2011年1月2日 ROUGE
HIGUERUELA / ALMANSA
イゲルエラ / アルマンサ |
VINTAGE: 2009 |
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SPAIN
スペイン
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地方: LA MANCHA
ラ・マンチャ
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地区: ALMANSA
アルマンサ
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DO: ALMANSA
アルマンサ
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生産者: COOP. AGRARIA SANTA QUITERIA
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輸入者: (株)モトックス
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今年最初のwineは、実は昨年末に飲んだもの。忘年会等で忙しく、
アップすることができなくて、メモだけ残してあった。
もうひとつ言っておかなければならないのは、実は同じ09ヴィンテージを、
6月に飲んでいたこと。半年しか経っていないのに、まだ飲んでいないだろうと思って買ってしまったわけだ。
半年経って味わいが変化していることもあるだろうし、いやむしろボトル差のほうが大きいかもしれないので、
比べてみるのも面白い。
外観は深みのあるガーネット色。しっかりした味わいが期待できる。
香りを嗅ぐと、まずバニラ香があり、次いで赤果実。少しボジョレ・ヌーヴォーみたいな雰囲気である。
それとともに、ふかし芋のような甘そうなほっこりした香り。
口に含むと、酸は強いが、タンニンは丸くさらさら。黒っぽい果実味があり、パワーはあまりなし。
半年前のコメントと比べてみたら、色も香りも心持ち成熟した印象だが、非力さは変わるべくもないといった感じである。
その分、バランスは悪くなったかもしれない。
面白いのは、同じ店で買ったのに、今回のほうが50円だけ安くなっていたこと。
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| 評定: B |
1,150円(本体価格1,095円+消費税55円) |
購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区) |
2011年1月5日 ROUGE
CHÂTEAU SOUDARS [CRU BOURGEOIS] / HAUT-MEDOC
シャトー・スーダール [クリュ・ブルジョワ] / オー・メドック
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VINTAGE: 1998 |
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FRANCE
フランス
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地方: BORDEAUX
ボルドー
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地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
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AOC: HAUT-MEDOC
オー・メドック
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生産者: CH. SOUDARS
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輸入者: エノテカ(株)
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このwineも実は、昨年末に飲んだものである。
しかも、当サイトでは掟破りの自宅外で開けた1本。さらに異例なのは、
なんと約10年も自宅に保管してあったもので、保管場所はクローゼットの中。
私が自宅に初めて小さなセラーを買ったのは、5年半ほど前。そのずっと前から
このwineは家にあった。開ける機会がなかったのは、べつに高価なものだからではなく、
サイズが大きいから。そう、これはマグナムボトル(通常の2本分)なのだ。
知人の仕事部屋(アトリエ)で持ち寄りパーティをすることになり、
ここぞとばかりに持参し、みんなで飲んだもの。
外観は柿色とコーヒー色の中間くらいで、やや赤みが差している程度。濃さはそれほどでもない。
元々非力なwineで、しかも峠を越えていると思われるので、パワーは期待できないと思いながら、
香りを嗅いでみると、なんとも芳醇なバニラ香が。角が取れ、丸くなっている。
ところが味のほうはやはりパワー不足。酸に若々しさが若干残るものの、果実味はもちろんなく、
だからといって土や枯れ草風味が強いわけでもない。なんかこう、押してくるものが足りない。
タンニンもさらさらしている。
やはりもっと早くに飲むべきであったが、常温で長期保存していたにしては、
特に劣化は感じられなかった。
10年くらい前に買ったもので、記録も残していなかったので正確な購入価格はわからないが、
確か6本12,000円セットに入っていたもので、これは2本扱いなので、4,000円相当だったと考えられる。
なお、当レビューは、「安ワイン道場」にも
投稿して掲載して頂いたので、そちらもご覧頂きたい。
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| 評定: C |
4,200円程度 |
購入店: エノテカ大阪店(大阪市北区) |
2011年1月6日 SPARKLING
太陽の恵みのワイン キャン [スパークリング] ゴールド / SUNTORY
たいようのめぐみのわいん きゃん [すぱーくりんぐ] ごーるど / さんとりー |
VINTAGE: N.V. |
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JAPAN
日本
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地方:
