ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.721〜740


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2006年3月11日
No.721: 果実きわだつチューハイ ライチ / 宝酒造
 かじつきわだつちゅーはい らいち / たからしゅぞう
果実きわだつチューハイ ライチ 果実きわだつチューハイ ライチ review
 ホントにこの果実きわだつシリーズは、販売店に嫌われている。 このライチも2月20日発売なのだが、私は今日、初めて売られているのに遭遇した。そもそもCMもやっていないし (以前は流れていたが)、駅や電車内などの広告も見ない。メーカーさんもホントに売る気があるのか? とちょっと思う。 昨年11月に出たマスカットですら、いまだに仕入れていない店も多い。

 色はほとんど透明だが、かすかに黄色っぽい。香りはきれいなライチだが、 そのベースに酢酸っぽさが感じられる。ライチ酢が入っているからだ。
 味はやさしい甘さが中心で、あまり酸っぱくはない。ただ、ごぐっと飲み干した後に、 やんわりと酢の味わいが残る。ほんとにやんわりだが。
 アルコール分5%。果汁5%。原材料:ライチ果汁、果実酢(ライチ)、醸造用アルコール、 糖類、酸味料、香料。

 確かに大衆受けする商品ではないかもしれないが、もしこれが、キリンとかサントリーの商品だったら、 もっと多くのスーパーに並んでいるんだろうなと思う。
 同じような製品を作っても、A社の製品なら多くの消費者の目に触れ、B社の製品だと店頭に並べてももらえない。 それでますます両者の売上高、そして業界シェアに差がついてゆく。それが資本主義だと言ってしまえば身も蓋もないから、 シェアの大きくないメーカーの製品を掘り起こす役目の一端を、当サイトが担うことができたら、という思いを一層強くしている。
種別 チューハイ
2006年3月12日
No.722: 焼酎ハイボール シークァーサー / 宝酒造
 しょうちゅうはいぼーる しーくぁーさー / たからしゅぞう
焼酎ハイボール シークァーサー 焼酎ハイボール シークァーサー review
 これまでレモンドライグレープフルーツと取り上げてきた、タカラ焼酎ハイボール。最後はシークァーサー。

 グラスに注ぐと、このシリーズの特徴であるが、炭酸がビリビリと音をたて、大きな気泡が勢いよく立ちのぼる。
 色はほのかに黄色というか、炭酸水の中に、ほんのちょっとだけウイスキーを入れたみたいな色。これもシリーズ共通。
 香りは柑橘のグリーンな感じがよく出ているが、べつにシークァーサーでなくても、 ゆずやすだちなど、緑っぽい柑橘であれば、この雰囲気は出るんじゃないか、という匂いだ。
 見事に甘味が抑えられ、飲み口はとてもスッキリ。そのため、焼酎の甘味が引き立っている。 炭酸が強いので、喉にガツンとくる。
 アルコール分6%。果汁1%。原材料:焼酎、シークァーサー果汁、レモン果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。 「シークァーサーならではの爽快な酸味で後味スッキリ。どんな食事とも楽しめるドライシークァーサーチューハイ。」との説明あり。

 4種の中では最もスッキリ感の強いフレーバーだと思う。その意味で、存在意義は大。
 ところでこの缶のデザインって、当ページの色調にとてもなじんでますな。
種別 チューハイ
2006年3月14日
No.723: 畑が見えるビール / サッポロ
 はたけがみえるびーる / さっぽろ
畑が見えるビール 畑が見えるビール review
 これは明日15日が発売日となっているのだが、いつものコンビニのみならず、スーパーの店頭にも 既に今日たくさん並んでいた。

 泡は純白できめ細かく、ほどほどに力がある。外観は非常に淡いブロンド。
 干し藁のような土臭いハーブ香。蒸した餅米のような感じでもあるが、どこか厩のような匂いを伴って、 まさに田園風景を彷彿とさせる。
 味は酸が強めで線の細い印象だが、実は結構苦味もある。言ってみれば真ん中の抜けた味。後味には柔らかな甘味もある。 ガツンとくるタイプではなく、じんわり繊細さを楽しみたいビール。

 アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。協働契約栽培100%。ドイツ産麦芽&ホップ使用。ヘレスタイプ。限定醸造。
「118軒のドイツ農家と一緒につくった大麦の麦芽とホップを使っています。」とあり、 次のような説明文も。
「私たちは、世界中の畑で農家の人たちと共に、ビールの原料を育てています。 ドイツラインモーゼル地方・クライヒガウ地方の大麦でつくった麦芽とハラタウ地方のホップから、 ドイツならではのヘレスタイプのビールをつくりました。ビールづくりを工場ではなく、 農場から始める。サッポロビールのやり方です。」

 ここ数年の同社の姿勢が出ていて興味深い製品だ。畑が見えるというより、畑が香るビールといった風情。 どちらかといえば玄人受けする製品ではないか。
 今、大手がこのスタイルのビールを出して、どれだけ支持を集めることができるか、微妙である。
種別 ビール
2006年3月15日
No.724: 氷結 ゆず / キリン
 ひょうけつ ゆず / きりん
氷結 ゆず 氷結 ゆず review
 本日発売、氷結の新フレーバーは、最近ポピュラーになってきた柚子。 既に昨日14日には、コンビニのみならず、スーパーの店頭にもたくさん並んでいた。 どの販売店も、人気シリーズの新製品は、一刻も早く売りたいということだろうか。

 色はやや白濁して、いかにも柑橘果汁が入っているような外観。
 香りを嗅いだ瞬間、思わず「さすが」と思う。柚子らしさを強調しようと思うと、 妙に緑っぽかったり、平板で"お香"のような香りになってしまうことがあるが、 これは実にジューシーで、みずみずしい香りを実現している。
 味も酸がうまく効いていて、甘味とのバランスも良い。後味にも柚子のグリーンな余韻が残って心地よい。
 アルコール分5%。果汁1.0%。原材料:ゆず果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料。販売者:麒麟麦酒株式会社。 製造者:キリンディスティラリー株式会社。

 柚子単体のチューハイなんて単調な味わいだろうと、私は高をくくっていたが、 その予想を大きく裏切るジューシーな仕上がりには脱帽。
 氷結の氷結たるゆえんを、見せつけられた気がする。あっぱれ。
種別 チューハイ
2006年3月16日
No.725: カロリ。アセロラ&ローズヒップ / サントリー
 かろり。あせろら あんど ろーずひっぷ / さんとりー
カロリ。アセロラ&ローズヒップ カロリ。アセロラ&ローズヒップ review
 14日に発売されたカロリの新フレーバー。これまでアセロラ単体はあったのだが、 今回はローズヒップとの組み合わせ。そういえば期間限定で、ローズヒップ&ライチというのもあったっけ。

 色はごくごく淡いシャンパンゴールド。香りは、アセロラなのか、リンゴなのか、ナシなのか、スイカなのか、 はっきり言ってよく分からない。
 ところが、口に含むと想像以上に強い酸に驚かされる。この酸のインパクトがアセロラで、そのあとに残るスーッとした感じがローズヒップなのか、 と改めて感じさせられる。
 何口飲んでも爽快感は変わらず、飲み干した後の口中はスッキリ。甘味料の薄ら甘さもうまくマスクされている。
 果汁2.5%。アルコール分4%。原材料名:アセロラ、ローズヒップ、ウオツカ、糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、 炭酸ガス含有。カロリー50%オフ。糖質80%オフ。

 やはりカロリは、酸味が強いもののほうが人工甘味料の甘味を隠せていい、ということが改めて分かる。
種別 チューハイ
2006年3月17日
No.726: カロリ。ざくろ / サントリー
 かろり。ざくろ / さんとりー
カロリ。ざくろ カロリ。ざくろ review
 今月14日発売、カロリの新フレーバー。 黒酢りんご黒糖梅酒に続く、 小缶シリーズ。ざくろだが、単体ではなくラズベリー入りとのこと。

 色は美しいピンク。香りは、ラズベリーはわかるが、ざくろっていったいどんな香りだったのか、 すぐに思い出せないから、よくわからない。が、ラズベリーの香り以外に、 どこかハイビスカスみたいな華やかさがある。あと、火薬あるいはマッチの先端みたいな炸裂香。これがざくろかな。
 口に含むと炭酸が強く、ビリビリ感がある。酸味が強く、甘味もカロリにしては結構ある。 予想に反し、かなり凝縮感のある味わいだといえる。渋みがまとわりつき、後に残る酸もシャープ。
 果汁2.5%。アルコール分4%。原材料名:ざくろ、ラズベリー、ウオツカ、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、 炭酸ガス含有。ペルシャ産ざくろ使用。

