2023年10月5日[1]
No.10281: 和製サングリア 白ワインと貴味メロン <限定出荷> / サッポロ
わせいさんぐりあ しろわいんとたかみめろん <げんていしゅっか> / さっぽろ
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イオングループ店舗で以前から不定期で登場しているサッポロ「和製サングリア」シリーズ。
先日店頭で新たな2種を発見した。
2種のうち、まずは「白ワインと貴味メロン」を飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、やや緑がかった淡いゴールド。細かな気泡が少量グラスの中を立ち昇っている。
香りは、白ワインの酸っぱそうな香りに、メロン特有の接着剤(セメダイン)みたいな匂いが少し加わる。
味も香りの印象通り、ワインの白ぶどうらしい酸っぱさとともに、メロン特有の高貴な甘さがある。
但し、甘味は控えめで、軽い苦味すら感じる。アルコール感もソフトであり、非常にやさしい飲み心地。
飲み込んだ後には、軽妙な酸と甘味が残る。
アルコール分3%。原材料名:濃縮還元果汁(ぶどう(外国産)、メロン(秋田県産))/炭酸、酸味料、香料、カラメル色素。
原料原産地名:国内製造(果糖ぶどう糖液糖)。
白ワインの中には、メロンっぽい香味を持つものもあることから、この組み合わせは悪くない。
低アルコールなので、強い缶チューハイとかハイボールが苦手な人にも勧められる。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月5日[2]
No.10282: Style ONE レモン10個分のビタミンCが入ったレモンサワー / 富永貿易(製造:大東乳業)
すたいるわん れもん10こぶんのびたみんしーがはいったれもんさわー / とみながぼうえき
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ユニーグループのP.B.である Style ONE(スタイルワン)の「レモン10個分のビタミンCが入ったレモンサワー」。
私の生活圏内にこのP.B.商品を購入できる店がないので、通常は取り上げていないが、
当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈され、飲むに至った。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある薄黄色。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
香りは、非常に酸味の強そうなレモン香。大手ナショナルブランド商品で言うと、
サッポロキレートレモンサワーみたいな鋭さである。
味はまず甘さが抑えられ、スッキリした口当たり。そして何より、香りの印象通り酸味が非常に強い。
商品名からしてビタミンCが強調されているわけだが、そのイメージを裏切らない酸っぱさだ。
アルコール感もちゃんとあり、その点でも飲み応え十分。
飲み込んだ後には、ヒリヒリした酸味と、レモンの皮のような苦味が残る。
レモン果汁5%。アルコール分7%。糖類ゼロ・プリン体ゼロ。
原材料名:レモン果汁、レモンエキス、スピリッツ(国内製造)/酸味料、炭酸、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
販売者:富永貿易株式会社 神戸市中央区御幸通5丁目1番21号。
製造場:大東乳業株式会社 岐阜県各務原市松本町二丁目466番地。
P.B.でもこういったニッチを狙ったような商品をリリースしているのは面白いが、
べつにビタミンC強化という特徴がなくても、単に酸の強いサッパリしたチューハイとして、一定の支持は得られそうである。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月6日[1]
No.10283: 和製サングリア 赤ワインととちおとめ <限定出荷> / サッポロ
わせいさんぐりあ あかわいんととちおとめ <げんていしゅっか> / さっぽろ
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イオングループ店舗で以前から不定期で登場しているサッポロ「和製サングリア」シリーズ。
先日店頭で新たな2種を発見した。
2種のうち、昨日既に 白ワインと貴味メロン を飲んでいるので、今日はもう一方の「赤ワインととちおとめ」を。
グラスに注いだ液色は、透過性のある暗赤色。濃いめのロゼワインのような見た目。
細かな気泡が少量グラスの中を立ち昇っている。
香りは、いちごジャムのようにべたっと甘く深いいちご香。
ワインの匂いはあまり感じない。
味も香りの印象通り、いちごジャムをそのままなめたように甘酸っぱい。
アルコール感はほとんどない。味わいにコクがあり、いちごだけでなくブルーベリーか何か混じっているように感じられるが、
このベリーっぽさの正体はワインだろう。
飲み込んだ後には、たっぷりとした甘酸っぱさが口に残る。
アルコール分3%。原材料名:濃縮還元果汁(ぶどう(外国産)、いちご(栃木県産))/炭酸、酸味料、香料。
