利酒日記〜安葡萄酒に彩られた日常〜
2000年7月
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2000年7月1日 BLANC
ALSACE GEWURZTRAMINER 1996 /
WOLFBERGER
アルザス・ゲヴュルツトラミネール /
ウルフベルガー
ALSACE地方、AC:ALSACE
透明感あふれる黄金色。ライチに若干のグレープフルーツとはちみつ的甘さの加わった香り。口に含むとたっぷりとした甘味と、オレンジ的な丸い酸あり。甘味の余韻が長く続く。とてもやさしく、ふわっとした印象。後味にかすかな苦味がある。
<評定:C>
2000年7月8日 ROUGE
COTES DU RHONE 1999 /
ROPITEAU
コート・デュ・ローヌ / ロピトー
COTES DU RHONE地方、AC:COTES DU
RHONE
ローヌにしては透過性の高いきれいなガーネット。ぴちぴちした酸に満ちた香り。ローヌらしい黒っぽさはなく、むしろブルゴーニュに似ている。口に含むと、甘味がひそかに広がるとともに豊かな酸が全体を支配する。重みは全くなく軽やか。切れ味よく、余韻も短い。タンニンも弱め。上品な仕上がり。
<評定:B>
2000年7月9日 BLANC
MACON CHARNAY 1996 / JEAN
MANCIAT
マコン・シャルネー / ジャン・マンシア
BOURGOGNE地方、MACONNAIS地区、AC:MACON
CHARNAY
美しい麦わら色。蜜の多いりんごの甘酸っぱさとメロン又はスイカの皮のような青くささの混じった香り。口に含んだ瞬間、豊かな甘味が広がるが、重みはまったくなく、すぐに酸が支配する。余韻はそこそこ続き、最後に苦味を残す。様々な味の要素を内包するも分裂感はなく、全体としてのまとまりはすばらしい。甘味は残さず、嫌味もない。とても上品なワイン。
<評定:A>
2000年7月19日 ROUGE
CHEVERNY 1997 / LES VIGNERONS
DE MONT
シュベルニー
VAL DE
LOIRE地方、TOURAINE地区、AC:CHEVERNY
色はきわめて薄いが、褐色がかっている。薄い静脈血のような色。黒っぽい香りの中に、やや青臭さもある。生き生きとした酸が特徴で、重みはなく、タンニンは極めてなめらか。ピノ中心か?93年に昇格したAOCとのことで、初体験であった。
<評定:B>
2000年7月22日 BLANC
CHABLIS 1999 / HENRY DE
BOURSAULX
シャブリ /
アンリ・ド・ブルソー
BOURGOGNE地方、CHABLIS地区、AC:CHABLIS
淡い麦わら色。かすかに発泡あり。フレッシュなレモンの香り、+グレープフルーツの皮のような苦い香りも。意外と甘味あり。ふくらみもある。後に苦味も残す。フレッシュだが、ふくよかさも兼ね備えている。酸の刺激が喉にダイレクトにくる。
<評定:C>
2000年7月31日 ROUGE
MACON ROUGE SUPERIEUR 1997 /
F.CHAUVENET
マコン・ルージュ・スペリュール / F.ショーヴネ
BOURGOGNE地方、MACONNAIS地区、AC:MACON
ROUGE
SURERIEUR
薄いがきらきらと輝きのあるルビー色。ブルゴーニュらしいアルコール感に満ちた黒っぽい香りで、ゴムのような印象あり。口に含むと予想以上に酸が生き生きとしているが、甘味もちょうど良く伴っていて、バランスは極めて良い。タンニンも強すぎず、引っ込みすぎずといった感じ。余韻がかなり持続し、しかもきれい。酸の筋がきちっと通った、実にかわいらしく、かつ魅惑的なワイン。
<評定:A+>
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