利酒日記 kikizakenikki

2016年02月


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2016年2月3日 BLANC
MARIUS TERRET VERMENTINO / MICHEL CHAPOUTIER
マリウス テレ・ヴェルメンティーノ / ミシェル・シャプティエ
VINTAGE: 2012
Marius Blanc 12 FRANCE
フランス
地方: LAUGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: M. CHAPOUTIER 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 今日は節分ということで、夕食は、今や全国的な"行事"となった恵方巻き。 こちら関西はブーム発祥の地ということで、今朝のスーパーのちらしもほぼ全店恵方巻き推し。
 同じく関西発祥で、今や全国チェーンとなったカニ料理専門店「かに道楽」が我が街にもあるのだが、 妻が今日はママ友とそこにランチに行ってきたといい、かに恵方巻きを買ってきてくれた。
 巻き寿司とくれば、酒は日本酒といきたいところだったが、 葡萄酒的日常を名乗る当サイトとしては、白ワインをチョイスした。
 ローヌの有名な造り手であるM.CHAPOUTIER がラングドックでつくる白。 エチケット(ラベル)にセパージュ(品種)が書かれており、terret(テレ)とvermentino(ヴェルメンティーノ) とのこと。

 外観はしっかりめのイエローというか、ほぼゴールドに近い。
 香りを嗅いで最初に思ったのは、リースリングのような石油香が強いということ。 さらにレモンのような尖った酸を感じさせる柑橘香、白い花のフラワリーな香りが混じって、 とても複雑。
 味はレモンのような酸が強く、栗の甘露煮みたいな甘さが加わる。 さらに、香りに感じた石油っぽい香味が広がる。 酸が鋭いのにジューシーで艶っぽく、奥深い味わい。
 肝心の巻き寿司との相性だが、かに寿司の繊細な味わいにはよくマッチしていた。 同時に食べた鉄火巻きには、少し物足りない感じではあったが。

 1000円未満だったからまったく期待していなかったが、これは素晴らしいワインだ。 2000円出してもいいと思った。
評定: A+ 価格 950円(本体価格880円+消費税70円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2016年2月4日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU / ANJOLEUSE
ボージョレ・ヌーヴォー / アンジョルーズ
VINTAGE:2015
Anjoleuse Beaujolais Nouveau 2015 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: ANJOLEUSE 輸入者: 日本流通産業(株)
review
 年が変わっても昨年の新酒(ヌーヴォー)を飲む。
 ニチリウ(日本流通産業)グループ店舗で扱われている ANJOLEUSEという造り手のヌーヴォー。
 実はこれ、自分で購入したものではない。 以前から当サイトのために協力してくださっている、 いや、一番の協力者と言わなくてはならない、ブログ 回転寿司は永遠に不滅です 主宰・お寿司MAX副会長氏から寄贈頂いたもの。 私がなかなか入手できない缶チューハイなどを調達してくださるため、 私が勝手に"特命リサーチャー"と呼んでいる方だが、今回はなんとwineまで調達して頂いた。

 それでは飲んでみよう。
 外観は極めて濃いすみれ色。15年の新酒はだいたいこんな感じで、 良い気候で育ったぶどうであることがわかる濃厚さだ。
 香りは焼きいものようなほっこり感と、ヌーヴォー特有のバナナみたいな甘いフルーツ香が混じる。 ずしっと重たい印象。
 味は酸が丸く、甘味が豊か。タンニン分もしっかりと感じる。 酸と甘味のバランスは良いものの、ややべたっとした印象もあり、 フレッシュさはやや欠ける。

