2018年12月18日
No.201: 雪男 本醸造
ゆきおとこ ほんじょうぞう |
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新潟県の青木酒造というところがつくる「雪男」本醸造。
300mlの小びん入り。
外観は透明で曇りなし。
香りはすっきりとピュア。麹香などはほとんど感じない。
味わいは淡麗で繊細。甘味はほのか。後味はすっきりとキレがある。
アルコール分:15度。原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール。精米歩合65%。
青木酒造株式会社、新潟県南魚沼市塩沢1214番地。
淡麗辛口の見本のようなお酒。ただ飲みやすいだけでなく、しっかり旨みがある。
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製造者:青木酒造(株) |
2019年1月12日
No.202: 春鹿 純米吟醸
はるしか じゅんまいぎんじょう |
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ラベルに鹿のイラストがある、その名も「春鹿」の純米吟醸。300mlの小瓶入り。
外観は透明で曇りがない。
ふわっと甘く、柔らかな麹香が広がって、ややフルーティ。
味は甘味がほんのりとあるが、すっきり淡麗。大人しい吟醸香。
辛口の部類ではあるが、丸みのある味わい。
アルコール分:15度。原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)。精米歩合60%。
春鹿は、奈良の蔵元で、当サイトでもかなり前に掲載している「超辛口」が有名。
この製品について検索したが、そのものズバリの情報がみつからなかったので、原料米や日本酒度等の詳細は不明。
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製造者:(株)今西清兵衛商店 |
2019年2月3日
No.203: ワンカップ大関 純米 にごり酒 <季節限定>
わんかっぷおおぜき じゅんまい にごりざけ <きせつげんてい> |
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ワンカップ大関の季節限定「純米にごり酒」。てっきりもう取り上げていると思っていたら、未掲載だった。
冷蔵庫から出した状態では、当然濁りは沈殿している。ひっくり返して混ぜると、
白色絵の具の溶き水のような色。
香りは、穏やかで甘い。
とろっとした口当たりと舌触りで、優しい甘さ。
当然、粉っぽい感じはあるものの、のどごしはなめらかで、飲みやすい。
アルコール感はだいぶ弱い感じだ。
アルコール分:11度以上12度未満。原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)。精米歩合78%。
純米ならではのふくよかな甘みとなめらかな口あたりが特長です。
冷やしすぎないで、室温くらいで飲んだほうが、良さを一番感じられるかもしれない。
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製造者:大関(株) |
2019年2月10日
No.204: ワンカップ大関 大吟醸
わんかっぷおおぜき だいぎんじょう |
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これまでにも何度か飲み、既に取り上げているとばかり思っていたが、未掲載だった。
ワンカップ大関のプレミアムラインである「大吟醸」。
外観は透明で曇りはない。
香りはあまり強くは立たず、吟醸香もそんなに目立っていない。すっきりした味わいが想像される。
ところが、口に含むと、メロンのような甘さを伴う青臭さが少しあり、
大吟醸らしさを感じる。甘さは弱く、すっきり淡麗。パンチが弱く、飲みやすい。
アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)、醸造アルコール。精米歩合50%。
超特撰 ワンカップ大吟醸
丹波杜氏伝承の技のもと、厳選された酒米を50%まで磨き、低温で約一ヶ月、ゆっくりと発酵させて造りました。
創業当時から脈々と受け継がれてきた、酒造りの「技」と「心」の逸品です。
フルーティーな吟醸香と、淡麗辛口の品格ある味わいをご堪能ください。
冷酒でも、常温でもおいしくめし上がりいただけます。おすすめの温度は10度から15度くらいです。
近所のスーパーやコンビニでわりと手軽に入手できるので、夕食にちょっといい刺身などを食べたい時には重宝する。
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製造者:大関(株) |
2019年9月2日
No.205: THE SHOT 華やぐドライ 大吟醸 / 月桂冠
ざ・しょっと はなやぐどらい だいぎんじょう / げっけいかん |
