利酒日記 kikizakenikki

2009年1月


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2009年1月1日 CHAMPAGNE 
LANSON BLACK LABEL BRUT / CHAMPAGNE
ランソン ブラック・ラベル ブリュット / シャンパーニュ
VINTAGE: N.V.
Lanson Brut Black Label FRANCE
フランス
地方: CHAMPAGNE
シャンパーニュ 
地区:
 
AOC: CHAMPAGNE
シャンパーニュ
生産者: LANSON 輸入者: メルシャン(株)
review
 新年の1本目は、やはりおめでたく泡ものから行きたい。
 これは年末に安売店でみつけ、お手頃価格だったので買っておいた。

 外観はやや黄色みの強い麦わら色。 ほどほどのハーブ香と、花の蜜のような甘い香り。酵母臭はそれほど強くない。
 口当たりはキリッとシャープ。グレープフルーツ的苦味。レモン的鋭い酸。 しっかりとトーストのニュアンス。
 全体的におとなしめのトーンだが、柑橘系の余韻が長く続く。

 少し淡泊な内容と言わざるを得ないが、値段を考えればまったく文句はない。 どんな食事にも合わせられる懐の深さを持っている重宝なシャンパーニュ。
評定: B 価格 3,280円(本体価格3,124円+消費税156円) 購入店: 酒の楽市南吹田店(大阪府吹田市)
2009年1月3日 ROSE SPARKLING 
FREIXENET EXTRA BRUT ROSE / CAVA
フレシネ エクストラ・ブリュット・ロゼ / カヴァ
VINTAGE: N.V.
Fraixenet Brut Rose SPAIN
スペイン
地方:
 
地区:
 
DO: CAVA
カヴァ
生産者: FREIXENET 輸入者: サントリー(株)
review
 新年の2本目も、1本目に続いて泡もの。今度はロゼで、但しシャンパーニュではなく、 スペインで伝統的製法(シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵を行う)で造られるカヴァ。 普通のスーパーで入手した。

 外観はややくすんだ感じの朱色。 イチゴ香と、トマトのニュアンス。石油系の匂いが強く、酵母臭はほとんど感じない。
 口当たりはシャープ。ドライトマトの味わい。ガスっぽい感じ。 酸が中心で、甘味は弱く、スッキリとした後味。熟成感もなく、余韻は短い。

 この価格帯だから味わいの深みなど望むべくもないが、 さすがにカヴァは期待されるレベルを外すことがなく、安心して飲める。 この値段でこの内容なら、上出来。
評定: A 価格 980円(本体価格934円+消費税46円) 購入店: マックスバリュ
2009年1月10日 BLANC
CHATEAU CARBONNIEUX / PESSAC-LEOGNAN
シャトー・カルボニュー / ペサック・レオニャン
VINTAGE: 2001
Ch.Carbonnieux 01 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: GRAVES
グラーヴ
AOC: PESSAC-LEOGNAN
ペサック・レオニャン
生産者: CH.CARBONNIEUX 輸入者: (株)成城石井
review
 購入したのはちょうど1年前。 セラーではなく、ずっと冷蔵庫に寝かせて保管しているうち、存在すらも忘れていた。 変質はしていないとは思うが、そろそろ飲んだほうがいいのではないか?ということで。

 びんの外からでもわかるように、色は深いイエロー。
 黄色い花、蜜入りりんご、カスタードクリームの香り。若干アプリコットも。
 アタックはシャープで、レモンのような鋭い酸を感じる。それと同時に、 グレープフルーツの苦味、塩気(ミネラル感)、ヘーゼルナッツやアーモンドの香ばしさがある。
 飲み込んだ後には、たまごのような、シュークリームを食べた後のような、 甘い余韻が長く残る。

 やはり安心して飲める白だ。 私がグラーブ好きというのを差し引いても、客観的にクオリティは高いと思う。 値段もまあ良心的である。パヴィヨン・ブランなんて、これの倍以上はするわけだから、それと比べれば。
評定: B 価格 4,890円(本体価格4,658円+消費税232円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2009年1月12日 ROUGE
CHATEAU FONREAUD [CRU BOURGEOIS SPERIEUR] / LISTRAC-MEDOC
シャトー・フォンレオー [クリュ・ブルジョワ・スペリュール] / リストラック・メドック
VINTAGE: 2004
Ch.Fonreaud 04 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: MEDOC
メドック
AOC: LISTRAC-MEDOC
リストラック・メドック
生産者: CH.FONREAUD 輸入者: (株)成城石井
review
 肩すかしヴィンテージ03と、世紀の大ヴィンテージ05に挟まれ、 2004年は影が薄い。で、お買い得の多い年でもある。 あまり良くないとされる年には、造り手の実力が試される。 だから面白い。

 外観はやや褐色の入ったガーネット色。足は長い。
 カシス、というよりは黒豆みたいな深い香りだが、線は細い。
 想像以上に酸のアタックが鋭く、薬草の香味と、ほんのり乾いた土のような味。 タンニンは非常になめらか。すーっと伸びやかな味わい。パワーはないが、素性の良さを感じる。