 期間限定494円で店頭に並んでいたものとの情報を頂いているが、もちろん販売当初はそんなに安くはなかったはず。 ヌーヴォーもこうしてスーパー等での大量販売品が増えてきて、消費者にとっては選択肢が広がっているが、 そのことが逆に"特別感"や"お祭りムード"を失わせる要因にもなっていて、 何だかブームを沈静化させる役割を担ってしまっているのは皮肉である。
評定: B 価格 - いただきもの
2016年2月9日 ROUGE
YAHATA MUSCAT BAILEY A NOUVEAU / サッポロワイン
八幡 マスカット・べーリーA ヌーヴォー / サッポロワイン
VINTAGE:2015
Yahata Muscat Bailey A Nouveau 2015 JAPAN
日本
地方: YAMANASHI
山梨県
地区: YAHATA
八幡
AOP:
生産者: サッポロワイン(株) 輸入者:
review
 サッポロワイン POLAIRE(ポレール)のシリーズとして出された、 山梨県八幡地区の MUSCAT BAILEY A でつくられた新酒。7200本限定で出されており、 ラベルには No.01511 というシリアルナンバーも記載されている。

 外観は透過性の高い、ごく淡い紫色。
 香りは栗の甘露煮や蒸かし芋のようなたっぷりとした甘さに、干しぶどうの酸っぱさが加わった感じ。 いかにも若々しく、甘味の強い味わいが想像される。
 味は甘酸っぱいが、やや単調で、悪くいうと砂糖水みたいなだらっとした甘さ。 コクのないぶどうジュースと言ってもいい味。タンニン分はほとんど感じないので、 なおさら引っかかりがなく、ジュースのよう。
 ほっこりと甘い焼きいもみたいな後味が残る。

 甘口に仕上げていること自体は悪くないが、単調すぎる味わいで、 見所は少ない。
評定: C- 価格 753円(本体価格698円+消費税55円) グルメシティ(スーパー)
2016年2月11日 BLANC
SANTIAGO CHARDONNAY RESERVE
サンチアゴ シャルドネ・リザーヴ
VINTAGE: N.V.
Santiago Chardonnay Reserve CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: VINA REQUINGUA 輸入者: 丸紅(株)
review
 5年前に通常版のシャルドネを飲んでいるチリの REQUINGUAという造り手のシャルドネ。 今日飲むのは、そのREVERVE(リザーヴ=リゼルヴァ)だ。

 外観はごく淡いレモン色。
 香りはフレッシュなパインの甘酸っぱさ、レモンの鋭さがある。
 味は酸のアタックがシャープだが、適度なボリューム感があって甘酸っぱい。 香りに感じた柑橘系の酸、パインのようなふくよかな甘さがある。 余韻は短め。

 輸入者のつけた裏ラベルには、「チリのマウレヴァレーで手摘みされたシャルドネ種から 造られています」と書かれているが、DO(原産地呼称)の表記はない。さらに ヴィンテージ(収穫年)表記もない。
評定: B 価格 1,058円(本体価格980円+消費税78円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年2月13日 SPARKLING
CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2015 / NIKKA
シードル ヌーヴォ スパークリング 2015 / ニッカ
VINTAGE: 2015
NIKKA CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2015 つがるリンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 発売は昨年11月4日。私が入手したのは確か昨年末頃だったが、定かではない。 ずっと飲む機会がなかったが、やっと開ける。
 毎年出ているニッカシードルの冬季限定品 "NOUVEAU SPARKLING"。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡い麦わら色。気泡は非常に細かく美しい。
 香りは、酸の強そうな、シャープなりんご香。
 味は香りの印象どおり酸が強いが、ややだらっとした甘味もある。 昨年までもっと鋭かったような印象もあるが、今回かなりふくよかになったかもしれない。 味わい深く、甘酸っぱい余韻がある。
 アルコール分2%。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 甘味料・香料・着色料を一切加えず、2015年に収穫した「つがるリンゴ」 のみで醸造した新酒のスパークリングワインです。 やさしい甘さとフレッシュで爽やかな酸味が特長です。
 製造者:ニッカウヰスキー(株)、販売者:アサヒビール(株)。
 正確な購入時期を忘れてしまい、入手価格も不明だが、いつもだいたい200円強くらいである。
評定: B 価格 - 購入店: -
2016年2月14日 ROUGE
GATO NEGRO CABERNET SAUVIGNON / CENTRAL VALLEY
ガトー・ネグロ カベルネ・ソーヴィニヨン / セントラル・ヴァレー
VINTAGE: 2014
Gato Negro Cabernet Sauvignon 14 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: VINA SAN PEDRO 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 日本に入ってきてもう相当の年数が経つ、チリ旨安の草分け的存在とも言える GATO NEGRO。 イラストがあるように、BLACK CAT という意味だ。
 ハーフボトルだが、なんと入手価格は300円台。