原料原産地名:国内製造(果糖ぶどう糖液糖)。
いちご味のチューハイもシーズンには時々見かけるが、焼酎やウォッカとの相性は必ずしも良いとは言えず、
いちごの甘酸っぱさをうまく活かすのは、ワインが最適なのではないかと、この製品を飲んでみて思う。
ただ、本格的な重たさのある赤ワインだと個性が強すぎるので、軽やかでフルーティな赤ワインがちょうど良い。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月6日[2]
No.10284: Style ONE 3種類のビタミンが入ったグレープフルーツサワー / 富永貿易(製造:大東乳業)
すたいるわん 3しゅるいのびたみんがはいったぐれーぷふるーつさわー / とみながぼうえき
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ユニーグループのP.B.である Style ONE(スタイルワン)の「3種類のビタミンが入ったグレープフルーツサワー」。
私の生活圏内にこのP.B.商品を購入できる店がないので、通常は取り上げていないが、
当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈され、飲むに至った。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある薄黄色。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
香りは、昔ながらのグレフルサワーにありがちなガムのように甘い香り。
アルコール臭はほんのり。
味は香りの印象ほど甘くなく、抑制的。その代わりに鋭い酸味と軽い苦味が感じられる。
キリッとした口当たりだが、飲み進めると、甘味料特有のだらっとした甘さが引っかかるようになり、
あまり爽やかではない。
飲み込んだ後には、少々ヒリつく酸味のほか、舌の奥に甘味料の甘味と、若干の苦味が残る。
グレープフルーツ果汁5%。アルコール分7%。糖類ゼロ・プリン体ゼロ。
原材料名:グレープフルーツ果汁、スピリッツ(国内製造)/炭酸、酸味料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、
香料、ナイアシン、ビタミンB6。
販売者:富永貿易株式会社 神戸市中央区御幸通5丁目1番21号。
製造場:大東乳業株式会社 岐阜県各務原市松本町二丁目466番地。
糖類ゼロが強調され、それでも甘さを確保するために甘味料を使用する。
ごく一般的なやり方なのだが、グレープフルーツのコクのない味わいだと、甘味料の欠点が悪目立ちしてしまう。
それでもなんとかスッキリした味にまとめようという苦労の跡が見られる製品である。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45205PRST#UK |
2023年10月7日[1]
No.10285: パーフェクト サントリービール 黒 <限定> / サントリー
ぱーふぇくと さんとりーびーる くろ <げんてい> / さんとりー
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サントリーの糖質ゼロビール パーフェクトサントリービール の限定派生商品「パーフェクトサントリービール 黒」。
発売日は、10月3日。
グラスに注いだ液色は、しっかり深い黒。泡はカフェオレ色できめ細かく、力強く盛り上がって泡持ちも悪くない。
香りは、爽やかなホップ香と香ばしいロースト香が品良く寄り添っている。
軽快な香りであり、あまり深みは感じない。
口に入れた瞬間、最初にはっきり感じる要素は酸味。次に苦味。一方、甘味はほぼ感じず、重たさもない。
もし色を見ずに飲んだら、とても黒とは感じられないほどの軽やかさだが、飲み込んだ後に残る香味の中に、
わずかに焦げ感があり、ようやく黒だとわかる程度。
最後まで、酸味が最も目立っていて、後キレも良い。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造)、ホップ、糖類。
上質で深いコクが特長のダイヤモンド麦芽と、上品な香ばしさが特長の厳選された黒麦芽を一部使用。
糖質ゼロだからこそ実現できた、これまでにない、爽快に飲める黒ビールです。
糖質ゼロなので、最初から深みや重たさを期待できないのは明らかだが、それを逆手に取り、
軽快で後味もスッキリした黒という、特異なキャラクターとなっている。
新ジャンルではないのか?と感じるほど軽いが、麦芽不足による臭みのようなものはほぼないのが利点である。
今回、限定品として出したのは、とりあえず売れ行きを見ようということなのだろうが、
支持層の幅を考えると、定番化するのは少々厳しいかもしれない。
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ビール
CODE:45206DAEE#03 |
2023年10月7日[2]
No.10286: valor-select レモンチューハイ ストロング / バロー(製造:チェリオ中部)
