2010年2月2日
No.2301: −196℃ ストロングゼロ ダブルレモン / サントリー
まいなす196ど すとろんぐぜろ だぶるれもん / さんとりー
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本日2月2日リニューアル発売となる−196℃・ストロングゼロ。
アルコール分8%でパンチのある味わいがウリのシリーズで、レモンとグレープフルーツの2種。
今日はまずレモンの方をレビューしたい。
グラスに注いだ色は、ほんのりと白濁。
香りは大人しめでありながら、フレッシュ感やジューシー感がちゃんとある。
口当たりはやはりピリッと辛く、炭酸の刺激と相まって、非常にシャープである。
糖類ゼロでありながら、甘味もしっかり感じられる。
アルコール感はもちろん強いが、それ以上に、ほとばしるような酸の刺激が強い。
飲み込んだ後には、甘味料特有のどんよりした甘味が少し口中に残る。
アルコール分8%。糖類ゼロ。レモン果汁3%。レモン浸漬酒使用。
原材料:レモン、ウオツカ、スピリッツ、酸味料、香料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
レモン浸漬酒と果汁をダブルで使用。アルコール8%でガツンと飲みごたえの糖類ゼロ!
サントリー社のサイトでは、今回のリニューアルについて、次のように説明されている。
今回は、評価いただいている「−196℃ ストロングゼロ」の特長を一層強化するため、
中味・パッケージをリニューアルするものです。
力強い“果実感”はそのままに、いっそう飲みごたえのある味わいを実現しました。
パッケージは、黒とシルバーを基調とした背景を踏襲しながら、
氷に封じ込められた果実と弾ける水しぶきのイラストで、みずみずしさと爽快感をよりリアルに表現しました。
いっそう飲みごたえのある味わいということらしいが、従来品と度数は変わらないので、
レモンのシャープな刺激がより強くなったように、私は感じた。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月3日
No.2302: おいしいチューハイ ブラッドオレンジミックス <期間限定> / 宝酒造
おいしいちゅーはい ぶらっどおれんじみっくす <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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昨日2月2日発売、おいしいチューハイの期間限定「ブラッドオレンジミックス」。
グラスに注いだ色は、濁りのある淡いオレンジ。
予備知識なく見たら、にんじんジュースだと思う。
香りは、非常にフレッシュ感がありながら、強くは香らない。
その奥ゆかしい感じが、とてもナチュラルである。
甘みが強そうで、昔ながらのみかんジュースみたいな感じ。
味は、香りの印象とは違い、甘みがとても弱い。
かといって、酸に鋭さもないので、とてもソフトな口当たり。
甘ったるさのみじんもない、すっきりした飲み心地だ。
果汁50%。糖類不使用。微炭酸。アルコール分4%。
原材料:果汁(オレンジ、ブラッドオレンジ)、
スピリッツ、香料、酸味料、野菜色素。
ブラッドオレンジ果汁10%とオレンジ果汁40%をミックスした果汁50%の贅沢チューハイです。
またまた素晴らしいクオリティで、内容にはまったく不満はない。
だが、このパッケージデザインはどうだろう。通年商品の「オレンジ」
とほとんど区別がつかない。
もちろん、よく見れば「ブラッドオレンジミックス」と書いてあるからわかるのだが。
あるコンビニで、その2種が並んで売られていたのだが、遠くから見たら
同じものが2本並んでいるようにしか見えなかった。
当サイトでは再三指摘しているが、もうちょっと限定品だということがパッと見てわかるような
デザインにすべきだと思う。思い切って白地の部分を全部オレンジ色にしてしまうとか。
そういった大胆なデザインにして、プレミア感を出すべきではないか。
あまり冒険をしたくない社風であろうことは理解できるけれども、
こういう部分では(ハッタリを利かせるのが)上手なS社とかK社とかを
見習った方が良いと思いますが、いかがでしょう(→タカラさん)。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月4日
No.2303: −196℃ ストロングゼロ ダブルグレープフルーツ / サントリー
まいなす196ど すとろんぐぜろ だぶるぐれーぷふるーつ / さんとりー
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2月2日にリニューアル発売となった−196℃ストロングゼロ。
