ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.10101−10120


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2023年6月29日[1]
No.10101: ザ・プレミアム・モルツ <ジャパニーズエール> シーサイドエール / サントリー
 ざ・ぷれみあむ・もるつ <じゃぱにーずえーる> しーさいどえーる / さんとりー
サントリー ザ・プレミアム・モルツ シーサイドエール サントリー ザ・プレミアム・モルツ シーサイドエール review
 サントリー ザ・プレミアム・モルツ「シーサイドエール」。発売日は、6月27日。
 名前の通り夏限定商品なのだが、缶に「限定」の文字は見当たらない。

 グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。泡はほぼ白色できめ細かく、泡持ちも良い。
 香りは、キュッとしたオレンジを思わせる柑橘香に、ヨーグルトのような甘酸っぱさが混じる。 重たさはなく、軽やかな印象。
 味は香りの印象通り、軽快な口当たりで酸主体だが、 甘酸っぱさはそれほどでもなく、さらっと透明感がある。 苦味は極めて穏やか。ボディに厚みはない。キレがある。飲み込んだ後には、酸と軽い苦味が残る。
 アルコール分6%。原材料名:麦芽(外国製造、国内製造)、ホップ。
 通年品 香るエール よりも一層軽やかで、ホップ香も爽やか。 その昔、ラガー一辺倒だった日本のビール市場にも、今やエールも当たり前のように幅を利かせている。 やっと異常な状態が解消されたと言えるのだが、その一翼を担っているのが、 プレモルではないかと思う。
種別 ビール
CODE:45106DAEE#02
2023年5月16日
No.10102: 氷結 シチリア産レモン / キリン
 ひょうけつ しちりあさんれもん / きりん
キリン 氷結 シチリア産レモン キリン 氷結 シチリア産レモン review
キリン 氷結 シチリア産レモン
 キリン 氷結シリーズが新しくなっている。今年(2023年)3月製造分からのリニューアルである。 但し、中身が新しくなったのは主力3種(レモン、グレープフルーツ、シャルドネスパークリング)であり、 他はパッケージのみの刷新となっている。
 今日はまず「シチリア産レモン」を飲んでみたい。

 グラスに注いだ液色は、ほぼ無色だが、かすかに濁りがあるように見える。 多量の細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
 香りは、弾けるように鮮烈なレモン香で、これは従来品から変わっていない。
 味は、極めてスッキリ。酸が全面に出るとともに、苦味もかなりフィーチャーされている。 アルコール感はほどほどだが、味に透明感があるために、度数以上には強く感じる。 飲み込んだ後には、鋭い酸味と苦味が口に残る。
 アルコール分5%。果汁2.7%。原材料名:レモン果汁、レモンエキス、ウォッカ(国内製造)、糖類/炭酸、酸味料、香料。
 シチリア島で収穫されたレモンを主に使用した、みずみずしくスッキリ爽快なおいしさをお楽しみください。
 従来品 と比べ、シャープさがまた一段アップしたかな?と感じた。 香りもジューシー感より鋭い切り込みが目立つような気がする。
 キリン氷結は、発売から既に20年を超えるロングセラーブランドだが、その味わいは、 時代とともにかなり変化してきている。一番大きな変化としては、甘味が相当に削がれてきたことだ。
 こうして、その時々の消費者の嗜好に寄り添い、大枠は変えずとも気づけばキャラクターがだいぶ変わっているという、 巧妙な進化を続けられることが、ロングセラーたるゆえんであろう。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45106DAKO#RN03
2023年6月30日[1]
No.10103: ココロクラフト 流れ星ゴールデンエール / サッポロ
 こころくらふと ながれぼしごーるでんえーる / さっぽろ
サッポロ ココロクラフト 流れ星ゴールデンエール サッポロ ココロクラフト 流れ星ゴールデンエール review
サッポロ ココロクラフト 流れ星ゴールデンエール
 6月27日にセブン&アイグループ限定で発売された サッポロ「ココロクラフト 流れ星ゴールデンエール」。

