利酒日記 kikizakenikki

2010年12月


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2010年12月2日 BLANC
CHÂTEAU PESQUIÉ CHARDONNAY / VIN DE PAYS D'OC
シャトー・ペスキエ シャルドネ  / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VINTAGE: 2008
Ch.Pesquie Chardonnay 08 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VdP: OC
オック
生産者: CH. PESQUIE 輸入者: (株)飯田
review
 お手軽かつ高品質という難しい条件をクリアする日常酒を求めて、これを入手。といっても、もう1ヶ月ほど前のことだが。
 V.d.P.オックのシャルドネなのだが、ボトルが非常に重く、高級感がある。しかし、入手価格は1,470円。

 外観は淡いレモン色。グレープフルーツや洋なしの香り。ややフリンティな感じもあって、高貴である。
 口に含むと、ジューシーな酸味が印象的。オレンジ的な丸みを帯びた酸。それとともに、適度な苦味とオイリーさもあって、 ボリューム十分。味わいに深みがあり、余韻も長い。期待通り、いや、期待以上の素晴らしいクオリティ。

 これを購入したのは、関西を代表する高級スーパー「いかりスーパー」のJR大阪駅構内のお店。最近、私はご無沙汰であったが、 久々に立ち寄ってみた。すると、以前は使えなかった電子マネー(ICOCA)が使えるようになっていた。
 1ヶ所しかないICOCAの使えるレジに行き、「Suicaも使えますよね?」と、念のため聞いてみると、 レジのお姉さんは「ICOCAです」という。当然相互利用ができるはずだから、モバイルSuicaで払おうと、 携帯を持ち待っていたら、 「お支払い方法は?」と聞いてくる。「だからSuicaで」と私が言うと、「ICOCAだけなんです」との返答が。
 そんなはずはない。
 「ICOCAが使えるなら、Suicaも使えるはずですよ!」と、私が少し怒り気味に言うと、 隣のレジのお姉さんが慌てて「はい。Suicaもお使い頂けます」と助け船を出し、やっと会計ができた。

 そもそも電子マネー対応(Felicaリーダーを備えた)レジが1ヶ所しかなく、交通系以外のEdyなどは使えない。 大阪駅構内のお店なので、おそらく、JR西日本さんからの"強力な働きかけ"で、しぶしぶICOCAを導入したのだろう。
 嫌々やるのなら、顧客サービスにはならない。せっかく、これから頻繁に利用しようかと思ったのに、 こんな対応では、考えてしまう。
 最近私が頻繁に利用している、JR新大阪駅構内のアモール・パントリーという高級スーパーでは、 電子マネーは交通系(ICOCA,Suica,TOICA)と、Edyが使える。しかも、全レジで対応しており、 これまでSuicaで払っても、Edyで払っても、一度ももたついたことはない。

 いかりスーパーさんを愛する顧客の1人として申し上げるが、 複数の決済方法を用意するのは、今や食品スーパーでは当たり前。 クレジットカードや電子マネーを導入したのなら、スムーズに会計できるように、社員教育は徹底して頂きたい。
 そうでなければ、どんなに品質の良い商品を揃えようとも、私はそこへ買いに行こうとは思わない。 私は、現金でしか支払えない店では、基本的に買い物はしないので。
評定: AA 価格 1,470円(本体価格1,400円+消費税70円) 購入店: いかりスーパー JR大阪店(大阪市北区)
2010年12月9日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES PRIMEUR 2010 / LOU DUMONT
ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール 2010 / ルー・デュモン
VINTAGE: 2010
Lou Dumont Beaujolais Villages Primeur 10 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: LOU DUMONT 輸入者: (有)ヌーヴェル・セレクション
review
 大丸百貨店の独占販売ということで、「大丸WEBショッピング」 で予約し、購入したもの。

 外観は、すみれ色とも言える、深い青紫。
 香りはかなり煮詰めたいちごジャムのように、果実の凝縮感がある。ただし、ヌーヴォーらしい 若々しさはない。いわゆる蒸しバナナ香は、感じない。
 口に含むと、プラムのような味わい。タンニンは非常になめらか。 華やかさはないが、酸がやや刺す感じ。決してバランスは悪くはない(必死にバランスを取ろうとした感じがある) のだが、新酒の魅力には欠ける。

 毎年、ルー・デュモンの新酒を楽しみにしているが、 私がこれまで飲んだ中では、今年は一番良くない年である。
評定: C 価格 4,200円(本体価格4,000円+消費税200円) 購入店: 大丸WEBショッピング
2010年12月15日 ROUGE
GRAIN D'OC CABERNET SAUVIGNON / VIN DE PAYS D'OC
グラン・ドック カベルネ・ソーヴィニヨン / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VINTAGE: 2008
Grain d'Oc Cabernet Sauvignon 08 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VDP: OC
オック
生産者: GRAIN D'OC 輸入者: コルドン・ヴェール(株)
review
 気軽にスーパーで買った安ワイン。
 イオン系のお店なので、輸入業者は同グループである「やまや」系列の コルドン・ヴェールである。

