No.281〜300
2004年6月25日
No.281 本搾りチューハイ アップル / メルシャン
うっかりしていた。
卓越した品質の本搾りチューハイに新しいフレーバーが出たというのに知らなかった。
当ページのファンの方から「出ましたよ」というメールをいただいて、それで急遽探しにいってきた。
近所には売ってないもので。
持つべきものは、よき読者である。Sさん、ありがとうございました。
さて、今回も期待を込めて望むわけだが、まず香りを嗅いで、納得した。
意識して嗅ぎ取ろうとしないと、強く沸き上がってくるような香りではない。
家庭でジューサーに掛けて作ったりんご果汁のようだ。奥ゆかしくて、ほのかに生臭い。
飲み口も実に自然。りんごの甘味がウオッカの上にうまく乗っかっている。
ただ、本搾りのレモンやグレフルが好きな人に、同じインパクトを期待されると困る。
やさしく、ほんわかした味だからだ。それに、結構甘い。
アルコール分4%。果汁はなんと、48%。
数少ないリンゴチューハイの中で、間違いなくトップ。これを飲んで「甘い」と感じる辛党の人は、
他も含めてリンゴチューハイはやめておいた方が良いと思う。そういう基準となりうる製品。
2004年6月26日
No.282 タカラCANチューハイ よくばり果実のお酒 グレープフルーツ
自分自身が飲みたいかどうか、という基準で選べば、わざわざこのようなものを買うことはないだろう。
だが、まだ取り上げていない製品を見つけてしまうと、WEBマスターとしての血が騒ぐ。
ということで、このような隙間商品(?)を。
香りはジュースそのもの。飲む前から既に甘そうである。
口に含むと味は予想どおり。酸よりも甘味の主張が強い。グレフルらしい苦味はある。
でもやっぱり、多めに砂糖を加えました、と言わんばかりの甘味が鼻につく。
果物の実入りということで、確かに繊維が浮遊している。果汁30%で、アルコール分4%。
原材料は、グレープフルーツ(果汁、さのう、パルプ)、醸造用アルコール、糖類、酸味料、
香料、ビタミンC。着色料不使用。
「グレープフルーツのおいしさが楽しめるお酒です。
甘酸っぱい香りと爽やかな苦味が魅力です」とある。まあ、そうなんだけど、
ちょっと甘すぎるかな。いや、決してまずいわけではないんだけれど。
2004年6月28日
No.283 タカラCANチューハイ よくばり果実のお酒 白桃
引き続き、タカラ・よくばり果実のお酒。
これは、グレフルよりもさらに甘そうな予感。いや、ぜひそうあって欲しいと思う。
ワタシ的には、積極的に飲みたいとは思わないのだが、この製品らしさという意味では、
もしこれが甘くなかったら期待はずれである。
ます香りは、ピーチキャンディのようにフルーティで甘さ満載。
そして、実際の味も、予想どおりに甘い、甘い。飲めば飲むほど喉が渇きそう。
果実の実入りで、歯ごたえのあるほどの固まりが浮遊している。果汁15%。アルコール分4%。
原材料は、白桃(果汁・果肉)、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料、安定剤(ペクチン)、
ビタミンC。着色料不使用。
「白桃のおいしさが楽しめるお酒です。甘く広がる香りとまろやかな味わいが魅力です」
とある。その通りだね。
こういう甘〜いのを好きな人は、きっといる。
2004年7月1日
No.284 よかいち<麦>純水割り / タカラ
このページでは、ビール・発泡酒・チューハイをテーマとしているため、
その周辺商品として、焼酎水割りまでもカバーしている。
これまで、
麦焼酎水割 それから(サントリー)
芋焼酎水割 それから(サントリー)
博多の華 焼酎水割・麦(福徳長)
博多の華 焼酎水割・長期貯蔵(福徳長)
と取り上げてきた。
今回は、大衆向け焼酎として名前が売れている「よかいち」の水割りである。
なんと「よかいち1:水1」の比率だということで、アルコール度数は12%である。
麦100%なので香りに臭みはないが、濃さゆえに力があって、クリスピー。
それに比べると、味わいはマイルドで、くせがない。
ピュアなアルコール感がふんわりとした甘味を作る。
度数が高めなので、アルコールの弱い人には向かないかもしれないが、
焼酎臭さがあまりないので、飲み慣れない人にもお勧め。
2004年7月3日
No.285 巨峰とカルピスのお酒 / カルピス
コンビニで見つけたとっても甘そうなお酒。山梨産巨峰果汁使用。