ばろー・せれくと れもんちゅーはい すとろんぐ / ばろー
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スーパー バロー は私の生活圏内にないため、
基本的に取り上げることはないのだが、今回、当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈され、飲むに至った。
同店P.B.である valor-select(バロー・セレクト)の「レモンチューハイストロング」。
500ml入りのロング缶である。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
香りは、甘さのある丸いレモン香。酸はあまり強そうではない。アルコール臭は強め。
味は香りの印象どおり、かなり甘く、酸味は穏やか。軽い苦味もある。
アルコール感はもちろん強い。
飲み込んだ後には、甘味料特有の甘さと若干の苦味も口に残る。
アルコール分9%。果汁3%。
原材料名:ウォッカ(国内製造)、レモン果汁/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、ビタミンC。
販売者:株式会社バロー 岐阜県多治見市大針町661番地の1。
製造場:株式会社チェリオ中部 愛知県小牧市大字河内屋新田字下岩倉杁510-1。
甘味をやや強めにしているのは、アルコールの強烈さを和らげようという意図か。
しかし、そもそもストロングを手に取るのは、お酒に強い消費者と思われるので、もっと甘さを抑制して、
しっかり酒臭いテイストにしてもいいのではないかと感じた。
それにしても、アルコール9%で500mlという商品なので、一気に飲むことは避けたい。
私も今日、半分だけ飲んだ後に数時間空け、残りを飲むという方法にした。
一晩で全部飲んでいることに変わりはないのだけれど。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45206PRST#UK |
2023年10月8日[1]
No.10287: アサヒ生ビール / アサヒ
あさひなまびーる / あさひ
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近所のスーパーで何気なくビール売場を物色していたら、
アサヒ生ビール(マルエフ)の缶が以前とは少し変わっているのに気づいた。
リニューアルとかデザイン缶の発売などの情報はないので、
単にパッケージデザインのマイナーチェンジなのだろう。
もしかすると、だいぶ前から変わっていた可能性もあるが、私が気づいていなかっただけかもしれない。
ともあれ、日頃の晩酌に普通に消費する我が家の常飲銘柄のひとつなので、購入した。
なお、中身は通常品につき、味のレビューは割愛する。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
目立つのは、缶裏に大きく金色で書かれた「マルエフ」の文字(右写真)。
CMでもおなじみ「日本のみなさん、おつかれ生です」のフレーズも書かれている。
定番品なので、大きくデザインを変えることなく、それでも伝えたいメッセージを上手に印刷している。
今月からの税率変更により、ビールは値下がりしているため、今こそ売上増を目指す時である。
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ビール
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2023年10月8日[2]
No.10288: valor-select グレープフルーツチューハイ ストロング / バロー(製造:チェリオ中部)
ばろー・せれくと ぐれーぷふるーつちゅーはい すとろんぐ / ばろー
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スーパー バロー は私の生活圏内にないため、
基本的に取り上げることはないのだが、今回、当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈され、飲むに至った。
同店P.B.である valor-select(バロー・セレクト)の「グレープフルーツチューハイストロング」。
500ml入りのロング缶である。昨日の レモン に続く2種目である。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡がグラスの中に見える。
香りは、しっかり甘いグレフル香だが、皮の苦そうな匂いも強い。
しかもその苦さは、アルコール臭と溶け合って、かなり青臭い匂いになっている。
味は香りの印象どおり、甘味が強い。それは果汁の甘味というより甘味料の甘さである。
アルコール感は豊かで、香りに感じた青臭さみたいなものがある。
飲み込んだ後にも、甘味料特有の甘さと若干の苦味も口に残る。
アルコール分9%。果汁3%。
原材料名:ウォッカ(国内製造)、グレープフルーツ果汁/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