 小缶(250ml)にしたのは、無論、原価が高いからだろうが、 売場であまり目立たないし、そもそも売っている店が極めて少ない。サントリーは、この小缶カロリをどう育てていきたいのか、 見えてこない。この渋いチョイスは、高めの年齢層を意識しているのだろうか。
種別 チューハイ
2006年3月18日
No.727: 旬果搾り 沖縄タンカン&シークァーサー / アサヒ
 しゅんかしぼり おきなわたんかん あんど しーくぁーさー / あさひ
旬果搾り 沖縄タンカン&シークァーサー 旬果搾り 沖縄タンカン&シークァーサー review
 今回もとっても入手に苦労した旬果搾り。発売日は今月8日だが、私はいつもどおり前日から探し回った。 しかし、みつからない。まあいいか。そのうちみつかるだろうと、他の新製品を先に取り上げていたが、 ついに昨日、初めてお目にかかることができた。

 外観は濁りがあり、ややオレンジのトーンが混じる薄黄色。 酸のツンと立った香りは、主にシークァーサーによるものだろうが、鋭いだけでなくジューシー感を与えているのはタンカンだろう。
 口に含むとやや強めの酸と、それをぐっと抑え込むような丸みのある甘味が感じられる。ピリッとした炭酸の効用もあるが、 やはりシークァーサーの酸が後味を引き締めている。
 果汁1%。アルコール分4%。原材料:アルコール、シークァーサースピリッツ、タンカン果汁、シークァーサー果汁、糖類、 酸味料、香料。

 この沖縄シリーズというのは、はっきりいってサントリーの二番煎じである。 今ごろになって・・という感は否めないが、全般的に甘味の強い旬果搾りの中にあって、 酸と甘味のバランスがよいこの製品の存在感は大きい。 サントリーが泡盛を使ってより沖縄色を出しているのに比べると、こちらはジューシーで軽やかで爽やかだ。
 限定品と銘打たれてはいないから、通期販売するのだろう。 今放映されているTHE BOOMの宮沢和史が出ているCMもいい。大事に育てて欲しいシリーズだ。

 ところでタンカンの現物を私は先月初めてネットで購入し、心ゆくまで堪能した。今流行の、お取り寄せグルメってやつ。
 極めて甘味が強く、ジューシーで、いくら食べても飽きない。春先のこの時期しか食べられないというのも、グルメ心をくすぐる。 私は長年の間、柑橘類で一番好きなのは伊予柑だったが、タンカンがあっさりと1位に躍り出てしまった。 まあ私の嗜好なんてどうでもイイ話でしたね。
種別 チューハイ
2006年3月19日
No.728: モルツ(2006年3月14日リニューアル)/ サントリー
 もるつ / さんとりー
モルツ モルツ review

従来品
 最近当ページで流行っている飲み比べ。今日は新旧モルツでやってみた。この新しいモルツは、今月14日に発売されたもの。 新旧とも「天王山・京都西山水系」のもの(京都工場製造)である。

 両者とも外観は変わらず。泡は純白できめ細かく、持続する。香りも系統は一緒。 ミントっぽいアロマホップの清々しさに、適度にモルトの甘さと藁のような乾いた感じ。 ただ、最初は両者に違いを感じなかったものの、時間が経つと、新製品のほうがより丸みを帯びた甘い芳香が立ってくる。 従来品のほうが、やや痩せた感じだ。
 そして、味のほうはかなりの違いを感じる。
 従来品は、キュンと立った強めの酸の周りに苦味が貼り付き、 そのあとじんわり甘味が来るという、いわば3つの要素が分裂気味。これまでモルツが 今ひとつ垢抜けない印象だった原因は、そこにあった。
 ところが今回の新作は、酸が3歩ほど退き、中域の麦の旨味が2歩ほど前に出て来た印象。 その結果、きれいに角が取れ、非常にまとまりが良くなった。 おとなしく無難になったと言えなくもないが、より洗練され、味わい深くなったと言うべきであろう。
 アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。(この点にもちろん変更はない)

