利酒日記 kikizakenikki

2024年11月


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2024年11月1日 ROUGE
ADELA PINOT NOIR / PFALZ
アデラ ピノ・ノワール / ファルツ
VINTAGE: N.V.
ADELA PINOT NOIR GERMANY
ドイツ
地方: PFALZ
ファルツ
地区:
 
Qualitatswein
クヴァリテーツヴァイン
生産者: JOSEF BIFFAR 加工者: 南アルプスワインアンドビバレッジ(株)
review
 本当に久々ドイツのピノを飲む。
 裏ラベルに、Deutscher Qualitätswein, Pfalz(ドイッチャー・クヴァリテーツヴァイン,ファルツ)と書かれており、 いちおう格付wineではあるものの、ヴィンテージ表記がなく、さらには「加工者:南アルプスワインアンドビバレッジ株式会社」 とあるため、バルク買いしたものを日本で瓶詰めしたのだろう。
 500ml入りで入手価格は税込1,089円。750ml換算で1,633円程度となる。

 外観はかなりくすんだ暗赤色。エッジは淡いブラウン。
 香りは土埃のようなニュアンスが強く、カシスのような黒果実香がするにはするが、大人しい。 少し皮革っぽさもある。
 味は酸が柑橘的に鋭く、少しミネラルというか塩味も感じる。 果実の風味はやはり弱い。タンニンは若干引っかかる感じもあるが、基本的にパワーがなく、さらさらとした喉越し。 悪くいうと、あっさりしすぎ。余韻として、香りに感じた土臭い風味が少し残る。

 昔々はドイツの赤なんて・・という時代もあったが、今はもうそんなことはなく、 ちゃんとした金額を払えば、高品質のものはある。だが、これは価格からして大きな期待はできないものなので、 あっさりしすぎという感想も致し方ないところだろう。
評定: C- 価格 1,089円(本体価格990円+消費税99円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2024年11月9日 BLANC
WILD PUDA CHARDONNAY / ESPIRITU DE CHILE
ワイルド・プーダ シャルドネ / エスピリトゥ・デ・チリ
VINTAGE: 2024
Wild Puda Chardonnay 24 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: ESPIRITU DE CHILE 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 近所のスーパーでほぼいつでも入手できる チリ wild puda シャルドネ。

 外観はごく淡いレモンイエロー。
 香りは、パインやオレンジなど、甘くトロピカルで、少し酸っぱそうな香り。 少しだけオイリーな感じもあり、意外と複雑。
 味はハチミツの甘さ、パインの甘酸っぱさ。コクはあるが、デリカシーには欠ける。 もちろんチリの安シャルドネなので、繊細さまでを求めるのは無理。 最後までシャープな酸味が続き、軽い苦味も伴う。 余韻に微かにフリンティな雰囲気があって、ちょっと驚き。

 低価格で気軽に飲めるので、多くを望めるワインではないのだが、今日のものは結構複層的な香味があった。 お買い得。
評定: A 価格 657円(本体価格598円+消費税59円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2024年11月20日 ROUGE
CASILLERO DEL DIABLO CABERNET SAUVIGNON / CONCHA Y TORO
カッシェロ・デル・ディアブロ カベルネ・ソーヴィニヨン / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2021
Casillero del Diablo Cabernet Sauvignon 21 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 チリ CONCHA Y TORO がつくる カッシェロ・デル・ディアブロ のカベルネ 2021年ヴィンテージ。
 なんとこれまでに同じヴィンテージを2回飲んでおり、これが3度目である。 2度飲むというのはわりとあるが、さすがに3度というのは稀である。

 外観はほぼ黒に近い暗赤色。さすがチリカベという感じ。 エッジはピンク〜オレンジ色。
 香りは甘草のような漢方系というか薬草系が主体。カシスのような黒果実のほか、 少しオレンジっぽい柑橘のような尖りもある。
 味は酸がシャープであるものの、タンニンは滑らか。甘さは弱く、ボディの厚みもほどほど。 黒果実の風味はあるにはあるが、控えめ。

 前回前々回 ともに評定は B だったが、 今回はちょっと下げざるを得ない。時間が経ったからその分熟成が進んでても良さそうなものだが、 ポテンシャルのなさなのか、味はこなれてはいるものの、少しパワーをなくしているように感じられた。
評定: C- 価格 1,408円(本体価格1,280円+消費税128円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2024年11月21日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU / PIERRE OLIVIER
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー / ピエール・オリヴィエ
VINTAGE:2024
Pierre Olivier Beaujolais-Villages Nouveau 2024 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: PIERRE OLIVIER 輸入者:(株)ベルーナ
review
 今年の新酒の1本目。 おそらくこれまで見たことのない PIERRE OLIVIER という造り手の VILLAGES NOUVEAU。
 Vieilles Vignes(古樹)とあるが、それでいて価格が安かったので、物は試しと購入してみた。
 買ってきて輸入者名を見るとベルーナとある。通販会社である。 べつにベルーナさんに恨みがあるわけではないが、少しだけイヤな予感がした。 以前にワインセットを購入したとき、そんなに良い印象ではなかったからだ。

 外観は鮮やかな赤紫で、エッジはピンク色。もちろん若々しい。
 香りは華やか。赤果実の弾けるような感じと、花束のような感じもある。 派手すぎず、しっとりしている。
 味は酸がピチピチとしており、シャープなのだが、同時にしっかりめのタンニンも主張。 滑らかな飲み口で、ほのかに甘味もある。無難といえば無難。大人しすぎるまとめ方ではある。

 やはり値段は正直というべきか。ヴィラージュらしい力強さには欠け、古樹の落ち着きのようなものもあまり感じず。 普通に飲みやすくジューシーな新酒という意味では不満はないのだが。
評定: C 価格 2,618円(本体価格2,380円+消費税238円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計4本/今年合計27本/当日記累計2121本
今月のワイン投資額・・・5,772円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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