既に「ダブルレモン」はレビュー済なので、今日はもう一方の「ダブルグレープフルーツ」。
グラスに注いだ色は、ほぼ無色だが、微かに白濁している。
香りは、よくあるガムのような甘い雰囲気のグレフル香。
口に含むと、やはり高いアルコール度数のせいもあって、ピリッと辛い。
だが、同時に甘味料の不自然な甘みがあって、後味にもそれが残る。
スッキリ感は乏しい。
アルコール分8%。糖類ゼロ。グレープフルーツ果汁3%。グレープフルーツ浸漬酒使用。
原材料:グレープフルーツ、ウオツカ、スピリッツ、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
昨年、この商品のデビュー時は、まずコンビニ限定としてスタートした。その後、全国発売となったわけだが、
今回のリニューアルでは、販路限定はしていないようである。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月5日
No.2304: ジョッキ のみごたえ辛口 生 / サントリー
じょっき のみごたえからくち なま / さんとりー
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サントリー「ジョッキ生」が新しくなり、名前も「ジョッキ のみごたえ辛口 生」と変わった。
発売日は2月2日である。
私の生活圏ではあまり出足が良くなく、しばらくスーパーで6本パックしか
売っていなかったのだが、ようやく今日バラ売りを発見した。
グラスに注いだ色は、しっかりした黄金色。これは従来品と同様、カラメル色素によるものだろう。
泡は当初盛り上がるが、キメは粗く、泡持ちは悪い。
香りは、従来品ほど穀物臭い感じが強くなく、
かなり軽快になった。しかし、泡が切れてしばらくたち、
温度が上がってくると、やはりトウモロコシのような、穀物っぽい香りが出る。
口当たりも、従来品に比べると臭みが弱まり、スッと入ってくる。
苦みがかなり強く、スッキリ感がある。かなりまとまった味に改善されている。
飲み込んだ後にも口中に苦みが残る。
酢酸系の妙な酸味がやや残るものの、ほとんど気にならないレベル。
従来品はもっと粗暴な感じだったのに、バランスが非常に良くなった。
アルコール分5%。原材料:ホップ、コーン、糖類、醸造アルコール、食物繊維、酵母エキス、
コーンたんぱく分解物、香料、酸味料、カラメル色素、クエン酸K、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
このジャンルは他社製品に押され気味なので、テコ入れを図ったということなのだろう。
これはかなり良いリニューアルだと思う。
ところで、今回のCMはちょっと変わっている。曜日ごとに毎日出演タレントが変わる。女性が総勢6名。
資金力の豊富な大手だからできることだが、面白い試みである。
二十歳代が中心メンバーの中で、見ていて私が一番癒されるのは、
金曜担当で最年長の稲森いずみサン(37)だ。
金麦の檀れいサン(38)に癒されるのと同じか。
まあ、私がもっと年上のオヤジだからなんだけど。
と、先日「佐々木希チャン(21)
がイイ」と言ってた同じ口で、言っております。
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新ジャンル |
2010年2月6日
No.2305: カクテルラウンジ ソルティードッグ / 合同酒精
かくてるらうんじ かしすおれんじ / ごうどうしゅせい
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百均店 LAWSON STORE 100 で売られていたもの。価格は当然105円であった。
2種入手したうち、既に「カシスオレンジ」のほうはレビュー済。
今日はもう一方の「ソルティードッグ」である。
グラスに注いだ色は、しっかりと白濁。グレープフルーツ果汁のイメージか。
香りも一般的なグレープフルーツチューハイに似て、ガムのような甘そうな香りである。
但し、それほどジューシー感はない。
口当たりは柔らかな甘味に、ほんのりと苦みが加わる。アルコール感が弱く、飲みやすい。
カクテルと言うよりは、軽やかなチューハイだ。
アルコール分4%。果汁5%。
原材料:グレープフルーツ果汁、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、
クエン酸Na、甘味料(アセスルファムK)。
他店では一切見かけないので、安売り用につくられた製品なのだろうと思うが、
105円でこの内容ならば、十分であろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月7日
