利酒日記 kikizakenikki

2022年11月


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2022年11月15日 ROUGE
PIERRE LURTON / BORDEAUX
ピエール・リュルトン / ボルドー
VINTAGE: 2015
Pierre Lurton 15 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOP: BORDEAUX
ボルドー
生産者: DOMAINE PIERRE LURTON 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 スーパー成城石井で購入した千円ボルドー。

 外観は少し枯れた感じのガーネット色で、エッジはオレンジ色。 熟成がある程度進んでいることがわかる。
 香りを嗅ぐと、やはりトリュフのような感じがあるのだが、あまり強くはなく、地味。
 口当たりは非常になめらか。タンニンがこなれている。 丸い酸。但し、力強さはない。 ほんのりと黒っぽい果実香が広がり、オレンジのような酸もある。 但し、余韻は短め。

 値段のわりに高貴さがあり、作り手の実力を感じる。 元々非力なワインを、うまくきれいにまとめてある印象だ。
評定: A- 価格 1,089円(本体価格990円+消費税99円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2022年11月16日 SPARKLING
CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2022 つがるリンゴ / NIKKA
シードル ヌーヴォ スパークリング 2022 ツガルリンゴ / ニッカ
VINTAGE: 2021
NIKKA CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2022 つがるリンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 ニッカシードルの冬季限定 "NOUVEAU SPARKLING つがるリンゴ"。毎年この時季に出ているもの。 今年の発売日は、11月1日であった。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡い麦わら色。気泡は非常に細かく美しく、 グラスの中を断続的に立ち昇っている。
 香りは、シャキッとしたりんご香で、酸味が強そう。
 味は香りの印象どおり酸味が強いが、甘味もあって適度な鋭さ。 飲み込んだ後には、優しい甘さが余韻として残る。
 アルコール分2%。原材料名:リンゴ(日本産)/炭酸、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 2022年に収穫した「つがるリンゴ」で醸造した新酒のスパークリングワインです。
 販売者:アサヒビール株式会社、東京都墨田区吾妻橋1-23-1。製造場:ニッカウヰスキー株式会社、青森県弘前市大字栄町2-1-1。
 この nouveau の名が付いたニッカシードルは、当サイトで把握している限り 2006年からあり、 品種"つがる"の名を冠したのは 2008年から。 いずれにせよ、これだけ長く続いているのは、毎年楽しみにしているファンがいるということだろう。 300円未満で楽しめるというのも、ヒットの一因だろう。
評定: C+ 価格 200ml入り283円 購入店: 関西スーパー(スーパー)
2022年11月17日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU 2022 / HENRY FESSY
ボージョレ・ヌーヴォー / アンリ・フェッシ
VINTAGE:2022
Henry Fessy Beaujolais Nouveau 2022 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: HENRY FESSY 輸入者: アサヒビール(株)
review
 本日解禁日ということで、今年最初に飲む新酒は、HENRY FESSY。

 グラスに注いだ液色は、ちょっと新酒らしからぬ枯れたような暗いルビー色。 だが、エッジはピンク色。
 香りを嗅いだ瞬間、キャンディのような甘さや、いちごのような甘酸っぱさを感じる。
 味は香りの印象通り甘味が豊か。タンニンはさらっとしていてスムーズな舌触り。 香りに感じたいちごキャンディみたいな可憐な甘さが口に広がる。 一方、酸はやや乏しく、やさしい。

 香りからは、新酒らしい華やかさは今一つながら、優しい上品さが感じられ、 親しみやすいキャラクターだと感じた。味わいも果実味やジューシー感が豊かで、 万人受けするタイプではあるが、ワイン好きが待っていたヌーヴォーらしさとは少し違うようにも思えた。
 だが、トータルで言うと優等生的ではあり、厳しかった昨年と比べて今年は良い年に入るかと思う。
 最後に、一つネガティブなことを言わざるを得ないのだが、今年はとにかく値段が高い。 この大手大量生産品でさえ、入手価格はハーフボトルで1,936円だった。 もちろん背景に国際情勢があり、歴史的円安があるから仕方ないのだが、 輸入量がそもそも少なく、例年のように選び放題という状況ではない。 そんな中、どれも値段が高いのだから、無理に買わなくてもいいかなと思ってしまった。
 ということで、今年はデパートでハーフを2本だけ購入してきた。 近所のスーパーでP.B.商品を買うのも、今年はやめた。例年以上に、とても値段に見合うとは思えないからだ。 でも、この味わいなら、もう少し追加購入してもいいかもしれない。
評定: B 価格 ハーフ1,936円(本体価格1,760円+消費税176円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2022年11月19日 ROUGE
O RESERVA PINOT NOIR / BIO-BIO VALLEY
オー・リゼルヴァ ピノ・ノワール / ビオ・ビオヴァレー
VINTAGE: 2021
O Reserva Pinot Noir 21 CHILE
チリ
地方: SOUTH
南部地方
地区: BIO-BIO VALLEY
ビオ・ビオヴァレー
DO: BIO-BIO VALLEY
ビオ・ビオヴァレー
生産者: EMILIANA 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 チリの O RESERVA PINOT NOIR。ハーフボトル。 近所のスーパーで入手したもの。

 外観は透過性のあるやや暗いルビー色で、エッジはピンク色。
 香りは色鉛筆の芯や絵の具のようなニュアンスが強いものの、 基本的にラズベリーやいちごキャンディみたいな甘酸っぱい果実香。
 味は最初に甘味がふわっと広がり、さらっとしていてコクを感じない。 香りに感じた赤ベリー系の味わいだが、その果実味も大人しめ。 タンニンはなめらか、というか、最初からパワーがない。

 期待はしていなかったが、その通りの中身。 酸に高貴さは感じられず、甘味にボリュームも感じられず、中途半端。
評定: D 価格 ハーフ638円(本体価格580円+消費税58円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2022年11月27日 ROUGE
MANOIR GRIGNON CABERNET SYRAH / PAYS D'OC
マノワール・グリニョン カベルネ・シラー / ペイ・ドック
VINTAGE: 2020
Manoir Grirnon Cabernet Syrah 20 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: MANOIR GRIGNON 輸入者: (株)オーバーシーズ
review
 カルディで購入した南仏のカベルネ・シラー。

 外観は深い暗赤色で、わかりやすく言うと、ものすごく濃い。 エッジは薄紫色。
 香りはインクや炭のような感じが強く、黒果実っぽい匂いもするものの、 それほど強くはない。さらに土っぽいニュアンスも少し。
 味は香りの印象とは一変、プルーンみたいな黒果実の香味の力強いコクがあるが、 タンニンは滑らか。甘味が深く、酸は穏やか。

 南仏のカベルネ・シラーということで、そこからイメージされる通りの味わい。 パワフルでワイルド。繊細さはまったくなく、荒削りの魅力を楽しみたい。
評定: C 価格 1,304円(本体価格1,186円+消費税118円) 購入店: KALDI COFFEE FARM 江坂店(大阪府吹田市)

本日までで・・・今月合計5本/今年合計36本/当日記累計2059本
今月のワイン投資額・・・5,250円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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