利酒日記 kikizakenikki

2007年6月


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2007年6月1日 ROSE
CHATEAU MERCIAN ももいろメルロー / メルシャン勝沼ワイナリー
シャトー・メルシャン ももいろメルロー / メルシャン勝沼ワイナリー
VINTAGE: 2006
Ch.MERCIAN ももいろメルロー 06 JAPAN
日本
地方: 山梨県
山梨県
地区: 甲州市勝沼町
甲州市勝沼町
AOC:
 
生産者: メルシャン(株) 輸入者:
review
 先日飲んだロゼ・カヴァと共に入手していたもの。 季節柄、ロゼ特集のようなものをやっていて、目についたものを買ったわけだが、 実はこのワインが真っ先に気になったものだ。

 色は薄い赤というか、濃いピンク色。 いちごにバナナが混じったような香り。それほど甘そうではなく、 意外と落ち着いている。
 果実の強い酸と、ミネラル分も豊か。 すっきりとしていて、甘味は弱い。 ももいろという名だが、桜の花のような控えめな華やかさで、 若草のような緑っぽさもあり、シャープな味わい。
 今日はエビチリ、ぎょうざ等の夕食のお供としたが、中華メニューにバッチリ合った。

 国産のしかも大手ということで、シャトー・メルシャンに対する世間の評価は 必ずしも高くはないように見受けられるが、 私は以前から、もっともっと評価されてしかるべきだと思ってきた。
 このワインも、セパージュが長野産メルロー82%、山梨産マスカット・ベリーA18%ということで、 生粋の国産で、ここまでのクオリティ、しかもこの価格とは、すばらしい。 これからも応援してゆきたい。
評定: A+ 価格 1,575円(本体価格1,500円+消費税75円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2007年6月5日 BLANC
CROZES-HERMITAGE / ETIENNE POCHON
クローズ・エルミタージュ / エチエンヌ・ポション
VINTAGE: 2005
Etiene Pochon Crozes-Hermitage 05 FRANCE
フランス
地方: COTES DU RHONE
コート・デュ・ローヌ
地区: CROZES-HERMITAGE
クローズ・エルミタージュ
AOC: CROZES-HERMITAGE
クローズ・エルミタージュ
生産者: ETIENNE POCHON 輸入者: (株)成城石井
review
 ローヌの白は、久しぶりかもしれない。と思って調べてみたら、 なんと当日記では2005年12月以来、登場していない。しかもその時も、 なんと同じワインのヴィンテージ違いだった。

 淡いレモン色。香りは、白い花やグレープフルーツなどを感じる。
 味は蜜のような甘さを感じ、グレープフルーツ的な苦味を伴う。 とにかく甘味がたっぷりめなのだが、ややぼけた印象。 余韻はそこそこ長い。

 導入部では、かなり端正な印象も受け、 フラワリーな香りが文字通り花を添えてくれるような感じだったのだが、 飲み進めると、冗長さのほうが鼻につくようになった。 分厚いというよりは、ぶよぶよした脂肪太りの味わい。かなり買い損。

 さて、本日で当サイトの連続無欠勤更新記録は、1095日。丸3年を達成した。 当初は想像すらしなかった記録だが、非常に多くの毎日見てくださる方々がいらっしゃる限り、 今後も続けてゆきたい。次の目標は、5年か!?
評定: D 価格 2,390円(本体価格2,277円+消費税113円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2007年6月8日 ROUGE
LOS VASCOS CABERNET SAUVIGNON / DOMAINES BARONS DE ROTHSCHILD
ロス・ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン / ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト
VINTAGE: 2004
Los Vascos Cabernet Sauvignon 04 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
DO: COLCHAGUA
コルチャグア
生産者: VINA LOS VASCOS 輸入者: サントリー(株)
review
 ロス・ヴァスコスのワインはこれまでにも何度か飲んでいるが、実は昨年4月に、 同じ04ヴィンテージを飲んでいた。