販売者:株式会社バロー 岐阜県多治見市大針町661番地の1。
製造場:株式会社チェリオ中部 愛知県小牧市大字河内屋新田字下岩倉杁510-1。
昨日飲んだ レモン 同様、甘味設定が強く、あまり酒呑み向けとは言えない。
昔ながらの缶チューハイといった感じの製品だが、もうちょっと甘味設定を弱くしたほうがいいかもしれない。
また、果汁感も弱いし、改善点はたくさんある。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月9日
No.10289: スプリングバレー シルクエール <白> / キリン
すぷりんぐばれー しるくえーる <しろ> / きりん
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キリン スプリングバレー シルクエールが新しくなっている。
本年(2023年)7月製造品からのリニューアルである。
グラスに注いだ液色は、ごく淡い黄色で、濁りがある。泡は純白できめ細かく、
力強く盛り上がって泡持ちも良い。
香りは、ハーブっぽくフルーティなホップ香がしっかり香る。
キリンビールにしては異例とも言えるほどの香り立ちである。
この最初のインパクトだけで、今回のリニューアルについての明確な意思が感じられる。
ホワイトエールなのに、甘酸っぱい匂いは弱い。
味は香りの印象とは少し異なり、甘酸っぱさを感じるのだが、かなり上品。
爽やかさが際立つ。甘味、苦味は弱く、すっきりとした飲み口。
キレも良く、後味もクリア。
アルコール分5.5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、コーン。
「シルクエール<白>」は、きめ細かなふわとろの泡と白ワインのような華やかな香り、
小麦麦芽由来のまろやかな口当たりが特長の"ホワイトエール"です。
上記缶説明にある「白ワインのような華やかな香り」というところが確かにポイントで、
従来品よりもさらに清澄な香りと味わいに変わったようだ。
キリンさんはこのように、万人受けしそうなバランスの良い味わいにまとめるのが上手。
言い換えれば商品の大衆化がお家芸なので、ファン層を広げることには長けている。
ただ、このスプリングバレーというブランドでそれをすることは正解なのか。
売れ行きが伸びないから更なる大衆化が必要と考えたのだとしたら、
ブランドの個性を消してしまわないだろうか。
もっとも、私がその中身を高く評価しているサントリー TOKYO CRAFT のシリーズはエッジが立ちすぎているからか、
売れ行き好調とは言い難い状況なので、このように大人しく味わいをまとめる大衆化戦略は正しいのかもしれない。
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ビール
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2023年10月10日
No.10290: 100%カジューハイ りんご / 富永貿易
100ぱーせんとかじゅーはい りんご / とみながぼうえき
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神戸居留地ブランドで知られている富永貿易から発売された「100%カジューハイ」という缶チューハイ。
先日、たまたま ドン.キホーテ店頭で発見したものだが、全3種を入手。
調べてみると、9月19日から首都圏のセブンイレブンで販売開始という情報が出てきたものの、
他店に流通し始めたのがいつかなのかは、わからない。
3種あるうち、まずは「りんご」を飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、濃いめのゴールド。透明タイプのりんご果汁そのものの見た目。
非常に細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
香りもりんご果汁そのもの。しっかりと濃く甘酸っぱい香りであり、アルコール臭は弱い。
味は香りの印象通り、りんご果汁の濃い味わい。甘味が強いが自然。
糖類や甘味料を添加していないから甘さが口に残らない。
アルコール感は弱い。飲み込んだ後にも、自然なりんご風味が残る。
アルコール分3%。原材料名:りんご果汁(外国産)、スピリッツ/炭酸、香料。
販売者:富永貿易株式会社 神戸市中央区御幸通5丁目1番21号。
製造場:大東乳業株式会社 岐阜県各務原市松本町二丁目466番地。
果汁にお酒を合わせているのに、果汁100%というのは、一瞬おかしいように思われる。
果汁以外の物が入っていれば、総重量に占める果汁の割合は100%未満となるはず。
しかし、その答えは単純。濃縮果汁を還元して使っているからだ。
例えばだが、15度のスピリッツを全量の2割、500%相当の濃度の濃縮果汁を2割、
残りの6割を炭酸水とすれば、アルコール3%で果汁100%のチューハイは出来上がる。
考え方としては、そういうことだ。だとすると、理論上、果汁200%チューハイだって作ることはできる。
おいしいかどうかは別として。
