時事ネタコラムのページ [利酒日記別室] 2006年9月
2006年9月18日 そうかい。そんなにおいしいかい。よかったねえ。 米国産牛肉の輸入再開を受けて、吉野家では今日とりあえず1日限定の牛丼復活祭なるものが行われ、 TV各局が、その熱狂ぶりを伝えていた。 BSEに対する懸念うんぬんの問題は、この際置いておくとして、 中継を見た私の純粋な感想を。べつに牛丼をくさすつもりもないし、それどころか、吉野家の企業努力はすばらしい と思う私なのだけれど。 久しぶりの牛丼に、無心にむしゃぶりつくお客の様子は、 餌を食っているようにしか見えなかった・・。
2006年9月21日 どうせ短命だけど。 昨日、自民党新総裁、即ち新しい総理大臣が選ばれた。予定どおりなので、誰も騒がないから、 私が吠えておこう。 学費を自分で稼いだこともない人間に、弱者の痛みなんてわかるはずがない。 生活をかけて必死にチャレンジしたことが一度もない人間に、「再チャレンジ」なんて空疎な言葉を言って欲しくない。 毎日を泥臭く生きてゆくのに必死な庶民にとっては、「美しい国」なんて寝ぼけたフレーズはまったく意味を持たない。 あんな世間知らずで我が物顔で他者を顧みない男のどこが格好いいんだい?
2006年9月22日 都の暴走に、ブレーキ。 入学式、卒業式等の学校行事で日の丸を掲げ、日の丸に向かって起立し、君が代を斉唱することを強要する通達を出した 東京都教育委員会を相手に、それらの義務がないことの確認を求めて都の教職員が起こしていた訴訟で、 東京地裁は、これら通達や命令は「少数者の思想・良心の自由を侵害する」として、違憲、違法とする判決を下した。 この手の話題は、これまでもたくさん書いてきたが、そもそもこんなことを強制しようという都教委の了見が、私にはサッパリわからない。 「国民が国旗や国歌を敬うのは当然」と言って都教委の姿勢を支持する人々もいるのだけれど、 この手の人々は、「敬う」という気持ちを外的に強要できると真剣に思っている点において、非常に傲慢であり、 非常に浅はかであり、もっと言えば、とっても頭が悪い。 何を敬おうが自由であるが、そういう信条は、他人に強要できる類のものではない。 そういったことを強要されない自由が保障されているのが、民主主義国家ではないのか。 民主主義の何たるかをわきまえていない族が、最近とみに目立っている。 くだらない命令を出して、他人にそれを従わせることによって快感を得ようというのは、 とっても趣味が悪い。こんなことを嬉々としてやっている都教委の連中は、きっと日頃からカアチャンに頭が上がらないくせに 「オレは男だ」と空虚にすごんでみせるダメおやじなんだろうと、私なんかは思ってしまう。 まあ、そんなくだらないことはともかく、憲法で保障された思想信条の自由を侵害するような通達など、 絶対に認めてはならない。 ・・と、私のような人間がいるから、憲法変えろ、憲法変えろとわめく男どもが 後を絶たないんだろう。新首相を筆頭に。 ホントにホントに、民主主義の危機を感じる。なんたって彼らは、民主主義そのものを否定したいみたいだから。