利酒日記 kikizakenikki

2019年02月


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2019年2月1日 ROUGE
MAISON CASTEL CABERNET SAUVIGNON / PAYS D'OC
メゾン・カステル カベルネ・ソーヴィニヨン / ペイ・ドック
VINTAGE: 2016
Maison Castel Cabernet Sauvignon 16 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: MAISON CASTLE 輸入者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 先月、メルローを飲んだ 南仏の Maison Castel。近所のスーパーで購入した千円未満の1本。

 外観は赤みの強い紫色。
 香りは赤果実的な甘酸っぱさが強い。従って、カベルネらしさをあまり感じない。
 味は南仏らしく甘みが深い。やや粉っぽいようなタッチ。つまりは、タンニンが粗いということ。 基本的に陽気でジューシーな味わいだが、飲み進めると、強いタンニンが舌にまとわりついてくる。

 先月飲んだメルロー のほうが高貴さを感じた。 こちらは深みが足りず、カジュアルな印象。しかし、値段を考えれば、特に不満はない。 べたっと濃すぎないだけマシと言えるだろう。
評定: C 価格 915円(本体価格848円+消費税67円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2019年2月9日 ROUGE
PAVILLON DES TROIS ARCHES MERLOT CABERNET / PAYS D'OC
パヴィヨン・デ・トロワ・ザルシュ メルロー・カベルネ / ペイ・ドック
VINTAGE: 2017
Pavillon des Trois Arches 17 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: LGI 輸入者: (株)オーバーシーズ
review
 カルディーコーヒーファームで売られている南仏I.G.P.メルロー・カベルネ。

 外観は黒みのガーネット色。見た目はまるでボルドー。
 香りはメルローらしい皮革や、チョコのような甘さがあるが、 ボリューム感はあまりなく、スリムな印象。
 味は、口に入れた時の印象では甘酸っぱいベリー系。 香りに感じたチョコや薬草の風味も。酸と甘味が不思議なバランス。

 概ね千円ということを考えると、複雑さはなくて当然。味わいのバランスが良いだけで十分。
 なお、輸入者の貼った裏ラベルには、商品名「パヴィヨン・デ・トロワ・アルシェ」と書かれているが、 arches は アルシュ と読むべきであるし、trois の最後の s と 次の a はリエゾン(liaison)するので、 トロワ・ザルシュ と書くのが実際の音に近い。
評定: B 価格 1,166円(本体価格1,080円+消費税86円) 購入店: カルディコーヒーファーム江坂店(吹田市)
2019年2月13日 ROUGE
SIGNATURES MERLOT-CABERNET / BORDEAUX
シニャチュール メルロー・カベルネ / ボルドー
VINTAGE: 2015
Signatures 15 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOP: BORDEAUX
ボルドー
生産者: MAISON SHURÖDER & SCHŸLER 輸入者: (株)オーバーシーズ
review
 カルディコーヒーファームで売られている安ボルドー。
 1年ちょっと前に2014ヴィンテージを飲んでいて、その時ちょっとがっかりした内容だったのだが、 それを忘れてまた買ってしまった。しかし今度は、最高のビンテージとも言える2015年である。

 外観は明るいガーネット色で、グラスの向こう側が透けて見える程度。
 香りは赤果実のような酸っぱそうなニュアンスが強く、 あまり重たさはないので、メルローらしさをあまり感じない。少しシナモンのようなニュアンスを伴う。
 味はやはり酸味が立ち、非常にスリムな酒質。タンニンはとてもシルキーでこなれている。 天候に恵まれた年にしては、ボリューム感の弱い味わい。 いや、あえて大柄にならないように仕上げたというべきか。

 良くいえば抑制的で、品の良い仕上がり。ボルドーらしいといえば、らしい。
 前回2014年を飲んだ時と印象がまるで違う。 きっと前回は、保管状態等から劣化していたものだろう。
 なお、輸入者の貼った裏ラベルには、商品名「ボルドー・ルージュ・シグナチュール」と書かれているが、 仏語の原音に近くカタカナ表記するなら「シニャチュール」だ。
評定: B 価格 1,389円(本体価格1,287円+消費税102円) 購入店: カルディコーヒーファーム江坂店(吹田市)
2019年2月25日 ROUGE
CHÂTEAU GUICHOT / BORDEAUX SUPERIEUR
シャトー・ギショ / ボルドー・スペリュール
VINTAGE: 2015
Ch.Guichot Limited 15 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOP: BORDEAUX SUPERIEUR
ボルドー・スペリュール
生産者: CH. GUICHOT 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(有)
review
 2年ほど前に 2014年もの を飲んだ、Ch.ギショの限定バージョン。
 輸入者の貼り付けた裏ラベルには、「CH ギショ リミテッド」と書かれているが、 元々の表ラベル(エチケット)には limited の文字はない。ただ、 "1er VIN DU CHATEAU"の表記があり、この造り手の最上位ワインであることを表している。

 外観はやや青みがかったガーネット色。さらにエッジはピンク色で、まだ若い印象。
 香りは黒果実に、少し枯れたような干しぶどうのニュアンス。チョコのような甘さや深みも感じ、なかなか複雑。
 口に入れると、まだ粗いタンニンが舌にまとわりつき、やはり若さを実感。 酸がまだ刺すように強く、広がりがない。いわば、固く閉じている。

 やはり良い年なので、まだ開いていない。ただ、これから重たさが出てくるようなポテンシャルは感じない。 あと数年置けば、柔らかく妖艶にはなるのだろうが。
 ところで、2年前に飲んだ時は、購入価格が1,717円だったのだが、今回はセールで1,390円。 しかも今回のほうが良いヴィンテージ。とってもお得だっただけに、飲むタイミングを間違えたのが悔やまれる感じだ。
評定: B 価格 1,390円(本体価格1,324円+消費税66円) 購入店: 成城石井 阪急三番街店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計4本/今年合計10本/当日記累計1849本
今月のワイン投資額・・・4,860円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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