以前に、白桃とカルピスのお酒(山形産白桃果汁使用)を飲んでみたが、
名前や缶のデザインから受けるイメージそのままの味だった。
これも多分そうだろうと予想してtry。
香りはグレープ味のキャンディのように、ひたすら甘〜い。
カルピス特有のミルキーな香りも。
味はぶどうカルピスそのもの。アルコール感がほとんどなく、ごくごく飲める。
飲み込んだ後にのどに引っかかる感じがあるのも、まさにカルピス。
巨峰果汁3%、アルコール分3%。
これなら昼間から飲んでもよさそう。
ふつう、酒飲みはこういうものは飲まないんだろうけど、
甘いものが好きな私は、結構ハマりそう。
2004年7月4日
No.286 時代蔵八(本格焼酎・米)仕込水割り / 堤酒造
行きがかり上、守備範囲に加えてしまった焼酎水割り。当ページでは、
基本的に有名銘柄はもれのないように採用しようという方針なのだが、一方で、マイナーなものはあまり取り上げていない。
しかし、これはコンビニ(ローソン)店頭に並んでおり、なんだかおいしそうだったので、試しにget。
男性的ともいえる麹の香りがあって、強さを感じる。
口の中ではぴりっと辛いが、飲み込んだ後に甘味がじんわり広がってくる。
喉ごしはよく、キレは抜群。
「仕込水割り」とは、醸造に使う仕込み水を割り水に使用した水割りのことだという。
さらにこの製品は、切れ味を増すために、麦焼酎もブレンドしているらしい。
アルコール分12%。原材料は、米、米麹、麦。
私は、焼酎の味はほとんどわからない素人だが、これはコンセプトのはっきりした良い商品だと思う。
2004年7月6日
No.287 カロリ。甘夏 <限定生産> / サントリー
「カロリ。」から限定生産品。
「2004年に収穫された愛媛県産甘夏(サマーオレンジ)果汁を使用したカロリー50%オフの
チューハイです」とのこと。
オレンジのチューハイというと、ろくなものがない、という印象がどうしてもあるので、
まったく期待せずに臨む。
香りは酸が立って、確かに普通のミカンとかバレンシアオレンジの類ではなく、
もっと酸っぱそうな感じがよく出ている。まずは、かなりの高得点。
そして、口に含んで、驚いた。
甘夏のシャープでみずみずしい味わいがよく表現されている。
カロリであるから当然甘味は抑え込まれているが、他のフレーバーに見られた、いかにも
合成甘味料ですよというわざとらしさがあまりない。これはおそらく、酸の尖りが
甘味を上手にマスキングしているからだろう。
カロリー50%オフ、糖質80%オフ。果汁4%、アルコール分4%。
原材料は、甘夏みかん、ウオツカ、糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、
炭酸ガス含有。
暑い夏にごくごく飲める爽やかさは、高く評価したい。
カロリシリーズの中では、最高得点を与えたいと私は思う。
サントリーも、このシリーズはイマイチだということをよく自覚していて、
少しずつテコ入れを図っているのだと思う。その努力を、素直に讃えたい。
2004年7月7日
No.288 ウメッシュ プレーンソーダ / チョーヤ
このロングセラーをまだ取り上げていなかった。
他地域のことは知らないが、製造元チョーヤの地元関西では、最近CMを多く見る。
「ほんとの梅酒」というようなことをしきりに訴えている。
おそらく最近、ウメチューハイとか、梅酒チューハイとかが増えているからだろう。
昔からあるこの製品は、梅酒をソーダで割っただけというシンプルなもの。酸味料、香料無添加である。
さすがに香りはナチュラルでおとなしいが、梅酒らしく、甘さを感じさせる。
味わいも梅酒特有の甘味と酸味が満載で、想像以上に飲み応えがある。
そのぶん、爽やかさにはやや欠ける。個人的には、さらりとした梅酒
のほうが好みである。
アルコール分4%。原材料は、梅、砂糖、醸造アルコール。
毎日飲みたいようなものではないけど、なんか健康には良さそうな感じがする。
2004年7月10日
No.289 ヒナノビール
タヒチのビール。缶のデザインも、それらしい。
私にとって、このビールは初体験である。
泡の立ち方は繊細で、あまり持続しない。香りは柔らかく、日本のビールに似ている
(たとえばモルツとか)。
しかし味はどちらかといえば、ヨーロッパ系。
たとえばレーベンブロイのように、軽いのに飲み応えがある。
イメージからいうと、沖縄のオリオンビールみたいな感じかと思っていたが、
もっとしっかりしていた。