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地区:
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AOC:
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製造者: サントリー酒類(株)
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販売者: サントリーワインインターナショナル(株)
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この製品、発売告知もなく、また、サントリー社のサイトにも載っていない。
以前、サークルKサンクス限定発売のビールを探しに行ったとき、
たまたま売られているのを発見し、その場で入手したもの。昨年12月初めのことである。
当サイトではこれまで、
赤、白、
スパークリング ロゼと3種をレビュー済。
これが4種めとなる。
グラスに注いだ外観は、ゴールドというよりは、ほんのりと色があるかどうかという程度。
炭酸ガス含有のため、気泡が踊る。
香りを嗅ぐと、小さな驚きが。思っていたよりちゃんとしたスパークリングワインの香りがする。
もちろん、炭酸は後から添加したもので、シャンパンとは別物なのだが、
どっしり落ち着いた香りがする。
口当たりもシャープで、甘さは弱い。後味もキリッとしている。
下記のとおり価格は250円で、決して安くはないのだが、損をした感じはない。
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| 評定: C+ |
250ml入り250円(フルボトル換算750円) |
購入店: サンクス |
2011年1月14日 ROUGE
BARON D'ESPIET / BORDEAUX
バロン・デスピエ / ボルドー
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VINTAGE: 2009 |
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FRANCE
フランス
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地方: BORDEAUX
ボルドー
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地区:
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AOC: BORDEAUX
ボルドー
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生産者:
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輸入者: (株)成城石井
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今日は、お手軽ボルドーを。
色はかなり青みが強く、若々しい。
基本的にグラスの向こうが良く見えるほど透過性が高いが、若干濁りもある。
香りは黒果実、赤果実のほか、焼き芋。ほっこり甘そう。
味はやはり甘味が強め。ミントのようなハーブのニュアンスを伴い、
タンニンは強い。
ぱっと見、荒々しい感じだが、やはりパワー不足は否めない。
それでも、価格からすれば何の不満もない。
少しだが大物ワインの風格さえ彷彿とさせる。お買い得の1本。
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| 評定: B |
1,290円(本体価格1,229円+消費税61円) |
購入店: 成城石井梅田店(大阪市北区) |
2011年1月15日 ROUGE
CHÂTEAU DE BEAU RIVAGE "LAGUENS" / BORDEAUX SUPERIEUR
シャトー・ド・ボー・リヴァージュ "ラガンス" / ボルドー・スペリュール
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VINTAGE: 2000 |
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FRANCE
フランス
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地方: BORDEAUX
ボルドー
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地区:
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AOC: BORDEAUX SUPERIEUR
ボルドー・スペリュール
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生産者: CH. DE BEAU RIVAGE
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輸入者: (株)コートーコーポレーション
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店頭POPに「歴史に残るであろう偉大なヴィンテージ!」と絶賛コメントが書かれていた。
輸入者が貼り付けた、ボトル裏のラベルに、そう書かれているからなのだけど。
だが、値段は恐ろしく安いし、どうせ大したことはないだろうと、期待もせず購入。
色はれんが色に傾きつつあるが、やや青みもさしている。熟成しているのか、若いのか、よく分からない色味。
香りは基本的に紫の花のように軽やかで、土のニュアンスが少し。あまり重み、深みがない。
味には少しトリュフっぽさもみつけられるが、黒果実が強く、酸も少し強め。あまりパワーを感じない。
裏ラベルに書かれている文章を、引用しよう。
ボルドー20世紀最後の奇跡、「品質革命の最高到達点」とまで言わしめた偉大なるヴィンテージ2000。
果汁の色も充分に濃厚でタンニンも力強く、しっかりとした骨格。畑は60ha、平均樹齢35年。
ワインは明るい赤紫色の中にガーネットの輝き、ラズベリーや干しプルーンの香りに枯れ草や湿った土の香りあり。
酸味、甘味と酒質が高く、それが一対化(*原文ママ) してこなれた心地よい味となっている。
時間と共にマイルド感が出て嬉しい。
実際の色は濃厚でもなく、タンニンも弱かった。時間と共にマイルドになるというより、最初からマイルド。
香りは確かに、上記のような感じだが、複雑さはそんなに感じなかった。