なお、商品名表記だが、缶表面にはカタカナで"カジューハイ"と書かれているのに、裏面には漢字で"果汁ハイ"とある。
正式な商品名はカタカナの方らしいが。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月11日[1]
No.10291: スーパードライ ドライクリスタル / アサヒ
すーぱーどらい どらいくりすたる / きりん
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アサヒスーパードライブランドに、アルコール3.5%の「ドライクリスタル」が登場。
発売日は、10月11日。
グラスに注いだ液色は、ごく淡い黄金色。
泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りの系統は、基本的に本家スーパードライと一緒。
乾いたようなモルト香を主体としつつ、どちらかといえば本家よりも爽やかなホップ香が一段と強い感じがする。
つまり、スーパードライ特有の金属的なニュアンスよりも、ハーブ的な香りが勝っている印象。
味は極めてクリア。口に入れた瞬間、悪く言うと水っぽくて味気なく、苦味のインパクトがとても弱い。
しかし、その味気なさこそがこの製品の最大の特徴。妙な言い方だが、味気ないのに味がないわけではないのだ。
新ジャンルのような臭みはまったくなく、クリアさを極限まで追求したような味。いわば、究極のスッキリ感。
飲み込んだ後にも、甘さなどは残らないが、麦芽のパワーをしっかり感じさせる軽妙な苦味が残る。
アルコール分3.5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
澄み切った透明感を追求しつつ、決してビールらしさをあきらめていない。
度数が3.5%というライトさが最大の売りではあるけれども、単に軽いだけではない。
元々軽やかなスーパードライの度数を下げたら、ただ飲みごたえのないスカスカなビールになるのではないか?
と、飲む前は意地悪く思っていた。だが、蓋を開けてみれば、ドライ以上にドライな新しい飲み物に進化していた。
税率変更でビールが少し値下がりしたこのタイミングで投入したことの意義は大きい。
特に若い人たちを中心に、非常に好意的に受け止められるのではないか。
ビールは苦いから普段あまり飲まないという人たちに、ぜひ一度試して欲しい。
ドライクリスタルの名にふさわしい、この究極の透明感に魅了される人は多いと思う。
一方、従来からのビール好きの中には、水っぽくて不味いと感じる人も少なくないだろう。
そういう人はそもそもターゲットとしていないので、ふだんヱビスとかプレモルなどを常飲している人が、
「こんなのはビールじゃない」と、ネガティブキャンペーンを張らないか、少し心配ではある。
でも、そんな雑音を吹き飛ばすくらい、大きなヒットとなるに違いない。
ビール界に起こった「新たな革命」。そう呼んでも決して大げさでないくらい、
エポックメイキングな出来事であると、私は思う。
「ドライ・レボリューション」と名付けたいくらいである。
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ビール
CODE:45210DAEE#00 |
2023年10月11日[2]
No.10292: 100%カジューハイ 白ぶどう / 富永貿易
100ぱーせんとかじゅーはい しろぶどう / とみながぼうえき
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神戸居留地ブランドで知られている富永貿易から発売された「100%カジューハイ」という缶チューハイ。
発売日は、9月19日だったようである。
3種入手したうち、昨日 りんご を飲んだのだが、今日は2種目として「白ぶどう」。
グラスに注いだ液色は、淡いゴールドで、やや黄色みが強い。
非常に細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
香りは、まさに白ぶどう。たっぷりとした甘さを湛えているのだが、
香りにわざとらしさはない。
味は非常に優しい甘さに満ちているのだが、酸が適度に効いている。
100%果汁の濃厚さがあるのに、甘さは引っかからない。
甘口白ワインにも通じる品の良さがある。
飲み込んだ後にも、穏やかな甘味と酸味が口に残る。
アルコール分3%。原材料名:ぶどう果汁(外国産)、スピリッツ/炭酸、酸味料、ビタミンC、香料。
販売者:富永貿易株式会社 神戸市中央区御幸通5丁目1番21号。
製造場:大東乳業株式会社 岐阜県各務原市松本町二丁目466番地。
昨日も書いたが、濃縮果汁を用いることで実現した果汁100%である。
ストレート果汁なら、そこにお酒を混ぜた時点で果汁100%ではなくなる。
このやり方は、実は初めてではなく、同じ富永貿易から 素滴しぼり
という果汁100%チューハイが出されている。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45210DQES#22 |
2023年10月12日[1]
No.10293: ほろよい パッションパンチ <限定> / サントリー
