利酒日記 kikizakenikki

2016年11月


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2016年11月1日 ROUGE
GALETIS PINOT NOIR / PAYS D'OC
ガレティス ピノ・ノワール / ペイ・ドック
VINTAGE: 2014
Galetis Pinot Noir 14 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
I.G.P: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: DOMAINE GALETIS 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 以前に2012年ヴィンテージを飲んでいる、南仏 GALETIS のピノ。 ディスカウント店で売られている格安品だ。

 グラスに注いだ液色は、ピノと言うよりは、カベルネに近い濃い色。
 香りはふくよかで甘いバニラ香が目立ち、黒ベリー、赤ベリー、皮革など。 香りは確かにピノらしい。
 味は香りに感じた赤ベリー系の甘酸っぱさに、少し血のような鉄っぽさが加わる。タンニンはしなやか。 適度な果実味で、軽やかな飲み口。

 2012年ビンテージを飲んだ時の私自身のコメントとは、大きく印象が違う。 もっと非力で果実味が乏しく、飲みごたえがなかったが、今回はかなり力を感じた。
評定: C 価格 950円(本体価格880円+消費税70円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2016年11月2日 BLANC
DULCINEA CHARDONNAY RESERVE "Family Mart Collection" / VALLE CENTRAL
ドゥルシネア シャルドネ・レゼルヴ "ファミリーマート コレクション" / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2014
Dulcinea Chardonnay Reserve 14 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: 7 COLORES 輸入者: ワールドリカープランニング(株)
review
 ファミリーマートのP.B. "Family Mart Collection" として最近出されているチリワイン。 値段は安いが、RESERVE と書かれている。

 外観は淡いレモンイエロー。
 香りはいかにもチリのシャルドネらしい、パインのような甘酸っぱさに、バニラの甘さが少し。 やはり樽熟成させているのだろうか。
 味は甘酸っぱく、若々しい。暖かい地域のシャルドネにありがちな、 ビニールみたいな風味を伴い、飲み込んだ後には少し喉を刺すような酸が残る。

 ミネラル感は乏しく、べたっと単調。しかし、値段を考えたら上出来。 1,000円でもこの程度のものはよくある。
評定: B 価格 680円(本体価格630円+消費税50円) 購入店: Family Mart(コンビニ)
2016年11月5日 SPARKLING
CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2016 / NIKKA
シードル ヌーヴォ スパークリング 2016 / ニッカ
VINTAGE: 2015
NIKKA CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2016 つがるリンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 毎年この時季に出ているニッカシードルの冬季限定品"NOUVEAU SPARKLING つがるリンゴ"。 今年の発売は、11月1日であった。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡い麦わら色。気泡は非常に細かく、グラスの中を断続的に立ち昇る。
 香りは、非常にシャープな、酸の強そうなりんご香。
 味は香りの印象どおり酸が強いが、甘味もしっかりとある。 リンゴらしい甘酸っぱさと言えるが、酸と甘味がやや分裂気味の感じもある。 飲み込んだ後には、じんわりと旨みが残る。
 アルコール分2%。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 甘味料・香料・着色料を一切加えず、2016年に収穫した「つがるリンゴ」 のみで醸造した新酒のスパークリングワインです。 やさしい甘さとフレッシュで爽やかな酸味が特長です。
 製造者:ニッカウヰスキー(株)、販売者:アサヒビール(株)。
 この製品は、その年に採られた果実を原料に使っているため、毎年味が変わっても仕方ないところだが、 そんなにブレがあるようには思わない。昨年の製品 との違いはわからなかった。
評定: B 価格 200ml入り267円 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年11月12日 ROUGE
LA CHAPELLE DES CHEVALIERS / BORDEAUX
ラ・シャペル・デ・シュヴァリエ / ボルドー
VINTAGE: 2014
La Chapelle des Chevaliers 14 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
ボルドー
生産者: SICHEL 輸入者: (株)オーバーシーズ
review
 コーヒーのカルディ店頭で発見し、とても安wineとは思えぬラベルの高級感に惹かれて購入。 1000円台のACボルドーだから高級品でないことは明白だが、どれほど見た目とのギャップがあるのか試してみたい。

 グラスに注いだ外観は、黒みの強いガーネット色。なかなか高級感がある。
 香りは干しぶどうのような枯れた酸っぱい感じが強く、若干皮革っぽいニュアンスも。 深みはないが、外側だけ高級感をまとっている。
 味はタンニンがしっかりとし、高いボルドーに感じる土の風味や煮た黒豆みたいなコクが若干あるが、 黒果実の酸や、香りに感じた干しぶどう的酸が立っているから、パワーを感じない。

