利酒日記 kikizakenikki

2014年7月


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2014年7月1日 ROUGE
CHÂTEAU DES PERLIGUES / GRAVES
シャトー・デ・ペルリーグ / グラーヴ
VINTAGE: 2010
Ch.des Perligues 10 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: GRAVES
グラーヴ
AOC: GRAVES
グラーヴ
生産者: CH. DES PRELIGUE 輸入者: (株)徳岡
review
 グラーヴの赤というと、1000円台で入手できるイメージはなかったが、 これはデパートで1404円で購入したもの。

 外観はやや青みの混じる深い紅。
 香りは黒果実、ハーブのようなスーッとしたニュアンスを伴う漢方薬など。
 口当たりはしなやか。タンニンは柔らかく、ほんのりと甘味があって、 酸は穏やか。
 かなりメルロー比率が高いのではないかと思う滑らかさだ。

 グラーヴということでもっとスパイシーというか、骨格のはっきりした味わいを想像していたが、 まったく正反対。甘くやさしい余韻が残る。なかなか面白い。
評定: B 価格 1,404円(本体価格1,300円+消費税104円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2014年7月12日 ROUGE
CHÂTEAU LA PLAIGE / BORDEAUX SUPÉRIEUR
シャトー・ラ・プレージュ / ボルドー・スペリュール
VINTAGE: 2010
Ch.la Plaige 10 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX SUPERIEUR
ボルドー・スペリュール
生産者: CH. LA PLAIGE 輸入者: (株)成城石井
review
 日常飲みには重宝する1000円台のボルドー。 最初から大きな期待はしていないが、大きく外すこともないだろうということで。

 外観はとても深い紅。若々しく、ガーネット色というほど熟成した感じはない。
 香りは黒果実、黒コショウのようなスパイス、土など。 意外とどっしり落ち着きがあり、深いアルコール感がある。
 味わいはタンニンがやや粗く、酸のアタックが鋭い。 香りの印象ほど重さはない。甘味は弱く、ボディはスリム。 洗練された美しさ。

 価格からしてそんなに多くを望めないのだが、 清楚で美しいワインだった。
評定: B 価格 1,717円(本体価格1,590円+消費税127円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2014年7月14日 BLANC
CONO SUR GEWURZTRAMINER RESERVA ESPECIAL
コノ・スル ゲヴュルツトラミネール・レゼルヴァ エスペシアル
VINTAGE: 2012
Cono Sur Gewurztraminer Reserva Especial 12 CHILE
チリ
地方: VALLE DE CASABLANCA
ヴァレ・デ・カサブランカ
地区:
 
DO: VALLE DE CASABLANCA
ヴァレ・デ・カサブランカ
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 当サイトがお手本とする 安ワイン道場 で高く評価されているコノスル。 私もぜひ飲み進めなければと考え、買ってきた。
 晩ご飯のおかずが大好きな "とり天"(大分名物)ということで、それにバッチリと合いそうな ゲヴュルツにした。基本的に淡泊でありながら旨みがあり、なおかつスパイシーというのが共通点だ。

 外観は淡いレモンイエロー。
 香りは、ゲヴュルツらしいライチの甘い香りが強いが、 それだけではない。どこかグレープフルーツみたいな、尖り気味の柑橘香もあって、 なかなかテンションが高い。
 口当たりはピリピリと炭酸のような刺激とともに、やはり柑橘的な酸味が立っている。 ただ、その後でライチっぽい優雅な甘さが追いかけてくる。後味には軽い苦味も。

 どうせニューワールドだから、良く言えば陽気な、悪く言えばだらけた味わいでも仕方ない、 なんてあきらめていたら、とんでもないしっぺ返しを食らった気分。 高いテンションを保ち、繊細さとしっかりした自己主張とが併存しており、 飲む者を黙らせる。
 すごい。やっぱりすごい。こんなにコストパフォーマンスの高いゲヴュルツを、他には知らない。
評定: A+ 価格 1,111円(本体価格1,029円+消費税82円) 購入店: 酒のカクヤス江坂店(大阪府吹田市)
2014年7月18日 ROUGE
JACOB'S CREEK SHIRAZ CABERNET / SOUTH EASTERN AUSTRALIA
ジェイコブズ・クリーク シラーズ・カベルネ / サウス・イースタン・オーストラリア
VINTAGE: 2010
Jacob's Creek Shiraz Cabernet 12 AUSTRALIA
オーストラリア
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: JACOB'S CREEK 輸入者: ペルノ・リカール・ジャパン(株)
review
 気づけば何度も飲み、何度も掲載しているオーストラリアの JACOB'S CREEK。 よくハーフを売っているから買いやすいというものあるし、 安いのに品質が安定しているから安心して買えるというのもある。
 今日は2013年ヴィンテージのシラーズ・カベルネだ。