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今年3月25日に発売された 月桂冠 THE SHOT シリーズ。
2種の発売であるが、今日は「華やぐドライ 大吟醸」を飲む。
外観は透明で、まったく曇りはない。
香りは大吟醸らしく、きゅうりのような青臭さ(吟醸香)が強いが、それはメロンのようでもあり、果実的でとても甘やかな印象。
味も甘さがあって、ふくよか。同時にキレもあって適度にシャープ。
このふくよかさとシャープさの同居が「華やぐドライ」と名乗るゆえんであろう。
飲み込んだ後にも、メロンのような青臭い甘さが残る。
アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
精米歩合:50%。
ニュースリリースには、次のような説明がある。
「華やぐドライ 大吟醸」は、リンゴのような華やいだ香りを醸し出す酵母の活用により、
若い果実のようなフルーティさを感じながら、スッキリと切れるドライなテイストとしました。
まさにそのとおりで、複雑な味わいの魅力がある。
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製造者:月桂冠(株) |
2019年10月23日
No.206: THE SHOT 艶めくリッチ 本醸造 / 月桂冠
ざ・しょっと つやめくりっち ほんじょうぞう / げっけいかん |
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今年3月25日に発売された 月桂冠 THE SHOT シリーズ。
2種の発売で、既に 華やぐドライ 大吟醸 を飲んでいるので、今日はもう一方の「艶めくリッチ本醸造」を。
外観はほぼ透明で、曇りはないが、かすかに黄色が差している。
香りはふわっと甘く、やわらかな麹香も。
味もほんのりと甘さを感じるが、ボリューム感はそれほどでもない。
さらっとした飲み口なのに、丸いふくらみがあり、甘やかな余韻を残す。
アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
精米歩合:70%。
ニュースリリースには、次のような説明がある。
「艶めくリッチ 本醸造」は、甘く艶やかでバナナのような香りと、ジューシーで果実味にあふれ、
米由来の甘味をたっぷり含むリッチなテイストです。
このリッチなテイストは、通常よりも多く仕込みを重ねるなどで甘さを引き出す特別な製法で実現しました。
上記説明ほどたっぷりとした甘さだとは感じなかった。世にもっと濃醇な日本酒はたくさんある。
この製品は多分に万人受けというか、若者受けを狙ったキャラクターであり、
フルーティさを大事にしているのだと思う。
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製造者:月桂冠(株) |
2019年11月13日
No.207: 富久娘 佳撰 / 富久娘酒造
ふくむすめ かせん / ふくむすめしゅぞう |
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当サイトのご協力者 森康哲さん から頂いたもの。
オエノングループの富久娘酒造は、カップ酒の製造を既にやめてしまったそうで、
今日飲むものは、2017年に製造されたものである。
外観は、やや黄色が差している。
香りはスキッとして、麹香は穏やか。淡麗な味が想像される。
最初口に含んだ瞬間には、あっさりとした印象がありながら、口の中に甘味が広がる。
淡麗ながらやや甘口寄りといういわば複雑な味わい。
アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール。
製造者:富久娘酒造株式会社、神戸市灘区新在家南町3丁目2番28号。
普通酒ならではの穏やかさというか、親しみやすさがある。
カップで気軽に買えなくなったのは少々残念だ。
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製造者:富久娘酒造(株) |
2019年11月29日
No.208: 富久娘 上撰 / 富久娘酒造
ふくむすめ じょうせん / ふくむすめしゅぞう |
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先日飲んだ 富久娘 佳撰 と一緒に、当サイトのご協力者 森康哲さん から頂いたもの。
オエノングループの富久娘酒造は、カップ酒の製造を既にやめてしまったそうで、
今日飲むものは、2017年に製造されたものである。
外観は、はっきりと黄色が差している。
香りは甘くふくよかだが、麹香は穏やか。
口当たりからして甘いのだが、決して濃醇なタイプではない。適度にさらっとした口当たりでもある。
先日飲んだ 佳撰 よりはふくらみがあり、甘さも口に残る。
アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール。
製造者:富久娘酒造株式会社、神戸市灘区新在家南町3丁目2番28号。