No.2306: ミルミクス ショコラバナーヌ <季節限定> / サントリー
みるみくす しょこらばなーぬ / さんとりー
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「牛乳で割っておいしいお酒」がキャッチフレーズのサントリー・ミルミクス。
当サイトの通常の守備範囲は、ワイン、ビール系飲料、缶チューハイ・缶カクテル、
焼酎やウイスキーの水割り・ソーダ割り製品及び日本酒であり、
割る前のリキュールはふだんは対象としていない。
今回これを取り上げた理由は3つ。(1)ミルミクスは以前にも2種レビューしたことがある。
(2)チョコレートという素材は、この時期タイムリーであり、この商品をご存知ない方に情報提供したい。
(3)私自身が飲んでみたいと思った。
ショコラバナーヌとは仏語で、ショコラ(chocolat)=チョコレート、バナーヌ(banane)=バナナのことである。
発売日は1月12日であった。
お約束通り、牛乳で割ってみた。比率は、ミルミクス1+牛乳2である。
色は少しチョコレートっぽく、ミルクに少しだけ褐色が入る程度。
香りはまさにチョコバナナ。実にお菓子っぽい香りである。
味も極めて甘みが強く、チョコの味わい。とてもお酒を飲んでいる感じではない。
カクテルで言うと近いのはカルーアミルクだが(カルーアはコーヒーリキュールだが、
コーヒーとカカオはかなり類似した風味がある)、
カルーアミルクにバナナエッセンスを振りかけたら、こんな感じではないか。
アルコール分14%。
原材料名:ココア、バナナ、スピリッツ、ブランデー、糖類、香料、カラメル色素。
芳醇なカカオとバナナのやさしい甘味が広がるこの季節にぴったりの味わい豊かな
チョコレートリキュールです。牛乳で割るだけで手軽にデザート感覚カクテルをお楽しみいただけます。
200ml入りで入手価格は398円。牛乳で3倍に薄めて飲むと、600ml分、即ちコップ約3杯はできる。
すると1杯あたり130円ほどである。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月9日
No.2307: 世界のハイボール 樽熟ウイスキーソーダ / キリン
せかいのはいぼーる たるじゅくういすきーそーだ / きりん
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明日2月10日発売、キリン「世界のハイボール」。
「樽熟ウイスキーソーダ」と「樽熟シェリーソーダ」の2種あるうち、
今日はまず前者から。
グラスに注いだ外観は、淡い黄金色で、まるで泡のないビールのようである。
香りを嗅ぐと、さわやかな柑橘香。レモンでも使っているのかな?と思いきや、そうではない。
飲んでみるとわかるが、これは多分グレーンの香りだろう。それにしても華やかで爽快だ。
アルコール感は決して弱くはないのだが、口当たりは軽やかで、グレーンウイスキーの
華やかなところだけを取った感じの味わい。その反面、ウイスキーらしい飲み応えには乏しいので、
ハイボールというのには、ちょっと違和感もある。
アルコール分7%。
原材料:ウォッカ・ウイスキー・食物繊維・糖類・香料・酸味料・加工デンプン・カラメル色素。
原材料の比率でいうと、ウイスキーよりもウォッカが多い。だから、ウイスキーらしさが乏しいのだ。
真っ直ぐに勝負しては、サントリーに勝てないので、ちょっと変化球を投げてみた。
そういう戦略と見た。正直言って、ウイスキー好きには、物足りない。
ところで、キリンとサントリーの統合話の決裂について、昨日、
こことは別のページにコメントを書いた。
私は、破談になって良かったと思っているのだが、
それはあくまでも我々消費者にとってという話。
国内での酒類販売が先細りする中で、たとえ現状は巨大企業といえども、
今後はもっと積極的な海外戦略を考えていかなければならない。両社ともその危機感を持っているからこそ、
経営統合を考えたのであり、今後また別の道を探らなければならないだろう。
私が反対したのは、上から1番、2番の統合という話だったからであり、
他分野の、例えば食品が主体の会社とか、化学会社等との統合ということであれば、
それはまた別の話である。今後たぶんまたそういう話も出てくるのであろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月10日
No.2308: 世界のハイボール 樽熟シェリーソーダ / キリン
せかいのはいぼーる たるじゅくしぇりーそーだ / きりん
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本日2月10日発売、キリン「世界のハイボール」。