 グラスに注いだ液色は、輝きのある中程度の黄金色。泡はほぼ白色できめ細かく、泡持ちも悪くない。
 香りは、ホップの甘く優しい香りと、サッポロビールらしいモルト香の力強さも感じさせる分厚い香り。
 味は香りの印象ほど甘味が強くなく、むしろ苦味がキリッと切り込んでくる。しかしそのタッチに強烈さはなく、 柔らかな飲み心地。だが、飲み込んだ後には、しっかり収斂性のある苦味が舌の奥に残っているのが分かる。
 アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造、国内製造(5%未満))、ホップ。
 国産ホップのやさしいおいしさを活かしたくつろぎのクラフトビールです。 国産ホップ農家の小丹枝さんが育てた「ふらのほのか」を使用。爽やかな香りと苦味が少なく軽やかな味わい。 "夜空を眺めながら、一息つきたい"そんなココロに寄り添うビールです。
 苦味が少ないとの説明ではあるが、確かに強烈ではないものの、しっかり力強さは感じさせてくれる。 キリッとした個性がゴールデンエールらしいビールだと言える。
種別 ビール
CODE:45107SEST#03
2023年6月30日[2]
No.10104: 氷結 グレープフルーツ / キリン
 ひょうけつ ぐれーぷふるーつ / きりん
キリン 氷結 グレープフルーツ キリン 氷結 グレープフルーツ review
キリン 氷結 グレープフルーツ
 キリン 氷結シリーズが新しくなっている。今年(2023年)3月製造分からのリニューアルである。 但し、中身が新しくなったのは主力3種(レモン、グレープフルーツ、シャルドネスパークリング)であり、 他はパッケージのみの刷新となっている。
 昨日既に シチリア産レモン を飲んでおり、今日は2種目として「グレープフルーツ」を。

 グラスに注いだ液色は、ほぼ無色透明だが、かすかに濁りがあるように見える。 細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、昔ながらのグレフルチューハイらしく、ガムのように甘いグレフル香だが、適度なジューシー感がある。
 味は苦味だけでなく酸味も強い。以前の製品はここまで酸っぱくなかったように思う。 甘さはかなり抑えられている。 飲み込んだ後には、軽い苦味と酸味、ほんのり甘味も残る。
 アルコール分5%。果汁4.2%。原材料名:グレープフルーツ果汁、ウォッカ(国内製造)、糖類/炭酸、酸味料、香料。
 ホワイトとルビーのグレープフルーツを使用した、みずみずしくスッキリ爽快なおいしさをお楽しみください。
 レモン 同様、こちらもより一層シャープな味わいになったようで、最近のニーズに合わせてきたように思う。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45107DAKO#RN03
2023年7月1日[1]
No.10105: 緑茶サワー <緑 -RYOKU- > / サントリー
 りょくちゃさわー りょく / さんとりー
サントリー 緑茶サワー 緑 -Ryoku- サントリー 緑茶サワー 緑 -Ryoku- review
 サントリー 緑茶サワー「緑 -Ryoku-」。 6月27日に、セブン&アイグループ先行発売である。

