊満な滑らかさはなく、 相当にスリムな酒質は、日本ならではといったところか。
 裏ラベルには、次のような記載がある。
 高品質のブドウが収穫できたブドウ園のメルローのみを使用。 プラムの香りを持ち、口当たりは柔らかく、オーク樽熟成によるコクのある卓越した赤ワインです。 ステーキ等にお薦めです。
 原料ブドウ品種:神戸市内産メルロー100%使用
 原料ブドウ生産地:神戸市西区平野町印路
 原料ブドウ生産者:印路生産組合 有馬隆 大谷操 柴田節春  竹本善次 西岡忠幸 萩原重実 安尾長成 安尾千春 安尾久男  安尾廣保 安尾勝
 本来は3,000円程度で売られているものだが、今回はDSで約3割引にて入手。 本来の価格を前提に評価すれば下記のように C− 評価となるが、 今回入手価格を前提とするなら、B 評価を与えてもいい。
評定: C- 価格 2,100円(本体価格2,000円+消費税100円) 購入店: スピード(ディスカウントショップ)
2009年5月16日 BLANC
MONTES ALPHA CHARDONNAY / MONTES S.A.
モンテス・アルファ シャルドネ / モンテス
VINTAGE: 2007
Montes Alpha Chardonnay 07 CHILE
チリ
地方: CASABLANCA VALLEY
カサブランカ・ヴァレー
地区:
 
DO: CASABLANCA VALLEY
カサブランカ・ヴァレー
生産者: MONTES S.A. 輸入者: エノテカ(株)
review
 エノテカさんであいかわらず強力プッシュされているモンテス・アルファのシャルドネを入手。 今出ている一番新しいヴィンテージである07年だ。

 グラスに注いだ色は、しっかり濃いめのイエローグリーン。見るからに、ねっとりとしている雰囲気。 アルコール度数は、14度である。
 ナッツの香ばしい香りがあり、パパイヤなどのトロピカルフルーツ、洋なし、はっさくのニュアンスも。
 味は甘味がたっぷりとし、ナッティで実に香ばしい。酸は丸い感じで、パイナップルの味わい。 甘酸っぱさに奔放な伸びがあり、実に陽気。苦味も強い。一方で、ミネラル感には乏しく、余韻もやや冗長。

 チリでは最も秀逸なシャルドネを生み出すと定評のあるカサブランカ・ヴァレーでつくられているものだが、 上品さにはやや欠け、陽気で大柄なワイン。
 一昔前の"欧州もどき"のチリワインよりも、 こういったキャラクターのほうが南米らしいのだという意見は当然あろう。それは正論だと思うし、 生産者もそういう意図で造っているのかもしれない。 だが、陽気で大柄なだけが取り柄のワインならば、もっと安価なもので十分だという気がする。 私の意見は厳しいのかもしれないが、チリワインにはパワーだけではなく、 高貴さを要求したい。
評定: B 価格 2,100円(本体価格2,000円+消費税100円) 購入店: エノテカ大阪店(大阪市北区)
2009年5月18日 BLANC
LES DOMAINES PAUL MAS "VIGNES DE NICOLE" CHARDONNAY-VIOGNIER / VINS DE PAYS D'OC
レ・ドメーヌ・ポール・マス "ヴィーニュ・ド・ニコル" シャルドネ・ヴィオニエ / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VINTAGE: 2007
Les Domaine Paul Mas 07 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VdP: OC
オック
生産者: LES DOMAINES PAUL MAS 輸入者: (株)モトックス
review
 ラングドック・ルーションのコンクールで金賞受賞というシールが貼られている。 店頭でも「金賞」が強調され、売られていた。だから選んだというわけではないが、 このクラスのオックのシャルドネは高C/Pのものが多いので、 気軽な気持ちで購入。

 グラスに注いだ色は、しっかりしたイエロー。アルコール度数が高そう(実際に13.5%ある)。
 香りは甘いトロピカルフルーツ、オレンジ、黄色い花、はちみつなど。
 味も香りの印象どおりたっぷりとした甘味があり、アルコールのホットな口当たりがあって、 オイリー。だが、キリッとした酸のテンションも併せ持つ。
 飲み込んだ後に、苦味が少しあり、オレンジ的な酸とカスタードのような甘い余韻も。

 想像の域を脱していない、といえばそのとおりなのだが、 このように手軽に飲める日常酒は、非常に汎用性が高い。お買い得感も高い。
評定: B 価格 1,420円(本体価格1,353円+消費税67円) 購入店: LIQUOR SHOP CRODE(大阪府吹田市)
2009年5月20日 ROUGE
CRU MONPLAISIR / BORDEAUX
クリュ・モンプレジール / ボルドー
VINTAGE: 2006
Cru Monplaisir 06 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
ボルドー
生産者: CH.DES EYRINS 輸入者: (株)成城石井
review
 いわゆるジャケ買いしたもの。シンプルなエチケット(ラベル)が高級感を醸し出している。 店頭のPOPにも、(もう忘れたが)良さそうなことがことが書いてあったので、 即選んだ。

 色はやや黒みがかった、くすみのある深いルビーで、エッジはピンク色。 足が長く、度数が高そうである(実際に13%ある)。
 カシスやプルーンのような黒果実、薬草、墨汁などの香り。甘味が強そうで、かなり強烈。 この香りの印象では、南仏かな?いやいや、南米かな?とも思う。 そのくらい大柄。
 口に含んでみても、まだ若いからだとは思うが、 塊のようなタンニンと、刺すような酸が印象的。これはもっと時間が経てば、 こなれてくるのだろう。
 黒果実や薬草風味の余韻は長く、口中全体に渋味を残す。 かなりダイナミックな味。現段階ではまだ、繊細さとは無縁である。 つまり、底力は相当なものがあるが、ボルドーらしからぬスタイルとも言える。 他のVTを飲んでないからわからないが、もしかして06年特有なのか。

