時事ネタコラムのページ [利酒日記別室]

2006年12月


2006年12月28日
 もっと声を上げなくては

 最近、この時事ネタコラムを書く頻度が著しく落ちたことには、理由がある。

 いちばん大きな理由は、私自身この数ヶ月というもの、目が回るほどに忙しかったということ。
 だが、他に書きたくないと思ってしまう理由も、少なからずあった。

 それは、教育基本法の改正や、防衛庁の省昇格など、 一連の好ましからざる動きに対して、私自身、実に無力な存在であると、改めて自覚したことにある。

 一部の議員たちの積年の夢が、こうやって一つずつ実現してゆくのは、 経済的に行き詰まった世相を背景に、他罰的で「勇ましい声」に対する国民からの支持が多く得られている という事実があるからだろう。

 こんな風潮だからこそ、本当はもっと大きな声を、私は上げなくてはならない。 これからも頑張ろうと思う。

2006年12月31日
 今年一番おいしかったもの

 年の最後くらい世相批判は休もうと思う。
 今年もあれよあれよという間に一年が過ぎた。年賀状を投函できたのが、 本日大晦日の午前11時。というわけで、受け取る予定の皆さん。元日には着きません。

 私は基本的にリゾート地のような所へ旅行する趣味はないのだが、 おいしいものを食べに行くのは好きである。
 今年も仕事andプライベートで、東京、名古屋、静岡県、三重県、福井県、和歌山県、広島県、福岡県などに出向き、 色々なところに宿泊し、色々なものを食べた。サイトにはほとんど書いてないけれど (注:万博リベンジで名古屋方面への旅行のみ 「
愛・地球博の思い出」ページに収録)。

 その中で一番印象に残ったのが、三重県の「志摩観光ホテル」(志摩市賢島)。
 地元の素材をふんだんに使った仏料理が有名で、 一昔前までは、この地方を代表するホテルだったのに、最近では、 往時の面影がないくらいに、名前を聞かなくなった。
 実際に行ってみると、垢抜けない古ぼけた館で、ちょっと心配になった。 しかし、やはり料理は絶品だった。1泊2食付きの安いプランだったのだが。

 前菜で出てきた「海の幸と野菜の伊勢海老コンソメジュレ添え」に、いきなり度肝を抜かれた。 いわゆるゼリーよせだが、繊細な海老の風味が生き、野菜のしゃっきり感とマッチ。
 一番感動したのが、「伊勢海老のクリームスープ」。これはコースには入っていないのだが、 追加で注文した。 たかがスープだが、一人前2,900円という値段。
 スプーンですくって口の近くに持ってきただけで、濃厚な伊勢海老の香りが押し寄せる。 口に入れた瞬間、何も言葉が出ず、ただ笑みが。たった一口で、身体全体が海老の風味で満たされた感じなのだ。
 あまりに感動したので、缶詰になったものを何缶か買って帰った。
 フルコースの中では、もちろん魚料理も素晴らしかったが、唯一肉料理はダメだった。
 かたくななまでにオーソドックスなフレンチを貫かんがために、メインは肉(フィレステーキ)なのだが、 あれはやめて、アワビにでもしてくれたほうが良いと思った。そこだけが残念。
 いろんなワインが飲みたかったので、すべてグラスで、シャンパーニュ、ハウスワインの白、赤と順に注文したが、 どれもなかなかの内容。
 今年一番記憶に残った晩餐であった。

 さて、今年も当サイトをご愛顧いただき、ありがとうございました。 年が変わっても、しばらく連続更新記録を継続したいと思いますので、 2007年もよろしくお願いいたします。


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