 正直言って、こんなに進化を遂げているとは思っていなかったので、嬉しい驚きであった。 プレミアムモルツの品質にだいぶ近づいたと思う。
 真剣に良いものを世に問おうという姿勢が感じられて、喜ばしい限りだ。Good job!
種別 ビール
2006年3月20日
No.729: タカラCANチューハイ WMIX 2つのブドウ 巨峰&マスカット / 宝酒造
 たからかんちゅーはい だぶるみっくす ふたつのぶどう きょほう あんど ますかっと / たからしゅぞう
WMIX 2つのブドウ WMIX 2つのブドウ review
 W MIXが新しくなったらしい。「らしい」というのは、今日現在まだタカラのサイトには載っていないのだが、 たまたまスーパー店頭に並んでいるのを発見したのだ。タカラの製品は、時々こういうことがある。 さすがの私も、事前に情報は掴んでいなかった。やっぱり店は毎日覗くべきである。
 このブドウというのは、従来品にはない新顔だ。以前に「スペシャル」の名で 巨峰&マスカットが存在していたが、すぐになくなってしまった。

 色は赤に近い薄紫。炭酸はあまり強そうではない。香りは、グレープ味のドロップのよう。 とても甘そうで、いかにもお菓子チック。
 ところが味のほうは香りの印象とはだいぶ違って、拍子抜けするくらいにキリッとした口当たり。 まるでキャンディの甘さを3分の1くらいにした感じ。だから、後味もスッキリ。
 アルコール分5%。果汁8%。原材料:ぶどう果汁、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。

 名前は「巨峰&マスカット」だが、原材料には「ぶどう果汁」としかなく、本当に2種類の果汁を使っているのかどうかは不明。 どちらかというと巨峰の風味が強いが、もしアサヒやサントリーが作ったら、もっと甘味の強いものになるんだろうな、 という気がする。あくまでもすっきり感にこだわっているところが、実にタカラらしくて良い。
種別 チューハイ
2006年3月21日
No.730: マイルド アロマ / アサヒ
 まいるど あろま / あさひ
マイルドアロマ マイルドアロマ review
 セブン&アイグループ限定で明日22日発売の新しいビール。セブンイレブンでは既に本日夜、店頭にたくさん並んでいた。

 純白の泡はきめ細かく、ややパワーには欠けるが、そこそこ持続。 香りに際立った華やかさはなく、乾いた土、ほうじ茶、餅米のような落ち着いたニュアンス。
 ところが、口に入れた瞬間、その閉じ気味の風味が一気に開く。深みある麦の旨味と、 それを支えるしっかりした苦味。飲めば飲むほど、その塊を噛み砕いてゆくかのように、 じわじわと芳醇な甘さが口中に広がってゆく。
 決して派手さはないが、ゆっくり味わえばその真価がよくわかる。
 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽、ホップ。

 缶に、「やわらかな味わい&ほのかな香り」というキャッチフレーズが書かれているが、 まさにそのままの内容だと思う。
 だが、「やわらか」と一言で言ってしまえるほど単調ではなく、もっとずっと奥深いし、 圧倒的な苦味が、その確かな存在感を主張している。
 アサヒがこの切り口で攻めてくるのは、あまりアサヒらしいとは言えないが、それだけに小さな驚きをもって 迎えられる製品。こういうビールは、どちらかというとサッポロ的ではある。
 インパクトが弱い分、売り方を派手目にしたほうが良いように思う。 そのほうが、より多くの人に認知され、長く愛される製品に育つ。そんな素養を持ったビールだ。
種別 ビール
2006年3月22日
No.731: カロリ。アロエ / サントリー
 かろり。あろえ / さんとりー
カロリ。アロエ カロリ。アロエ review
 以前に期間限定品として発売されたこのカロリ。今月の14日に通期商品として復活した。 好評だったので復活、ということらしい。おそらく中身は変わっていないんだろうな、と思い、 取り上げようかどうしようか迷ったが、一応、定番化記念ということで、飲んでみよう。

 外観は無色透明。イメージどおりだ。香りはマスカットの甘い香り。こちらも想像どおり。
 味もマスカットキャンディのように、魅惑的な甘さ。だが、普通のキャンディではなく、 ノンシュガー・キャンディだ。人工甘味料の薄ら甘さが、かなり鼻につくから。
 炭酸が強いので、ピリッとした飲み口だが、飲み込んだ後にどうしてもまとわりつくような 人工的な甘さが気になる。当然、キレは悪い。
 アロエ汁2%。果汁2%。アルコール分4%。原材料名:アロエ、ブドウ、ウオツカ、糖類、酸味料、 香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、炭酸ガス含有。カロリー50%オフ。糖質80%オフ。