 外観は暗赤色といえるもので、縁までほぼ均一。非常にパワフルで、若そう。
 香りは赤果実、黒果実、インク。べたっと単調。深いアルコール感がある。
 味は甘味が極めて強く、ボルドーのカベルネなどに感じることのある漢方薬のニュアンスが少しある。 タンニンは力強い。酸も刺すように強い。余韻に黒コショウのようなスパイシーさが残り、 ワイルドだ。

 奔放な性格なのに、どこか品の良さを感じさせるワイン。女優さんで言うと、米倉涼子サンみたいな。
評定: C+ 価格 ハーフ710円(フルボトル換算1,420円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2014年7月19日 ROUGE
JACOB'S CREEK CABERNET SAUVIGNON / SOUTH EASTERN AUSTRALIA
ジェイコブズ・クリーク カベルネ・ソーヴィニヨン / サウス・イースタン・オーストラリア
VINTAGE: 2010
Jacob's Creek Cabernet Sauvignon 12 AUSTRALIA
オーストラリア
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: JACOB'S CREEK 輸入者: ペルノ・リカール・ジャパン(株)
review
 昨日、シラーズ・カベルネ を飲んだオーストラリアの JACOB'S CREEK。 今日は単一セパージュのカベルネ・ソーヴィニヨンを。

 外観はボルドー的なガーネット色だが、色は均一で、やや透過性が高い。
 香りはピーマンやししとうなど、若いカベルネフランみたいな雰囲気があり、 土や皮革、薬草など、確かにカベルネっぽい匂いもする。 いずれにせよ、重たさはなく、若そうだ。
 香りはふんわりとした甘味とボリューム感があり、タンニンは柔らかい。 若干漢方薬のようなニュアンスがあるところがカベルネらしいが、 酸が立ってスリムな味わい。大柄ではあるが、ニューワールドらしからぬ品格がある。

 昨日のシラーズ・カベルネに似たパワフルさはあるが、 こちらのほうが若干しおらしく、あちらを陽とすると、こちらは陰の魅力がある。 女優さんで言うと、山口智子サンみたいな。
評定: B 価格 ハーフ710円(フルボトル換算1,420円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2014年7月25日 BLANC
FRONTERA CHARDONNAY / CONCHA Y TORO
フロンテラ シャルドネ / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2013
Concha Y Toro Frontera Chardonnay 13 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 個人的には非常に良く飲んでいる銘柄。
 チリの大手コンチャ・イ・トロがつくる「フロンテラ」。スーパーなどでもよく見かける。
 正直言ってとりたてて素晴らしい内容ではないが、 値段以上の満足感はきっちりと得られるから安心して買える1本なのだ。

 色は淡いイエローグリーン。
 香りは甘いパイン、バニラ、洋なしなど。陽気だが、ただ大柄なだけではない複雑さが隠れている。
 口当たりはパインのような甘さ、オレンジのような酸味のテンションがあり、豊潤。 ナッティなニュアンスも少しあり、後味は軽い苦味が引き締め、なかなか見所がある。
 シャルドネは育つ地によって、(本家ブルゴーニュなどとは)こんなに違った表情を見せるのだという、 ワイン初心者の勉強のためにも有益な1本。

 大量生産の安ワインで、毎年これだけ安定した品質を保っているのは、実はすごいことだと思う。 だからこそ、日本の消費者に受け入れられ、売れ続けているのだ。
 "特別な日"に照準を合わせるのではなく、何気ない普段の食卓に、 安心して"普通に"そこに存在できるワイン。この偉大さは、もっと高く評価されていい。
 酸化防止剤無添加とか、ポリフェノール2倍などというのを売りにしている一種の"機能性ワインもどき" を飲むくらいなら、初心者は普段のごはんに、こういうワインを飲むべきである。
評定: A+ 価格 ハーフ398円(フルボトル換算796円) 購入店: グルメシティ(スーパー)

本日までで・・・今月合計6本/今年合計47本/当日記累計1558本
今月のワイン投資額・・・6,050円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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