2024年9月7日
No.10841: 情熱価格 今日はドのビール? ヘーフェヴァイツェン / ドン.キホーテ
じょうねつかかく きょうはどのびーる? へーふぇう゛ぁいつぇん / どん.きほーて
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ドン.キホーテのP.B.情熱価格 ブランドからビールが登場。
店頭で偶然遭遇して入手したため、発売を知らなかったのだが、8月上旬から存在していたようである。
全4種があり、まとめて買うと1本あたり税抜208円とのことだったので、もちろん4種を1本ずつ購入。
4種のうち、まずは「ヘーフェヴァイツェン」から飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、微かに濁りの見られる中程度の黄金色。
ヘーフェヴァイツェンだからもっと濁っているのかと思っていたが、それほどでもない。
泡は純白できめ細かく、当初は盛り上がるが、泡持ちはほどほど。
香りは、オレンジやバナナなど、フルーティ感があるのだが、あまりコクはなさそうで、柔らかい。
味は香りの印象通り甘酸っぱくフルーティだが、やはりコクがなく、さらっとした飲み口。
度数が低いわけではないのに、アルコール感は穏やか。軽いスパイシーさ。
飲み込んだ後には、軽快で柔らかな甘酸っぱさが残る。
アルコール分5.5%。原材料名:小麦麦芽、大麦麦芽、ホップ、オレンジピール、コリアンダーシード。
原産国名:ベトナム。輸入者:株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング。
住所:東京都目黒区青葉台2-19-10。引取先:東京都小金井市本町5-11-2。
ベトナムで造らせているようであるが、どこで誰が造ったかは問題ではない。しかし、値段は正直である。
ヘーフェヴァイツェンっぽいキャラクターを気軽に楽しむのにはいいし、ふだんピルスナーしか飲まない多くの日本人に、
こういうビールもあるよ、というプロモーションには最適。でも、これが本格的な味わいだと思われても困る。
ただ、通常価格でも1本あたり200円台なので、たまに気分転換のために買ってみるのにはいいかもしれない。
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ビール
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2024年9月8日
No.10842: 情熱価格 今日はドのビール? ペールエール / ドン.キホーテ
じょうねつかかく きょうはどのびーる? ぺーるえーる / どん.きほーて
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ドン.キホーテのP.B.情熱価格 ブランドからビールが登場。
店頭で偶然遭遇して入手したため、発売を知らなかったのだが、8月上旬から存在していたようである。
全4種があり、まとめて買うと1本あたり税抜208円とのことだったので、もちろん4種を1本ずつ購入。
4種のうち、昨日1本目として ヘーフェヴァイツェン を飲んだが、今日は2本目として「ペールエール」を飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある濃いめの黄金色。少しオレンジがかっている。
泡はほんのりベージュ色できめ細かく、当初よく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りは、柑橘系のフルーティさと、クリームのような甘さが感じられるが、分厚さは今ひとつ。
味はまず最初にガシッとした苦味が来る。次に、柔らかい酸味。
全体的に小ぶりなのは否めないが、その分飲みやすい。
飲み込んだ後には、軽妙な甘酸っぱさと、収斂性のある強めの苦味が残る。
アルコール分6%。原材料名:麦芽、ホップ。
原産国名:ベトナム。輸入者:株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング。
住所:東京都目黒区青葉台2-19-10。引取先:東京都小金井市本町5-11-2。
シトラスやトロピカルフルーツのような爽快な香りが印象的 ほどよい苦み、心地良い余韻はおだやかにまったり飲みたい時におすすめ
酸がアクセントになって、飲みやすいので、ペールエール初心者には向いているのではないか。
既にレビューした ヘーフェヴァイツェン ではやや厳しいコメントを書いたが、
こちらはもうちょっと評価できる。小ぶりであることは間違いないが。
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ビール
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2024年9月9日
No.10843: 情熱価格 今日はドのビール? IPA / ドン.キホーテ
じょうねつかかく きょうはどのびーる? あい・ぴー・えー / どん.きほーて
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ドン.キホーテのP.B.情熱価格 ブランドからビールが登場。
店頭で偶然遭遇して入手したため、発売を知らなかったのだが、8月上旬から存在していたようである。
全4種があり、まとめて買うと1本あたり税抜208円とのことだったので、もちろん4種を1本ずつ購入。
4種のうち、既に ヘーフェヴァイツェン、ペールエール を飲んでいるが、