ほろよい ぱっしょんぱんち <げんてい> / さんとりー
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サントリー ほろよい の限定「パッションパンチ」。
発売日は、10月10日。
グラスに注いだ液色は、ごく淡い透明感のあるピンク。
細かな気泡がグラスの中を立ち昇っており、まるでロゼワインのよう。
香りは、非常に甘酸っぱいパッションフルーツ。
シンプルだが力強い。いかにも香料の人工的な香りだが、
そもそもパッションフルーツの実物の香りも化粧品っぽく、作り物っぽいので、
それをうまく表現できていると思う。
味は香りの印象通り、甘味と酸味がともに強く、まさにシンプルなパッションフルーツ味。
アルコール感は弱い。飲み込んだ後にも、強い甘酸っぱさが口に残っている。
無果汁。アルコール分3%。原材料名:スピリッツ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、野菜色素。
※パッションフルーツの味わいはフレーバーによるものです
無果汁であることが特にマイナスとは感じられないくらい、ジューシーでトロピカルな風味が満載。
まるでキャンディかグミを食べているかのような味わいで、ほろよい らしいキャラクターに仕上がっている。
缶の表と裏でイラストが若干異なるのも面白いところ。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45211DAEE#02 |
2023年10月12日[2]
No.10294: グランドモルト / 巨林フーズ&リカー(輸入)
ぐらんどもると / きょりんふーず あんど りかー
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やまや店頭で偶然発見して購入した「グランドモルト」。
フランスで製造されたビールで、輸入者は巨林フーズ&リカーである。
グラスに注いだ液色は、しっかりめの黄金色。泡はほぼ白色できめ細かく、
当初は力強く盛り上がるが、泡持ちはほどほど。
香りは、爽やかなホップ香が少し香っているものの、昔の発泡酒みたいな雑穀臭が強く、
もしかするとこれは劣化が進んでいるのかもしれない。輸入品にはありがちなことである。
味は基本的に清澄な口当たりと、柔らかな苦味。
ただ、香りに感じた劣化臭が広がってしまう。
当初弱いと感じた苦味も、飲み進めるうちに強く感じられるようになり、渋味も少しまとわりつく。
鮮度が良ければ、この辺はもっと違ったかもしれない。
アルコール分5%。原材料名:麦芽、ホップ。原産国名:フランス。
輸入者及び取引先:株式会社巨林フーズ&リカー 神戸市中央区二宮町1丁目9-11。
残念ながら健全とは言えない状態ではあったが、そのあたりに目をつぶって評価すれば、
適度な飲み応えで、万人受けする味わいではある。
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ビール
CODE:45211YMMS#UK |
2023年10月13日[1]
No.10295: バー・ポームム 白葡萄とモヒート / サントリー
ばー・ぽーむむ しろぶどうともひーと / さんとりー
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サントリー バー・ポームム「白葡萄とモヒート」。発売日は、10月10日。
限定品ではなく、新定番(通年品)である。
グラスに注いだ液色は、無色透明。非常に細かな気泡がグラスの中を美しく立ち昇っている。
香りは、ミントの青臭い感じの中に、ぶどうの甘さが漂う。アルコール臭はほぼ感じないというか、
ミントの陰に隠れてしまっている。
味は甘味が抑えられ、酸味が前に。白ぶどうの甘いニュアンスは確かにあるのに甘くなく、
酸っぱさが際立つ。そう思ったのもつかの間、酸っぱさの中にぶどうのころっとした甘さはある。
最後に、ハーブっぽい風味がしっかりと残る。
アルコール分6%。果汁1%。原材料名:ぶどう、ミントエキス、スピリッツ(国内製造)、ラム、ワイン、糖類
/炭酸、酸味料、香料。
アルコール感がないと思って飲み進めると、実は6%なので、決して弱くはない。
飲み口の良さに騙されるタイプである。
モヒートは本来、ミントの葉を用いたラムベースのカクテルなので、そこに単に白ぶどうを合わせただけなのかと思いきや、
ワインも使われている。ワインがどれほどの量入っているのかはわからないが、
白ワイン特有の酸っぱさが足されているように感じられる。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45212DAEE#03 |
2023年10月13日[2]
No.10296: 常陸野ネストビール GREEN HOPS / 木内酒造
ひたちのねすとびーる ぐりーん・ほっぷす / きうちしゅぞう
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店頭で偶然発見して入手。常陸野ネストビール「グリーン・ホップス」。
調べてみたところ、2022年12月上旬からイオン限定で発売されたもののようである。
グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。
泡はほぼ白色で概ねきめ細かいが、泡持ちはほどほど。
香りは、名前のとおり若草のようなホップ香が非常に強く、
爽やかでありつつ、ジューシーな甘さもある。
味は香りの優しさからは一転してギュギュッと凝縮感のある苦味がまず感じられ、
甘さは弱く、クリアな口当たり。ホップによる草原のような風味が広がる。
とてもジューシーな凝縮感やコクがあるのに甘さはなく、キレが良い。
飲み込んだ後にも、しっかり強烈な苦味と渋味が残る。
アルコール分4.5%。原材料名:麦芽(国内製造、外国製造)、ホップ。
国産のモルトに加え、与謝野産の生ホップを贅沢に使用した、爽やかな香りと飲みごたえのあるコクが楽しめる
エールタイプのビールです。ホップのフルーティーで瑞々しい香り、国産モルトによる深みのあるコクをお楽しみください。
良質の原材料を贅沢に用いてつくられているのがわかる。週に一度くらいは、こういうビールを堪能したいものだ。
何ヶ月か前にこれを入手した時、イオン系スーパーのビール売場に少量ひっそりと並べられ、目立たない商品であった。
「イオン限定」とわかるように表示すれば、もっと売上が上がったかもしれないのに。
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ビール
CODE:45212DAEE#UK |
2023年10月14日[1]
No.10297: 一番搾り やわらか仕立て <限定醸造> / キリン
いちばんしぼり やわらかじたて <げんていじょうぞう> / きりん
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キリン 一番搾りの限定「やわらか仕立て」。発売日は、10月10日。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。泡は純白できめ細かく、泡持ちも良い。
香りは、商品名のとおり柔らかくて少し甘い。適度にボリューム感があって、
同時にモルト由来の穀物っぽさもある。このあたりが、キリンらしい。
味は香りに感じたほどの甘味はなく、スッキリとした導入部。味に厚みはなく、非常にスッキリと軽い。
キレも良い。飲み込んだ後にも甘味は残らず、軽い苦味が残る。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。
やわらか仕立てというほど、やわらかくはない。スッキリ軽やかだが、苦味もある程度主張し、
結果的にどの要素も突出しないバランスの良さに仕上がっている。
完成度は確かに高いのだが、小麦を一部使用して「やわらか」を名乗るならば、
もっと甘さや滑らかな深みも欲しかったところだが、そうはせず、さらっと無難な味にまとめている。
やはりキリンさんは暴れたことをせず、いつも優等生的なまとまりのある味づくりをする。
だからこそ間口と裾野が広いわけだが、一方で、尖ったことが好きなマニアには刺さらない。
ふだん通常の一番搾りを飲んでいる人が、限定品だからと一度試してみて、
まあ飲みやすいけれども一度飲んだらもういいや。そんな感じになるのではないか。
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ビール
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2023年10月14日[2]
No.10298: valor-select レモンチューハイ / バロー(製造:チェリオ中部)
ばろー・せれくと れもんちゅーはい / ばろー
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スーパー バロー は私の生活圏内にないため、
基本的に取り上げることはないのだが、当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈され、飲むに至った。
同店P.B.である valor-select(バロー・セレクト)の「レモンチューハイ」。
500ml入りのロング缶である。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
香りは、甘さのある丸いレモン香。酸はあまり強そうではない。アルコール臭はあまり強くない。
味は香りの印象どおり、かなり甘味があるのだが、酸もそれなりに感じられ、スキッとした口当たり。
アルコール感は適度。キレがあるが、飲み込んだ後には、甘味料特有の甘さが口に残る。
アルコール分5%。果汁3%。
原材料名:ウォッカ(国内製造)、レモン果汁/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
販売者:株式会社バロー 岐阜県多治見市大針町661番地の1。
製造場:株式会社チェリオ中部 愛知県小牧市大字河内屋新田字下岩倉杁510-1。
先日、同じP.B.の ストロング を飲んだ。あちらは甘味の強さが少し気になったのだが、
