利酒日記 kikizakenikki

2011年11月


 HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ


2011年11月3日 ROUGE
CALITERRA CABERNET SAUVIGNON RESERVA / COLCHAGUA VALLEY
カリテラ カベルネ・ソーヴィニヨン レゼルヴァ / コルチャグア・ヴァレー
VINTAGE: 2010
Calittera Cabernet Sauvingon Reserva 10 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
DO: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
生産者: CALITERRA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 最近多いハーフボトルを、今日も。
 チリ大手のカリテラの普及品だが、クラスとしてはいちおう RESERVA だ。

 外観は濃いルビー色。
 香りは酸味の強そうな赤果実香、バニラ香など。グラスを回すと火薬のようなインパクトに、土の香りも。 少し高級な雰囲気が出てくる。
 味はチョコレート、バニラなどの甘さと、薬草の風味。甘味とタンニンが強いが、コクはほどほど。
 大柄な導入部。力強く押してくるが、深みは今ひとつ。 しかし、安ワインということを承知で飲めば、結構やるなという感想になる。

 カリテラは大手有名銘柄だが、ここまでの存在になったのは、やはり 安物(失礼!)ながら、安定感のあるそこそこの味わいがいつも保証されているという、安心感が大きいと思う。
評定: B 価格 ハーフ680円(フルボトル換算1,360円) 購入店: カクヤス(DS)
2011年11月4日 ROUGE
ISLA DE MAIPO CABERNET SAUVIGNON / SANTA INES
イスラ・デ・マイポ カベルネ・ソーヴィニヨン / サンタ・イネス
VINTAGE: 2009
Isla de Maipo Sauvignon 10 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
DO: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
生産者: SANTA INES 輸入者: (株)成城石井
review
 先日、2010年ヴィンテージのソーヴィニヨン(白)を飲んだ、チリの ISLA DE MAIPOのハーフボトル。 今度は同時に売られていたカベルネ(赤)を飲む。ただし、2009年ヴィンテージ。
 初めてかと思っていたら、ほんの2ヶ月ほど前に同じ09VTを飲み、掲載していた。

 色はやや青みが入っている。
 香りはタンス(古い木)、薬草、黒果実、土ぼこり。価格の割りに、かなり本格的な感じがする。
 味は甘さが弱く、酸が鋭い。タンニンは粉っぽい。 力強さはないものの、まとまりやエレガントさには欠け、ややワイルドな印象。

 なぜだろう。個体差(ボトル差)だろうか。2ヶ月前に飲んだ時と、だいぶ感想が異なる。 今回は、少し老成しているように感じた。
評定: C- 価格 ハーフ750円(フルボトル換算1,500円) 購入店: 成城石井梅田店(大阪市北区)
2011年11月8日 BLANC
VALGRAND PREMIUM BLANC / VIN DE PAYS DES COTEAUX DE L'ARDÈCHE
ヴァル・グラン プレミアム ブラン / ヴァン・ド・ペイ・デ・コトー・ド・ラルデシュ
VINTAGE: N.V.
Valgrand Premium Blanc FRANCE
フランス
地方: RHONE
ローヌ
地区:
 
VdP: COTEAUX DE L'ARDECHE
コトー・ド・ラルデシュ
生産者: UNION DES VIGNERONS DES COTEAUX DE L'ARDECHE 輸入者: リードオフジャパン(株)
review
 スーパーで普通に売られているハーフボトル。
 いちおうVdPだが、ヴィンテージ(収穫年)表示はない。

 グラスに注いだ色は、ごく淡い麦わら。
 香りはビニールあるいはアクリルのようなケミカルな香り+白い花。
 酸のアタックは丸く、口当たりは軽快。このクラスだからコクのようなものはあまりなく、 だらっとした甘味が感じられ、後味には若干の苦味も。

 特筆すべき個性はないが、致し方ないだろう。スッキリと飲めて、食事の邪魔をしない。 このクラスであれば、それだけでありがたい。値段相応。
評定: C 価格 ハーフ478円(フルボトル換算956円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2011年11月9日 CIDRE
CIDRE WINTER SPARKLING 2011年収穫つがるリンゴ / NIKKA
シードル ウィンター・スパークリング 2011ねんしゅうかく つがるりんご / ニッカ
VINTAGE: 2011
NIKKA CIDRE WINTER SPARKLING 2011 つがるリンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 11月1日発売のシードル ウィンター・スパークリング。
 昨年までは、スパークリング・ヌーヴォという名前だったのだが、 今年から変わった。今年収穫の「つがる」を使っているという点は、同じであるが。
 いつも断っているが、当サイトではシードルをwineに準じて扱い、 この利酒日記に収録している。