佳撰よりもこちら上撰のほうが、グレードとしては上だと思うが、
その分コクや飲みごたえがあり、甘さが目立った。
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製造者:富久娘酒造(株) |
2019年11月30日
No.209: 白鶴 THE 大吟醸 RICH / 白鶴酒造
はくつる ざ・だいぎんじょう りっち / はくつるしゅぞう |
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このような製品が出ているのを知らなかったが、偶然遭遇。今年の8月30日新発売だそうだから、
もう3か月が経っている。
白鶴 THE 大吟醸 という名で、180mlのボトル缶入り。つまり1合。
RICH と CLEAR の2種があるが、今日飲むのは RICH のほう。
外観は透明で曇りがない。
香りは、メロンのような青臭く甘い吟醸香があり、すっきりとやさしいイメージ。
口に含んでみると、思いのほかボリューム感がある。
たっぷりとした甘さを感じ、それとともに青臭い果実のような味。
最後までふくよかな甘味が続く。
アルコール分:18%。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
精米歩合50%。
メーカーのサイト情報によると、日本酒度:+3、酸度:1.6、アミノ酸度1.3。
このような小さなボトルなら、気軽に入手できて、日常の食卓に彩りを添えることができる。
テーブルに載せてもかわいい存在感がある。
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製造者:白鶴酒造(株) |
2019年12月14日
No.210: 白鶴 THE 大吟醸 CLEAR / 白鶴酒造
はくつる ざ・だいぎんじょう くりあ / はくつるしゅぞう |
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白鶴 THE 大吟醸「CLEAR」。
先日飲んだ RICH と一緒に、8月30日に発売されたものである。
外観はほぼ透明で曇りがない。
香りは、メロンのような青臭い吟醸香があり、すっきりとしている。
口当たりは、香りの印象とはやや反し、ほんのりと甘い。
しかし、基本的にはさらっと淡麗な飲み口。
繊細でありながら、まろやかな旨みがある。
アルコール分:13%。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
精米歩合50%。
メーカーのサイト情報によると、日本酒度:-3、酸度:1.1、アミノ酸度1.0。
やはりそれほどの辛口ではないわけだが、色々な食事に合わせやすい、応用範囲の広さを持っている。
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製造者:白鶴酒造(株) |
2020年1月28日
No.211: ふなぐち 菊水 一番搾り スパークリング / 菊水酒造
ふなぐち きくすい いちばんしぼり すぱーくりんぐ / きくすいしゅぞう |
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先月(2019年12月)コンビニで偶然みつけて買っておいた。調べてみると、発売は6月27日だったようで、
もう半年以上経っている。
缶デザインを見て、知っている人はすぐに気づくと思うが、
新潟の菊水酒造がつくる「ふなぐち 菊水 一番搾り」である。しかし、ふたのあるボトル缶である点が、
通常商品とは違う。スパークリングだからである。
外観はほぼ透明で曇りがない。スパークリングでない通常のふなぐちはやや黄色っぽい色味をしているから、少し違う。
香りは、基本的に通常品と同系統で、フルーツのようにべたっと甘い香りがあるが、
かなり薄い印象で、爽やか。
口当たりは、強めの炭酸がピリッと来て、シャープ。
軽やかな苦味を感じ、その後すぐに豊かな甘味がくる。やはり味わいは濃醇だ。
アルコール分:19度。精米歩合70%。原材料名:米、米こうじ、醸造アルコール/炭酸ガス含有。
オープン価格だが、店頭想定価格398円(税別)とサイトでは紹介されている。
決して安くはないが、買って損はない。
元々甘味が強く濃い酒だから、炭酸で爽やかさがプラスされることで、非常に飲みやすく、
また食前酒としても楽しめるなど、応用範囲が広がっている。
なお、度数が19度もあって、270ml(1.5合)も入っているから、一人で一気に飲むのは危険。
開栓後は早めに飲むようにとのサジェスチョンが缶には書かれているが、
2日に分けて飲むくらいなら問題ないだろう。
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製造者:菊水酒造(株) |
2020年2月3日
No.212: 八海山 / 八海醸造
はっかいさん / はっかいじょうぞう |
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有名な「八海山」の普通酒。