 以前の製品の私のメモを見ると、アロエ汁3%、果汁3%となっているから、 今回の製品は、いずれも含有比率が下がっている。ということは、それだけスッキリ度が増していてもいいようなものだが、 その分、余計に甘味料の甘さが前に出て来たような気がする。 もっとも、これでこそ、一層カロリらしくなったと言ったら、皮肉に聞こえるだろうか。

 ところでこの製品、広告などでは「アロエ」と表記され、あたかもそれが正式な製品名であるかのようだが、 缶には「アロエ&マスカット」と書いてある。
種別 チューハイ
2006年3月24日
No.732: 旬果搾り 沖縄パイン&シークァーサー / アサヒ
 しゅんかしぼり おきなわぱいん あんど しーくぁーさー / あさひ
旬果搾り 沖縄パイン&シークァーサー 旬果搾り 沖縄パイン&シークァーサー review
 今月8日発売の旬果搾り沖縄シリーズ。相方の沖縄タンカン&シークァーサーは既に取り上げたが、 こちらはなんとなく後になってしまった。

 外観は無色透明。香りはちょっと薄めたようなパインの香りで、 ココナツみたいでもあり、若干接着剤っぽくもある。柑橘香は感じられない。
 味はパインの甘さが結構感じられるが、その下にシークァーサーの酸っぱさがある。 この酸が効いているため、甘ったるくはないが、意図的に甘さを抑えたパイン味というのは、 どこかやるせないというか、不全感がある。パインを使うならもっと濃厚のほうがそれらしいし、 スッキリ味にしたいならパインでないほうが良いように感じる。
 果汁3.1%。アルコール分4%。原材料:アルコール、シークァーサースピリッツ、パイナップル果汁、シークァーサー果汁、糖類、 酸味料、香料。

 ちょっと否定的な書き方もしてしまったが、沖縄らしい雰囲気があることは間違いない。 昨年夏の限定品にパイン・シークァーサーがあったが、記憶では香りの印象が似ているものの、 あちらは果汁10%だったため、こちらのほうが多分すっきり感が増しているのでは、と思う。
種別 チューハイ
2006年3月26日
No.733: タカラCANチューハイ WMIX 2つのレモン シシリー&カリフォルニア / 宝酒造
 たからかんちゅーはい だぶるみっくす ふたつのれもん ししりー あんど かりふぉるにあ / たからしゅぞう
WMIX 2つのレモン WMIX 2つのレモン review
 20日に私が発見した新しいWMIXは、どうやら22日にリニューアル新発売だったらしい。 少し間が空いたが、今日はレモンを飲もう。

 外観は無色透明。炭酸はあまり強そうではない。香りは、軽やかでジューシーな印象のレモン香。 嫌みがない。
 口当たりもシャープ。甘味が抑えられ、全体的に味が薄い印象もあるが、それがスッキリ感を生んでいる。
 アルコール分6%。果汁7%。原材料:レモン果汁、スピリッツ、糖類、香料、酸味料。

 シシリー&カリフォルニアという組み合わせは、以前の製品と同じ。 だが、果汁含有率が6%から7%に増えている。前の製品の味を明確に覚えているわけではないが、微妙な差なので、 違いは感じられない。
種別 チューハイ
2006年3月27日
No.734: タカラCANチューハイ WMIX 2つのグレープフルーツ ルビー&ホワイト / 宝酒造
 たからかんちゅーはい だぶるみっくす ふたつのぐれーぷふるーつ るびー あんど ほわいと / たからしゅぞう
WMIX 2つのグレープフルーツ WMIX 2つのグレープフルーツ review
 22日リニューアル新発売のWMIXシリーズ。 全種新しくなったわけだが、昨日のレモンに引き続き、今日はグレープフルーツ。