 色はごく淡いゴールド。いや、麦わら色というべきか。きめ細かな気泡がグラスを立ちのぼる。
 どこか花束のような甘いニュアンスを帯びたりんご香。昨年までの製品よりも、だいぶ丸くなった印象だ。
 口当たりは、酸のアタックは鋭いものの、甘味もたっぷりと感じられる。 フレッシュで、ほんの少しふっくらとした、やさしい味わい。
 アルコール分2%。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 糖分・香料・着色料を一切加えない、リンゴ100%のスパークリングワインです。 冬向けのシードルとして"つがるリンゴ"で醸造しました。やさしい甘さとフレッシュで爽やかな酸味が特長です。
 ラベルのデザインが冬らしくなり、通年商品との違いは歴然。中身も、相変わらず納得の品質である。
評定: A- 価格 200ml入り275円 購入店: ファミリーマート
2011年11月14日 BLANC
CALITERRA CHARDONNAY RESERVA / CASABLANCA VALLEY
カリテラ シャルドネ レゼルヴァ / カサブランカ・ヴァレー
VINTAGE: 2010
Calittera Chardonnay Reserva 10 CHILE
チリ
地方: CASABLANCA VALLEY
カサブランカ・ヴァレー
地区:
 
DO: CASABLANCA VALLEY
カサブランカ・ヴァレー
生産者: CALITERRA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 チリ大手のカリテラがつくる RESERVA。先日赤のカベルネを飲んだが、 これは同時に購入していた白。同じくハーフボトルである。

 外観はレモンイエロー。
 香りはパインやパッションフルーツなどのトロピカル香、オレンジのような柑橘香など。豊潤で、ホット。
 味はレモン的な酸のアタックが強く、同時にオレンジ的な甘味がある。 後味にはナッツの香ばしさ。
 一方、ミネラル分は少なく、ややぼけた印象。良くも悪くも、ニューワールドのシャルドネらしい奔放さ。

 大柄な味わいだが、それは想像通り。この価格帯で、むしろ安心して飲める安定感がうれしい。
評定: B 価格 ハーフ680円(フルボトル換算1,360円) 購入店: カクヤス(DS)
2011年11月17日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU 2011 / PHILIPPE DE MERY
ボージョレ・ヌーヴォー 2011 / フィリップ・ド・メリー
VINTAGE: 2011
Philippe de Mery Beaujolais Nouveau 11 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: PHILIPPE DE MERY 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 昨年に続き、イオングループのスーパーで大々的に売り出しているペットボトル入りのヌーヴォーを買ってみた。
 圧倒的な安さで、毎年すぐに売り切れてしまうものだから、今日は夕方17時頃買いに行った。 本当は格上のヴィラージュが欲しかったのだが、買いに行った店(Maxvalu)にはなかった。残念。 それで、仕方なくレギュラークラスを買ってきた。

 外観は、かなり深い青紫。しっかりめの色である。
 香りはいちごジャム、チェリー、ラズベリーなどの赤果実や、紫の花など。かなり目の詰まったしっかりした香り。 新酒らしいフレッシュ感は、今ひとつ。
 香りを嗅いだ印象では、力強そうだったが、 味わいは酸のアタックが非常に強く、シャープな印象。 例年の新酒に感じる蒸しバナナとか、ふかし芋みたいな香味はあまりない。 味わいのバランスとしては、ブルゴーニュに近い。いや、ピノノワール ほど酸のエッジは立っていないし、鉄っぽさもほとんどないのだが。

 昨年のこのワインは、もっと穏やかでまろやかな印象だったが、今年はちょっと尖っている。 ブルゴーニュ好きは納得だが、ガメイらしい魅力はやや乏しい。 
評定: A- 価格 880円(本体価格838円+消費税42円) 購入店: Maxvalu(スーパー)
2011年11月18日 ROUGE
PUENTE NEGRO CABERNET SAUVIGNON MERLOT / CENTRAL VALLEY
プエンテ・ネグロ カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー / セントラル・ヴァレー
VINTAGE: 2010
Puente Negro Cabernet Sauvingon-Merlot 10 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: CAROLINA WINE BRANDS 輸入者: (株)ドウシシャ
review
 スーパーで398円で売られていたので、単に面白そうという理由で購入してみた。見た目も決してそんな安物には見えない。 もちろん、端から味など期待してはいない。

