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2017年07月


2017年7月2日
 大きなうねりのはじまり


 東京都議会議員選挙で、小池都知事が代表を務める都民ファーストの会が大勝(追加公認含め50議席超)し、 第1党となった。公明党などの協力政党を含めて、全127議席の過半数を大きく上回る勢力が誕生した。

 その一方で、これまで57議席を有し、第1党であった自民党が今回は23議席と、歴史的大惨敗を喫した。 23議席は、なんと公明党と同数である。

 選挙前から自民党の敗北予測はなされていたが、過去最低議席の38をここまで下回るとは、 予想以上であった。

 だが、国政における自民党のこれまでの態度を見ていると、当然の結果ともいえる。 国民の声を聞かず、数に任せて強行採決を繰り返す。様々な疑惑に答えず、無視を決め込む。 意見の合わない者を口汚く罵る。議会制民主主義を否定するかのような暴挙を繰り返してきた。

 今回の選挙戦の最終日、それまで街頭に姿を見せなかった安倍首相が、初めて秋葉原に応援で現れた時、 首相に対して帰れ、辞めろの大合唱が起こった。

 政治家がまともな政治を行っていない場合、このような有権者の行動はあり得べきことだ。 それがまさに民主主義である。これに対し、首相は「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と、言い放った。

 抗議をする有権者に対し、「あんな人たち」呼ばわりするその感覚。 自分を批判する人の意見は無視するだけでなく、敵視し、攻撃していいと思っているのだろう。 どこかの国の大統領と同じく、独裁者の発想である。 この人の頭の中には、民主主義という思想はまったく入っていないことが、改めて露呈したのだ。

 都議会の選挙ではあるが、必ずその後の国政に大きく影響する選挙でもある。 間違ったことは正さなければならない。民意を無視した政治は、もう続けられないということである。



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