 外観はグレフルらしく白濁しているが、ルビー&ホワイトということで、 白に少しピンク色が入っているようだ。
 香りは、グレープフルーツ味のガムのようだ。かなり甘そうな印象。
 ところが味はWMIXらしく、実にシャープ。甘味は適度で、クリアな味わい。酸味が効いていて、 後味もすっきり。
 アルコール分5%。果汁10%。原材料:グレープフルーツ果汁、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。

 ルビー&ホワイトという組み合わせは、以前の製品と同じ。 だが、アルコール度数は6%から5%に下がり、果汁含有率は9%から10%に増えた。つまり、よりアルコール感が下がり、 ジューシーさが増したということだろうか。

 グレープフルーツ味というのは、ともすると妙に酸が強調されたり、苦味が強調されたり、 あるいは甘味が強調されたりしがちだが、この製品のすっきり感は、高く評価されてよい。
 それにしても、よりジュースっぽさを求めるという、最近のチューハイの傾向に、ついにタカラも迎合し始めたということだろうか。 だとすると、ちょっと悲しい。
種別 チューハイ
2006年3月28日
No.735: ザ・フルーツスパークリング ホワイトグレープ スパークリング / サッポロ
 ざ・ふるーつすぱーくりんぐ ほわいとぐれーぷ すぱーくりんぐ / さっぽろ
フルーツスパークリング ホワイトグレープスパークリング フルーツスパークリング ホワイトグレープスパークリング review
 果実そのもの発酵のお酒「ザ・フルーツスパークリング」も新しくなった。今回、新フレーバーとして投入されたのが、 このホワイトグレープである。発売日は明日29日だが、例により、前日に入手して、テイスティング。

 外観はまさにスパークリングワインのように、淡い黄金色で、泡立ちもよい。これってワインか?と思ってしまう。
 香りは、グラスに注いだ最初の印象はマスカットキャンディのように甘く、軽やかなのだが、 グラスに鼻を近づけると、もっと奥深い、白ワインのような深みを感じる。
 ところが、口に含むとまた、薄っぺらい印象のマスカットフレーバーが。甘味はほどほどで、 白ぶどうの旨味もしっかり感じられ、それでいて後味はそこそこスッキリ。
 なんとなく及第点を与えてしまいそうな仕上がりである。難癖をつけるべき所もなければ、絶賛すべき所もない。 こういった中庸の製品こそが、実は長く愛されるのかもしれない。
 アルコール分5.5%未満。果実酒。原材料:ブドウ(マスカット)果汁・糖類・香料。

 ブドウと聞いた瞬間に、心理的にワインを思い浮かべてしまうが、 チューハイの一種と捉えれば、実に中身のしっかりした製品。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年3月29日
No.736: タカラCANチューハイ WMIX 2つのピーチ 白桃&黄桃 / 宝酒造
 たからかんちゅーはい だぶるみっくす ふたつのぴーち はくとう あんど おうとう / たからしゅぞう
WMIX 2つのピーチ WMIX 2つのピーチ review
 22日リニューアル新発売のWMIXシリーズ。 これまでブドウレモングレープフルーツが登場したが、今日はピーチ。

 外観はやや濁りがある。炭酸は強くなさそう。 香りは、ズバリ、桃の缶詰。フルーティで結構甘そう。やや生臭い感じがあるところが、実に桃らしい。
 味のほうは適度に甘味があるものの、ピーチにしてはシャープな部類。 飲み込んだ後に口中に変な甘さを残さない。
 アルコール分5%。果汁8%。原材料:桃果汁、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。

 白桃&黄桃という組み合わせは、以前の製品と同じ。 アルコール度数は同じ5%だが、果汁含有率は7%から8%に増えた。ジューシーさが増したということだろうか。

 桃味の缶チューハイは、一般的に甘味の強いものが多いが、このWMIXは数少ないシャープなピーチチューハイといえる。
種別 チューハイ
2006年3月30日
No.737: タカラCANチューハイ WMIX 2つのウメ 梅酒&梅果汁 / 宝酒造
 たからかんちゅーはい だぶるみっくす ふたつのうめ うめしゅ あんど うめかじゅう / たからしゅぞう
WMIX 2つのウメ WMIX 2つのウメ review
 22日リニューアル新発売のWMIXシリーズ。 これまでブドウレモングレープフルーツピーチと紹介し、このウメで最後となる。