 グラスに注いだ液色は、透明感のあるごく淡いグリーン。 注いでいる時、サーッと音がして気泡が躍り、炭酸入りであることが分かる。
 香りは、まろやかでありながら緑茶のグリーンな感じが強い。 玉露入りということで、確かにこの甘さは玉露っぽい。
 口当たりは香りの印象通りまろやかで、ほんのり甘味がある。 おそらく緑茶由来の甘味が、ベースの焼酎に呼応して、穏やかな甘味になっているものと思われる。 炭酸のピリッとした刺激が引き締め役になっており、一層爽やか。
 アルコール分5%。厳選玉露使用。 原材料名:スピリッツ(国内製造)、焼酎(麦、麦こうじ、玉露)、緑茶浸漬酒、抹茶、玉露浸漬酒、緑茶(国産)、 糖類/炭酸、香料、酸味料。
 これまで、焼酎の緑茶割り(いわゆる緑茶ハイ)というのは多々あり、 一定の存在感を持って市場に定着しているが、ソーダで割った緑茶サワーというのは、ほとんど見たことがない。 しかし、ソフトドリンクならばティーソーダ(紅茶のソーダ割り)というものは存在しているので、 お茶を炭酸で割っておかしいことはない。
 取り立てて奇抜な発想ではないけれども、これまで意外となかった。 だが、一口飲んでみれば、「これは有りだな」と思える。 
 緑茶のほんのり爽やかな甘味は、和食にきっと合う。これはもしかすると、小さなブームを起こすかもしれない。 そのくらいのポテンシャルを持っている。特定販路から始めたということは、 サントリーさんも探りながらのスタートということかもしれないが、私の意見としては、自信を持っていいと思う。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45108DAKO#RN03
2023年7月1日[2]
No.10106: 氷結 シャルドネスパークリング / キリン
 ひょうけつ しゃるどねすぱーくりんぐ / きりん
キリン 氷結 シャルドネスパークリング キリン 氷結 シャルドネスパークリング review
キリン 氷結 シャルドネスパークリング
 キリン 氷結シリーズが新しくなっている。今年(2023年)3月製造分からのリニューアルである。 但し、中身が新しくなったのは主力3種(レモン、グレープフルーツ、シャルドネスパークリング)であり、 他はパッケージのみの刷新となっている。
 今日は「シャルドネスパークリング」を飲みたい。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡いゴールド。細かな気泡が静かにグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、従来品同様の甘い白ぶどう香。やさしくふくよかである。
 味は香りの印象通り甘味は強めではあるものの、酸味と苦味も適度にあるため、くどさはない。 甘いのにあっさり。 飲み込んだ後には、白ぶどうのやさしい甘味だけでなく、引き締まった苦味も口に残る。
 アルコール分5%。果汁2.5%。 原材料名:ぶどう果汁(シャルドネ果汁)、ウオッカ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
 上品に香るシャルドネの、みずみずしくフルーティなおいしさをお楽しみください。
 従来品との違いをそれほど感じなかったが、シャルドネ種(白ぶどう)の持つ甘くふくよかな個性を表現しつつ、 甘ったるくならない味わい調整は、さすがのロングセラーと言えるものだ。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45108DAKO#RN03
2023年7月2日[1]
No.10107: ザ・プレミアム・モルツ 醸造家の贈り物 <限定醸造> / サントリー
 ざ・ぷれみあむ・もるつ じょうぞうかのおくりもの <げんていじょうぞう> / さんとりー
サントリー ザ・プレミアム・モルツ 醸造家の贈り物 2023夏 サントリー ザ・プレミアム・モルツ 醸造家の贈り物 2023夏 review
サントリー ザ・プレミアム・モルツ 醸造家の贈り物 2023夏
 サントリー ザ・プレミアム・モルツ「醸造家の贈り物」。
 今年の夏のギフト限定商品として売り出されたものであるが、 6本入りパックを近所のスーパーでみつけたので、購入した。

 グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。 泡は純白で非常にきめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りは、フルーティで甘いホップ香が強いが、濃密さよりは爽やかさが先行。 味わいもそれほど重たくないことが期待される。
 味は香りの印象通り、口に入れた時のインパクトから柔らかく、軽い酸と甘味が広がる。 苦味は極めて弱い。プレモルだから濃厚であろうことを前提に言えば、これはかなり軽快な味である。 すっきりとして、適度なキレがある。その分、余韻は短めかもしれない。
 アルコール分5.5%。原材料名:麦芽(外国製造、国内製造)、ホップ。
 お中元の限定醸造。爽やかな香りとかろやかな味わい。
 缶裏に、次の文章がある。
 日本の夏を涼やかに愉しんでいただけるような、特別なプレモルができあがりました。 希少なカリスタホップをふんだんに使いながら、サファイヤホップ・磨きダイヤモンド麦芽を一部使用することで、 柑橘様の爽やかな香りを鮮やかに感じられる中身に仕上げています。 今しか味わえない限定のプレモルをどうぞお愉しみください。
 ビール醸造家 寺西 健
 プレモルらしいホップのキャラクターが際立った香味ではあるけれども、軽快に仕上げており、 まさに夏らしい味わいになっている。
種別 ビール
CODE:45109DAKO#UK
2023年7月2日[2]
No.10108: レゲエパンチ ピーチウーロン味 / 合同酒精
 れげえぱんち ぴーちうーろんあじ / ごうどうしゅせい
GODO レゲエパンチ GODO レゲエパンチ review
GODO レゲエパンチ
 GODO「レゲエパンチ ピーチウーロン味」。
 当サイトで既に取り上げている製品だが、ドン.キホーテで遭遇し、以前に掲載したものと缶デザインが違っていたので、 入手した。入手したといっても最近ではなく、既に数か月が経過。今日まで飲むチャンスがなかったのだ。