こちら度数5%のスタンダードは、酸とのバランスが良いように感じた。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月15日[1]
No.10299: ヱビス オランジェ / サッポロ
ゑびす おらんじぇ / さっぽろ
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サッポロの若手醸造家が新しいビールの開発に挑戦するプロジェクト YEBISU CREATIVE BREW(ヱビス クリエイティブ ブリュー)
の第2弾「ヱビス オランジェ」。発売日は、10月11日。
グラスに注いだ液色は、しっかり深い黄金色と淡いアンバー(琥珀色)の中間くらいで、
アイスティーのような見た目。泡は淡いベージュ色できめ細かく、力強く盛り上がって泡持ちも概ね良い。
香りは、見た目のとおりかなりブラウンな印象があり、変な言い方をすると、しょうゆっぽい匂いがする。
この少しブラウンな、ロースティな香りは、オレンジの仕業なのかもしれない。
ホップ香はあまり強く感じない。
味はまず苦味が強いのだが、非常に中域の野太い感じの味わい。
丸く深いコクがあり、酸は穏やか。いや、酸が穏やかというより、強い苦味がそれを凌駕しているという言い方のほうがいいかも。
飲み込んだ後にも、落ち着いたコクと固い苦味が残る。
アルコール分6%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))(大麦麦芽、小麦麦芽)、ホップ、オレンジピール。
- ヱビス クリエイティブブリュー -
若手醸造家が新たなビールの魅力に挑戦していく、独創的なライン
さらに、缶裏に次のような説明がある。
ヱビス オランジェ
オレンジ香る濃厚なヱビス。
ヱビスにふさわしいオレンジピールを吟味し、柑橘を想わせる香りのホップを一部掛け合わせて実現したビールです。
これまでにないオレンジ香る濃厚な味わいのヱビスをお楽しみください。
Chief Experience Brewer 有友亮太
このシリーズの第1弾は、今年(2023年)2月に発売された ヱビス ニューオリジン である。
同じ醸造家の作品だが、まったく違うスタイル、味わいの製品である。
前回にも増して冒険的な製品で、消費者の受け止め方も様々だろう。
名前が オランジェ(=orange:オレンジ)なので、もっと柑橘っぽい、
もしかすると酸っぱさのある味を想像して手に取る人もいるかもしれない。
実際には、酸味はほぼないと言っていいくらいに穏やかで、その代わりに、苦味の強さがいかにもヱビスである。
飲んでそれが判明し、ガッカリする人と、ホッとする人とに分かれるのではないか。
当サイトはこうしていわばネタばらしをしているわけだが、酸っぱいフルーツビールのようなものを期待する人には、
あまりお勧めできない一方で、ヱビスらしい落ち着いた重たさを求める人には、一度試して頂きたい。
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ビール
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2023年10月15日[2]
No.10300: valor-select グレープフルーツチューハイ / バロー(製造:チェリオ中部)
ばろー・せれくと ぐれーぷふるーつちゅーはい / ばろー
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スーパー バロー は私の生活圏内にないため、
基本的に取り上げることはないのだが、当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈され、飲むに至った。
同店P.B.である valor-select(バロー・セレクト)の「グレープフルーツチューハイ」。
500ml入りのロング缶である。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
香りは、しっかり甘いガムのようなグレフル香。昔ながらのグレフルチューハイらしい香り。
アルコール臭はあまり強くない。
味は香りの印象どおり、甘味が強い。柔らかいタッチで、酸は弱い。
アルコール感は適度。キレはそんなに良くなく、飲み込んだ後には、甘味料特有の甘さがしっかり口に残る。
アルコール分5%。果汁3%。
原材料名:ウォッカ(国内製造)、グレープフルーツ果汁/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
販売者:株式会社バロー 岐阜県多治見市大針町661番地の1。
製造場:株式会社チェリオ中部 愛知県小牧市大字河内屋新田字下岩倉杁510-1。
先日、同じP.B.の ストロング を飲んだ。
あちらは香りに青臭い感じが強く、味も甘味が強かった。
こちら度数5%のスタンダードは、香りのきつさがないものの、甘味は変わらず強い。
いずれにしても、最近では珍しくナチュラルさのない、チープなつくりの缶チューハイである。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45214PRST#UK |