今日は3種目として「IPA」を飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある濃いめの黄金色あるいは淡い琥珀色。
泡は淡いベージュ色できめ細かく、当初よく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りはIPAらしく、柑橘香とカラメル香が入り交じったような力強さがあり、クリームビスケットのような甘さも。
昨日飲んだペールエールともちろん系統は一緒である。
味は苦味とジューシーさが一体となったボリューム感が感じられるが、強烈とまでは言えず、
適度な優しさを持って馴染んでくる。酸味が活きているからだと思うが、
IPAにしては全体的に穏やかな飲み心地。
飲み込んだ後には、苦味と適度なジューシー感が残る。
アルコール分6.5%。原材料名:麦芽、ホップ。
原産国名:ベトナム。輸入者:株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング。
住所:東京都目黒区青葉台2-19-10。引取先:東京都小金井市本町5-11-2。
ふんだんに使用したホップの華やかな香りと強烈な苦味が舌と脳に突き刺さる
一度ハマると抜け出せない沼ビール
上記説明文ほど「舌と脳に突き刺さる」ことはない。暴れん坊のように見えて、結構優しい。
こぢんまりしたこのまとめ方は、むしろIPA初心者にはいい。
小ぶりと言ってしまうと悪い評価に聞こえるので、穏やかな脱力系と評したい。
ドンキのヘビーユーザーである若者層には、結構刺さるかもしれない。何より、これが200円台なのだから、
文句をつけるべき所はない。
これをきっかけにIPAというビアスタイルに興味を持ち、海外のみならず国内クラフトブルワリーにもたくさんある、
もっとパワフルで暴れん坊のIPAにもチャレンジしてほしい。そんな足がかりになりそうなビールである。
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ビール
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2024年9月10日[1]
No.10844: 今日はドのビール? スタウト / ドン.キホーテ
きょうはどのびーる?すたうと / どん.きほーて
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ドン.キホーテのP.B.情熱価格 ブランドからビールが登場。
店頭で偶然遭遇して入手したため、発売を知らなかったのだが、8月上旬から存在していたようである。
全4種があり、まとめて買うと1本あたり税抜208円とのことだったので、もちろん4種を1本ずつ購入。
4種のうち、既に ヘーフェヴァイツェン、ペールエール、IPA
を飲んでいるが、今日は4種目として「スタウト」を。
グラスに注いだ液色は、グラスの向こう側がほぼ見えない黒色。
泡はブラウンで非常にきめ細かく、当初よく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りは、ややマイルドな焦げ感とミルキーさを併せ持つ。やや引き締まってはいるが、やさしいミルクチョコといった感じである。
味は軽快な酸を伴う甘味、ほどほどの苦味を感じ、ボリューム感があまりない。
さらっとした舌触りで、飲み進めると苦味の押しがあまりないことが更に実感され、
甘味のボリューム感もそれ以上に物足りないことがわかる。
飲み込んだ後には、軽い甘味、酸味、苦味、渋味が大人しく残る。
アルコール分6%。原材料名:麦芽、ホップ、米。
原産国名:ベトナム。輸入者:株式会社パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング。
住所:東京都目黒区青葉台2-19-10。引取先:東京都小金井市本町5-11-2。
コーヒーやチョコレートのような香り カラメルのようなリッチな甘さ
ボリューミーな料理に負けないコク この力強い一杯が明日への活力になる
上記説明文ほど力強さもリッチさもないというのが、正直な感想。
全体的に小ぶりであり、本当にスタウト?と疑いたくなる。原材料に米が使われているのも謎。
普段濃色エールを飲まない人が、初めてスタウトっぽい体験をするのであれば、良いかもしれないが、
かなりスケールは小さい。
ドン.キホーテのP.B.情熱価格ブランドは、商品へのダメ出しを常にサイトから受け付けているのが特徴で、
その姿勢は大いに評価されるべきものである。
今回の「今日はドのビール?」シリーズは、お世辞にも本格的とは言いがたい控えめな仕上がりで、
その意味ではダメ出しをしたくなるのだが、販売価格を考えれば、これに文句をつけるのは酷であると私は思う。
缶に表記された商品説明が、いずれも大げさである点には文句の一つも言いたくなるが、
自らビールメーカーではなく、企画を担っただけのショップに苦言を呈するのも大人げない。
200円台で世界の有名ビアスタイルの片鱗でも体験できる機会を与えてくれているわけなので、
若者に絶大なる影響力を持つドンキさんの行った仕事としては、評価されるべきであろう。
本品をきっかけに、多くの人がスタウトというものに興味を持ち、世界に数多あるもっと力強いスタウトへの扉が開かれることを願う。
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ビール
