時事ネタコラムのページ [利酒日記別室]

2010年5月


2010年5月7日
 貴様何様?オレ様だ。


 鹿児島県阿久根市の竹原市長が、課長会の席上、「必要な施策は専決処分で進める」との方針を明らかにしたという。

 専決処分とは、本来は議会の審議・議決を経なければならない案件について、 首長が議会を通さずに決めることであり、地方自治法で認められている。 ただし、議会を招集する時間的余裕がない場合などに限るものである。

 つまり、専決処分で進めるとは、市長がやりたいと思ったことは、議会を通さずに勝手にやるということ。

 理由について、市長は、「仕事は急いでやるもの。 議会にかけているとどうなるかわからない。予算を使えなくなる」と説明したという。

 市長は既に、公共の場での花火を原則禁止とする「花火規制条例」を専決処分で4月27日に制定している。

 今回の発言に対して市議からは、「6月議会を招集しないという宣言では?」と警戒の声も上がっているという。

 竹原市長といえば、障碍者に対する差別発言で有名となり、しかもそれを撤回や訂正もせず、 開き直った人。また、3月議会をマスコミが居ることなどを理由に一方的に出席拒否するなど、 既に市議会とは決裂状態にある。

 このヒト、いったい何を勘違いしているのかわからないが、 まさに暴君の典型である。政治をやる資格のない暴君である。 阿久根市民でない私には関係のないことではあるが、このヒトの話を聞くたび、 腹が立って仕方がない。政治家としてというより、人間として、許しがたい。

 よく、国政の話などでも「政治にリーダーシップを求める」といった声が多いが、 私は、強力なリーダーシップなど、上に立つ人間にはむしろないほうがいいと思っている。

 もし、あなたの目の前に、この市長のような暴君が現れ、好き勝手に事を進め、押しつけてきたらどうか、 考えてみればいい。女性だったら、自分の旦那が人を人とも思わないような性格で、差別発言ばかりを繰り返し、 本人はまともに働いているつもりでいても、とんでもないことばかりしでかし、 オレに従え!なんて威張り散らす輩である状況を想像してみればいい。

 選んだ市長がこんなタマだったという市民はお気の毒というほかないが、 一度リコール(解職請求)された後の再選というから、それなりに支持されているのだろうか。

 にわかには信じがたいが。

2010年5月10日
 期待が大きければ・・


 新聞の読者投稿による時事川柳に、秀逸な作品をみつけた。引用させてもらう。

自民なら期待などせず済んだのに (朝日新聞5月10日、朝日川柳)

 燃え上がってゴールインしたカップルほど、失望すると簡単に離婚に至るという。

 私の人付き合いの極意は、「人に期待をしない」こと。最初から期待しなければ、失望もしない。

 もちろん、期待を煽って、そのくせ何もできない人が一番悪いに決まっている。 だけど、カマトトじゃあるまいし、やっぱり画期的なウルトラCは出てこなかった、と言って切り捨てるほど、 私たち自身は誠実だろうか。



 HOME  利酒日記のメニューページへ  前月の時事ネタコラム  翌月の時事ネタコラム
 このページは、K氏の葡萄酒的日常利酒日記の別室で、WEBマスターが時事問題などについて、 勝手気ままに書き綴るページです。
 建設的な反論等はwelcomeですが、一方的な抗議のメールなどは受け付けておりません。あしからず。