 色々調べてみると、オーナー兼醸造長エリック・グラングルー氏は、 父親の代まで3代にわたってCh.マルゴーのセラーマスターを務めた家系で、 氏はそれを断って自らのブランドを立ち上げたのだとか。
 また、アメリカの有名な評論家(Jeffrery M.Davies氏)が発掘して人気が出た ワインだそうで、なるほどアメリカ人が好みそうなスケール感である。
 上流階級のお嬢様か?と思いきや、格闘技をやっていて筋肉質。 素性の良さをどこかで発揮してくれるのか? いや、たぶん、 美しくもたくましい宝塚の男役みたいなキャラクターは、 歳月を経ても基本路線は変わらないのだろう。

 正直言って、色々なところで絶賛されていることが、私には理解できない。 確かに私は、元気溌剌であっけらかんとしたタイプよりも、 暗い影を引きずる不幸な女タイプに惹かれるが、それを割り引いて考えても、 ACボルドーでなぜここまで爆発したキャラクターに仕上げる必要があるのか、 不思議である。基礎的な実力があるだけに、余計に解せない。 南米の1,200円との違いが分からない。
 カベルネ好きでもメルロー好きでもいずれにせよストライクゾーンの広い人なら、外角高めぎりぎりいっぱいってとこなのかもしれないが、 狭量なボルドーフリークならば、完全なボール判定である。
評定: D 価格 2,289円(本体価格2,180円+消費税109円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2009年5月22日 ROUGE
CHATEAU GUILLON NARDOU / BORDEAUX COTES DE FRANCS
シャトー・ギヨン・ナルドゥ / ボルドー・コート・ド・フラン
VINTAGE: 1995
Ch.Guillon Nardou 95 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: COTES DE FRANCS
コート・ド・フラン
AOC: BORDEAUX COTES DE FRANCS
ボルドー・コート・ド・フラン
生産者: CH.GUILLLON NARDOU 輸入者: (株)成城石井
review
 95年のボルドーが、なんと2,000円。ということは、 たぶん非力なワインなんだろうなと思いながら、だけど面白いから買ってみた。

 色はやや黒みがかったルビーで、エッジはわずかに褐色系。
 香りを嗅いだ瞬間、ハテナと思う。 血のような鉄分の生臭さ、赤系果実を煮詰めたジャム、干し柿などの香りがあり、 これはピノノワールではないか?と思う。
 口に含むと、豊かなアルコール感による甘味と、尖った酸が感じられる。 厩のようなアニマリィなニュアンスもあるが、とにかく酸が強く、シャープである。 タンニンはしっかり力を持っており、唇裏に引っかかる。

 もし、ブラインドでセパージュを当てろと言われたら、 私はやっぱりピノではないかと答える。さすがにニュイではないが、 AOCでいえばオート・コート・ド・ボーヌあたりではないかと思う。
 確かに、温かな甘味や若干の動物的フレーバーは、熟成したメルローのそれ なのかもしれないが、粗暴とも思える酸や、赤系果実の味わいは、やや田舎くさいピノ みたいなキャラクターである。

 ある程度ワインを飲み慣れている人なら、メルローとピノを間違えるなんてあり得ない、 と思うかもしれない。私自身も、まさか・・と思いながら、何口飲んでも、 やっぱりこれはメルロー主体とは思えないなあ、というのが、正直なところ。

 95VTでこれだけ若い感じがあるのも不思議だし、なんとも面白いワインである。 妙に値段が安いから興味本位で購入したが、変わった体験をさせてもらった。
評定: C+ 価格 1,990円(本体価格1,896円+消費税94円) 購入店: 成城石井梅田店(大阪市北区)
2009年5月26日 BLANC
BEAU CEPAGE CHARDONNAY / VIN DE PAYS D'OC
ボー・セパージュ シャルドネ / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VINTAGE: 2008
Beau Cepage Chardonnay 08 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VdP: OC
オック
生産者: 不明(ダイエーグループ開発商品) 輸入者: 丸紅(株)
review
 ラベルのどこを見ても、生産者らしきものが書かれていない。
 色々調べてみると、これはダイエーの開発商品らしい。 もちろん、VIN DE PAYS D'OC と、VdP表記があるから法律に則った オックのワインであることは間違いないと思う。

 外観は淡い麦わら色。
 クリスピーな樽のバニラ香が強く、パインのような甘酸っぱい感じや、 黄色い花の華やかさがある。
 味は丸い酸味と苦味を伴うものの甘味が勝り、だらっとして緊張感に欠ける。 樽のフレーバーが本格的な雰囲気を醸し出してはいるが、 味わいに力強さはなく、なんだかアンバランス。
 もちろん、値段を考えれば上出来なのだが、 わざとらしい感じは否めない。

 例えて言えば、田舎の地味な中学生に無理やり厚化粧を施し、 大人っぽく都会的な感じの女性に仕立てようとした感じである。 その無理な仕掛けが、余計に幼く、田舎っぽく感じさせてしまうのだ。 しかし、スーパーで入手できる日常安ワインとしては、文句はない。
評定: C 価格 780円(本体価格743円+消費税37円) 購入店: グルメシティ(スーパー)

本日までで・・・今月合計10本、今年合計36本/当日記累計1167本
今月のワイン投資額・・・17,254円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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