 グラスに注いだ液色は、しっかり深い琥珀色。赤みが強く、確かにウーロン茶の色である。 無炭酸なので、気泡は立たない。
 香りは、桃の甘さが目立つ。ウーロン茶の香りは、よく嗅いでみないとわからない。
 味はやさしいピーチティー。ほとんど紅茶の味。アルコール感は弱い。 柔らかい口当たりで、すっきりと飲みやすい。
 無果汁。アルコール分4%。 原材料名:ウーロン茶、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖(国内製造)/香料、 カラメル色素、酸味料、チャ抽出物。
 すっきり飲みやすい 仙台発のお茶系カクテル!!
 1990年代に宮城県仙台市国分町で発祥したレゲエパンチ。フルーティーな甘さとウーロン茶の心地よい渋味が調和した、 すっきりとした味わいの「ピーチウーロン」のお酒です。
 缶左肩に「仙台発」(前回掲載分にはなかった)と、ルーツがはっきり明示されている。 SENDAI SOUL COCKTAIL の文字もある。
 今回アップにあたり、GODO社サイトの商品紹介ページを確認してみると、なんとこれとは違うデザインになっている。 いつ切り替わったのかはわからないが、中身は一緒であろうし、入手しても飲めるタイミングがないので、 あえて探すことはしないでおこう。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45109DQES#UK
2023年7月3日[1]
No.10109: WINE CAFE 夏の白ワインソーダ <夏限定> / サントリー
 わいんかふぇ なつのしろわいんそーだ <なつげんてい> / さんとりー
サントリー WINE CAFE 夏の白ワインソーダ サントリー WINE CAFE 夏の白ワインソーダ review
 サントリー WINE CAFE シリーズの夏限定品「夏の白ワインソーダ」。 発売日は6月27日。昨年も出ていたものである。

 グラスに注いだ液色は、極めて淡いゴールド。 注いでいる時は大粒の気泡が踊っているが、その後は細かな気泡がグラスの中に見える。
 香りは、ミントのような少しハーブっぽい感じがあり、さらにレモンの尖った柑橘香もある。 基本的にすっきり。
 口に入れた瞬間、レモンの酸味が感じられ、シャープな味わい。 香りに少しあったワインっぽさもあまり感じず、爽やかで飲みやすい。 軽い苦味も伴い、キレが良い。アルコール感は、当初あまり感じないものの、次第にしっかりとわかるようになる。
 アルコール分5.5%。 原材料名:濃縮還元ぶどう果汁(外国産)、濃縮レモン果汁(外国産)/炭酸、酸味料、酸化防止剤(亜硫酸塩)。 販売者:サントリーワインインターナショナル(株)。
 今や缶入りR.T.D.も焼酎、ウォッカをはじめ、ウイスキー、ジン、梅酒、日本酒、ワイン・・と、 多種多様な商品展開があり、我々消費者を楽しませてくれるのだが、 すべてが生き残るのは無理なんだろうなと、要らぬ心配をしてしまう。 こうして季節限定品を昨年に続いて出せるということは、このブランドが成功している証である。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45110DAEE#06
2023年7月3日[2]
No.10110: 三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール / 若鶴酒造
 さぶろうまるじょうりゅうじょのすもーきーはいぼーる / わかつるしゅぞう
HARRY CRANES 三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール HARRY CRANES 三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール review
HARRY CRANES 三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール
 富山県 三郎丸蒸留所 の「スモーキーハイボール」。
 当サイトで以前に取り上げている HARRY CRANES ブランドのラインナップのようである。

 グラスに注いだ液色は、ほぼ無色に近い、ほんのり淡いゴールド。 非常に細かな気泡が、少量グラスの中を断続的に立ち昇っている。
 香りは、商品名のとおりスモーキーで奥深く、適度にピーティー。 ビターチョコレートのような、微かに甘く、そして苦そうなニュアンスをまとっている。
 香りは控えめだったが、口に含んでみると、非常に煙っぽい。 まさにスモーキーなのだが、時に正露丸のようだと称されるピート臭もかなり強い。 何だか後ろ向きの表現のようにも取られそうだが、ハイボール缶でここまで本格的な風味を実現しているのは珍しい。 液色の薄さに反し、味わいはしっかりと濃い。アルコール感もとても強い。
 アルコール分9%。原材料名:モルト、グレーン/炭酸。 販売者:若鶴酒造株式会社 富山県砺波市三郎丸208。製造所:丸善食品工業株式会社 長野県千曲市大字寂蒔880。
 缶裏に、次の記述がある。
 1952年にウイスキー製造をはじめてから、スモーキーな香りにこだわってきた三郎丸蒸留所。 その三郎丸蒸留所が日本で初めて開発したスモーキーハイボール缶がさらに美味しくなりました。 多層的なピート臭とキレのある飲み口をどうぞお楽しみください。
 HARRY CRANES ブランドサイトには、 以前に紹介した 富山スモーキーハイボール も掲載されているので、 併存しているということなのだろう。
 原材料名表記「モルト、グレーン/炭酸」を見れば、一切混ざり物のない、 ただブレンデッドウイスキーをソーダで割っただけの正しいハイボールであることがわかる。 それで、R.T.D.として味わいを安定させることは、我々消費者が考えるよりも簡単なことではないだろう。
 ウイスキーフリークならば納得の味わい。 私は若い20代の頃からカウンターバーなどで色々なウイスキーをストレートで飲む経験をたくさんしてきたから、 もっと"正露丸、正露丸した"ウイスキーにも親しんでいる。 そういう人間からすると、これはまだ結構上品な仕上がりである。
 だが、トリスハイボール缶や角ハイボール缶でデビューして間もないような人には、 この製品はあまりお勧めできない。かなり大人な味わいだからだ。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45110IKOS#UK
2023年7月4日[1]
No.10111: サンガリア ハイボール / サンガリア
 さんがりあ はいぼーる / さんがりあ
サンガリア ハイボール サンガリア ハイボール review
 6月27日にLAWSON限定で売り出された「サンガリア ハイボール」。

