時事ネタコラムのページ [利酒日記別室]

2007年2月


2007年2月6日
 やっぱりダメだよ、柳沢さん

 柳沢厚生労働大臣が、またもやその発言で責められている。

 若者の意識調査の結果、結婚して2人以上の子供を持つことを希望している人が 大多数を占めていたことについて、「結婚したい。子供を2人以上持ちたいという、 極めて健全な状況」と評した。

 なんとか取り繕おうとすればするほど、墓穴を掘る結果になっている。 やっぱりこの人の頭の中には、 自分勝手な家族の「理想像」があるようだ。
 残念なことに、こういった家族観しか持ち合わせていない男性は、 世の中に少なくないと思う。

 「女は家にいるべきだ」「家事のできない女はダメだ」 「子供を産まない女はダメだ」「女は黙って男についてこい」・・・
 こういった価値観を持っている男性は、嘆かわしいことに、若年層にも多い。

 一般人ならともかくとして、 こういった人物に、少子化問題を担当する大臣の資格はない。

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 ところで、宮崎県知事に当選した東国原氏に対して、 極めて薄汚い表現で罵るサイトをみつけた。
 元自民党代議士の
サイトだ。

 あまりに腹が立ったので、
 「有権者は政策で首長を選べ! 宮崎県知事をそのまんま東に任せる愚かさ」と題する そのコラムを、少し抜粋させてもらう。

 『泡沫候補扱いだった元タレントを勝利させた宮崎県民は一体何を考えているのだろうか?』
 『未成年を雇ういかがわしい店に出入りし、暴力で警察の厄介になった人間に行政を任せるとは正気の沙汰ではない。 また彼は2度離婚しているが、家族の長をしっかり務めることができない人間が県の長とは冗談にもならない。』
 『有権者のレベルが低いのか、候補者のレベルが低いのか、おそらく両方が低レベルを掛け合うこの衆愚政治につける薬はないものか?』
 『良くも悪くも民主主義のおかげで、そのまんま東知事一人では何もできないだろう。オール野党の議会を相手に、何の根回しもなく組み合えばマニフェストのマの字も叶わないのだ。 多数決という民主主義のルールで成り上がった素人政治家が、同じルールで縛られ何も出来ない状況を有権者は良く見ておくことだ。』

 経験の浅い者が政治的能力に乏しいであろうという懸念はもっともだが、 「政策で選べ」と自ら言っておきながら、政策を見ずに、 知事の「過去」だけをあげつらっている。 タレントから転身した政治家を、過去の所行だけでダメだというのは、暴言も甚だしい。 この人は、自分の言っていることの矛盾に、気づいていないのだろうか。 いや、ただ単に、政治家を特権階級だと思い上がっているような人間だから、こういったことが言えるのだろう。 「素人が政治の世界に出てくるなんてけしからん」ということだけが、言いたいのだろう。 東国原氏に対してだけでなく、宮崎県民に対しても至極失礼だ。

 家族の長を務めることができない云々を言うなら、 前総理も同じじゃないか。当時、小泉氏に対してそういった批判をする人もあったが、 政治の能力と離婚経験とは、まったく関係がない。言うに事欠いて、そんなくだらない話を持ち出すな、と言いたい。

 もし、東国原知事が、マニフェストに掲げた政策を着々と実現できたとしたら、 こういう偉そうなオヤジは、どんな態度を取るんだろうか。その時の顔が、見てみたいものである。

 私は、東国原知事の、全てに対して体当たりで臨んでいる姿勢を、高く評価する。 こんなに一生懸命な政治家こそ、今、求められているのではないか。


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