K氏の葡萄酒的日常  LES JOURS ENTRE DEUX VINS  ■   since July 20, 2000  ■  copyright © http://www.wine-life.info/ 2000-
レビュー・ポリシー(評価に対する考え方)
当サイトでは、次のような考え方の下に、お酒のレビュー(批評)をしています。

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独立独歩宣言

 「K氏の葡萄酒的日常」は、完全独立系 辛口レビュー(批評)サイトです。

 昨今増えている、バックにスポンサーのついた商品紹介「口コミ投稿ブログ」などとは、まったく違います。

 2000年のサイト開設当初から、一般に売られているワイン、ビール系飲料、缶チューハイ・カクテル、日本酒、焼酎等を自腹で購入し、 一般消費者の視点から製品の客観的な良さ、悪さを率直に記述しており、レビューに際しては、むしろ「悪い点、改善すべき点」を探すようにしています。 そのため、どの製品にも、容赦のない「辛口批評」を身上としています。提灯記事など一切ありません。 この姿勢を貫くため、アフィリエイトなどは一切導入しておりませんし、そのようなお誘いはすべて拒絶しております。但し、 購入店情報など、ご訪問者のお役に立つ情報は積極的に発信してまいります。

 消費者意見を装った「宣伝」など、害悪でしかないと考えています。宣伝は、それとわかるように行うべきであり、 宣伝を目的としたサイトに客観レビューなどできないと思います。

 当サイトにおいても、まれに、ご訪問者の方からレビュー用商品を寄贈頂くこともありますが、 ご提供者への失礼を覚悟で、率直に「悪いこと」を書かせて頂いております。それこそが、当サイトの存在意義だと考えているからです。

 もとよりサイト運営者の私個人の意見ですから、普遍性のある評価とは思っていません。 ご批判、反論は大いに歓迎致します。但し、blog ではありませんので、サイト上でのコメント書き込みは受け付けておりません。 思慮の浅い感情的な発言は、「意見」ではないからです。熟慮された「論理的」なご意見を、メールにてお待ちしております。

 blog, twitter, facebook などの双方向メディアの役割と、当サイトの主旨とは、基本的に相容れないものであり、 今後もサイト(ホームページ)形式にこだわり、堅持してまいります。

 生産者様、販売者様のご努力に最大限敬意を払いつつ、小さな「目の上の良性のたんこぶ」になること。 それが、当サイトの目標です。

 「K氏の葡萄酒的日常」は、これからも不偏不党を貫き通します。



評価のことば -「おいしい・まずい」との決別

 当サイトでは、基本的に「おいしい」、「まずい」という表現はしません。 それは、評価の放棄に等しいと考えるからです。


 おいしいか、おいしくないかは、極めて個人的な感覚です。たとえ100人中99人が「おいしい」と感じたとしても、 私が同様に「おいしい」と感じる保証はありません。

 味覚というのは、千差万別。 ある人が「おいしい」と感じるのは、その人に合っているからにすぎません。 単に「おいしい」、「まずい」を述べるのは、レビュー(批評)ではないと、私は考えます。

 無論、多くの人が「おいしい」と感じるものが、「おいしいもの」なのだ、という定義はあり得ます。 そのようにして「おいしい」を定義するためには、決して私一人ではなく、 多くの人の意見が必要です。日本人全般に通用する「おいしい」を定義するためには、数千人単位で無作為にアンケートを取らないと、 統計的に有意であるとは言えないでしょう。

 ある製品が「優秀」であるかどうかは、ある人が「おいしい」と感じるかどうかではなく、

・素材選びと製法が真面目で、
・個性が感じられ、
・コストパフォーマンス(品質価格比)が優れていること

であると、私は考えます。

 以上のような観点から、当サイトでは、 その製品から感じられる特徴をできるだけ客観的に捉え、 「感覚的」にではなく、「論理的」に、説明することを心がけています。

 ただし、まれに私がおいしく感じたかどうかを記す場合がありますが、 あくまでもそのような官能的な表現が必要と思われる範囲に限定します (例:品質的に決して優れているとは思われないが、味は悪くないと感じたケースなど)。

 なお、いくら論理的にといっても、 私の「味覚」で捉えた結果ですから、甘い、辛い、酸っぱいなどの感じ方が、貴方と一致する保証などありません。 私の味覚が、平均的日本人を代表しているなどとは決して言えません。

 あくまでも1人の人間が、同一尺度で継続的に批評していることに意味があるのだ、と考えています。



利酒日記(ワイン)における評定について

 当日記における評価の基本的な視点は、上記の方針に従って、「個性」と「コスト・パフォーマンス」 が中心になります。

 つまり、地域の特徴がよく出ていて、値段に比して質が高いと思われるものにAを冠しています。 値段なみであるものを、標準(C)とします。

 ワインブックや多くのサイトで採用されているような、品質の絶対評価ではありません

 価格を前提とした評価であり、その金額を出して買う価値があるのかという「バリュー・フォー・マネー」の度合いと 解釈してください。



ビール・発泡酒・チューハイの部屋におけるコメントついて

 上記利酒日記における「評定」のようなランクづけはしていません。

 各社から出されているビール、発泡酒、第3のビール、缶チューハイ、缶カクテル等について、 その味わいをできるかぎり客観的に表現し、どんな製品なのかを説明することを主眼としています。

 また、その製品のもつ品質の点以外に、パッケージデザイン、マーケティング戦略などが、 消費者に訴求するかどうかについて意見を述べることがありますが、こちらは私のこれまでの経験に基づく 極めて個人的な意見に留まります。

「K氏の葡萄酒的日常」WEBマスター"K" 敬白