 グラスに注いだ液色は、淡いゴールド。 細かな気泡が少量グラスの中を立ち昇るのが見える。
 香りは、若干ゴムっぽいニュアンスのある作られたようなウイスキー香であり、甘さが強そう。
 味は香りの印象に反して、まず酸味がキュンと感じられ、またここでも少なからぬ違和感がある。 ハイボール風の何か別の飲物? 焼酎ベースでゴムっぽい、樽っぽい味をつけた新手のハイボール? そう思わざるを得ない。 甘ったるくなくて、適度にキレがあるのが救いなのだが、やはりどうしてもウイスキーとは思えない。
 アルコール分7%。 原材料名:ウォッカ(国内製造)、ウィスキー、糖類/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素。 製造者:株式会社日本サンガリアベバレッジカンパニー 大阪市東住吉区中野4-2-13。 製造所:三重県伊賀市依那具字柳原844-1。
 LAWSONでの販売価格は税込105円と破格だが、いくら安いからといって、これはハイボールではないでしょう。 もちろん、原材料の一部にウイスキーが使われているのだけれど、糖類や香料、酸味料などで味がつくられており、 不自然なこと極まりない。これを飲んで、ハイボールっておいしくないと思う人が続出しないことを願う。
 サンガリアさんにはたいへん厳しい意見で申し訳ないが、ハイボール風につくってみたけれど、 だいぶ遠い仕上がりの変わった飲物だというのが、正直なところ。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45111LSEE#07
2023年7月4日[2]
No.10112: TOPVALU 福島県産もも <数量限定> / イオントップバリュ(製造:合同酒精)
 とっぷばりゅ ふくしまけんさんもも <すうりょうげんてい> / いおんとっぷばりゅ
TOPVALU 福島県産もも TOPVALU 福島県産もも review
 イオングループP.B.である TOPVALU ブランドのチューハイ「福島県産もも」。 先月入手してあったものである。

 グラスに注いだ液色は、極めて淡いゴールド。細かな気泡が少量グラスの中を立ち昇っている。
 香りは、非常に甘い桃。香料なのかと思いきや、果汁を10%も使っているから、 それなりに自然な香りなのだろう。あまりそうは感じないが。
 味は香りの印象と比べて甘ったるくなく、すっきりした口当たり。 コクがないからくどくないのだとも言える。軽い酸味も感じ、あっさりとした仕上がり。 それでも飲み進めると、桃らしい甘さが口に残るようになる。 だからキレはあまり良くない。
 アルコール分4%。原材料名:ウォッカ、もも果汁(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖。 添加物:炭酸ガス、酸味料、香料。 販売者:イオントップバリュ株式会社 千葉県千葉市美浜区中瀬1-4。 製造場:合同酒精株式会社 千葉県松戸市上本郷字仲原250番地。
 今年4月に 愛媛県産キウイ が発売され、8月には 長野県産なし の発売が予定されているらしい。 このようなP.B.まで完全網羅しようと思うとたいへんだが、 仮に全部入手できたとて、その全部を一人で飲むのは不可能だ。そのくらい、世の中には様々な商品が溢れかえっている。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45111DAEE#UK
2023年7月5日[1]
No.10113: ほろよい 冷やしパイン <限定> / サントリー
 ほろよい ひやしぱいん <げんてい> / さんとりー
サントリー ほろよい 冷やしパイン サントリー ほろよい 冷やしパイン review
 サントリー ほろよい「冷やしパイン」。発売日は7月4日。

