利酒日記 kikizakenikki

2016年10月


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2016年10月2日 ROUGE
FISH HOEK PINOTAGE
フィッシュ・フック ピノタージュ
VINTAGE: 2014
Fish Hoek Pinotage 14 SOUTH AFRICA
南アフリカ
地方: WESTERN CAPE
ウエスタン・ケープ
地区:
 
WO: WESTERN CAPE
ウエスタン・ケープ
生産者: FISH HOEK (ACCOLADE WINES) 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 写真では分かりづらいが、ボトルの真ん中に魚の骨のレリーフ(浮き彫り) がある。濃いピノタージュは魚料理に合わないだろうとツッコミを入れたくもなるが、 Fish Hoek というのは造り手であり、そもそも地名らしい。

 外観は極めて濃い青紫。縁までほぼ均一であり、非常に若そうな色。
 香りはチョコレートの甘さの上に、黒果実が乗り、墨汁のようなニュアンスも。
 味は基本的にバニラ様の甘さが豊かだが、オレンジのようなキュンとした酸が乗っており、 少し黒コショウのスパイシーさと、ししとうみたいな青臭さも感じる。

 飲み慣れないと、ピノタージュというのはわかりにくいが、 単純に言うと、濃くて甘くて少し酸っぱい。いかにも南アフリカを感じさせる、代表的品種だ。
 このワインはまだ若さが目立つものの、値段のわりに基本は優秀だ。
 冒頭で魚料理には合わないだろうと書いたが、トマト煮込みには合うかもしれない。
評定: C+ 価格 950円(本体価格880円+消費税70円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年10月17日 ROUGE
VIÑA MAIPO CABERNET SAUVIGNON
ヴィーニャ・マイポ カベルネ・ソーヴィニヨン
VINTAGE: 2015
Vina Maipo Cabernet Sauvignon 15 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
製造者: VINA MAIPO 輸入者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 近所のスーパーで入手した格安チリだが、昨年飲んだ2014ヴィンテージはカベルネ+メルローだった。 今回の2015ヴィンテージはカベルネ単体になっている。

 外観は深い赤紫で、黒に近い。
 香りは黒果実のほか墨汁や湿布、漢方薬など、いかにもチリカベらしい。
 味はジューシーな甘味がほんのりとあり、タンニンはなめらか。 酸も立っているので適度な品格がある。

 パワーがないからさらっとしており、それが結果的に濃厚すぎない、良いバランスになっている。 安ワインらしい安ワインと言えそうだ。
評定: B 価格 645円(本体価格598円+消費税47円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年10月22日 ROUGE
29 MADE FOR MEAT CABERNET SAUVIGNON
29 メイド・フォー・ミート カベルネ・ソーヴィニヨン
VINTAGE: 2015
29 Made for Meat Cabernet Sauvignon 15 SOUTH AFRICA
南アフリカ
地方: WESTERN CAPE
ウエスタン・ケープ
地区:
 
WO: WESTERN CAPE
ウエスタン・ケープ
企画: ダイエー 輸入者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 29とは、"肉"である。
 ダイエーが企画し、サントリーの協力のもと南アフリカで生産したという、 肉専用赤ワイン。目玉商品として売られていたので、買ってみた。

 外観はほとんど黒に近い色。
 香りは甘いバニラ香が豊かで、黒果実、炭、なめし革のほか、若干のスパイシーさも。
 味は酸がかなり立っており、若々しい。タンニンもしっかり引っかかるようにパワフル。 ぶどうジュースのような甘味もあり、まろやかでフルーティ。
 確かにこれなら脂の多い肉料理にでも負けない。甘さがよく調和しそうだ。

 そう遠くない将来に店名をイオンに変え、ダイエーの名が消滅することがほぼ決定しているのにもかかわらず、 ダイエーさんはこうやって色々と独自戦略を打ち出している。関西では、5分番組ではあるが、 単独スポンサーの料理番組を持っており、地味に存在感を示している。
 関西では他にも中小のスーパーが飲み込まれるなど、とみにイオン化傾向が著しい昨今だが、 多様性が失われれば、業界そのものの魅力が薄れることは覚悟しておいたほうがいい。 どこに行ってもイオンかセブンというのでは、買い物の楽しさが半減するというものだ。 ということで、ダイエーさんには今からでももっと反逆してほしい。経営失敗したから助けてもらったのに、 という正論は、この際封印して。
評定: C 価格 1,058円(本体価格980円+消費税78円) 購入店: ダイエー(スーパー)

本日までで・・・今月合計3本/今年合計55本/当日記累計1741本
今月のワイン投資額・・・2,653円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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