アルコール分5%。原材料:麦芽、ホップ。原産国:タヒチ(フランス領ポリネシア)。
輸入者:(株)三友小網。
すっきりしたパッケージなのに、プルタブだけ青く塗られている(右写真)のが、
とてもおしゃれ。
2004年7月13日
No.290 小麦 / キリン
表向きには14日発売の新製品だが、また例によって前日13日の夜、コンビニでgetした。
CMは、既に数日前から放映されている。
缶のデザインが素朴で、なかなかおしゃれである。
小麦というネーミングを聞いて、小麦を用いたビールの味わいを想像した。
軽やかで、華やかなイメージ。
さて、実際はどうかというと、まず泡は勢いがなく、持続もせず、発泡酒として普通。
香りはかなり弱い。いわゆる発泡酒臭さもあまり感じないので、その点はよい。
口に含んでみて、あれ?っと思う。どこが小麦なんだろう。
華やかさもなく、味わいと呼べるようなものもない。
苦味はやや強めか。後味には、発泡酒らしいイヤな甘味が残る。
確かに磨かれた印象はあるが、ただ雑味がとれただけ。
うまく細身になったけど、美しくなったわけではないという感じか。
まあでも、発泡酒に味わいなど求めてはいけないのだから、
臭みが抑え込まれて、角が取れただけでも良しとせねば。
原材料は、麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)、ホップ、大麦、小麦、
コーン、糖類。アルコール分約5.5%。
「原料の一部に小麦をつかったふくよかな味の発泡酒です」
と書いてあるが、ふくよかではないと思う。
これにふくよかさを感じるとすれば、それはそもそも発泡酒が持っている甘味のせいであり、
小麦を新たに使ったからではない。
少々攻撃的な表現になってしまったが、これは買う価値があるかといえば、
あると思う。発泡酒としては、かなり、くせの弱い部類なので、
飲んだ後も爽やかだ。
2004年7月14日
No.291 フルムーンビール / ジー・ビー・シー(製造者:小江戸ブルワリー)
当サイトでは多くない、地ビール。といっても、
現地で購入したとか、ネットで取り寄せたのではなく、成城石井ホワイティ梅田店(大阪)の店頭に並んでいたものをget。
まず、神秘的なラベルのデザインや、独特のボトルスタイルに惹かれる。
fullmoonという名も良い。月は、神秘性を感じさせる。
泡に勢いはそれほどないが、きめ細かい。色調は淡い赤褐色(というか、深いゴールド)。
香りに華やかさはないが、麦茶や烏龍茶のような軽い焙煎香。
苦味が結構あって、ストイックでありながら、最後に甘味もある。
いたずらに華やかでないからこそ、実力が際立つ。
「満月の日の早朝は、厳選素材が「満月の麦酒」へと変わる時間。
次の満月までの間、じっくり熟成された月のパワーをもつビールをぜひおためしあれ。」
という文章が、裏ラベルに。
月のパワーがどうのという怪しい文句は横に置いておいて、
この完成度を純粋に楽しみたい。
ところで、最初のイメージからは、上面発酵かな?と思ったが、
香りに今ひとつ華やかさがないので、わからなくなった。
そこで、サイト(www.fullmoonbeer.com)を見てみたところ、
謎が解けた。下面発酵(ラガー)のオクトーバーフェスト(メルツェン)だという。
しかも、普通の地ビールではなく、特定のスーパーマーケット又はレストランのみで販売しているという。
なるほどね。
2004年7月15日
No.292 デュベル
国産品にめぼしい候補のないときは、世界の名品を、というのが
編集方針である。
「世界一魔性を秘めたビール」と言われているらしいベルギーのデュベルを。
驚きは、グラスに注いだ瞬間から始まる。
とてもきめ細かいのに、力強く、まるで固形物のように盛り上がる泡。
「誰だ?石けん入れたのは!」と叫びたくなるほど、泡立ちが良い。しかも、いつまでもいつまでも持続する。
液色は、少し濁りのあるブロンド。
香りは清冽にして深淵。スペアミントのような清々しさと、その奥に広がるウッディーな香り。
ところが、優しいかと思いきや、口に含んだ瞬間、ピリッとしたアタックがあり、辛いのか?と思えば、
すぐさま甘味というか旨味が広がる。その後の手仕舞いがよく、スッと切れたかと思えば、
じんわりと山びこのような余韻を残す。
つまり、「ピリッ、ふわー、スッ、じーん」という4段構えの展開、言いかえれば、
起承転結がある。実にドラマチックな味わい。
「世界一魔性を秘めた」などという表現は、いかにも作られた感じがしていたが、