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2024年9月10日[2]
No.10845: そふと [無糖] レモン / 秋田県醗酵工業
そふと れもん / あきたけんはっこうこうぎょう
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オエノングループの秋田県醗酵工業による甲類焼酎・そふと新光 を用いたR.T.D.「そふとレモン」。
発売されたのは昨年(2023年)7月21日なので、もう1年以上経っている。
これまで一度もお目に掛かったことはないのだが、今回、
当サイトのご協力者・森康哲さん から寄贈され、飲むに至った。
なお、缶表記に従い「そふと[無糖]レモン」と表記したが、
商品名は「そふとレモン」のようである。
グラスに注いだ液色は、無色透明。多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
香りは、ピュアアルコールのような酒臭さで、
レモンの香りがそこに微かに乗っている感じ。
味はまったく甘くない。香りの印象通り酒臭さがあるのだが、悪く言えば味気ない。
それでも、レモン味自体が弱いため、飲み進めると酒臭い風味が立つ。
キレは抜群で、飲み込んだ後にもほぼ味を残さない。
アルコール分5%。果汁3%。原材料名:レモン果汁、醸造アルコール(国内製造)、レモン蒸留酒、酒粕焼酎/炭酸ガス、酸味料。
販売者:秋田県醗酵工業株式会社 秋田県湯沢市深堀字中川原120-8。製造所:合同酒精株式会社 千葉県松戸市上本郷字仲原250。
捉えどころのないような味わいの缶チューハイ。
無糖なので基本的に甘くなく味気ない。アルコール感がそんなに強いわけでもない。商品名のとおりソフトな口当たりで、
インパクトに欠ける。毎日飲むのには適しているが、また飲みたい!と強烈に思わせる要素が見当たらない。
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チューハイ・カクテル等
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2024年9月11日[1]
No.10846: ヱビス 燻 / サッポロ
ゑびす いぶし / さっぽろ
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「若手醸造家が新たなビールの魅力に挑戦していく、独創的なライン」と銘打たれているヱビスクリエイティブブリュー シリーズの第5弾となる
「ヱビス 燻」(いぶし)。 発売日は、9月10日。
グラスに注いだ液色は、淡いアンバー。泡はベージュ色で非常にきめ細かく、
優しく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
よく盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りは、確かにスモーキーさがあるものの、焦げた感じは強くなく、
ミルキーで少し黒糖っぽい甘さにあふれている。
その奥に、燃えはじめの木材みたいな香り。
味はジューシーな甘さをベースに、ギュッと強い苦味と、少しロースティなニュアンスがある。
ぜんぜん煙臭くないし、ワイルドさもないが、しっかり麦芽の力強さは感じる。
飲み進めると、まろやかな甘味が苦味とともに広がる。
飲み込んだ後にも、そのバランスの良い甘味と苦味の余韻が残り、最後に線香みたいなスモーキーさがわずかに残る。
アルコール分5.5%。
原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。
ブナ材で燻した麦芽を一部採用し、麦芽本来の旨味を生かした味わいに仕上げました。
ほのかにスモーキーで香ばしい味わいのヱビスをじっくりとお楽しみください。
Chief Experience Brewer 有友亮太
勝手な想像だが、開発段階では、もっと本当に燻した香味が強い試作品もあったのではないか。それが強すぎると万人受けしない。
特に日本の消費者には受けが悪いであろうと配慮し、どんどん大人しい味に落ち着いていったのではないか。そんなふうに感じてしまった。
少なくとも燻製ソーセージとシンクロするくらいには煙臭いほうが良かったのではないか?と考える私は少数派か。
それとも多くの人は、これでも燻し風味をしっかりと感じるのだろうか。
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ビール
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2024年9月11日[2]
No.10847: ザ・アロマイスト / アサヒ
ざ・あろまいすと / あさひ
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アサヒビールが開設している新商品のテスト販売サイト"Asahi Happy project"において、
昨年(2023年)10月2日から販売されていた アサヒ「ザ・アロマイスト」(The Aroma-ist)。
私自身は、もうこういったテスト販売品まで手を出すと収拾が付かなくなるので、
基本的に発注はしないのだが、今回、
当サイトのご協力者・森康哲さん から寄贈され、飲むに至ったもの。
賞味期限が過ぎているため、それを踏まえた上で、飲んでみよう。
グラスに注いだ液色は、濃いめの黄金色。泡はほぼ白色できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
