時事ネタコラムのページ [利酒日記別室]
2009年5月1日 サービス業においては、サービスを提供する側も、される側も、 対等でなければならない。客は金銭を支払って、それに見合うサービスを受ける。 どちらが偉いといった関係ではない。あくまでも等価交換なのだ。 対応が悪い、遅いといって、怒鳴っている客を時々見掛けるが、 たいていの場合、私と同じ中年世代の男性だ。 そういう人には、ちょっと前の流行語を使って、 「人間としての『品格』に欠けますよ」とご忠告申し上げたい。 社会で相応の地位を得、それなりの収入もある中年男性には、 自分たちが社会を動かしているといった驕りの気持ちが生じがちなのではないだろうか。 しかし、「金を払う側が偉い」なんていうのは、 非常にさもしい根性である。 ましてや、接客をする店員は客のわがままを聞いて当然とか、 金融会社は格が低いから下手に出て当然なんて思うのは、歪んだ差別意識そのものである。 駅前で無料のティッシュを配る社員も、会社の経費を使って立派な仕事をしているのである。 人々からともすると良く思われない会社の一員であっても、 真面目に誠意を持って懸命に仕事をしている姿は美しいし、 それに対して我々消費者も、彼らを尊敬こそすれ、決して見下した態度などとるべきではない。 今度彼のような"ティッシュ配り"に会ったら、「ありがとう」と言って受け取ろう。
先日、当コラムに、
『サービス業においては、サービスを提供する側も、される側も、
対等でなければならない』と書いたが、
お互いに相手にしていただいたことに対して感謝の念が持てて、
初めて本当の信頼関係が生まれるのだ。
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