 グラスに注いだ液色は、透明感のある淡いイエローグリーン。 細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、甘酸っぱいパイン。人工的ではあるが、ツンと香り立つ。
 味は香りの印象どおりトロピカルな香味でとても甘い。 ただ、酸も効いているので、それほど甘ったるさはない。 アルコール感は弱い。
 アルコール分3%。果汁1%。 原材料名:パイナップル、スピリッツ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、紅花色素。
 中身は、昨年 から変わっていないようである。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45112DAKO#01
2023年7月5日[2]
No.10114: 葉 ジンソーダ / 富永貿易
 よう じんそーだ / とみながぼうえき
葉 ジンソーダ 葉 ジンソーダ review
 神戸居留地ブランドで有名な富永貿易から出ている「葉 ジンソーダ」。 国産クラフトジン「葉」を炭酸で割ったR.T.D.である。
 「葉」はスーパーのライフ限定で販売している商品とのことで、 このソーダ割り缶も同店で購入した。

 グラスに注いだ液色は、無色透明。 細かな気泡が多量グラスの中を断続的に立ち昇っている。
 香りは、ジン特有のジュニパーベリーの香りが、ツンとストレートに押してくるのだが、 少しレモンのような尖りも感じる。
 味はまったく甘くない。キレの良いドライな味わいで、ジンを飲み慣れている人なら親しみやすいが、 これにライムでも搾ったらさらに味わい深くなるのではないかと思う。 アルコール感もしっかり。
 無果汁。アルコール分7%。 原材料名:スピリッツ(国内製造)、糖類/炭酸、酸味料、香料。 販売者:富永貿易株式会社 神戸市中央区御幸通5丁目1番21号。 製造場:株式会社チェリオ中部 愛知県小牧市大字河内屋新田字下岩倉杁510番の1。
 近年、国産ジンが人気となり、大手ではサントリー 翠 など、アルコール市場で一つのジャンルとして定着した感がある。 様々なスピリッツが手軽に飲めるのは、飲酒生活がとても豊かになって良いことだと思う。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45112LITS#UK
2023年7月6日[1]
No.10115: 男梅サワー 通のしょっぱ梅 <限定> / サッポロ
 おとこうめさわー つうのしょっぱうめ <げんてい> / さっぽろ
サッポロ 男梅サワー 通のしょっぱ梅 サッポロ 男梅サワー 通のしょっぱ梅 review
サッポロ 男梅サワー 通のしょっぱ梅
 サッポロビールとノーベル製菓のコラボによる 男梅サワー の限定派生商品「男梅サワー 通のしょっぱ梅」。 発売日は、7月4日。

 グラスに注いだ液色は、やや濁りのある薄紅色。通年品の男梅サワーよりもかなり明るい色調。 気泡は少なく、炭酸は強くなさそう。
 香りは、通年品と基本的には同系統だが、やや薄く、キュンと酸が立った印象。さらに、苦味も強そう。
 口当たりは香りの印象通りシャープな酸味がまず立ち、そのあと塩っぽい旨みが感じられる。 通年品にある梅しそのような濃さはそれほどでもなく、爽やか。ゆえに適度にキレがある。 飲み込んだ後には、酸味とともに塩味が残る。
 梅果汁7%。アルコール分5%。 原材料名:梅果汁(台湾製造)、梅干、スピリッツ、梅干浸漬酒、糖類/酸味料、炭酸、香料、果実色素、 カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)。
 この時季の限定品だけあって、シャープで爽やかな味わい。 通年品 男梅サワー と比べると、かなり軽快で、キレがある。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45113DAKO#02
2023年7月6日[2]
No.10116: エチゴビール シトラストラタIPA / エチゴビール
 えちごびーる しとらすとらたあい・ぴー・えー / えちごびーる
エチゴビール シトラストラタ IPA エチゴビール シトラストラタ IPA review
エチゴビール シトラストラタ IPA
 エチゴビール「シトラストラタ IPA」。
 知らなかったのだが、調べてみると発売は4月21日だったようである。