香りは、非常に甘く豊かなホップ香が特徴。商品名のとおり、香り高い。
トロピカルな甘さと、草のようなボタニカルな香りが混じって、複雑。
ラガーではなくエールかな?と、ここで思う。賞味期限切れによる劣化は、ここまではほとんど感じない。
口当たりは柔らかく、フルーティかつジューシーな甘味が広がる。
若干鮮度が落ちているかな?という程度の劣化臭をここで初めて感じる。
味は、度数が高いこともあって、ボリューム感がある。そのため、苦味も決して弱いわけではないのに、
あまり苦いと感じない。全方位的に凝縮感のあるファットな味わい。
飲み込んだ後にも、分厚い甘味、ジューシー感と、それにやや劣後する苦味、渋味も余韻として残る。
アルコール分7%。
原材料名:麦芽(カナダ製造、イギリス製造)、ホップ、糖類、コリアンダーシード。
原材料を見て、少し驚く。コリアンダーシードが使われているとは、飲んでいるときには思わなかった。
しかし、香りのハーブっぽさ、ボタニカルな風味に加えて、スンっと入ってくる若干スパイシーな感じは、
言われてみればコリアンダーなのか!?と、今更ながら思う。全部アロマホップの仕事だと、先入観から思っていた。
アサヒさんがこういったスタイルのビールを通年販売するイメージがあまりないが、
出ればそれなりにファンを獲得できるようにも感じる。でも、若干"もっさり"した味わいなので、
日常的に常飲したい人は多くないかもしれない。アサヒビール=ドライというイメージが付きすぎていることは、痛し痒しではないだろうか。
ところで、商品名 ザ・アロマイストに関し、aromaは母音から始まるから"ザ"はおかしいだろうなどど、野暮なことは言わない。
日本の商品、日本語の商品名なのだから、べつにかまわない。むしろ、aroma-ist という造語により、
香り指向、香り第一主義みたいな商品特性がすぐにわかるので、良いネーミングだと思う。
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ビール
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2024年9月12日
No.10848: 発酵蒸留サワー クリア / 宝酒造
はっこうじょうりゅうさわー くりあ / たからしゅぞう
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宝酒造から低アルコール(3%)の新 R.T.D.ブランド「発酵蒸留サワー」が誕生。
発売日は9月10日で、通年3種がある。
全3種のうち、まずは「クリア」を飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、無色透明。多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
香りは、レモンのような柑橘香に、トニックウォーターのようなハーブっぽさが加わり、
さらに商品名からイメージされる発酵臭のようなものも感じる。
味は甘さがほぼないのだが、香りのイメージ通り、少し柑橘系の尖りと、ボタニカルな風味が若干。
酸味はクエン酸の鋭さだけでなく、酢酸系の厚みのようなものも感じる。アルコール感は弱い。
基本的に味がないのに不思議に味わいがある。飲み込んだ後にも、軽い酸味が残るのだが、
やはり後味があっさりしすぎの感は否めない。
アルコール分3%。プリン体ゼロ。甘味料ゼロ。
原材料名:焼酎(国内製造)、スピリッツ、発酵果汁、レモンエキス、ハーブエキス、糖類/炭酸、酸味料、香料。
ピュアな甲類焼酎をベースに、柑橘の果皮を発酵・蒸留した、"果皮発酵スピリッツ"を用いることで、
アルコール分3%でもお酒としての満足感が楽しめるチューハイです。
確かに、上記缶説明はよくわかる。アルコール3%設定だと、普通は飲みごたえがなく、お酒らしい味わいは損なわれる。
それを克服したのは快挙といえるもので、飲みごたえとしては、7%設定のサントリータコハイなどに引けを取らない。
健康志向が拡大し、高アルコールR.T.D.が駆逐される中で、低アルコールでも飲みごたえを感じられる製品のニーズというのは、
確かにあるのかもしれない。だが、私はそこに関してはかなり否定的な見解を持っている。
健康を第一に考える人は、そもそも飲酒に対して積極的ではないので、低アルコール品でも口当たりのやさしい、
甘めのR.T.D.を好むことが多いのではないか。一方、ガツンとした飲みごたえや、甘くないお酒感を求める人は、
そもそも過度な健康志向には至らず、飲むならやっぱりちゃんとしたお酒!という指向ではないかと考えられる。
すると、低アルコールなのにお酒らしいというキャラクターは、いったい誰に支持されるのだろう?という疑問が湧く。
真面目にお酒を造っているタカラさんらしい隘路への陥り方だと言わざるを得ない。
きつい言い方で申し訳ないが、タカラさんが時のトレンドに追随しようとすると、失敗することが多い。
いろんな選択肢を提供したいといえば聞こえがいいが、軽薄なトレンドに振り回されない姿勢を貫いてこそ、
タカラさんらしいのだと、私は思う。だから、こういった挑戦は、残念ながら大成功には至らないと予想せざるを得ない。
この予想が杞憂に終わることを祈るばかりである。
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チューハイ・カクテル等
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