2種あるうち、昨日既に「樽熟ウイスキーソーダ」をレビュー済。
今日はもう一方の「樽熟シェリーソーダ」。
(缶の表記では、ウイスキー&ソーダ、シェリー&ソーダというふうに、間に"&"が入っているので、
それが商品名かと思って当初は当ページでもそのように表記したが、正式名は"&"を入れないらしい)
グラスに注いだ外観は、極めて淡い黄金色。ビールを3倍くらいに薄めたような色である。
香りは、シェリーにレモンを混ぜたような感じで、とても爽やか。
昨日のウイスキーソーダのほうもそうだったが、非常に軽快な香りである。
口当たりも非常に軽やかで、炭酸がピリッと辛くて、そしてふんわり甘い。
シェリーのくせみたいなものはなく、飲みやすい味に仕上がっている。
アルコール分6%。
原材料:ウォッカ・シェリー・食物繊維・糖類・香料・酸味料・加工デンプン・カラメル色素。
今回発売のこのシリーズは、非常に軽やかで、多くの人が親しみやすいような
味わいに仕上げてある。だがやはり、ふだんウイスキーやシェリーなどを飲み慣れない人たちを、
一気にファンとして取り込めるかというと、難しいのではないだろうか。
古いイメージのあったハイボールが近年ここまで市民権を得たのは、サントリーの努力のたまものといえるが、
それはやはりサントリーウイスキーという絶大なブランド力があったからこそであろう。
だから、コンビニ等でサントリー「角ハイボール」
を手に取る人の多くは、サントリーの角瓶だからという"指名買い"なのではないか。
それと互角に戦ってゆくのは、相当に困難なのではないだろうか。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月11日
No.2309: ショコラ ブルワリー <SWEET> / サッポロ
しょこら ぶるわりー <すいーと> / さっぽろ
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サッポロショコラブルワリーは、BITTER
の方が1月13日から期間限定ながら全国で発売されている。昨年、ネット限定で販売し、大好評だったためである。
そして今年は、このSWEETが同じ1月13日からネット限定で予約受付を開始。既に販売は終了している。
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BITTERとSWEETを並べてみたところ 缶の色が微妙に違う |
2月10日頃お届けという予告どおり、昨日10日にちゃんと到着した。
グラスに注いだ色は、漆黒。並べて比べたわけではないが、BITTERと変わらない。
スタウトのような黒さ。
泡はベージュ色で、きめ細かく盛り上がって、泡持ちも良い。
甘いチョコの香りと、焙煎麦芽のスモーキーな香りが混じり合う。とても深みがある。
口当たりは、ふんわりとチョコの甘みがあり、飲み込んだときに、舌の奥の方にかなり強い苦みがある。
例えていえば、ミルクと砂糖がたっぷり入ったカフェラテのよう。いや、チョコ味だから、
モカジャバというべきか。
とても深くロースティな味わいであり、
後味も引き締まっているので、だらだらと甘ったるい味では決してない。
"BITTER"に対する"SWEET"だから、相当に甘さが強いのか?と想像していたが、
味は適度にシャープであった。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ・糖類・カカオニブ・香料。
チョコレート麦芽を一部使用し、カカオを加えた、華やかな香りとまろやかな甘み。
この商品はサッポロビール(株)と(株)ロイズコンフェクトの共同開発商品です。
BITTERよりもこちらのほうが、よりチョコレートらしく、女性受けが良いのではないだろうか。
2本を飲み比べてみるのも、面白いだろう。実は今、SWEETを飲み終わった後、BITTERを飲んでみたら、
かなり苦みの強さが違うことがわかった。味わいの系統は極めて近いのだけれど、
まるでミルクチョコとビターチョコの違いのよう。
今回の入手価格は、6本で2,780円(送料込、税込)。
これまでの経緯を考えると、この製品も、来年は全国発売されるのだろうか。
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発泡酒 |
2010年2月12日
No.2310: 氷結 ピーチ <期間限定> / キリン
ひょうけつ ぴーち <きかんげんてい> / きりん
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2月10日発売の氷結ピーチ。期間限定品だ。
発売前夜(9日)には入手していたのだが、他製品を優先したので、今日になってしまった。
