利酒日記 kikizakenikki

2017年04月


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2017年4月2日 ROUGE
TELISH CABERNET SAUVIGNON & MERLOT & SYRAH / BULGARIA
テリッシュ カベルネ・ソーヴィニヨン & メルロー & シラー / ブルガリア
VINTAGE: 2015
Telish CabernetSauvignon&merlot&syrah 15 BULGARIA
ブルガリア
地方:
 
地区:
 
AOP:
 
生産者: BULGARIAN WINE INDUSTRY 輸入者: (株)オーバーシーズ
review
 これまで数えるほどしか飲んだことのないブルガリア。当サイトでは、なんと2本しか掲載しておらず、 これが3本目。しかも、前回の2002年から実に15年ぶりということになる。

 外観は暗いガーネット色でかなり深みがある。但し、縁はまだ若干ピンク色で、若そう。
 香りは、きのこあるいは土の落ち着いたニュアンスに、若干チョコの甘さ。 かなりどっしり感のある香りで、驚かされる。
 味は香りの印象ほど力強さはないものの、タンニンはしっかり厚く、やわらかな甘味がある。 ベリー系の果実味も感じられて、バランスは良い。

 値段からして、まったく期待をしていなかったが、良い方向に大きく裏切られた。 これは日常酒として申し分ない内容だ。
評定: A+ 価格 999円(本体価格925円+消費税74円) 購入店: カルディコーヒーファーム
2017年4月5日 ROUGE
CASILLERO DEL DIABLO CABERNET SAUVIGNON / CONCHA Y TORO
カッシェロ・デル・ディアブロ カベルネ・ソーヴィニヨン / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2015
Casillero del Diablo Cabernet Sauvignon 15 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 コンビニのファミリーマートで偶然見つけたもの。
 チリの大手コンチャ・イ・トロがつくる カッシェロ・デル・ディアブロ のカベルネ。 これまで何度も飲んでいるものだが、ハーフボトルを200円という価格で投げ売りされていた。 置いてあったのは2本。おそらく、売れ残り在庫の処分と思われるが、私はこれを見つけた瞬間、 すぐに2本ともカゴに入れた。

 色は極めて深い青紫。非常に若い印象。
 香りはチョコレート、土、皮革、薬草などを感じ、とても濃密だが、気品も感じる。
 味は香りの印象どおり深く甘いが、ただべたっとしているわけではなく、若い酸が生きている。 チョコのようになめらかな舌触りだが、タンニンはしっかりと力強い。

 香りは高貴で品格があるが、飲めばチリらしい力強さ。
 このワインは通常フルボトルで1,200〜1,400円くらい、ハーフは700〜900円くらいしているので、 今回の入手価格はもちろん破格。評価は、本来の販売価格(700〜900円程度)を前提としたものである。
評定: B 価格 ハーフ200円(処分価格) 購入店: ファミリーマート(コンビニ)
2017年4月15日 BLANC
ALPACA CHARDONNAY SEMILLON / VALLE CENTRAL
アルパカ シャルドネ・セミヨン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2016
Alpaca Chardonay-Semillon 16 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: SANTA HELENA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 最近、チリ ALPACA 白(シャルドネ・セミヨン)の2016年ヴィンテージが出回っているようなので、購入した。

 色は極めて淡いイエローグリーン。
 香りは、パイン缶詰みたいな、濃厚で甘酸っぱい果実香。ふくよかだが、単調で複雑さはない。
 味は香りの印象どおりたっぷりと甘酸っぱく、やはりパイン缶詰の汁を飲んでいるよう。 ボディの厚みはあるが、ミネラル分などはあまり感じない。

 ワイン初心者がこれを飲めば、「白ワインって飲みやすい」と思ってもらえそうなので、 手軽な入門編としてはいいかもしれない。一方、過剰な期待をする初心者だと、 「こんなジュースみたいなものなら、わざわざ飲まなくていい」といった感想が出てくるかもしれない。
 などと色々考えてみると、このワインは、ブルゴーニュのシャルドネなどをかなり経験したあとに、 気負わず飲める普段使いとして、割り切って楽しめる人向けなのかもしれない。
評定: C+ 価格 626円(本体価格580円+消費税46円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2017年4月17日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU 2016 / DOMINIQUE LAURENT
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2016 / ドミニク・ローラン
VINTAGE: 2016
Dominique Laurent Beaujolais Villages Nouveau 16 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: DOMINIQUE LAURENT 輸入者: 合同酒精(株)、販売者:山信商事(株)
review
 昨年秋の新酒を今ごろ飲む。特に遅くなったことに理由はなく、なんとなく開けないで置いてあったもの。
 ヌーヴォーらしからぬパワフルさで有名なドミニク・ローランのヴィラージュだ。

 グラスに注いだ外観は、暗いすみれ色で、エッジはピンク。
 香りは、干しぶどうのような酸っぱさのほか、木の皮や、べたっとした絵の具のような香りを感じる。
 味は酸が非常にシャープ。香りに感じたガメイらしい絵の具のような香味が強く、 ややべたっとした味わい。タンニンはとてもしっかりとパワフルなのだが、ボディの厚みは今ひとつ。 果実味は強くなく、新酒らしさも弱め。

 この造り手は、いつももっとボディに厚みのあるパワフルな味わいが特徴なのだが、 2016年のボージョレ・ヌーヴォーに共通する特徴として、スリムで酸が鋭く、だからといって新酒らしいピチピチ感も乏しい。 よって、飲みやすさを求める人のニーズにはまったく合わないといえる。
評定: B 価格 3,780円(本体価格3,500円+消費税280円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2017年4月24日 ROUGE
GATO NEGRO PINOT NOIR / CENTRAL VALLEY
ガトー・ネグロ ピノ・ノワール / セントラル・ヴァレー
VINTAGE: 2016
Gato Negro Pinot Noir 16 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: VINA SAN PEDRO 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 チリの大手 SAN PEDRO 社のつくる GATO NEGRO のピノ・ノワール。 最新の2016年ヴィンテージを。

 外観はややくすんだ、だが透過性のあるザクロ色。
 香りは、べたっとしたインクっぽさのほか、ピノらしい皮革のニュアンスがある。
 味は甘味が目立ち、タンニンは柔らか。酸は丸く、いかにも気候の良い地域のワインといったイメージだ。

 以前飲んだ 2014年ビンテージは、もうちょっと酸が立って彫りの深い印象だったが、 こちらはややぼけた感じ。だが、値段を考えればこんなもので十分。
評定: C 価格 645円(本体価格598円+消費税47円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)

本日までで・・・今月合計5本/今年合計17本/当日記累計1773本
今月のワイン投資額・・・6,250円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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