飲んでみて、納得。まさに、そんなビールだ。別の言葉で言えば、正真正銘の悪女である。
泡で驚かされ、清冽な導入部からの劇的な表情の変化のあとは、ソフィスティケートされたエピローグ。
ここまで詩的で、情念を駆り立てるビールは少ない。
アルコール分はなんと8.5%。330mlびんだが、十分に満足できる。
税込515円の値を見て、一瞬購入をためらったが、値段以上の満足感は十二分にある。
こういう素晴らしい"作品"に触れると、日本で繰り広げられている発泡酒の低価格競争など、
子供のケンカ程度にしか思えなくなる。
たった500円で体験できる至福の時間である。
2004年7月20日
No.293 シンハー
最近、ネタ不足ということもあって、こういう時は、海外のものを積極的に取り上げようと考えている。
本日の登場は、タイのビール。
泡はきめ細かいが勢いには欠け、発泡酒のような感じ。香りはコロナに似ていて、
タクシーに近づいた時のようなLPガスの匂いと、コーヒーキャンディと、カラメル。つまり、
少し焦げた感じ+甘そうな雰囲気がある。
味もほんのり甘く、苦味も結構あるが、後味は不思議にスッキリ。
アルコール分4.7%。原材料は、麦芽、ホップ。輸入者は、(株)シバタ。
特に感動する点はないが、不思議に印象に残るビール。また飲んでも良いかなと思わせる。
330mlびんで、\299(本体価格285円+消費税14円)。この値段なら、十分お買得。
2004年7月22日
No.294 フォスターズ
オーストラリアのビール。
青地に星が散っているパッケージデザインといい、カンガルーのイラストといい、
いかにもオーストラリアを想起させる。なかなか好感が持てる。
液色は日本のビール程度であり、泡のきめ細かさや持続力も日本のものに近い。
香りはニュートラルで、軽やか。
味わいも香りの印象どおりだが、少し引っかかるのは、飲み干した後に残る
畳表のような感じ。日本の発泡酒に似ている。思わず原材料を確かめると、
BREWED FROM WATER, MALT&HOPS.と書いてある。確かに純粋なビールだ。
この後味のくせを除けば、とても軽やかで、クリアーで、夏の炎天下などでごくごく飲むのに適している。
アルコール分4.9%。容量375mlで、\260(本体価格248円+消費税12円)という値段は、
文句の言いようもない。
2004年7月23日
No.295 タイガー・ビール
シンガポールのビール。
世界各国のコンクールで金賞を受賞したというようなことが、書かれている。
"AWARDED CHAMPIONSHIP GOLD MEDALS: LONDON, GENEVA, PARIS."とある。
また裏ラベルにも、次のような文言が日本語で書かれている。
「アジアを代表するタイガービールは、1932年以来、最高級の麦芽とホップで醸造されており、
個性豊かな味わいが支持され、その人気は今も世界中に広がり続けています。」
さて、その中身は・・。
まず、泡の立ち方といい、液色といい、アメリカンタイプの軽やかなビールである。
泡はきめ細かいが、力はそれほどなく、液色はバドワイザーみたいに薄い。香りにも深みがなく、グリーンで単調な印象。
極論すれば、さわやかさだけが持ち味で、じっくり味わうようなタイプではない。
昨日取り上げたオーストラリアのフォスターズよりも、もっと力がない。
多くの人に嫌われないという意味では、確かにロングセラーたり得る実力があるといえるが、
特に熱烈にこれを支持するとか、忘れられない味という類のものではない。
330mlびんで\294(本体価格280円+消費税14円)。まあ悪くはないんじゃないの?ってレベル。
輸入者は、(株)アイコン。
ASIA PACIFIC BREWERIESという製造者名は、やけに大仰である。
2004年7月27日
No.296 シメイ・ホワイト
ベルギーのビール。
このシメイは、
トラピスト修道院に伝承された製法を守って造られており、トラピスト・ビールと呼ばれている。
いわば、由緒正しきビール。
泡はきめ細かく、力がある。ホワイトという名のわりには液色は濃く、濁りがある。
パイナップルやパパイヤなどのフルーツの香り満載で、黒糖の感じもあって、とてもヘビー。
炭酸の刺激が強く、ぴりぴりとする。甘味に負けないほど苦味も強い。満足感の高いビール。
裏ラベルの能書きを少し引用しよう。
「8世紀に亘りベネディクト修道会シトー派トラピスト修道院に伝承された醸造法を守り、