 もう少し熟成すると落ち着きが出てくるのかもしれないが、基本的には非力だから、 この軽やかさ、なめらかさを愛でるべきwineなのだろう。
 結局、中身は普通のACボルドーだったが、高級そうなボトルを見ながら飲めば、 味も2割増くらいには感じられるかもしれないから、これはこれでありだろう。
 ちなみに、生産者のシシェルというのは、Ch.パルメを所有する一族だそうで、 だからこんなにエチケット(ラベル)がパルメっぽいのだ。他人の空似ではなく、親類だから似ているということ。
評定: C+ 価格 1,576円(本体価格1,460円+消費税116円) 購入店: カルディコーヒーファーム江坂店(大阪府吹田市)
2016年11月14日 BLANC
GALETIS VIOGNIER / PAYS D'OC
ガレティス ヴィオニエ / ペイ・ドック
VINTAGE: 2014
Galetis Viognier 14 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
I.G.P: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: DOMAINE GALETIS 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 酒ディスカウント店で入手した南仏のヴィオニエ。同じ造り手の シャルドネ は、 4年半ほど前に飲んでいる。

 外観は淡いレモンイエロー。暖かい地域のヴィオニエにしては、思ったほど濃くはない。
 香りは、黄色い花、パイナップルなど、かなりボリューム感があり、若干オイリーな感じも兼ね備える。
 味ははちみつのような甘さに、パイナップル的な丸い酸が加わる。カスタードのニュアンスもあり、 ややぼやけた印象。そこが南仏的であり、ヴィオニエらしい華やかさはきちんと感じる。

 これで1000円未満なのだから、何も不満はない。品種の特徴もちゃんと表現されている。
評定: B 価格 842円(本体価格780円+消費税62円) 購入店: 楽市南吹田店(大阪府吹田市)
2016年11月15日 ROUGE 
LES ALLÉES DE CANTEMERLE / HAUT-MEDOC
レ・ザレ・ド・カントメルル / オー・メドック
VINTAGE: 2007
Les Allees de Cantemerle 07 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: HAUT-MEDOC
オー・メドック
生産者: CH. CANTEMERLE 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 メドック格付5級 Ch.カントメルルのセカンド。ハーフボトル。 日常酒レベルを若干超えている(私にとっては)と思われるが、たまには飲んでみようと購入。

 外観は深いガーネット色だが、エッジはまだ少し薄い感じ。
 香りはきのこっぽいニュアンスをまとった黒果実。梅を思わせる酸っぱい香りと、 コニャックのような芳醇なアルコール感も。
 味は甘味が深く、柔らかい。タンニンが非常にしなやか。 香りに感じた土臭い風味が深いが、厚みが乏しく、余韻はそんなに長くない。

 この造り手は、ファースト(Ch.CANTEMERLE)でも格付に対して非力なヴィンテージが多々見られるようだが、 ましてそのセカンドだから多くは望めない。 もう少し熟成する余地があるようにも思えたが、もっとヘタってくるだけのような気もする。
 ところで、allées(アレ=並木道とか小径の意)という単語は l と e が2つずつ続く仏語特有の面白い綴りだが、 最後に s がついているのは複数形だからで、単数形は allée である。 頭に定冠詞 les(レ)をつけて les allées(レザレ=レ+アレなのでリエゾンする)となっているが、単数だと l'allée(ラレ)。 allée は女性名詞だからこれにつく単数定冠詞は la だが、母音字衝突(aとa)が起こるので、 エリジオン(母音字省略)する。整理すると、
 単数形: la(ラ)+allée(アレ)=l'allée(ラレ)
 複数形: les(レ)+allées(アレ)=les allées(レザレ) となる。
プチ仏語講座でした。
評定: C 価格 ハーフ1,598円(フルボトル換算3,196円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2016年11月17日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU "CROIX ROUGE" / BRAC DE LA PERRIÈRE
ボージョレ・ヌーヴォー "クロワ・ルージュ" / ブラック・ド・ラ・ペリエール
VINTAGE:2016
Brac de la Perriere Beaujolais Nouveau Croix Rouge 2016 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: BRAC DE LA PERRIERE 輸入者:(株)徳岡
review
 本日ボージョレ・ヌーヴォー解禁日。
 今年最初に飲むのは、BRAC DE LA PERRIERE という造り手のもの。初入手。