峠を過ぎてしまったからか、私の味覚が未熟なのか。
元々非力なワインと感じた。
そもそも偉大なのは、一般論としての「ボルドーの2000年ヴィンテージ」なのであって、
当たり前だが、このワインの2000年ヴィンテージも偉大であることが保証されているわけではない。
べつにインポーターにけんかを売るつもりはないけれど。
値段は正直である。いや、値段にも少し見合わないかも。まあ、べつに不味いわけではないからいいけど。
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| 評定: C- |
1,480円(本体価格1,410円+消費税70円) |
購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区) |
2011年1月19日 BLANC
CHÂTEAU LAMOTHE-VINCENT / BORDEAUX
シャトー・ラモット・ヴァンサン / ボルドー
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VINTAGE: 2009 |
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FRANCE
フランス
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地方: BORDEAUX
ボルドー
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地区:
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AOC: BORDEAUX
ボルドー
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生産者: CH. LAMOTHE-VINCENT
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輸入者: (株)モトックス
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ボルドー白は、基本的に相当お金を出さないと、しっかりした味わいのものに出会えないのが通常である。
これは日常酒価格ながら、なんとなくエチケット(ラベル)に高級感があるので、
期待を持ってジャケ買いした。
色はしっかりめのレモン色。味わいの濃さが想像される。
マスカットのような、ころっとした感じの甘い香り。
口に含むと、最初にやはり甘いと感じるが、それは豊かな果実味のゆえであり、
酸も生きている。オレンジ的な丸っこい酸+グレープフルーツ的な苦味。
後味は、適度にオイリーで、ボリューム感は充分。
甘い、甘いといっても、それはボルドー白としての甘さであって、
例えば南仏などのボリューム感とは違う。酸のシャープさと適度な甘味が共存している。
これはなかなかすばらしい。
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| 評定: A+ |
1,550円(本体価格1,477円+消費税73円) |
購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区) |
2011年1月22日 ROUGE
CHÂTEAU GRAND JEAN / BORDEAUX
シャトー・グラン・ジャン / ボルドー
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VINTAGE: 2009 |
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FRANCE
フランス
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地方: BORDEAUX
ボルドー
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地区:
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AOC: BORDEAUX
ボルドー
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生産者: CH. GRAND JEAN
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輸入者: (株)コートーコーポレーション
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当日記でここ最近続いている、お手軽ボルドー。今日もまた。
色は明るいルビー色。ボルドーらしからぬ、なぜかピノのワインみたいな色。
香りは黒果実に若干の土。ふかし芋のようなほっこり感。
口当たりは柔らかい。甘味が弱く、線が細い。最初、タンニンがなめらかに感じられたが、
実は後から口中に引っかかるような感じがある。
梅のような酸。スリムな骨格だが、余韻はそこそこ長い。
非力ととるか、上品と解釈するか。微妙な線だが、値段を考えれば、
これで十分であろう。
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| 評定: C |
1,380円(本体価格1,315円+消費税65円) |
購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区) |
2011年1月26日 BLANC
YELLOW TAIL MOSCATO
イエロー・テイル モスカート
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VINTAGE: 2009 |
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AUSTRALIA
オーストラリア
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地方:
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地区:
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DO:
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生産者: CASELLA WINES
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輸入者: サッポロビール(株)