 きれいな立ち姿で、ある意味完全無欠なキャラクター。だが、艶っぽさは少し不足する。 女優さんでいうなら、仲間由紀恵ってとこだろうか。
 2,000円でこの内容ならば、お買い得である。
評定: B 価格 2,090円(本体価格1,991円+消費税99円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2009年1月15日 ROUGE 
CHATEAU POTENSAC [CRU BOURGEOIS] / MEDOC
シャトー・ポタンサック [クリュ・ブルジョワ] / メドック
VINTAGE: 2002
Ch.Potensac 02 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: MEDOC
メドック
AOC: MEDOC
メドック
生産者: CH.POTENSAC 輸入者: (株)ファインズ
review
 年末年始に飲もうと思って買っておいたもの。もう新年も半月が過ぎてしまった。

 色は深く、黒みが強い。
 香りは、カシス、土、墨汁。アルコール感が強い。
 味わいは酸がシャープで、やや細身。タンニンはやや粉っぽい。 02というヴィンテージを考えれば、この線の細さは致し方ないか。

 ところでこのシャトーは、2003年のブルジョワ級格付見直しにより、最上位の CRU BOURGEOIS EXCEPTIONNEL(クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル)に格付けされている。 このワインはその前年のものなので、CRU BOURGEOIS と表記した。 新格付は、2003年収穫分からが対象なのだ。
評定: C 価格 3,690円(本体価格3,515円+消費税175円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2009年1月22日 ROUGE
GEVREY-CHAMBERTIN "LES SEUVREES" / DOMAINE FOUGERAY DE BEAUCLAIR
ジュヴレイ・シャンベルタン "レ・スーヴレ" / ドメーヌ フジュレイ・ド・ボークレール
VINTAGE: 2005
Fougeray de Beauclair Gevrey-Chambertin 05 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: COTE DE NUITS
コード・ド・ニュイ
AOC: GEVREY-CHAMBERTIN
ジュヴレイ・シャンベルタン
生産者: DOM. FOUGERAY DE BEAUCLAIR 輸入者: (株)アンフィニー
review
 昨年秋、百貨店でセールが行われているときに入手したもの。 時々ブルゴーニュが飲みたくなるわけだが、やっぱり安物のピノではがっかりすることが多いので、 このクラスのものを常備しておきたくなる。
 ここのところ、ずっと家庭の事情で心休まらぬ日々が続いていたが、 ようやく落ち着きを取り戻したので、普通の日でもこういうものを飲んでみようということで。 あ、いや、家庭の事情といっても不和とかではありません。バタバタと落ち着かなかっただけ。

 明るいルビー色。香りはいちごのような赤ベリー香のほか、 血や醤油の匂いが若干。
 口当たりが柔らかく、酸は丸い。タンニン分はやや粉っぽく、唇裏にかすかに引っかかる。 ほんのりと甘く、塩気を感じる後味。パワーは今ひとつ。

 決して不満があるわけではないが、値段を考えると、もうちょっと個性が欲しい。
評定: C- 価格 5,250円(本体価格5,000円+消費税250円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2009年1月29日 ROUGE
CHATEAU LARRIVET-HAUT-BRION / PESSAC-LEOGNAN
シャトー・ラリヴェ・オー・ブリオン / ペサック・レオニャン
VINTAGE: 1998
Ch.Larrivet-Haut-Brion 98 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: GRAVES
グラーヴ
AOC: PESSAC-LEOGNAN
ペサック・レオニャン
生産者: CH. LARRIVET-HAUT-BRION 輸入者: (株)成城石井
review
 1月はどうしてもお正月気分で、日常酒レベルを逸脱したwineを買ってしまう。 そろそろ支出を抑制しなければと思う今日この頃。
 知らずに購入したのだが、この LARRIVET-HAUT-BRION 98 は、以前にも飲んでいる。 昨年元日のことだ。ハーフではあったが。

 色は濃い青紫。年数のわりに、まだ茶色に傾いてはいない。 カシス的な黒ベリー香のほか、しょうゆのような感じも。
 味は酸がやや強く、体格は細身。甘味はほんのり。 タンニンは溶け込みまろやかな口当たり。 後味にもカシスのような黒っぽい余韻がある。

 昨年ハーフを飲んだときの感想と、少し違っている。 1年経っている分だけ熟成が進んでいるのかと思いきや、見た目にはまだ若々しさもあった。 基本的にハーフボトルのほうが早く熟成すると思われるので、こちらのほうがまだ若さを備えていても不思議ではない。 じゃあ、もう少し待ったらこれ以上好ましく熟成するのか?というと、 そもそもそんなパワーを持ち合わせていないwineのようにも思う。
評定: C- 価格 3,890円(本体価格3,705円+消費税185円) 購入店: 成城石井梅田店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計7本、今年合計7本/当日記累計1138本
今月のワイン投資額・・・24,070円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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