利酒日記 kikizakenikki

2010年9月


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2010年9月3日 ROUGE
TORREON DE PAREDES CABERNET SAUVIGNON / RENGO
トレオン・デ・パレデス カベルネ・ソーヴィニヨン / レンゴ
VINTAGE: 2006
Toreon de Paredes Cabernet 06 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: CACHAPOAL VALLEY
カチャポアル・ヴァレー
DO: RENGO
レンゴ
生産者: TORREON DE PAREDES 輸入者: (株)日智トレーディング
review
 最近、サイトの名前が「葡萄酒的日常」であったことを忘れてるのか?というくらい、 wineを飲んでいない。何度か書いているが、その一番の理由は、この猛暑である。 仕事から帰ってきたら、喉がカラッカラ。その状態で、夕食時にwineを開けようという気分になかなかならない。 そしてビールを選んでしまう。
 では、食後に落ち着いてから開ければいいのでは?と思われるかもしれないが、 チューハイ等の新製品を飲まなければいけないから、トータルの飲酒量が問題になる。というのが、 当利酒日記更新頻度激減の真相である。

 閑話休題。
 今年の2月に メルロー を飲んで、なかなかすばらしかったチリの TORREON DE PAREDES。 カベルネを入手したので、飲んでみたい。

 外観はややくすんだ感じの深いガーネット色。
 香りは黒果実、しょうゆ、薬草に、土のニュアンスが少々。その土っぽさに、熟成感がほの見える。
 口に含むと、タンニン分がしっかりとし、粉っぽい印象。 酸が鋭く、甘みは弱い。
 外観や香りの印象ではもっと大柄か?とも思ったが、やや細身で上品。 チリカベらしくない、といえばそうなのかもしれないが、 ボルドーっぽい物を求めるならば、これはなかなかいい。値段も安すぎる。
評定: A+ 価格 ハーフ893円(フルボトル換算1,786円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年9月10日 ROUGE
MOULIN D'ISSAN / BORDEAUX SUPERIEUR
ムーラン・ディッサン / ボルドー・スペリュール
VINTAGE: 2007
Moulin d'Issan 07 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX SUPERIEUR
ボルドー・スペリュール
生産者: M.EMMANUEL CRUISE 輸入者: (株)モトックス
review
 メドック3級格付Ch.ディッサンのオーナー一族が、格付外の畑で造っているというwine。 とても手頃な価格だったので、買ってみた。

 グラスに注いだ外観は、少し黒が入ってくすんだ感じのルビー。ボルドーにしては、薄い感じがする。
 香りは黒系果実、黒豆のほか、血(鉄)。土っぽさはあまりない。
 酸のアタックが強い。どこか柑橘的で、刺すようである。タンニンはなめらか。 少し皮革のニュアンスがある。
 確かに上質なワインの横顔を見せるが、少々見かけ倒し。 もちろん、価格が安かったので、これで十分である。
評定: B 価格 1,650円(本体価格1,572円+消費税78円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年9月15日 BLANC
FEUDO ARANCIO GRILLO / SICILIA
フェウド・アランチョ グリッロ / シチリア
VINTAGE: 2009
Feudo Arancio Grillo 07 ITALY
イタリア
州: SICILIA
シチリア
地区:
 
I.G.T: SICILIA
シチリア
生産者: FEUDO ARANCIO 輸入者: (株)モトックス
review
 イタリアワインなんて、家で飲むのは一体いつ以来だろう(外のワイン会等では飲んでいる)。
 特に白はそんなに当たったためしがなく、ついつい遠ざかってしまうが、 これは店頭で見てジャケ買い(ボトルの雰囲気が良さげのため衝動買い)したもの。IGTシチリアの白である。

 ※注:IGT(Indicazione Geografica Tipica)は、フランスでいうところの VDP つまり、階級としては地ワインのクラスである。

 グラスに注いだ色は、しっかりとしたレモン色。かなり味も濃いのかな?と思わせる。
 香りはレモンのような鋭い柑橘香、白い花のほか、アサツキ、あるいはキュウリの皮など、緑っぽい印象がある。 苦味もありそうだが、複雑さには欠ける。
 口に含むと、まずレモン的な収斂性のある酸が強く感じられ、それとともにオイリーさもある。 口の中で転がしていると、ハチミツ的な甘さやトロピカルフルーツのフレーバーがあるが、 それは強い酸と苦味にすぐに覆われる。 適度に妖艶。全体的にはシャープにまとまっている。

 値段からしてまったく期待はしていなかったが、なかなかに見所のあるワインであった。 これはお買い得。
評定: B 価格 1,250円(本体価格1,191円+消費税59円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年9月28日 ROUGE
神戸ワイン 赤 かろやかな渋み / 神戸みのりの公社
こうべわいん あか かろやかなしぶみ / こうべみのりのこうしゃ
VINTAGE: 2009
神戸ワイン 赤 09 JAPAN
日本
地方: 兵庫県
兵庫県
地区: 神戸市
神戸市西区平野町
AOC:
 
生産者: (財)神戸みのりの公社 輸入者:
review
 気づいたら2週間ほど間が空いている。実はこれ、数日前に飲んだものだが、 忙しくてアップできなかったのだ。

 神戸ワインはこれまで色々と飲んでいるが、 このラベルは初めて見た。スーパーで安売りしていたので、 試しに買ってみた。

 グラスに注いだ色は、透過性が高く、極めて淡いくすんだ感じのルビー。
 香りはプラム、あるいは梅干し、インク。落ち着いているが、軽そうである。
 味は干しぶどう的。酸が鋭い。甘味も強いが、当然のことながら、コクはない。
 裏ラベルには、次のような記載がある。
 口当たりの柔らかい2009年産メルローを100%使用した赤ワイン。 鮮やかな濃いルビー色、軽やかな渋みが特徴です。
 メルローらしい特徴はなく、ひたすら軽く、すいすい飲める。 廉価品としても、内容的には不十分である。
評定: D 価格 880円(本体価格839円+消費税41円) 購入店: 関西スーパー

本日までで・・・今月合計4本/今年合計58本/当日記累計1278本
今月のワイン投資額・・・4,673円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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