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スーパーで買った、オーストラリアの安ワイン。しかも、クーポン券利用で、
100円引きであった。だから、下記に価格を988円と書いてあるが、
実際の購入価格は888円だったわけだ。
色はかなりしっかりと濃いイエロー。グラスの中に、小さな気泡が見える。
香りは甘味が強そうな、マスカット香。セパージュがモスカート(マスカット)だから
当然と思われがちだが、生食用ぶどうをwineにしたとき、
食べるときと同じような香味が再現されるのは、マスカットくらいなのである。
口に含むと、ピリピリとした刺激を感じる。微発砲性である。
味は甘味が強いが、酸味も強い。両者のバランスは悪くない。
デザートワインというほど濃密さはなく、さりとて食事にも合わせやすいとは言えない。
中途半端な味わいともいえるが、
非常に軽やかであり、すいすいと飲み進めることができる。
これはこれで、貴重なキャラクターである。
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| 評定: C+ |
988円(本体価格941円+消費税47円) |
購入店: グルメシティ |
2011年1月30日 SPARKLING
JACOB'S CREEK CHARDONNAY PINOT NOIR BRUT CUVEÉ
ジェイコブズ・クリーク シャルドネ・ピノ・ノワール ブリュット・キュヴェ |
VINTAGE: N.V. |
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AUSTRALIA
オーストラリア
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地方: SOUTH AUSTRALIA
南オーストラリア
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地区: BAROSSA VALLEY
バロッサ・ヴァレー
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生産者: ORLANDO WINES
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輸入者: ペルノ・リカール・ジャパン(株)
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お正月に飲もうと思って買っておいたものだが、
実は大晦日から新年2日にかけて体調を崩していたので、
wineを開ける気になれず、残してあった。だから年頭に当日記にアップしたwineは、12月中に飲んだものが続いたのだ。
時節柄、節約心が働いてしまい、安スパークリングなのだが。
色はごく淡いレモン色。気泡(bubble)が大きく、泡(form)はきめ細かく、シャンパーニュのような外観。
香りはレモンやグレープフルーツなどの柑橘香と、
たっぷりとしたアミノ酸の旨みを感じさせる目の詰まった香り。
口に含むと、繊細かつ力強い気泡がピリピリと心地よいが、刺激が強いわけではなく、
口中でほろっと崩れる感じがすばらしい。
味わいも旨味充分。シャープな導入部に比べ、口中でまろやかさがどんどん広がり、余韻も長い。
ラベルに、BOTTLE FERMENTED と書かれているように、瓶内二次発酵を行う
伝統的製法でつくられている。つまり、シャンパーニュと同じである。
Jacob's Creek といえば、安豪ワインの代表みたいな偏見があったが、
目から鱗が落ちた。いや、自分の不明を恥じた。
こんなに素晴らしい内容のものが、1,000円台なのだから、何も不足はない。
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| 評定: A+ |
1,590円(本体価格1,515円+消費税75円) |
購入店: 成城石井阪急三番街点(大阪市北区) |
2011年1月31日 ROUGE
CHÂTEAU CLERC MILON [GRAND CRU CLASSÉ] / PAUILLAC
シャトー・クレール・ミロン [グラン・クリュ・クラッセ/第5級] / ポイヤック
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VINTAGE: 2007 |
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FRANCE
フランス
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地方: BORDEAUX
ボルドー
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地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
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AOC: PAUILLAC
ポイヤック
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生産者: CH. CLERC MILON
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輸入者: エノテカ(株)
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何もない日に、ちょっといいワインを開けてしまおう。
といっても、ハーフなので、入手価格はそれほどでもない。しかもこれを買ったとき、
エノテカさんでセールをやっていて、通常価格よりは安く入手したものだ。
しっかり深いガーネット色。かなり黒に近い。
香りはしょうゆ、やや乾いた土、黒果実。落ち着き払っていて、ずっしり重たい。
口に含むと、タンニンは最初とてもなめらかに感じる。ところが、その後で、
結構パワフルであると気づく。
梅のような酸がしっかりあるが、甘味のパワーが強く、深みがある。
さすが、日常酒とは一線を画する味わい。もちろん、値段が立派なのだから当たり前。
毎日こんなものが飲めたら幸せだが、たまに飲むから感動的というのもまた事実。
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| 評定: B |
ハーフ2,625円(フルボトル換算5,250円) |
購入店: enoteca大阪店(大阪市北区) |