利酒日記 kikizakenikki

2008年6月


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2008年6月7日 ROUGE
MISIONES DE RENGO CUVEE CARMENERE / VALLE DE RAPEL
ミシオネス・デ・レンゴ キュヴェ・カルメネール / ヴァレ・ド・ラペル
VINTAGE: 2004
Misiones de Rengo Cuvee Carmenere 04 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペルヴァレー
地区:
 
DO: VALLE DE RAPEL
ヴァレ・ド・ラペル
生産者: MISIONES DE RENGO 輸入者: 片岡物産(株)
review
 このミシオネス・デ・レンゴは、 いつも高C/Pで期待に応えてくれるチリワインだ。特に1,000円台の廉価版が素晴らしい。
 その造り手の高級ラインをみつけた。高級といっても、 2,000円台半ば。近年、良いものには遠慮のない値段がついてしまうチリにあって、 決して高いとは言えない部類である。セパージュ(品種)は、 いかにもチリらしい、カルメネール。

 青みが強く、とても深い色。 香りは、チョコレート、下土、薬草など。
 甘味がたっぷりとしているのだが、酸も強く。 香りの印象と同じく、濃厚なチョコのような甘さがあって、 タンニンは強く粉っぽい。非常に伸びやか。凝縮感のある果実味。
 漢方薬のような余韻も長く、まったくぶれることのないような、 太い芯の通った味わい。

 なお、このワインのDOについて、 当サイトではこれまで英語のRAPEL VALLEY(ラペル・ヴァレー)としてきたが、 このワインのエチケットには西語でVALLE DE RAPELとあるため、その表記に従った。
評定: C 価格 2,440円(本体価格2,324円+消費税116円) 購入店: Ciel江坂店(大阪府吹田市)
2008年6月10日 BLANC
MACON-CHARDONNAY "CLOS DE LA CROCHETTE" / COMTE LAFON
マコン・シャルドネ "クロ・ド・ラ・クロシェット" / コント・ラフォン
VINTAGE: 2004
Comte Lafon Macon-Chardonnay 04 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: MACONNAIS
マコネー
AOC: MACON-VILLAGE
マコン・ヴィラージュ
生産者: COMTE LAFON 輸入者: (株)やまや
review
 久しぶりにやまやさんに買いに行った。 全般的に価格の安いこの店では、どうしても有名どころに手が伸びてしまう。 ということで、コント・ラフォン。ブルゴーニュはブルゴーニュでも、南のほうのブルゴーニュ。

 色は濃いイエロー。オレンジ、ハチミツのような濃厚な香りと、 若草のような香りも若干感じられる。
 味は甘味が強いが、酸も結構主張する。酸はオレンジ的で、尖りがない。 果実味が充実して、凝縮感は抜群。蜜の余韻が長く、苦味の後味も少し。

 ACマコン・ヴィラージュでこの値段は、絶対額としては高い。 だが、マコンらしい濃密さがありながら、酸のテンションも高く、 いいとこ取りの味わいである。従って、払った金額に見合った内容であったと思う。
評定: C 価格 4,000円(本体価格3,810円+消費税190円) 購入店: やまやOCAT店(大阪市浪速区)
2008年6月21日 ROUGE
FIXIN / LOU DUMONT
フィクサン / ルー・デュモン
VINTAGE: 2005
Lou Dumont Fixin 05 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: COTE DE NUITS
コート・ド・ニュイ
AOC: FIXIN
フィクサン
生産者: LOU DUMONT 輸入者: (有)ヌーヴェル・セレクション
review
 急にルー・デュモンが飲みたいと思い立ち、何気なく検索してみた。 掛かったのは、リアルワインガイドでよく紹介されている 松江の京屋酒店さん。 まだこれまで注文したことがなかったので、 良い機会でもあるし、比較的手頃なものを3本ほどオーダーした。 その1本目である。

 やや濁った感じの深いルビー色。 香りは梅のような可憐な酸(赤ベリー系ではない。 もっとシャープだ) を想起させ、深いアルコール感とともに、 火薬のようなインパクト。
 口に含むと、まず生き生きとした酸に驚くが、 果実味も豊かで、甘いと感じるほど。香りの印象より、ずっと肉付きがよい。
 陽気な奔放さがありながら、端正さも併せ持つ。タンニンは思ったよりは結構なめらか。

 まだ開けるのは早いかな?と思っていたが、 今飲んでも十分その魅力を堪能できる。熟成が進むと、 違う素顔も見えてくるのだろうが。

 ところで、購入店の京屋酒店さんだが、 とっても親切で、とっても顧客寄りの対応をしてくれる。 発送案内のメールには、
 「2005年のルー・デュモンは、まだかなり堅い状態です。 しばらく、取っておかれたほうが良いかと思います。」 との一言が添えられていたし、 届けられた箱に入っていた明細書には、
 「今後もまた機会がございましたら是非よろしくお願い申し上げます。」 と、手書きで書かれていた。
 もちろん、ワインの状態も申し分なかった。 またぜひ注文したいと思う。
評定: A 価格 4,480円(本体価格4,267円+消費税213円) 購入店: 京屋酒店(楽天)
2008年6月28日 ROUGE
RAVANAL RESERVA CABERNET SAUVIGNON / COLCHAGUA VALLEY
ラヴァナル・リゼルヴァ カベルネ・ソーヴィニヨン / コルチャグア・ヴァレー
VINTAGE: 2005
Rawen Ravanal Reserva 05 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
DO: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
生産者: RAVANAL 輸入者: (株)ドウシシャ
review
 ニューワールドでは当日記掲載数が圧倒的に多いチリだが、 今日も開ける。
 なぜ多くなるかと言えば、1000円台でカベルネを飲もうと思うと、 ボルドーではほとんど期待ができないし、他地域でも手頃なものがない。 チリならば豊富に存在し、しかも結構素晴らしい発見をすることもある。 といった理由で、私はチリカベを買うことが多いのだ。

 くすんだ感じの深いルビー色。 血(鉄)、インクなどの香りが強く、 ラズベリー的赤果実の香りはあるもののやや引っ込んでいる。
 味は酸が立ち、甘味は適度。チリにしてはやや細身。 タンニンはなめらか。奔放さよりも深みがあり、余韻も長い。 エレガントさが際立つ。

 あまり期待していなかっただけに、驚いた。 樹齢100年の古樹から造られていると、誇らしげに書かれているが、 こういったことを強調するワインというのは、どうかな?と思っていた。
 ところが、どっしりとした落ち着きというか、 美しい重みのようなものがあって、想像以上であった。 値段も安すぎるくらい。
評定: A+ 価格 1,380円(本体価格1,315円+消費税65円) 購入店: 酒の楽市 南吹田店(大阪府吹田市)

本日までで・・・今月合計4本/今年合計38本/当日記累計1089本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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