 深いガーネット色。香りは黒コショウのようなスパイシーさが強く、 その他にはカシス、漢方薬など。この香りの印象では、とても偉大なワインのように思える。
 味わいは梅のような酸が強く、甘味は弱い。タンニンはやや粉っぽい感じ。
 これまで飲んだ印象とはちょっと違うなと思って、 前回の自分のコメントを見てみると、 やっぱりだいぶ違うようだ。もっと飲みごたえがあり、なおかつ気品もあったようだ。
 べつにブショネではなかったので、ボトル差ということだろうか。 値段からすれば納得のできる内容だが、本来の実力はこんなものではない。

 ブランド服で着飾り表参道を闊歩していた都会的な美人が、 口を開いたらちょっと訛りがあった、みたいな感じ。 いや、別にそれが悪いというわけではないけれど。
評定: C+ 価格 1,640円(本体価格1,562円+消費税78円) 購入店: 酒のまえなか(大阪府吹田市)
2007年6月9日 CIDRE
CIDRE SUMMER SPARKLING / NIKKA
シードル サマー・スパークリング / ニッカ
VINTAGE: N.V.
NIKKA CIDRE SUMMER SPARKLING JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 輸入者:
review
 昨年も出たシードルのサマー・スパークリング。 今年も6月5日に発売となったので、買ってみた。中身は変わっていないとは思うが、 一応レビューする。

 色は極めて淡いグリーン。香りは鋭い酸がツンと立ってシャープ。 青臭い感じがなんともナチュラル。
 味も酸がキュンと鋭いが、果実の味わい深さがある。 さらっとして、後味もスッキリ。甘味も弱くはないが、決して気にならない。 名前のとおり、夏向きの味わい。
 アルコール分4%未満。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。

 季節限定品。シードルシリーズはどれも期待を裏切らない。
評定: A 価格 200ml入り213円(本体価格203円+消費税10円) 購入店: LAWSON
2007年6月14日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU 2006 / DOMINIQUE LAURENT
ボージョレ・ヌーヴォー 2006 / ドミニク・ローラン
VINTAGE: 2006
Dominique Laurent Beaujolais Nouveau 06 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: DOMINIQUE LAURENT 輸入者: 合同酒精(株)
review
 入手したのはもう数週間前の事だが、スーパーで何種か昨秋の新酒(ヌーヴォー)が投げ売りされていた。 その中に、なんとこのドミニク・ローランが税込500円也!というのを発見し、その瞬間に手に取っていた。
 昨秋の解禁直後、実はこの造り手のヴィラージュのほうを飲んでいる。 その入手価格は4,200円。 それでもぜんぜん高いとは思わなかった。そのくらいクオリティが高かったわけだが、 それからするとこの並級品ヌーヴォーも相当に期待できる。

 色は鮮やかかつ深いルビー。とても新酒とは思えないしっかりした外観。 香りは赤果実中心だが、落ち着きがあり、新酒らしさには乏しい。
 アルコール感が豊か。酸はピチピチと若い感じ。甘味はほとんど感じない。 タンニンは極めてなめらか。果実味にあふれ、気品に満ちている。 そんじょそこらのヴィラージュよりも、数段実力は上。

 やはり内容は申し分なかった。500円でこんなワインはありえない。ヌーヴォーでないとしても2,000円以上が相当。 解禁直後、おそらく3,000円くらいだったと想像されるが、それを前提にしてもヌーヴォー基準(輸送費考慮)でA+評価。
評定: A+ 価格 処分価格500円 購入店: JUSCO
2007年6月21日 ROUGE
BOURGOGNE HAUTES-COTES DE NUITS / MICHEL GROS
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ / ミッシェル・グロ
VINTAGE: 2004
Michel Gros Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 04 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: COTE DE NUITS
コート・ド・ニュイ
AOC: BOURGOGNE HAUTES-COTES DE NUITS
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
生産者: MICHEL GROS 輸入者: (株)ラック・コーポレーション
review
 最近、wineを開けるペースが落ちている。
 「葡萄酒的日常」の看板が泣く、と言われても仕方ない状況だが、 幸いにしてまだそういうご批判は受けていない。皆様からいただくメールも、 圧倒的に缶チューハイに関することが多い。いっそのこと、「チューハイ的日常」にでも 改名すべきかもしれないが、当サイトの原点はやはり葡萄酒である。 これからも頑張って全世界のwineを取り上げてゆくので、お付き合い願いたい。