グラスに注いだ色は、ほぼ無色透明だが、かすかに黄色っぽい。
香りはおとなしく、非常に上品でありながら、ちゃんと芯のあるしっかりした白桃香。
口当たりも非常に透明で、いかにも氷結。すっきりとして、くどさはなく、
適度なジューシー感。甘みも強くなく弱くなく、後味もスッキリ。
桃に特有の生臭みのようなものはまったくなく、キレイに仕上げられている。
果汁3.0%。アルコール分5%。原材料:白桃果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料。
丁寧に手摘みされた「白桃」の氷結ストレート果汁を使用した、豊かな香りとみずみずしいおいしさ。
優秀すぎて、面白みを感じない。あまりにキレイすぎて、人形のようというか、
整形美人のようである。
氷結シリーズは、キャラ立ちしていないのがキャラと言え、
毎日飲むのにふさわしい、まさに巨大メーカーがたくさん売りさばく商品の典型である。
想像の枠からはみ出ていないから、安心して手に取ることができる。
ということは、大きな発見とか、意外な感動とは無縁とも言える。
非常に贅沢な不満なのだが。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月13日
No.2311: CHOCO BIERE チョコ ビエール / 日本ビール
ちょこびえーる / にっぽんびーる
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こういった商品、以前からなかったわけではないが、
近年よく目にするようになった。今まさにタイムリーな、カカオ風味のビール。
グラスに注いだ色は、これ以上の黒があるか?というくらいの黒。醤油よりもぜんぜん濃い。
泡も深い茶色。
香りに甘さはなく、麦茶のような焙煎香。とてもスモーキー。
口に含むと、やっぱりまったく甘くないので、びっくりする。
チョコのイメージで飲んでいるから、少しくらいは甘いのか?と想像したが、
甘さは一切ないのだ。苦みがしっかりとし、たばこのようなスモーキーさ。
非常にシャープであり、おそらく下面発酵であろう。
これならば食事にも合わせられる。焦げ臭が強く、しっかりと飲み応えもあるので、
焼き魚などにもいいかもしれない。反面、デザート用のように思って飲むと、
まったく期待を裏切られる。チョコレートの風味は皆無だから。
アルコール分4.5%。原材料:大麦麦芽・ホップ・カカオ。麦芽使用率:99%。
「この商品は麦芽99%ですが、カカオが入っているため、ビールと表示できません」
上記説明のとおり、日本の酒税法上、ビールの副原料として認められていないカカオを使用しているため、
この製品は「発泡酒」となる。
だが、通常のビール醸造の際に、わずかにカカオを加えているだけなので、
当サイトではビールに分類することとする。
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ビール |
2010年2月14日
No.2312: チョコレート 独歩 / 宮下酒造
ちょこれーとどっぽ / みやしたしゅぞう
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昨日に引き続き、タイムリーな季節商品。
独歩ブランドのビールをつくっている岡山の宮下酒造(元々は日本酒の蔵元らしい)の製品だ。
グラスに注いだ色は、しっかりと深い漆黒。光にかざすと、やや透過性があって、
コーラよりもちょっと濃いくらいか。泡は深いベージュ色。
きめ細かいが勢いがなく、あまり盛り上がらない。
ふんわりやわらかなチョコの香りと、遠くから香ってくるようなコーヒーフレーバー。焙煎麦芽によるものであろう。
口当たりはすっきりとシャープで、甘さはない。
ほどほどにスモーキーで、苦みは強い。麦茶かほうじ茶のような
ロースティな風味と、チョコレートの甘いニュアンスをまといながらも、しっかりと麦の味わい。
後キレも良い。
食事にも合わせやすそうだ。サンマの塩焼きでも、鰻の蒲焼きでも。
アルコール分5.0%。原材料:麦芽(使用率50%以上)・ホップ・カカオエキス・香料。
製造者:宮下酒造(株)、岡山市中区西川原184。
この引き締まった味わいは、おそらく下面発酵であろう。
軟派な顔をして、中身は硬派である。
ラベルにはカカオの実と、板チョコのイラストがあって、とてもかわいらしい。
また、"A lovely gift of St.Valentaine's Day"の文字もある(*注)。
*注:Valentaine というのは、明らかに誤植であろう。正しくは、Valentineである。
近所のスーパーで600円台で買ったのだが、ネット検索してみると、400円台くらいが相場みたいである。
