利酒日記 kikizakenikki

2010年5月


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2010年5月7日 ROUGE
MAPUCHE / CENTRAL VALLEY
マプーチェ / セントラル・ヴァレー
VINTAGE: 2009
mapuche CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: - 輸入者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 最近はコンビニでも時々wineを購入する。これはハーフで手頃な価格。 色々調べてみたが、生産者がわからなかった。

 外観はかなり青みが強く、そして濃く、均一。
 香りはインク、しょうゆ。複雑みはない。
 口当たりは甘く、まるでフルーツの甘さのようである。香りに感じたインクフレーバーを伴う。 タンニンは弱く、さらさらした舌触り。酸も弱く、全体にパワー不足。

 懸念していた以上に物足りない内容。コンビニワインでもたまに当たりがあるが、 これはハズレであった。
評定: D 価格 ハーフ680円(フルボトル換算1,360円) 購入店: LAWSON
2010年5月10日 BLANC
JACOB'S CREEK RIESLING / SOUTH EASTERN AUSTRALIA
ジェイコブズ・クリーク リースリング / サウス・イースタン・オーストラリア
VINTAGE: 2009
Jacob's Creek Riesling 09 AUSTRALIA
オーストラリア
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: JACOB'S CREEK 輸入者: ペルノ・リカール・ジャパン(株)
review
 オーストラリアで造られたリースリング。値段も値段だから、期待しないで臨む。

 外観は輝くように美しいグリーン。
 香りはりんご、白い花、若干のグレープフルーツ。 グラスを回すと、ホイップクリームのような甘さが際だってくる。 いずれもリースリングの特徴的な香りとは少し違うように思う。
 口に含むと、香りの印象とは打って変わって、酸のアタックが驚くほど強い。 レモンのような酸。シャープでジューシー。 後味もきりっと。

 オーストラリアのリースリングと聞いて、だらけた、あるいは間延びした味を想像してしまった。 ワイナリーに失礼ですね。さすが、JACOB'S CREEKさん、まとまりのある味わいを造るのに長けている。 特にこれは、意外性の勝利。

 ところで、通常、輸入者が貼り付けた裏ラベルに記載された商品説明など、 ほとんどあてにならない場合が多いのだが、この製品に関しては、非常に的確。次のように書かれている。
 このリースリングは、魅力的なレモンやライムのフレーバーをもつ、エレガントでさわやかな口当たりの 辛口ワインです。野菜の天ぷらや、小魚のフライなど、淡泊な素材にオイリーさを加えた料理と良く合います。
 料理とのマリアージュに関して、まったくそのとおりである。大阪名物串カツに合わせてみたい(特にグリーンアスパラなど)。
評定: A- 価格 1,090円(本体価格1,039円+消費税51円) 購入店: 成城石井ホワイティうめだ店(大阪市北区)
2010年5月15日 BLANC
JACOB'S CREEK RIESLING RESERVE / SOUTH AUSTRAIA
ジェイコブズ・クリーク リースリング リザーヴ / サウス・オーストラリア
VINTAGE: 2009
Jacob's Creek Riesling Reserve 09 AUSTRALIA
オーストラリア
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: JACOB'S CREEK 輸入者: ペルノ・リカール・ジャパン(株)
review
 同じ造り手のスタンダードランクのものを飲んで、なかなか良かったので、 今度は上級品(リザーヴ)を。

 外観はやや緑がかった淡い麦わら色。
 香りはグレープフルーツが中心。白い花の香りが少し。シャープなイメージである。 グラスを回すと、レモンのような柑橘香が強くなる。
 口に含むと、まずシャープな酸が感じられる。キリッとして切れが良く、ふくらみはない。 だが、水っぽいわけではない。シャンパンのようなアミノ酸的うまみがある。

 通常ランクのものがシャープだったけれど、RESERVEのほうはもうちょっとふくよかか?と想像していたのに、 見事にその予想が外れた。 シャープさに滋味深さが加わって、非常にテンションが高く、かつ、深みのある味わいとなっている。
 通常ランクが1,090円。こちらが1,590円。500円の違いなら、こっちのほうがお得感がある。
評定: A 価格 1,590円(本体価格1,515円+消費税75円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2010年5月18日 BLANC
ISLA DE MAIPO CHARDONNAY / DE MARTINO
イスラ・デ・マイポ シャルドネ / デ・マルティノ
VINTAGE: 2009
Isla de Maipo Chardonnay 09 CHILE
チリ
地方: COQUIMBO
コキンボ
地区:
 
DO: LIMARI VALLEY
リマリ・ヴァレー
生産者: SANTA INES (DE MARTINO) 輸入者: (株)成城石井
review
 価格の割に高品質なチリのISLA DE MAIPO。 頻繁に飲んでいるような気でいたが、もう3年くらい空いていたようだ。 歳をとると、時間が早くていけない。

 閑話休題。中身をレビューしよう。
 色は淡いレモンイエロー。
 香りはレモンのような鋭い柑橘香に、オイルと、 ヘーゼルナッツの香ばしさ。
 口当たりは、酸のアタックがかなり強い。レモンのようだが、 単にフレッシュ感があるだけでなく、ナッティな香味。 少しだけ青草のニュアンスがあって、ほどほどにオイリー。 度数が高いのでボリューム感があり、甘い余韻が残る。

 さすがの実力。日常酒として、申し分なし。
評定: B 価格 1,095円(本体価格1,0439円+消費税52円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年5月28日 ROUGE
CONO SUR CABRENET SAUVIGNON/CARMENERE / COLCHAGUA VALLEY
コノ・スル カベルネソーヴィニヨン・カルメネール / コルチャグア・ヴァレー
VINTAGE: 2008
Cono Sur Cabernet Sauvignon/Carmenere 09 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
DO: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
生産者: CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 今日は、スーパーで買ったお手頃チリを。

 色は黒と言ってもいいくらいに深い。
 香りはインク、薬草、カシス、深みあるバニラなどを感じる。
 口に含むと、タンニンのパワーと、芳醇なアルコール感に圧倒される。 粉っぽく、ホットな口当たり。また、酸も鋭く、柑橘のように、あるいはウメのように強い。 反面、甘味は弱く、キリッとしている。飲み込んだ後に、 黒鉛のような後味が残る。

 気づけば、当日記は10日ぶりのアップとなるが、実はこのワイン、開けたのは3日ほど前(つまり今日は抜栓4日目)。 書き込む時間がなく、延び延びになっていた。
 上記は抜栓直後に控えてあったコメントなのだが、3日たってどう変わったかというと、 実はあまり変わっていない。
 このようなパワフルなチリのいいところは、酸化しにくく、味わいが変わりにくいという点。 だから、気軽なビストロなどでのグラスワイン用にも向いているのだ。
 変化が少ないとはいえ、少し甘味が出て、ややのっぺりした味わいにはなっている。 それでも全体のボリューム感はなお失われていない。
評定: B 価格 980円(本体価格934円+消費税46円) 購入店: グルメシティ

本日までで・・・今月合計5本/今年合計39本/当日記累計1259本
今月のワイン投資額・・・5,435円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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