利酒日記〜安葡萄酒に彩られた日常〜

2000年6月


前月へ /  翌月へ /  利酒日記のトップ(メニュー)ページへ

2000年6月1日  BLANC
SAUVIGNON BLANC CHILE NOUVEAU 2000 / SANTA CAROLINA
ソービニヨン・ブラン・チリヌーヴォー / サンタ・カロリーナ
チリ、RAPEL VALLEY地区

  パインとバナナにりんごを少しプラスしたような香り。口当たりも香りそのまま。甘酸っぱくて、フレッシュ。甘く深い香りが最後まで残り、後味も甘く丸い。若干ぴりぴりと刺激あり。全体的に単調な味わい。
<評定:C−>

2000年6月10日  ROUGE
PINOT NOIR-CABERNET SAUVIGNON CHILE NOUVEAU 2000 / SANTA CAROLINA
ピノ・ノワール=カベルネ・ソーヴィニヨン・チリヌーヴォー / サンタ・カロリーナ
チリ、RAPEL VALLEY地区

  ざくろのように赤黒く、しかし透明度の高い色。もわっとしたバナナのような若さと、ぴちぴちしたプラムの酸味を感じさせる香りが立ち上る。ボージョレヌーヴォーに通ずるか?酸の印象はさすがにピノらしい。口に含んだ瞬間の甘味は、チリカベ独特のもの。きめ細かなタンニンが柔らかく残るが、主張は弱い。酸が一番際立っているが、甘味、タンニンのバランスは、すばらしい。ピノとカベルネといういわば対立候補双方の良さをうまく同居させたヌーヴォーだからこそできたとも思える好アレンジ。極めて高C/P。
<評定:A>

2000年6月15日  BLANC
CHARDONNAY 2000 / WOLF BLASS
ウルフ・ブラス シャルドネ
オーストラリア

  色は極めて薄い。香りは、パイン、パッションフルーツとバナナの香りあり。良く見ると細かな気泡あり。甘味は最後まで引きずる。単調だがフレッシュさが魅力。
<評定:C>

2000年6月21日  ROUGE
COTES-DU-VENTOUX 1997 / F.CHAUVENET
コート・デュ・ヴァントゥー / F.ショーヴネ
COTES DU RHONE地方、COTES DU VENTOUX地区、AC:COTES DU VENTOUX

  黒みがかった色であるが、濃くはない。もわっとあたたかい香りで、酸とふくよかさのバランスがとれている。チェリーのようなかわいらしい酸を感じる。口当たりはマイルドだが、後で喉に酸がくる。甘味とのバランスは抜群。タンニンはほとんど主張しない。絹のようになめらか。酸の生き生きした感じは、ローヌというよりはブルゴーニュ的。極めて高C/P。
<評定:AA>

2000年6月25日  ROUGE
CHIROUBLES 1997 / GEORGES DUBOEUF
シルーブル / ジョルジュ・デュブッフ
BOURGOGNE地方、BEAUJOLAIS地区、AC:CHIROUBLES(CRU BEAUJOLAIS)

  ぶどうジュースのような黒みがかった青紫。コニャックのようにアルコール感に満ちた芳醇な香り。酸はそれほど感じさせない。口に含むと、まず生き生きとした酸に驚かされる。強いが、品がよく、ボジョレというよりはブルゴーニュ的。甘味もしっかりあってバランスがとてもよい。タンニンはほとんど感じない。
<評定:A>

このページのトップへ  / 翌月へ