 外観は、べたっと深い紫色。かなり青みが強く、想像以上に濃かった。
 香りを嗅いだ瞬間、かなりのシャープさに驚く。ヌーヴォーらしい絵の具のような匂いはあるが、 フルーティさはあまりない。華やかさもあまりない。熟し切ってないチェリーみたいな酸っぱさを思わせる。
 味は酸が極めて強く、柑橘か梅のよう。タンニンもわりとしっかりしている。 一本調子で深みはなく、華やかさも艶っぽさもなく、新酒の醍醐味はあまりないが、 反面、ブルゴーニュの赤ワインとして飲めば、納得のいく繊細さではある。
 今日は生ハムを巻いたクリームチーズをオードブルに、メインは鶏肉のトマト煮込みを食したが、いずれもバッチリ良い相性であった。 海老のアヒージョとはあまり合わなかったが、これは最初から承知のこと。

 ところで、今年のデパートのワイン売場は、解禁日夕方にしてはそんなに混雑していなかった。 商品の入荷数も昨年よりだいぶ少ないのだが、それ以上に、人が少ない。
 今年は最良の出来・・などといった報道がなかった(実際、最良とは言えない年だ)こともあるが、 売場のお兄さんの見解によると「トランプのせいだ」と。確かに、米国大統領選関連の報道時間が長く、 そのせいか、ワインのニュースはほとんど見なかった。 でも、根底には、一般庶民の財布のひもが相当に固くなっているという事情がありそうだ。
 家の近所のスーパーを19時過ぎ頃に覗いたら、最安値680円の新酒は売り切れていたものの、980円、1980円などは大量に残っていた。
 私がここで「新酒らしくない」なんて感想を言うと、さらに売れ行きを阻害しそうだが、嘘を書いて売上に貢献するなどは本意ではないので、 正直に書く。でも、ブルゴーニュ好きなら、これはこれでアリと思える。 もちろん、この造り手に限ってのことかもしれない。他にもっと新酒らしいものがあるかもしれない。
評定: C 価格 ハーフ1,404円(本体価格1,300円+消費税104円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2016年11月18日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU / JOSEPH DROUHIN
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー / ジョセフ・ドルーアン
VINTAGE:2016
Joseph Drouhin Beaujolais-Villages Nouveau 2016 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: JOSEPH DROUHIN 輸入者:(株)徳岡
review
 解禁2日目も新酒を飲む。今日は、ジョセフ・ドルーアンのヴィラージュだ。

 外観は、かなり黒みの強い紫色。今年は各社濃いようだ。
 香りは、甘酸っぱい赤果実香に、ヌーヴォーらしい絵の具のような匂いが立つ。 いわゆる蒸しバナナ香は感じないが、クリームビスケットみたいな甘さはある。
 口に含んだ瞬間、ふわっと甘味が広がり、アルコールのボリューム感があるが、 すぐに収斂性のある強い酸味が刺す。甘味と酸味が分裂気味で、バランスはあまり良くない。 適度な果実味。タンニンはしっかりめ。
 今日の夕食は中華メニューで、四川風麻婆豆腐に合わせたが、辛さとワインの鋭い酸が意外に良くマッチした。

 私はこのように、毎年解禁日後は新酒を何種か飲んでいるのだが、冷静にコストパフォーマンスを考えると、 積極的に飲むべきワインとは思えない。その点は、 尊敬する 安ワイン道場 師範の見解と変わるところはないのだが、 ではなぜ毎年少なからぬ投資をしているかといえば、主に次の2つの理由による。
 1.今年の収穫に感謝するという主旨から、日頃wineを楽しませてもらっている一人として、 払うお金は天の恵みに対するお布施と、現地生産者・流通関係者に対する支援金のようなものと考えていること。
 2.ふだんはwineを飲まない人が、年にたった1度、この時期だけ手に取るケースも少なくないと思われるため、 検索して当サイトに辿りついたそのような方々に、リアルタイムで情報提供することも、当サイトの重要な役目と考えていること。
 昨日、今日とランクの違う2種を飲んでみて、やはり今年はヌーヴォーとしての魅力には乏しいことが確認できた。 飲みにくいと感じる人も少なくないだろう。こういう年は、あまり安物はお薦めしない。本日掲載したもののように、 1ランク上の「ヴィラージュ」のほうがボリューム感があって、果実味を感じられる。
評定: B 価格 ハーフ1,944円(本体価格1,800円+消費税144円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計8本/今年合計63本/当日記累計1749本
今月のワイン投資額・・・9,261円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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