 外観は、青みが強い、深いすみれ色。
 香りは黒果実、紫色の花、しょうゆなど。濃い。
 味も濃く、甘味が強い。スペアミントのような風味が少し。 タンニンが強く、柑橘的な酸も感じる。 全要素が非常にはっきりしていて、パワフル。
 日常酒としては、申し分ない。この値段なら、不足はない。
評定: B 価格 880円(本体価格838円+消費税42円) 購入店: Maxvalu
2010年12月19日 ROUGE
CONO SUR PINOT NOIR
コノ・スル ピノ・ノワール
VINTAGE: 2009
Cono Sur Pinot Noir 09 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 チリのピノノワール。産地表示のない、いわゆるバラエタルワインである。
 これまで、新世界のピノに感心させられたことはほとんどないのだが、 優秀な大衆酒をつくるコノ・スルなら、期待ができるかもしれない。

 外観はやや黒みがかった、深いルビー色。
 香りは黒果実、赤果実(いちご的)など、フルーティ。火薬のようなインパクトがある。
 味は甘味と酸味がともにたっぷり。さすがにチリ。タンニンが力強く、舌先、舌奥に引っかかる。
 だが、酸の可憐さはやはりピノのそれであり、もちろん本家ブルゴーニュとは違うけれども、 南米でここまでできたのは、なかなか。しかも、スーパーで売っている安ワインである。
評定: A 価格 ハーフ580円(フルボトル換算1,160円) 購入店: ジャスコ
2010年12月22日 ROUGE
TORREON DE PAREDES CABERNET SAUVIGNON / RENGO
トレオン・デ・パレデス カベルネ・ソーヴィニヨン / レンゴ
VINTAGE: 2008
Toreon de Paredes Cabernet 08 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: CACHAPOAL VALLEY
カチャポアル・ヴァレー
DO: RENGO
レンゴ
生産者: TORREON DE PAREDES 輸入者: (株)日智トレーディング
review
 今年の9月に2006年ヴィンテージを飲んでいるチリ、トレオンのカベルネ。 これは2008年である。

 外観はくすんだ感じの深いガーネット色。
 香りで目立つのはまず皮革。次に黒果実、赤果実。そしてバニラ香も感じられる。
 口当たりはタンニンがしっかりと力強く、甘味が豊か。 皮革風味の中に土っぽさも。

 奔放さと、ボルドーにも似た風格を併せ持っている。 廉価版チリカベとしては、もったいないくらいの内容。
評定: AA 価格 ハーフ893円(フルボトル換算1,786円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年12月25日 SPARKLING
SUNRISE SPARKLING BRUT / CONCHA Y TORO
サンライズ・スパークリング ブリュット / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: N.V.
Concha y Toro Sunrise Sparkling Brut CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 クリスマスということで、スパークリング。wine shop に行くのも面倒くさく、 近所のスーパーのものでお茶を濁すことに。
 すぐ飲めるように冷えたものをさがしたら、このお手軽チリに出会った。
 ボトルデザインにもなかなか存在感があって、とても安物には見えない。

 外観はごく淡いシャンパンゴールド。泡には当初力があるが、すぐに減衰。
 香りを嗅ぐと、まず火薬のようなインパクトがあり、シャルドネか?と思わせる。 次にアクリルのようなケミカルな感じ。そして梨とグレープフルーツ。
 口当たりはキリッとしているが、弱いながらもジューシーな甘さがある。 シードル(りんごのスパークリング)にも似ている。そこそこ旨み深く、 安スパークリングとは思えない。 もちろん、シャンパーニュのような酵母臭とか、焼いたパンの香ばしさなどもないし、アミノ酸的滋味深さもやや不足。 だが、そこまで求めるのは酷というものだろう。

 スーパーで普通に安く売られているスパークリングとしては、何ら不足はない。 十分楽しめる。
 こういったワインが普及してくれれば、普段の食事にさりげなく彩りを添えることができて、とてもよい。 日本の食の中に、さりげなくワイン文化が浸透してきた功労者として、チリワインの存在感を 改めて感じさせられる。
 スパークリングワインなんて普段飲まない人が、こういう製品を経験することで、 おいしさに気づいてくれたら、それはとても素晴らしいことである。
評定: A 価格 1,180円(本体価格1,124円+消費税56円) 購入店: グルメシティ

本日までで・・・今月合計6本/今年合計76本/当日記累計1296本
今月のワイン投資額・・・9,203円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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