利酒日記 kikizakenikki

2007年9月


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2007年9月4日 SPARKLING
CASTILLO DE MONT-BLANC CAVA BRUT / CONCAVINS
カスティーヨ・デ・モンブラン カヴァ・ブリュット / コンカヴァン
VINTAGE: N.V.
Castillo de Mont-Blanc Brut SPAIN
スペイン
地方:
 
地区:
 
DO: CAVA
カヴァ
生産者: CONCAVIN 輸入者: エノテカ(株)
review
 Wine Shop ENOTECAでモバイル会員に登録した際の特典として購入した格安3本セット (通常価格\4,935のところ\3,900)のうちの1本。これまで2本飲んだので、 ようやくこれが最後である。購入したのはもう1ヶ月半ほど前であるが。

 外観はごく淡いレモン色。酵母臭があり、奥深い。ハーブ香も豊か。
 口当たりは極めてシャープ。甘味はほんのり。 グレープフルーツ的な酸を感じる。滋味深い味わい。

 かなりシャンパーニュに近い飲みごたえがあり、 この価格にしては特筆ものの内容。
 通常価格は\1,785だが、今回の入手価格を通常価格比で按分計算すると、\1,411。 通常価格を前提としても、A評価。
評定: A 価格 通常価格1,785円(本体価格1,700円+消費税85円) 購入店: エノテカ大阪店(大阪市北区)
2007年9月8日 ROUGE
COTE DE NUITS-VILLAGES VIEILLES VIGNES / NICOLAS POTEL
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ / ニコラ・ポテル
VINTAGE: 2005
Nicolas Potel Cote de Nuits Villages 05 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: COTE DE NUITS
コート・ド・ニュイ
AOC: COTE DE NUITS VILLAGES
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
生産者: NICOLAS POTEL 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 そろそろピノを飲みたいなあと思う季節。私の個人的感覚だが。 そこで、2ヶ月前に購入したまま開ける機会のなかった1本を。

 黒みの強いルビー色。 香りは甘いイチゴやラズベリーのほか、若干皮革のニュアンス。
 酸のアタックが強く、ベリー系の甘酸っぱさが満開。 それとともにジューシーな甘味。まるで鰹だしのような旨みがある。 タンニンは、下や唇で感じる分にはなめらかだが、歯にややキシキシ感を残す。
 親しみやすいキャラクターでありながら、果実の凝縮度はなかなか。 一口ごとにラズベリーを噛んでいるかのような伸びやかな味わい。

 このワインには購入時エピソードがある。 実は、値札が2,480円だったから「安いな。買おう」と思いレジに持っていったら、 2,980円と言われた。「ええっ? 2,480円て書いてありましたよ」と指摘すると、 「申し訳ありません」とひと言。「実は値札の張り替えミスでして、 本当は2,980円なんです。でも、2,480円で結構です」
 購入をやめようかとも思ったのだけれど、「値札通りで結構です」 と熱心におっしゃるので、お言葉に甘えることにした。
 こんなミスがこのお店ではよくあるなどと思われても困るので、 このエピソード、書こうかどうしようか迷ったのだけど、 事実こんなことはまず普通にはあり得ない事だと思うし、 とっさの判断として顧客第一の姿勢を見せていただいたことにとても感激したので、 あえて書かせていただいた。
評定: B 価格 2,480円(本来価格2,980円) 購入店: やまやOCAT店(大阪市浪速区)
2007年9月12日 BLANC
PETIT CHABLIS / LOUIS JADOT
プチ・シャブリ / ルイ・ジャド
VINTAGE: 2004
Louis Jadot Petit-Chablis 04 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: CHABLIS
シャブリ
AOC: PETIT CHABLIS
プチ・シャブリ
生産者: LOUIS JADOT 輸入者: 日本リカー(株)
review
 ジャドのワイン特集をやっていたので、試飲の上、購入したもの。ACブルとあわせ、2本買ってきた。

 色は淡いイエローグリーン。 レモンやグレープフルーツのような尖った柑橘香が中心。奥深さがある。
 口に含むと香りの印象通り酸のアタックが強く、極めてスッキリした口当たり。 まるで塩が入っているんじゃないかと思うくらい、ミネラル分が豊か。 その塩味の余韻が比較的長く続く。後味には柑橘の皮のような苦味。 繊細で引き締まった味わい。

 最近、PETIT CHABLISというAOCはあまり見なくなったが(CHABLISに昇格しているケースが多いらしい) このワインはへたなCHABLISよりもよほど充実している。
評定: A 価格 2,415円(本体価格2,300円+消費税115円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2007年9月19日 ROUGE
CHATEAU AIGUILLOUX / CORBIERES
シャトー・エギユー / コルビエール
VINTAGE: 2004
Ch. Aiguilloux 04 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区: CORBIERES
コルビエール
AOC: CORBIERES
コルビエール
生産者: CH. AIGUILLOUX (M.& F. LEMARIE) 輸入者: 片岡物産(株)
review
 そろそろしっかりめの赤を飲みたいなと思う時期。とはいっても、 まだ関西は日中の最高気温が連日30度オーバー。予報では明日も34度とか言っている。 せめて晩酌だけは秋気分といきたい。

 色はやや青みが強いが、深い。香りに華やかさはなく、 黒果実や皮革が目立ち、醤油のような感じも。
 口当たりはタンニンがなめらかで、酸は穏やか。 どこかメロンのような甘味をたたえていて、全体のバランスはよく、 気品に満ちている。

 インポーターの貼った裏ラベルには、次のような説明がある。
「果実味タップリのうれしい赤ワイン。毎日飲みたいまろやかな口当たりは、 ルマリエさんの人柄があらわれます。」

 ルマリエさんというのは生産者だが、確かにまろやかな口当たりではある。 しかし、果実味タップリというよりは、もう少しストイックな感じで、 このAOCには通常あまり期待できないような繊細さや高貴さが感じられた。 たいへんお買い得な1本。

 ところで、このシャトー名、最初はシャトー・エグゥィユーと書こうかと思ったが、 ちょっと変なのでやめた。インポーターさんは、「シャトー・エグイユ」と書いている。 それでも良いとは思うのだけれど、どれをとっても今ひとつしっくりこない。 そもそも仏語をカタカナにすること自体に、無理があるのだ。
評定: A 価格 1,250円(本体価格1,191円+消費税59円) 購入店: Ciel江坂店(大阪府吹田市)

本日までで・・・今月合計4本/今年合計79本/当日記累計1033本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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