利酒日記 kikizakenikki

2008年4月


 HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ


2008年4月4日 ROUGE
CUVEE DES CONNAISSEURS / VIN DE TABLE FRANCAIS
キュヴェ・デ・コネスール / ヴァン・ド・ターブル・フランセ
VINTAGE: N.V.
Duboeuf Cuvee des Connaisseurs FRANCE
フランス
地方:
 
地区:
 
VIN DE TABLE
ヴァン・ド・ターブル
生産者: GEORGES DUBOEUF 輸入者: サントリー(株)
review
 普段の食事に気軽に合わせたいと思い、地元の酒店で購入。 あまり見ることのないテーブルワイン。
 いわば、安ワイン中の安ワインだが、造り手は、ボージョレ・ヌーヴォーで有名なデュブッフ。 面白いと思って購入した。

 色は淡いルビー色。香りは赤ベリー(いちご的)のほか、まるで焼きいものような ほっこりした感じがある。ヌーヴォーにも似ている。
 味は、一口飲んだ瞬間に、やけにスカスカだなあと思う。だが、 口当たりはなめらかでやわらかく、やさしい甘味をたたえ、雑なところはない。 力がないだけと言ってしまえばそれまでだが、 非力ながらも品格というか、姿のきれいさがある。
 だがやはり凝縮感や重みはなく、上ずみ的な味。
評定: C- 価格 1,160円(本体価格1,105円+消費税55円) 購入店: 酒のまえなか(大阪府吹田市)
2008年4月13日 BLANC
CHATEAU CHASSE-SPLEEN / BORDEAUX
シャトー・シャス・スプリーン / ボルドー
VINTAGE: 2003
Ch.Chass-Spleen Blanc 03 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
ボルドー
生産者: CH. CHASSE-SPLEEN 輸入者: (株)やまや
review
 シャス・スプリーンといえば、赤はブルジョワ級でも上位に位置する有名シャトーだが、 白は初体験である。期待しつつ臨む。

 色は濃い黄金色。 メロン、蜜、バターの香り。シャルドネにも似た、熟した濃厚な香りだ。
 味もやや過熟気味の印象で、甘味がたっぷりとあり、まるで液体がねっとりとしているような 錯覚を受ける。酸はオレンジ的だが、主張は弱い。

 クオリティはなかなかのものと感じたが、輸送の状態、あるいは保管の環境によって、 やや過熟状態に傾いているのではないかと推測される。 入手価格ほどの内容ではなかった。
評定: D 価格 3,000円(本体価格2,858円+消費税142円) 購入店: やまやOCAT店(大阪市浪速区)
2008年4月18日 ROUGE 
CHATEAU LES HAUTS DE PONTET / PAUILLAC
シャトー・レ・オー・ド・ポンテ / ポイヤック
VINTAGE: 1997
Ch.Les Hauts de Pontet 97 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: PAUILLAC
ポイヤック
生産者: CH. PONTET-CANET 輸入者: 重松貿易(株)
review
 このwine、同じヴィンテージを既に2年ほど前に飲んでいた。それを知らずに買ってしまったものだが、 まあ、このAOCにしては値段が手頃であるし、 自分のチョイスが首尾一貫していることを改めて実感した。
 メドック5級格付Ch.ポンテカネのセカンドである。

 色はやや淡いガーネットで、典型的なボルドー色。見た感じ、熟成感はあまりない。
 香りは、黒果実が中心で、若干、土っぽさも。深いアルコール感がある。
 味は、甘味が細く、あっさりした印象。 タンニンは繊細。酸がやや強いが、腰のしなやかさがあるワインだ。
 深みやパワフルさはないが、この値段ならば、十分に買いである。

 ちなみに、プチ仏語解説をすると、les hauts は"レゾー"というふうにリエゾンはせず、"レ・オー"と発音する。
 hauts の h は「有音の h」(h aspiré:アッシュ・アスピレという)だからである。
評定: C 価格 2,180円(本体価格2,077円+消費税103円) 購入店: Ciel江坂店(大阪府吹田市)
2008年4月25日 ROUGE 
CHATEAU FONBADET [CRU BOURGEOIS]/ PAUILLAC
シャトー・フォンバデ [クリュ・ブルジョワ] / ポイヤック
VINTAGE: 1998
Ch.Fonbadet 98 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: PAUILLAC
ポイヤック
生産者: CH. FONBADET 輸入者: (株)成城石井
review
 このワイン、3年以上前に97ヴィンテージを飲んでいて、今回が2度目だが、 エチケット(ラベル)を見て、思わずジャケ買いしてしまう雰囲気を持っている。

 色は深いガーネット。黒果実の香りが中心で、 煮た黒豆のような香りと薬草のニュアンスもある。
 味は、酸が強く、シャープな口当たり。タンニンはシルクのように滑らか。
 ジューシーな甘味があり、余韻にもしなやかで滋味深い旨みがある。

 価格的には中途半端(安ワインと呼べる価格帯を少々超えているが、 高級ワインのカテゴリーでもない)だが、 いちおうポイヤック的魅力を備えているし、非常に使い勝手の良い1本。 とてもお買い得。
評定: A 価格 2,690円(本体価格2,562円+消費税128円) 購入店: 成城石井三番街店(大阪市北区)
2008年4月27日 ROUGE
CHATEAU DURFORT-VIVENS [GRAND CRU CLASSE] / MARGAUX
シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン [グラン・クリュ・クラッセ/第2級] / マルゴー
VINTAGE: 2004
Ch.Durfort-Vivens 04 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: MARGAUX
マルゴー
生産者: CH. DURFORT (GONZAGUE LURTON) 輸入者: エノテカ(株)
review
 デュルフォール・ヴィヴァンといえば、1855年メドック地区2級格付のシャトーである。 そんな造り手のワインが、フルボトル換算で4,000円台という値段を見れば、 自ずと中身は想像されるであろう。
 もうこのシャトーが、格付にまったくふさわしくないと言われ続けて、 いったいどれだけの年月が経っているのだろう。
 だが、格付などないものとして、冷静に値段と中身を比べてみるならば、 決して買い損ではない。だから、あえて飲もうという気にもなるのだ。

 色は深いガーネット。黒果実のほか、チョコのような深く甘いニュアンス。
 味は酸が立ち、細身の印象。 甘味は弱く、ややパワー不足で奥行きもない。 ただし、かなりきれいなシルエットで、存在の美しさのようなものがある。
 グラスを回すと、少しだけ粉っぽくなり甘味も出た。

 確かに力のないワインだが、この値段ならば、まったく不足はない。
評定: B 価格 ハーフ2,415円(フルボトル換算4,830円) 購入店: エノテカ大阪店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計5本/今年合計30本/当日記累計1081本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

 HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