 グラスに注いだ液色は、やや濁りの見られる淡い黄金色。泡は白色できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りはIPAらしく、柑橘とトロピカルフルーツの混じり合ったような、鮮烈で甘いホップ香が強い。
 味はすっきりした酸と、後追いするような重たすぎない苦味。 ボディの厚みはそれほどなく、軽快な飲み心地。適度なキレ。 当初弱いと思った苦味も、飲み進めるとしっかりずっしり残っているのが分かる。
 アルコール分5%。原材料名:大麦麦芽(イギリス製造・ドイツ製造・フランス製造)・ホップ。 製造者:新潟県新潟市西蒲区松山2 エチゴビール株式会社。
 ビアスタイルは、セッションIPA。つまり、一般的にはパンチの強いIPA(インディア・ペールエール) の度数を少し低く設定することで、軽快な飲み口となり、夏に飲みやすい味わいに仕立てている。 夏に限らず、最近人気のスタイルなのだが。
 商品名のシトラストラタとは、缶に記載があるとおり Citra & Strata で、 2種のホップ(シトラ&ストラタ)が用いられていることによる。 缶に2匹の虎が描かれているのは、シトラとストラタにそれぞれ「トラ」が入っているからだ。
種別 ビール
CODE:45113SIH3#76
2023年7月7日[1]
No.10117: ほろよい ひんやり梨 <限定> / サントリー
 ほろよい ひんやりなし <げんてい> / さんとりー
サントリー ほろよい ひんやり梨 サントリー ほろよい ひんやり梨 review
 サントリーほろよいの限定「ひんやり梨」。発売日は、7月4日。

 グラスに注いだ液色は、ほぼ無色だが、ほんのりと白濁。 細かな気泡が少量、グラスの中を立ち昇っている。
 香りは、非常に上品な和梨。シンプルで、やさしい甘さが想像される。
 味は香りの印象どおり、和梨らしい上品な甘味で、微かに苦味を伴う。 飲み込んだ後にも、穏やかな甘味が残る。
 果汁1%。アルコール分3%。 原材料名:梨、スピリッツ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
 前回発売が、昨年(2022年)6月14日だったから、 およそ1年1か月ぶり。
 名前に「ひんやり」と付けることで、暑い季節の限定品であることが強調されているわけだが、 同時発売の 冷やしパイン 同様、 しっかり冷やして飲めというメッセージともとれる。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45114DAKO#03
2023年7月7日[2]
No.10118: 一番搾り 糖質0 / キリン
 いちばんしぼり とうしつぜろ / きりん
キリン 一番搾り 糖質0 キリン 一番搾り 糖質0 review
キリン 一番搾り 糖質0
 キリン「一番搾り 糖質0」が新しくなっている。 今年4月製造品から順次切り替えとのことである。

 グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。泡は純白でやや荒く、勢いよく注ぐと盛り上がるが、泡持ちはほどほど。
 香りは、透明感がありながら酸っぱそうなニュアンスが前面に出ている。 ホップの芳しさのようなものはあまり感じない。
 口当たりは軽快で、すっきりと透明。コクらしいものはほぼ感じられず、 香りの印象通り酸味が中心の味。キレがあり、後に雑味のようなものは残さないが、 旨みは感じられない。
 アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、糖類。
 前回リニューアル(昨年)では、 かなり飲み応えや力強さを感じた旨記してあるが、 今回は一転、この製品が誕生した当時のキャラクターに逆戻りしてしまったかのようだ。
 ニュースリリースでは、“飲みごたえ”がアップし、より“雑味がなく飲みやすい”後味を実現と書かれているが、 飲み応えがアップしているようにはまったく感じなかった。雑味がなく飲みやすい後味というのは、 確かにその通りだと感じた。
 やはり糖質オフは、糖質オフ。まるで普通のビールとおいしさに違いがないかのような広告は、誇大広告とまでは言わないが、 少し言いすぎのような気も。だが、そこはもちろん、CMがルール違反にならないように細心の注意が払われている。 「うまい」というのは個々人の感覚の問題だから、どんな商品を「うまい」と宣伝しようがかまわないし、 「おいしさは一番搾り。糖質だけがゼロ」というのも、通常の一番搾りと同じだとはまったく言っていないわけだから、 問題はない。
種別 ビール
CODE:45114DAKO#RN04
2023年7月8日[1]
No.10119: ビアリー クリスタルヴァイツェンテイスト <期間限定> / アサヒ
 びありー くりすたるう゛ぁいつぇんてんすと <きかんげんてい> / あさひ
アサヒ ビアリー クリスタルヴァイツェンテイスト アサヒ ビアリー クリスタルヴァイツェンテイスト review
アサヒ ビアリー クリスタルヴァイツェンテイスト
 アルコール0.5%の微アルコールビールテイスト飲料・アサヒビアリーの限定派生商品「クリスタルヴァイツェンテイスト」。 発売日は、7月4日。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡い黄金色。泡は注いでいる時もくもくと盛り上がり、泡持ちも悪くない。
 香りは、シークヮーサーみたいな尖った柑橘香に、トロピカルフルーツやソフトクリームみたいな甘さと、 さらに、ノンアルビールみたいな雑穀臭が混じり合い、かなり不自然な印象を受ける。 ホップ香というよりは、香料で作り上げた香りのよう。
 味は酸っぱく、コクがなく、やや甘い。温度が低い間はすっきりと飲めるのだが、 時間が経って温度が上がってくると、臭みが強調されるような感じになる。 飲み込んだ後には、舌の奥に収斂性のある苦味が居座っている。
 名称:炭酸飲料。アルコール分0.5%。 原材料名:麦芽(国内製造)、スターチ、麦芽エキス、ホップ、大麦、コーン、米/炭酸、香料。
 この商品には、アルコールが含まれております。20歳未満の方、妊娠・授乳期の方、 運転される方などは飲用をおやめください。
 「ビール」を醸造してから、アルコール分のみをできるだけ取り除く製法を採用。 原材料に小麦を使用しておりません。
 お世辞にもクリスタルヴァイツェンだとは思えない。無理矢理そのような風味に近づけた感じがする。
 低アルコールでこういった遊びは控えた方がいいように思う。 そもそも低アルコールを選ぶのは、様々なビアスタイルに親しんでいるような人ではないはずである。 完全ノンアルならば、酒好きもその日の体調や事情により選ぶことがあるが、 0.5%製品飲用者に、この技巧を面白がるような人はいないと思う。
 つまり、酒呑みも下戸も、どちらも納得させることが出来ない製品だと私は思う。
種別 低アルコール飲料
CODE:45115DAEE#04
2023年7月8日[2]
No.10120: すみか #国産ゆず / 宝酒造
 すみか #こくさんゆず / たからしゅぞう
タカラ すみか #国産ゆず タカラ すみか #国産ゆず review
タカラ すみか #国産ゆず
 タカラ「すみか」ブランドが新しくなっている。 3月下旬以降、順次切り替えとのこと。
 通年3種のうち、新登場の #国産シャインマスカット は既に取り上げているが、 今日は「#国産ゆず」を飲みたい。

 グラスに注いだ液色は、微かに白く濁りが見える。 多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
 香りは、甘酸っぱい柑橘香。ゆずにしてはかなりジューシーで甘いのだが、いかにもゆずというグリーンな香りもしっかり。
 味は香りの印象に反して、甘くない。さらには炭酸のビリビリした刺激が続いてシャープな味わい。 キレが抜群で、悪く言うと水っぽい。
 アルコール5%。果汁0.2%。糖質70%オフ。 原材料名:ゆず、ゆずエキス、ゆずスピリッツ(国内製造)、焼酎、糖類/炭酸、酸味料、香料。
 ふわりと香る、爽やかなゆずの味わい!
 ほのかな果実の香りで甘くないから、すっきりしたものが飲みたいときにちょうどいいチューハイ!
 最近人気のある甘くないチューハイの中でも、このシリーズは群を抜いてすっきりというか、 シャープというか、味がないというか。それは決して悪口ではなく、 ここまで特定の嗜好の人たちに向けた明確な味づくりは、タカラさんならではと思う。
 さて、糖質ゼロビールや低アルコールビールのことを薄い、味がないなどと批判しているくせに、 このようなチューハイについては薄いのが個性だと言って擁護するのはおかしい、 特定メーカーにばかり肩入れしている、といった少々おつむの弱い批判がもしかするとあるかもしれないので、 一応言っておくが、それを製品づくりのコンセプトとして、そういう製品として売り出しているかどうかということである。
 すみか は、すっきり甘くないことを長所として売り出している。あえてこういうものをつくった。だから正しいのである。 もし、糖質ゼロビールを、「通常のビールのようなコクはありません。頑張って目指したけれど、 やはり通常のビールとは違って薄いんです。 でも、だから飲みやすいんです」といって売り出したなら、私は絶賛する。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45115DAEE#RN03L

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