高く買わされたってことですか。まあ、この中身ならば、損した感じはないけれど。
なお、当サイトでは以前に、同社のホワイトチョコレート 独歩をレビューしている。
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ビール |
2010年2月15日
No.2313: 旬果搾り 香りふんわり 桃とさくらんぼ <春限定> / アサヒ
しゅんかしぼり かおりふんわり ももとさくらんぼ <はるげんてい> / あさひ
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明日2月16日発売の旬果搾り・春限定缶。
2種あるうち、今日はまず「香りふんわり桃とさくらんぼ」を飲む。
グラスに注いだ色は、ほぼ無色だが、かすかに曇っているように見える。
キュンと酸っぱそうなさくらんぼの香りが印象的。桜の葉のような青臭さもある。
一方、桃らしい香りは感じられない。
味もまずキュンと可憐な酸が感じられ、シャープな印象。甘さはほんのり。
透明感のある味わい。後味にもさくらんぼらしい酸が残る。
ふんわりと広がるやさしい甘味の中に、ひっそりと桃の味わいがある。
果汁0.9%。アルコール分4%。
原材料:もも果汁、さくらんぼ果汁、糖類、酸味料、香料。
味の可憐さといい、パッケージデザインのかわいらしさといい、
春にぴったり、女性にぴったりのチューハイだ。お花見の季節まで出回ってくれていたらいいのだけれど。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月16日
No.2314: COCKTAILカロリ。マスカットピーチ / サントリー
かくてるかろり。ますかっとぴーち / さんとりー
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本日2月16日発売のカクテルカロリ。新定番2種。
今日はまず「マスカットピーチ」のほうから飲む。
グラスに注いだ色は、やや濁りある淡いグリーン。マスカットから想像されるそのままの色で、
パッケージの色とも合っている。
非常に甘いマスカット香。この甘さは、桃の香りと合わさっているからだろう。
だがあくまでもマスカットが主役といった感じ。
味もふんわり甘いが、酸も効いている。全体的にはスッキリ系。
味わいは濃いわけではない。甘味料も比較的うまく使われていて、
後味もサッパリ。
果汁2%。アルコール分3%。
原材料名:グレープ、ピーチ、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、紅花色素。
爽やかなマスカットにやさしい甘さのピーチをミックスした、
カロリー50%オフのフルーティなカクテルです。
桃フレーバーは非常に控えめに使われており、甘ったるさがない。
毎日飲んでも飲み飽きない、軽快な味わいに仕上がっている。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月17日
No.2315: 旬果搾り 甘さすっきり みかんとかぼす <春限定> / アサヒ
しゅんかしぼり あまさすっきり みかんとかぼす <はるげんてい> / あさひ
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昨日2月16日発売の旬果搾り・春限定缶。
2種あるうち、一昨日既に「香りふんわり桃とさくらんぼ」を飲んだ。
今日はもう一方の「甘さすっきりみかんとかぼす」を。
グラスに注いだ色は、濁りのある淡い黄色。みかんのイメージだろう。
香りはかなりシャープな柑橘香で、苦味が強そうである。
香料だとはわかっていても、なかなかフレッシュ感がある。
口当たりも実にシャープ。苦味が主体で、甘みは弱い。すっきりとした味わい。
酸が若干ヒリヒリと感じられる。
かぼすらしいグリーンな風味はあまり強くない。
果汁1.5%。アルコール分4%。
原材料:うんしゅうみかん果汁、かぼす果汁、ゆず果汁、糖類、酸味料、香料。
かぼすだけではなく、同じくシャープな柑橘であるゆずも入っている。まあ、全部合わせて1.5%だから、
それほど味わいに影響を与えているとも思えないが、原材料名を見たら、ああ酸っぱそうだなという
イメージにはなる。
今回の春限定2種は、いずれもスッキリ系の味わいで、飲み飽きない。
ところで、かぼすと入力して漢字変換したら、「臭橙」と出てくる。
今の今まで私は知らなかったが、くさい橙(だいだい)とは、随分かぼすに失礼な当て字である。
「かぼす」とだけでなく、「しゅうとう」とも読むらしい。
まあ、だからかぼすはひらがなで「かぼす」と書かれるのが常で、