過去に、カップ酒を掲載しているが、これは300ml入り瓶である。
外観は曇りなく、透明。
香りは基本的にすっきりとしているが、ほんのり甘みを湛えた丸さがある。
口当たりは柔らかく優しい。麹のパンチなどはあまり感じず、ほわっと女性的。
但し、基本的に繊細で淡麗な味わいで、後キレがある。
アルコール分:15.5度。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
精米歩合:60%。
どんな食事にも合わせられる懐の深さを持っている。香りが立ったり、力強いパンチがあったりしないからこそ、
飲み飽きない魅力。さらりとしたきれいな味わい。
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製造者:八海醸造(株) |
2020年2月8日
No.213: 松竹梅白壁蔵 澪 ロゼ スパークリング <期間限定> / 宝酒造
しょうちくばい しらかべぐら みお ろぜ すぱーくりんぐ <きかんげんてい> / たからしゅぞう |
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宝酒造の「澪」(みお)は今や人気商品として、どこの食品スーパーの酒売場でも見ることができるが、
期間限定商品として ROSE SPARKLING が出ていたので買ってみた。11月12日の発売だったようである。
グラスに注いだ液色は、濁りのある薄ピンク。大きな気泡が踊っている。
香りを嗅ぐと、まさに清酒だが、甘酸っぱそうな感じである。
味は軽妙な酸があるものの、かなり甘味設定が強い。
べたっとした味で、少々食事には合わせづらいかもしれない。
色のついた爽やかな「どぶろく」といった印象だ。
アルコール分:5度。原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、炭酸ガス含有。
飲みごろ温度:0℃〜5℃
0℃では「すっきりキレのある味わい」、5℃では「お米のほのかな甘み」と書かれている。
普通に冷蔵庫に入れただけではかなり温度が高く、甘さが目立ってしまうはずだ。
だから、しばらく冷凍庫に入れるなり、グラスに氷を入れるなりすれば、
もっと爽やかに飲めたかもしれない。
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製造者:宝酒造(株) |
2020年2月11日
No.214: 純米吟醸 上善如水
じゅんまいぎんじょう じょうぜんみずのごとし |
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「上善如水」(じょうぜんみずのごとし)は、コンビニでよく見る清酒の銘柄。
この純米吟醸は、当サイトでは10年ほど前に缶入り製品を掲載している。
今日飲むのは、きれいな水色のボトルに入った製品。内容量は275ml。
外観は無色透明で、まったく曇りはない。
香りは非常に柔らかく、すっきり。麹香のようなパンチがなく、うっすらキュウリのような吟醸香と、
りんごのようなフルーティさを感じる。
口に含むと、やはりりんごあるいは梨のような含み香が広がる。
ふわっとやさしい甘みがあるのに、キレがある。
アルコール分:14度以上15度未満。原材料名:米、米こうじ。精米歩合60%。
商品名とボトルのイメージそのままの味わい。刺身などの繊細な和食にはよく合う。
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製造者:白瀧酒造(株) |
2020年2月14日
No.215: 本醸造 雪 / 北鹿
ほんじょうぞう ゆき / ほくしか |
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非常にきれいなボトルに入った清酒。その名も「雪」。秋田県大館の 北鹿 という造り手の製品だ。
外観はほぼ透明だが、かすかに黄色みが差している。
香りはほんのり甘いが穏やかで、麹香がかすかに。
味は香りの印象以上に軽くてさらっとした口当たり。
辛みはなく、甘味は弱く、パンチのまったくない水のような飲み心地。
まさに、ボトルのイメージどおりの味わいであった。
生貯蔵酒。アルコール分:14度以上15度未満。原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール。
精米歩合70%。
先日飲んだ 上善如水 は、すっきり透明な味わいで有名だが、
この製品はそれを上回る。主張が弱すぎて、日本酒好きには敬遠されるかも知れないが、
ふだん飲み慣れない人には取っつきやすいキャラクターだろう。
飲み終わった後は、一輪挿しとして使いたくなるくらいに、美しいボトルだ。
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製造者:(株)北鹿 |
2020年2月25日
No.216: ワンカップ大関 大吟醸 西宮神社奉納 子年ラベル