 外観はほんのりシャンパンゴールドに色づいている。炭酸は強くなさそう。 香りに重みはなく、爽やかな梅果汁の印象。
 味も軽やか。梅酒から想像される重たい甘味はなく、酸がキリッと効いていて、シャープな飲み口。 飲み込んだ後にもくどさを残さない。
 アルコール分5%。果汁1.4%。原材料:梅果汁、梅酒、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。

 梅酒&梅果汁という組み合わせは、以前の製品と同じなのだが、 これをもって「2つのウメ」というのは、無理やりの感もなくはない。 アルコール度数は以前の6%から5%に下がり、果汁含有率は1.2%から1.4%にわずかに増えた。 度数が下がったことで、より軽やかに仕上げたということなのだろうか。
種別 チューハイ
2006年4月1日
No.738: ザ・フルーツスパークリング レモン スパークリング(2006年3月リニューアル缶)/ サッポロ
 ざ・ふるーつすぱーくりんぐ れもん すぱーくりんぐ / さっぽろ
フルーツスパークリング レモンスパークリング フルーツスパークリング レモンスパークリング review
 この「ザ・フルーツスパークリング」が全部リニューアルしたと思っていたのだが、 実はパッケージデザインだけで、中身は変わっていないらしい。全種買いそろえてからそれを知ったので、 どうしようかと思ったが、自分の味覚を試す意味でも、取り上げることにしよう。

 外観はほんのりレモン色。香りはマッチを擦ったような、火薬のような炸裂した感じがあり、これは多分発酵由来のものだろうが、 とてもシャープなイメージ。
 口当たりも酸の筋が通っており、キリッとスキッと最後まで鋭い味わい。 このシャープさは、決してチューハイにはないものだ。レモンの酸っぱさが好きな人には向いている。
 アルコール分5.5%未満。果実酒。原材料:レモン果汁・糖類・香料。

 爆発的なブームになるような製品ではないが、細く長く続いてゆく要素はある。改めてそう思った。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年4月2日
No.739: 割水焼酎 麦 ひばりの巣 / アシードブリュー
 わすいしょうちゅう むぎ ひばりのす / あしーどぶりゅー
ひばりの巣 ひばりの巣 review
 一昨日、仕事で広島県東部まで行ってきた。その折、福山駅構内のコンビニでgetしたもの。 とりあえず見たことのない商品だったので、反射的に購入していた。

 焼酎水割りだから、当然、色はない。 香りはシャープで、大人な印象。麦焼酎らしさが、前面に出ている。
 味のほうも本格的。アルコール感が際立ち、変な甘味はない。金属的とも言えるシャープな味わい。 だが、どこかが突出しているわけではなく、すうっと体に浸透してゆくような味わい。香ばしく、かつ、なめらか。
 アルコール分10%。原材料:麦、麦こうじ。 発売元:アシードブリュー株式会社瀬戸内酒類工場(福山市箕島町5725-1)。 醸造元:株式会社恒松酒造本店(熊本県球磨郡多良木町大字多良木1022)。

 割水と書いて「わすい」と読むらしいのだが、それは缶にふりがなが振ってあったからわかったこと。 こういう地元密着企業の商品というのは、まさにその地に行かないと入手できない貴重な一品だ。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年4月3日
No.740: −196℃ クールライム / サントリー
 まいなす196ど くーるらいむ / さんとりー
-196℃ クールライム -196℃ クールライム review
 明日4日が発売日となっている−196℃の新フレーバー。

 外観は無色透明。香りは無論グリーンな感じだが、それほど尖っておらず、ライムにしては甘いのかな?と思う。 「カロリ。」みたいな香りだな、とも思う。
 味はもちろん軽やか。香りを嗅いだときに予想したほど甘味はなく、酸がキリッと効いている。 後味には苦味があり、後キレも良い。
 アルコール分6%。原材料:ライム、ウオツカ、スピリッツ、ジン、糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。ライム浸漬酒使用。メキシコ産ライム使用。

 クールライムというほど今ひとつクールではないけれど、スッキリ飲みやすいだけでなく、 ジンを使ってシャープで本格的な味わいに仕上がっている。
 なお、この−196℃のシリーズは、今回を期に全種新しくなっている。追って紹介する。
 ところで缶の左肩に赤い印で「NEW」とあり、缶のデザインかと思っていたら、単にシールが貼ってあるだけだった。
種別 チューハイ

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