 閑話休題。今日は、ピノノワールを。
 色は淡いルビーだが、やや黒っぽい。香りは赤果実、黒果実のほか、火薬の炸裂した感じ。
 口に含むと酸のアタックが強いが、ふんわりと甘味すら感じるボディの厚み。 そして、かすかにシシトウのような緑のニュアンスも。
 タンニンはシルクのように滑らかで、最初かなり酸っぱいと感じた酸は、 次第にジューシーかつ伸びやかな表情をみせる。

 ミッシェル・グロのワインは、高コストパフォーマンスのものが多いので、うれしい。
評定: B 価格 2,467円(本体価格2,350円+消費税117円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2007年6月28日 BLANC
DOMAINE DE BELLEVUE SAUVIGNON / VIN DE PAYS DES COTES DE THONGUE
ドメーヌ・ド・ベルヴュ ソーヴィニヨン / ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・ド・トング
VINTAGE: 2005
Dom.de Bellvue Sauvignon Blanc 05 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VdP: COTES DE THONGUE
コート・ド・トング
生産者: DOM. DE BELLEVUE 輸入者: 片岡物産(株)
review
 以前にヴィオニエを飲んでなかなかの内容だった造り手。 今日はソーヴィニヨン・ブランを。

 色はしっかりめのイエロー・グリーン。 香りははちみつのような甘さに、炒りたてのヘーゼルナッツみたいなはじける感じも。
 口当たりは酸のアタックがそこそこ鋭いが、蜜の甘さもある。 ややボディに厚みはないものの、端正で肌のきめが細かいタイプ。 レモン的な酸が爽やかだが、余韻にはオイリーさもあって、飲みごたえ十分。 1,000円ワインでここまで充実感があったのは久しぶり。

 官能的ではないけれども、均整のとれた美人タイプ。
評定: A+ 価格 999円(本体価格952円+消費税47円) 購入店: Ciel江坂店(大阪府吹田市)
2007年6月30日 CHAMPAGNE
PHILIPPONNAT BRUT ROYALE RESERVE / CHAMPAGNE
フィリッポナ ブリュット・ロワイヤル・レゼルヴ / シャンパーニュ
VINTAGE: N.V.
Philipponnat Royale Reserve Brut FRANCE
フランス
地方: CHAMPAGNE
シャンパーニュ
地区:
 
AOC: CHAMPAGNE
シャンパーニュ
生産者: PHILIPPONNAT 輸入者: 全日空商事(株)
review
 この何もない時期にシャンパーニュというのも珍しいのだが、 これは頂き物。例によって、頂いたものだからといって適当にお茶を濁すのではなく、 冷静にレビューしたい。

 フルートグラスに注ぐと、いかにもシャンパーニュらしい泡が踊る。細かな気泡が長く持続し、美しい。 液色はしっかりしたゴールド。
 深みのあるイースト香。よく焼けて表面の堅いバゲットのような焦げ臭にも似た香り。 口に含むとシャープな酸味と共に、滋味あふれる味わいが広がる。ジューシーとも言える。余韻も長い。
 シャンパーニュには漬け物、というのが、私の中の方程式なのだが、 特に熟成感のあるものには、ぬか漬け(ぬかみそ)が良く合う。 今日は、キュウリのぬか漬けに合わせたのだが、得も言われぬハーモニーであった。 カツオのタタキや、マグロの赤身にもよく合った。

 頂き物ほど厳しく評価したくなってしまう私ではあるが、 これはツッコミどころがほとんどない。
 値段は、まあ皆さんお調べいただくとして、かなりお買い得な内容だと思う。
 やっぱりいいね。シャンパーニュは。 一気に1本飲み干してしまわないように、セーブするのがたいへん。
評定: A 価格 - 購入店: いただきもの

本日までで・・・今月合計8本/今年合計64本/当日記累計1018本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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