わんかっぷおおぜき だいぎんじょう にしのみやじんじゃほうのう ねどしらべる |
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先月、コンビニで偶然遭遇したワンカップ大関の大吟醸だが、
ラベルが通常商品とは違うので買ってみた。
「えびす宮総本社 西宮神社 奉納」の文字があり、今年の干支「子」(ねずみ)の絵も。
中身は通常のワンカップ大関「大吟醸」と思われるが、簡単に味をみておこう。
外観は透明で曇りなし。
大吟醸ながら吟醸香はあまり立たず、すっきり。
味はメロンのような青い甘さがあり、ここで大吟醸らしさを感じる。
基本的にすっきり淡麗。
アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。精米歩合50%。
製造者:大関株式会社 兵庫県西宮市今津出在家町4-9。
西宮神社は全国にあるえびす神社の総本社で、関西では「えべっさん」の名で親しまれている。
また、毎年1月の十日戎には「福男」が選ばれることでも有名。
おそらくこのラベルは関西地域限定ではないかと思われるが、そもそも大関は今でも西宮市に本社を構えているので、
神社との深い繋がりがあるのは当然と言える。
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製造者:大関(株) |
2020年8月3日
No.217: 澪 Frozen / 宝酒造
みお ふろーずん / たからしゅぞう |
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宝酒造の人気商品「澪」がみぞれ酒になって登場。その名も「澪 Frozen」(フローズン)。
全国の料飲店と宝酒造オンラインショップで今年3月10日から。それ以外のルートでは4月21日から発売となっている。
昨年は販売店での展開はなく、料飲店とオンライン販売のみであったようだ。
右写真は、全量をショートカクテルグラスに移し替えたもの。シャーベット状に盛り上がってはいるが、
入れている間に溶け出し、だいぶ液体になっている。
見た目は白色のシャーベットで、とてもこれが日本酒とは思えない。
温度が低いので、香りを嗅いでも、ほとんど香りらしきものは感じない。
ふつうシャーベットなら甘い匂いがしそうなものだが、当然これはそんなことはない。
味わってみると、確かにあの「澪」だ。とても甘酸っぱく、しっかりと日本酒の味がする。
見た目と味のギャップに驚くほどで、アルコール感もちゃんとある。
溶けた液体だけを飲んでいると、澪らしい甘酸っぱさがどんどん実感される。シャーベット状態のまま食べてこそ、
この製品の爽やかさが実感される。
アルコール分5%。原材料名:米(国産)、米麹(国産米)。
清酒以外の原料を使っていないので、品目も日本酒である
(もし果汁とか、あるいは香料とか使っていたら日本酒ではなくリキュール類になってしまう)。
凍らせてもしっかり味がするのは、通常の澪よりも濃いめにつくっているからだろうか。
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製造者:大関(株) |
2020年8月9日
No.218: 生原酒 本醸造 mont-bell デザインボトル / 日本盛
なまげんしゅ ほんじょうぞう もんべるでざいんぼとる / にほんさかり |
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発売を知らず、偶然発見して購入。
日本盛 生原酒 のボトル缶シリーズは、以前から存在している商品だが、
このボトルには mont-bell(モンベル)の文字があり、山のイラストもある。
アウトドア用品の有名ブランド mont-bell とのコラボ商品で、実はこれが第2弾とのこと。今年3月の発売。
私はまったく知らなかったのだが、昨年に第1弾が行われていたらしい。
シリーズにはこの本醸造と、もう一つ大吟醸が存在しているが、見つけたのはこちらのみ。
外観は透明で曇りなし。
香りは甘くかなりのボリューム感があり、麹香もしっかり。
味はたっぷりとした甘さとコク。言い方は悪いが、砂糖水か?とすら言いたくなるくらいに、
べたつくような甘さ。生原酒だから当然なのだが、この豊かな甘さが最後まで続く。
アルコール分:19度以上20度未満。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
精米歩合70%。
日本酒とアウトドアというのが、どうしてもイメージとして結びつかないが、
このボトル缶はスリムだし、軽量で、持ち運びには便利。スクリューキャップなので、飲み残しても安心。
飲みながらハイキングや登山なんてことを考える人はいないと思うが、それだけはくれぐれもしないで頂きたい。
宿泊を伴うキャンプで、ちょっと手の込んだ料理に使うなど、ゆったりと時間を楽しむお供には最適だろう。