「柚子」のように漢字で書かれることはないのだとわかった。そういえば、すだちも漢字で「酢橘」
と書かれていることは、ほぼないけれど。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月18日
No.2316: COCKTAILカロリ。ライチシトラスミックス / サントリー
かくてるかろり。らいちしとらすみっくす / さんとりー
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2月16日発売のカクテルカロリ。新定番2種。
一昨日既に「マスカットピーチ」を飲んだ。今日はもう一方の「ライチシトラスミックス」。
グラスに注いだ色は、濁りのある淡いイエロー。白濁はライチ、黄色は柑橘のイメージか。
ライチの甘く華やかな香りが遠くまで届く。
グラスに鼻を近づけると、オレンジ的柑橘香をみつけることができる。
ライチと混ざって、ちょっとパインみたいな感じもある。
口に含むとライチがふんわり甘く、そこにグレープフルーツの苦味、オレンジの酸味も加わる。
ライチだけだとくどくなりがちだが、柑橘が引き締めてくれている。
甘みは強いが、後味も比較的サッパリしている。
果汁1%。アルコール分3%。
原材料名:グレープフルーツ、オレンジ、ライチ、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、紅花色素、野菜色素。
オレンジ&グレープフルーツに華やかな香りのライチをミックスした、
カロリー50%オフのフルーティなカクテルです。
従来あった「ライチグレープフルーツ」に代わる製品と思われるが、
オレンジが加わったことで、より華やかに、バランス良くなったように思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年2月19日
No.2317: 軽井沢高原ビール SEASONAL 2009 ESB / ヤッホー・ブルーイング
かるいざわこうげんびーる しーずなる 2009 ESB / やっほー・ぶるーいんぐ
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毎年恒例の商品。2009年も出ていることは知っていたが、数年前には成城石井さんに入荷していたこともあったりしたので、
そのうちどこかで遭遇するのではないかと思い、特に取り寄せることはしていなかった。
ところが、醸造元ヤッホー・ブルーイングさんからのメルマガで、「いよいよ終了」みたいな告知があり、
未入手の私としては、もう買わざるを得ないでしょうということで、慌てて注文した。
グラスに注いだ色は、ごく淡いアンバー。泡は淡いベージュ色で非常にきめ細かく、クリーミー。
軽やかな焙煎香に、カラメルの甘さが加わる。深みのある香り。
口に含むとふんわり甘く、華やかな香味が広がるが、そのベースにはしっかりと苦みがある。
華やかすぎず、重すぎず、ちょうどいい塩梅。
甘い余韻が長く続き、最後には収斂性のある苦みが、舌の奥をキューっと締める。
アルコール分6%。原材料:麦芽・ホップ。
製造者:(株)ヤッホー・ブルーイング、
長野県軽井沢町長倉2148。
シーズナルはバラエティ豊かなエールビールの世界を楽しんでいただけるように、毎年違う味を提供しています。
2009年のシーズナルは「エキストラ・スペシャル・ビター"ESB"」アメリカンスタイルです。
ESBは英国の伝統ある醸造所が冬季向けに造っていた「ウインタービール」が
起源といわれています。「伝統」の英国スタイルが海を渡り、「革新」のアメリカンスタイルへ。
アメリカンスタイルの特徴である華やかなホップの香りと苦味、ローストされたモルトの甘さが絶妙なバランス
のアルコール度高めな琥珀色のビールです。エールビールの王道ESBがアメリカで開化した斬新な味わいをお楽しみください。
アメリカンスタイルということで、2008年のESBに比べると、
軽やかで華やか。色合いも明るい。
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ビール |
2010年2月20日
No.2318: いちばん桜 <2010季節限定醸造ビール> / オリオン
いちばんざくら <2010きせつげんていじょうぞうびーる> / おりおん
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左:オリオン / 右:アサヒ・オリオン
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昨年12月1日が発売日だったオリオン「いちばん桜」。
当サイトをよくご覧くださっている皆さまは、「あれっ?