 外観は極めて濃い青紫。黒に近い。
 香りは黒果実、赤果実、墨汁に、火薬のようなインパクト。
 味は甘味が強めで、やや冗長な感じは否めないものの、薬草や皮革の風味が あって、新世界のカベルネらしい。タンニンはパワフルだが、 ただ強いだけではない品格がある。

 最近でこそ、フルボトル1000円未満でそこそこ飲めるチリが近所のスーパー店頭などにも出揃っているが、 このワインは長年安価ながら、品質が安定している。もちろん、ボルドーのカベルネなどと比べてはいけない。 人なつっこい中に、若干の上品さがあるのがいい。
評定: B 価格 ハーフ375円(フルボトル換算750円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2016年2月20日 ROUGE
FRONTERA CABERNET SAUVIGNON / CONCHA Y TORO
フロンテラ カベルネ・ソーヴィニヨン / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2014
Concha y Toro Cabernet 14 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 近所のスーパーでは常に売られている定番中の定番チリワイン。 大手 CONCHA Y TORO がつくる FRONTERA カベルネ。 これまでにもかなり飲んでいる。

 色はしっかり深い青紫で均一。いかにも若い。
 味はオレンジのようなやや尖った酸が強く、タンニンもしっかり。 カベルネらしい煮た黒豆みたいな風味があるが、ややべたっと平板。 余韻は短め。

 これからもっと力を発揮するのかな?と予感させる大柄な体格。 このクラスだから複雑さはないが、骨格がしっかりとして、分かりやすいワイン。
評定: B 価格 645円(本体価格598円+消費税47円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年2月21日 BLANC
SEA KITE CHARDONAY / SOUTH EASTERN AUSTRALIA
シー・カイト シャルドネ / サウス・イースタン・オーストラリア
VINTAGE: 2015
Sea Kite Chardonnay 15 AUSTRALIA
オーストラリア
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: - 輸入者: 丸紅(株)
review
 これはダイエーグループが開発したオーストラリアワインだそうで、 ダイエー、グルメシティなどのグループ各店で扱われているもの。
 先月、赤の カベルネ を飲んだのだが、今日は白の「シャルドネ」を。

 外観は淡いレモン色。
 香りは鋭いレモンと甘いパイナップルやクリームのようなニュアンスも。
 味は酸のアタックが強いが、ジューシーな丸みもある。 ミネラル感は弱く味わい深さには乏しいが、その分さらっとして、キレの良い味わい。

 700円台ということを考えれば、十分な内容。 カジュアルで親しみやすい。
評定: C 価格 753円(本体価格698円+消費税55円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年2月28日 BLANC
FRONTERA CHARDONNAY / CONCHA Y TORO
フロンテラ シャルドネ / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2015
Concha Y Toro Frontera Chardonnay 15 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 チリ、コンチャ・イ・トロのフロンテラ「シャルドネ」。
 もう何度飲んでいるか分からないほど、当サイトではメジャーになっている。 近所のスーパーで切れることなく安定的に売られているからだ。

 色はごく淡いレモン色。
 香りはレモン、グレープフルーツ、パインなど。 アクリルやビニールみたいな匂いも強い。
 味は柑橘系の酸が立ち、パインの甘さが加わり、さらに苦味が加わる。 丸み、ふくらみだけでなく、滋味深いミネラル感も。 陽気で分かりやすいキャラクターだ。

 これが600円台なのだから、何も不足はない。
評定: B 価格 645円(本体価格598円+消費税47円) 購入店: ダイエー(スーパー)

本日までで・・・今月合計9本/今年合計17本/当日記累計1703本
今月のワイン投資額・・・5,179円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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