利酒日記〜安葡萄酒に彩られた日常〜

2000年4月


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2000年4月1日  BLANC
MUSCADET SEVRE ET MAINE SUR LIE 1998 / DOMMAINE DE LA CHAUVINIERE
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー / ドメーヌ・ド・ラ・ショーヴィニエール
LOIRE地方、 PAYS NANTAIS地区、 AC:MUSCADET SEVRE ET MAINE

  わずかに発泡あり。深みのあるレモンやかんきつ系の香り。口当たりはフレッシュで、かすかにぴりっとくる。意外にも甘味があり、余韻に甘味が若干残る。 全体的に上品にまとめている。これだけコクが感じられれば、ミュスカデとしてはかなり充実感のある部類と言えよう。シュール・リーらしさが実感できる。
<評定:A>

2000年4月8日  BLANC
CHABLIS 1er CRU LES VAILLONS VIEILLES VIGNES 1998 / DOMAINE VOCORET ET FILS
シャブリ・プルミエ・クリュ・レ・ヴァイヨン(ヴィエイユ・ヴィーニュ) / ドメーヌ・ヴォコレ・エ・フィス
BOURGOGNE地方、CHABLIS地区、AC:CHABLIS PREMIER CRU

  やや濃い目のレモンイエロー。かなり粘着性あり。香りは、レモンとりんごの混合。ふくらみもあり。口当たりは柔らかながら、喉の奥に鋭い酸を感じる。 甘味も充実しているがシャープさが勝る。不思議と渋味も残る。
<評定:A>

2000年4月22日  BLANC
LES 7 SOEURS CHARDONNAY 1998 VIN DE PAYS D'OC
シャルドネ ヴァン・ド・ペイ・ドック / 7 スール
VIN DE PAYS

  かなり濃い目のイエロー。香りは初め白桃に若干のパパイヤ的甘さがアクセントとして加わっているが、次第にベビーパウダーのような粉っぽさが出てくる。 言い換えると、花びらが開いて華やかさが加わる感じ。これは後にバターっぽさへと変化してゆく。たっぷりした甘味。刺激は極めて弱く、芳醇。VdPらしさ満開である。 ニューワールドに比べると、明らかに品が良いものの、甘味はさすがに南を感じさせる。地域の特徴がとてもよく出たきれいなワイン。
<評定:AA>

2000年4月23日  ROUGE
COTE-DE-BROUILLY 1997 / GEORGES DU BOEUF
コート・ド・ブルイイ / ジョルジュ・デュブッフ
BOURGOGNE地方、BEAUJOLAIS地区、AC:COTE DE BROUILLY(CRU BEAUJOLAIS)

  黒みがかっているが薄い色。酸中心のややおとなしめの香り。黒オリーブのニュアンスあり。口に含んだ最初のインパクトは意外な甘味。 酸も強いが、甘味の方が勝っていて、うまく包み込んでいる。ふくらみは今ひとつ。余韻はきれいで、後味さわやか、すっきりという印象。まとめ方の美しさは、さすがデュブッフ。力強さはない。
<評定:A>

2000年4月30日  ROUGE
LOS VASCOS GRANDE RESERVE 1997 / DOMAINE BARONS DE ROTHSCHILD(LAFITE)
ロス・ヴァスコス・グランド・レゼルヴ / ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)
チリ、COLCHAGUA地区

  エチケットにはカベルネとは書いていないが、当然カベルネである。色はかなり濃く、やや青みがかっている。アルコール感に満ちた落ち着いた香り。 この黒っぽさは、極めてボルドー的であり、ブラインドで試したら、おそらくボルドーと思うであろう。口に含むと充実した酸と甘味。次第に甘さが前に出てくる所が、わずかにチリらしさを主張する。 満足度の高い1本。同じワインの並級と比べればコク十分で、チリらしい。その分上品さは犠牲となっているか?しかし何とかまとまりを取ろうとしているのがわかる。
<評定:A>

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