いちばん桜はもうレビュー済では?」とお気づきでしょう。だが、
もっとディープなファンの方ならば、「なるほど。」とご理解くださるでしょう。
オリオンと提携しているアサヒが全国のコンビニ限定で「アサヒオリオンいちばん桜」
を出したのが、12月29日。当サイトでは、もちろんレビュー済。
今日掲載するのは、沖縄・奄美群島地区限定の本家オリオンいちばん桜。
昨年もこうやって、対比レビューしている。
購入したのは、沖縄県のアンテナショップ「銀座わしたショップ」。
同店を運営する(株)沖縄県物産公社は、県と民間企業が共同出資で設立したいわば第3セクターで、
オリオンビール(株)も株主に名を連ねている。
グラスに注いだ色は、しっかりめの黄金色。
香りは軽快で、ホップ香が清々しいが、モルトらしい深みも感じられる。
口当たりはクリア。だが、ただ軽いだけではない。
舌の付け根あたりに苦味がギュッと感じられ、深い旨味がしっかりとある。
アルコール分5%。厳選アロマホップ使用。原材料:麦芽、ホップ。
製造者:オリオンビール(株)、沖縄県浦添市字城間1985-1、098(877)5050。
昨年も書いたことだが、実はこれ、中身はこの本家も、アサヒブランドも同じである。
右写真のとおりアサヒブランドの製品に「醸造元 オリオンビール株式会社」とちゃんと書いてあるのだ。
パッケージデザインはといえば、アサヒブランドには、缶正面(右上写真)上部 ☆☆☆ の上に "Asahi" の文字があり、
その左側に"沖縄の春到着!!"の文字、右側に"コンビニ限定"の文字がある。
また、商品名"いちばん桜"の文字の下に、アサヒブランドは"2010季節限定ビール"とあるのに、
本家は"2010季節限定醸造ビール"とある。
興味のない方には、それがどうした?といった違いだが、こういうのをみつけて喜ぶのが、
マニアである。
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ビール |
2010年2月21日
No.2319: 石垣島の夕暮れ海岸ビール / 石垣島ビール
いしがきじまのゆうぐれかいがんびーる / いしがきじまびーる
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昨日レビューしたオリオン「いちばん桜」と一緒に、沖縄県の物産を扱うお店で入手。
石垣島で造られているビール。
グラスに注いだ色は、淡いアンバー。泡は淡いベージュ色。非常にきめ細かく、クリーミー。
麦芽のロースト香があり、引き締まって地味な印象。
土のような香りもする。
味は苦味の中に土ぼこりのような風味があって、華やかさはない。
少し鮮度が落ちているのか。製造日が1月8日で、賞味期限が3月8日となっていることからしても、
そうなのかもしれない。いや、買った後、常温で5時間くらい持ち歩いたので、変質したか。
いずれにせよ、完全なる健康体とは思えない。
もちろん、飲めないほど変質しているわけではないが、
最高のパフォーマンスならば感じられるであろう味わいが、今ひとつ想像できない。
アルコール分約5度。原材料:麦芽、ホップ、酵母。
製造者:石垣島ビール(株)、
沖縄県石垣市字新川2094-4。
色合いから、最初はペールエールか?と思ったが、説明を見ると下面発酵のピルスナー
とのこと。酵母入りで賞味期限は2ヶ月なので、早くに飲むべき製品。入手価格は453円。
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ビール |
2010年2月22日
No.2320: シルクヱビス / サッポロ
しるくゑびす / さっぽろ
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昨春、期間限定品として登場し、大好評だったシルクヱビスが、ついに通期商品となる。
発売日は、明後日2月24日である。
グラスに注いだ色は、ごく淡い黄金色。泡は純白できめ細かく、泡持ちも良い。
甘さと華やかさを湛えた香り。とても清々しい。
味わいもその香りの印象どおり、軽快でありながら、じんわりとモルトの旨みが感じられ、
ふっくらとジューシー。ヱビスらしいきっちりとした苦味も伴っている。
アルコール分5.5。原材料:麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・ホップ。
小麦麦芽を使っていることから生み出される独特の繊細さと華やかさは、
他の国産大手ラガーには見られない特徴である。これが、この製品の最大の魅力である。
国産ビールの長い歴史の中でも、小麦の魅力がこうやって大きく支持されたことは、
エポックメーキングな出来事だと言えるだろう(もちろん、地方のいわゆるクラフトビールや、
全国販売しているものだと銀河高原とか、小麦使用のビールはたくさんあるが、
大手のマス販売銘柄には少ない)。
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ビール |