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ところで、mont-bell という社名は一見フランス語のように見える。「美しい山」という意味だと一部で理解されているようであるが、
この綴りでは美しい山にはならない。
mont(モン)は確かに「山」であるが、男性名詞である mont に付ける美しいという意味の形容詞は beau(ボー)であるから、
美しい山なら beau mont(ボー・モン)が正しい。また、山を意味するフランス語には、montagne(モンターニュ)という女性名詞もある。
この場合に付ける美しいという意味の形容詞は belle(ベル)であるから、美しい山は belle montagne(ベル・モンターニュ)である。
整理すると、美しい山と言いたければ、beau mont か belle montagne のどちらかしかない。
今回、この間違いに気づいたので、ネット検索してみたところ、まったく同じことを既に指摘してくれているサイトがあった。
「モンベル」はフランス語か
という記事で詳細に解説されているので、興味のある方はそちらを参照戴きたい。
それではなぜこんな間違いが周知されてしまったのか。モンベルのことはモンベルに聞くのが一番なので、
株式会社 モンベル のサイト を訪問してみると、
そこに同社の創業者 辰野勇氏 の言葉と思われる「モンベル、それは美しい山」という表現がみつかった。
つまり、「モンベル=美しい山」説の出所はモンベル社自身だったのである。
モンベルさんに「間違いですよ」と、無粋な指摘をしようなどとは思わない。あえてつくった造語なのかもしれない。
ちなみに、美しいを意味する形容詞は、男性形の beau または bel(母音からはじまる名詞に付ける場合)、女性形のbelle の3形態あるが、
bell というフランス語はない。英語なら bell は鐘だが、フランス語で鐘は cloche(クロシュ)という。
mont-bell はフランス語ではなく、創業者が「美しい山」という意味を込めてつけた創作的な社名と理解したい。
何よりモンベルという響きが美しいし、覚えやすい。そう考えると、とても素敵な社名ではないだろうか。
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製造者:日本盛(株) |
2020年8月16日
No.219: 生原酒 大吟醸 mont-bell デザインボトル / 日本盛
なまげんしゅ だいぎんじょう もんべるでざいんぼとる / にほんさかり |
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先日、日本盛 生原酒 ボトル缶シリーズの「本醸造」モンベルデザインボトルを取り上げた。
その時、同時発売で大吟醸も出ているはずだが入手したのは本醸造のみだと書いた。
その後、特に探していたわけではなかったが、近所のセブンイレブンに売られているのを偶然発見。まさに、灯台下暗しであった。
外観は透明で曇りなし。
香りはやはり生原酒らしく、たっぷりとボリューム感のある甘さ。ただ、先日飲んだ本醸造とは違い、
青臭い吟醸香が確かに感じられる。
味は香りの印象どおり、たっぷりと甘い。それと同時に適度な繊細さも併せ持つ。
アルコール分:18度以上19度未満。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。精米歩合50%。
生原酒、大吟醸といった文字と、山のイラストや mont-bell のロゴがミスマッチすぎて、むしろ不思議なハーモニーを醸し出している。
空き缶コレクターならずとも、取っておきたいと思えるレアな缶である。
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製造者:日本盛(株) |
2020年9月28日
No.220: 出羽桜 和し
でわざくら なごし |
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山形の 出羽桜酒造 と スーパー成城石井の共同開発による純米吟醸酒。
「和し」と書いて「なごし」と読む。もちろん、成城石井限定販売である。
外観はほぼ透明に近いが、ほんのり黄色っぽい。
香りはメロンのような甘くやさしい吟醸香がほんのりと香り、非常に上品。
口当たりはふわっと甘く、それでいてその甘さが後を引くことなく、
繊細でさらっとした飲み口。適度なキレもある。
アルコール分:14度。精米歩合:50%。原材料名:米(国産)、米麹(国産米)。
「大味必淡」
大いなる味は必ず淡し 呑み飽きのこないお酒に共通するもの
このジャンルに挑戦するのが、出羽桜のスピリット 「純米吟醸酒 和し」です。
程よく優しい吟醸香と、バランスの取れた味わい 「香りの出羽桜」が生んだ、優しい純米吟醸酒です。
上記ラベルの説明の通り、純米酒なのにさらっと淡く、優しい味わい。
この押すでもなく引くでもない絶妙な頃合が、この酒の魅力。
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製造者:出羽桜酒造(株) |