ベルギーはフォージュ村外れに立つスクールモン修道院の僧侶が自ら醸造し管理するこのビールは、院内堀抜きの天然地下水と
天然原料を使用し、熱処理も濾過もせず、瓶詰め直前に新鮮な酵母を加えて造る瓶内二時発酵の自然熟成ビールです。」
アルコール分8%。原料:水、麦芽、ホップ、酵母、スターチ、砂糖。
330mlびんで、入手価格は、\399(本体価格380円+消費税19円)。
2004年7月28日
No.297 シメイ・レッド
昨日に引き続き、ベルギーのトラピストビール、シメイを取り上げる。今度はレッド。
まず色はレッドというよりはかなり濃く、俗っぽい言い方をすれば、
ものすごく濃い麦茶か、ものすごく薄いアイスコーヒーみたいな感じ。
香りは抑制が利いていて、どこか赤ワインみたいな土っぽい感じがあり、
紅茶、あるいはプアール茶の茶葉のような深い香りも。
口に含むと、トロピカルな甘さや豊潤さに、なるほどと思う。
昨日のホワイトよりも、さらにじっくり時間を掛けて味わいたいと思う充実度。
炭酸の強さはそこそこで、爽快感は劣るが、それだけに、急いで飲み干しては良さがわからない。
アルコール分7%。原料:麦芽、ホップ、酵母、スターチ、砂糖(ホワイトには書いてあった「水」がないのは、
なんでだろう。単に書き忘れだろうな)。
330mlびんで、入手価格は、\378(本体価格360円+消費税18円)。
この充実度を考えれば、何も損はないし、フツーの日本人も、たまにはこういったビールを味わってみた方がいいんでは?
と思う。
2004年7月30日
No.298 博多の華 焼酎水割 玉露 / 福徳長酒類
以前に同じ博多の華の麦焼酎水割と長期貯蔵
の2種を取り上げたが、今度は玉露。
もっとお茶の香りがするかと思ったが、実に奥ゆかしい香り。焼酎の甘い雰囲気と、お茶の深みが絶妙に溶け合う。
口に含んで最初に感じるのは、焼酎の強いアルコール感。しかし、注意深く味わうと、
焼酎の味を深い日本茶の味が包み込んでいる。想像していたよりも、しっかりとした飲み心地。
アルコール分10%。玉露茶葉4.5%使用(原材料に対して)。
原材料は、米、米こうじ、玉露茶葉。
飲む前の予想としては、もっとすっきり、ごくごくいけるようなタイプかと思っていたが、
こんなにしっかりとした「お酒」だとは驚き。米だからこそのストロングな味わいが、緑茶に負けていない。
日本の英知を結集したような傑作。
この博多の華シリーズは、普段フルーティなチューハイを飲んでいるような人にはお勧めしない。
焼酎の味わいが好きな人にお勧めする。
2004年7月31日
No.299 シメイ・ブルー 2004
ベルギーのトラピストビール、シメイ。これまでホワイト、
レッドと取り上げたが、今度はブルー。これは、濃色エール。
このブルーのみヴィンテージ入りである(2004年)。
泡はカフェオレ色で、パワーがある。黒糖系の香りが強いかと思えば、ハーブ香のほうが勝っている。
口当たりはぐぐっとくるものの、甘味はさらっとして、後味はドライ。
少し、ラベルの説明文を引用してみよう。
「濃厚ボディでハーブが効き味香がバランスしたブルーは肉料理・肉鍋料理や食後酒、
ご就寝前のナイトキャップに。ご賞味適温10〜12度。」
確かに冷やしすぎない方が、華やかな味を楽しめそうだ。
アルコール分9%。原料は、麦芽、ホップ、酵母、スターチ、糖類。
330mlびんで、入手価格は\409(本体価格390円+消費税19円)。納得の逸品。
2004年8月2日
No.300 レフ・ブロンド
さて、記念すべきNo.300だが、引き続きベルギービールだ。
ぎっしり詰まったかのような泡が長く持続し、実にいい感じ。液色は濃いブロンド(黄金色)。
華やかだが押しつけがましくない香りもgood。バナナ香がさわやか。
口の中で柔らかく広がり、まろやかな後味を残す。どこかキリン豊潤に似ている。
アルコール分6.6%。原材料は、麦芽、トウモロコシ、ホップ。麦芽含有量74.1%(こんな表示もある)。
330mlびんで、入手価格は\409(本体価格390円+消費税19円)。これもなかなかいい。
ベルギーは、ドイツなどとは違って、麦芽100%にはこだわっていない。おいしければいい、という発想らしい。
それにしても、トウモロコシを使って、こんな"作品"を造り上げるとは、すごい。
品質は犠牲にしても、できる限りコストダウンを図り、できるだけたくさん売ろうという日本の大手メーカーとは、
明らかに違う。