 外観はやや黒っぽい紅。足は意外にも長め。度数のせい(13%)だろう。
 香りは生っぽいインク、黒果実。
 味わいもインクっぽさとともに、かなり甘味がある。強さやコクはない。 ただ、タンニン分だけは引っかかる。

 どうにもバランスが悪いが、この値段なら多くを望めない。
 やはり値段は正直。いや、398円でこれなら十分か。
 やっぱりこのクラスで、ワインの愉しみとか喜びを感じるのは無理というもの。 倍(800円)くらいの値段を出せば、特にチリならガラッと違う世界が広がるので、 初心者の方で、いくら安物でイイと言っても、このクラスだけ飲むのではなく、 試しに1000円弱くらいのものを一度飲んでみて、比べてみるべきだろう。
評定: C+ 価格 398円(本体価格379円+消費税19円) 購入店: 関西スーパー
2011年11月19日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU 2011 "UNFORGETTABLE" / GILES DE LAMOIRE
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2011 "アンフォゲッタブル" / ジル・ド・ラモワール
VINTAGE: 2011
Gilles de Lamoire Beaujolais-Villages Nouveaux 11 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: GILES DE LAMOIRE 輸入者: エノテカ(株)
review
 今年唯一、事前に予約しておいたヌーヴォー。
 Wine Shop enoteca さんで毎年扱っている GILLE DE LAMOIRE のヴィラージュだが、 今年はペットボトル入り。いや、従来通りの壜入りもあるそうだが、 面白そうだし、こちらのほうが値段も安いので、買ってみた。

 色は深く、かなり青みが強い。
 香りは赤果実香とともに、オレンジのようなやや甘いニュアンスがある。新酒らしい若々しさ。
 味は酸のアタックがかなり強く、シャープ。タンニンもしっかりと感じられ、ヴィラージュらしい。 酸が強いだけでなく、まろやかな甘味、深みもあり、バランスが良い。フレッシュ感と適度な飲みごたえが共存。 もちろん、ペットボトル入りであることの弊害などは皆無。
 久々、女性に例えてみると、ナチュラルメークの清楚な美人で、服装も大人しめ。 だが、話してみるとしっかり自分をもって意志が強そう。相手に媚びない、自立したOL26歳といったところか。 私の好みでいうと、テレ朝局アナの市川寛子さん。まあ、彼女は三十路過ぎですけど。

 まだ2種目だから確定的なことは言えないが、今年のヌーヴォーは、 ぴちぴちとした赤果実様の酸が生きていて、骨格もはっきりしていて、一口めはぐっとくるのだが、 喉にスッと入って行き、後味がとてもエレガント。ブルゴーニュを感じさせるのが特徴だと思うのだが、どうだろうか。
評定: A+ 価格1,890円(本体価格1,800円+消費税90円) 購入店: エノテカ大阪店(大阪市北区)
2011年11月28日 ROUGE
VALDIVIESO CABERNET SAUVIGNON / VALLE CENTRAL
ヴァルディヴィエソ カベルネ・ソーヴィニヨン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2010
Valdivieso Cabernet Sauvignon 10 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: VINA VALDIVIESO 輸入者: (株)モトックス
review
 チリの安ワイン(ハーフボトル)を赤白セットで購入してみた。赤はカベルネ、白はシャルドネ。
 まずはカベルネ・ソーヴィニヨン(赤)から。

 色は深い青紫。若そうな色。
 香りは紫の花、インク、墨汁。あまり深みは感じない。
 酸のアタックが強く、タンニンも強め。黒果実の味わい。 コクは今ひとつだが、甘さが適度で、端正。

 手軽に入手できて、価格相応の中身。
評定: C 価格ハーフ650円(フルボトル換算1,300円) 購入店: ザ・パントリー ルクア大阪店(大阪市北区)
2011年11月29日 BLANC
VALDIVIESO CHARDONNAY / VALLE CENTRAL
ヴァルディヴィエソ シャルドネ / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2010
Valdivieso Chardonnay 10 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: VINA VALDIVIESO 輸入者: (株)モトックス
review
 昨日赤を飲んだ、チリのVALDIVIESOハーフボトル。
 引き続いて、今日はシャルドネ(白)を飲む。

 色はごく淡いレモンイエロー。
 香りはグレープフルーツのような苦そうな柑橘香や、ビニールのような人工的な匂いがする。 あまり華やかには香り立たない。
 味は香りの印象どおり、グレープフルーツ的酸味と苦味。ややミネラルを感じる。 甘味はほどほど。青っぽく若い風味が残る。

 カベルネ(赤)に引き続き、こちらも無難な内容。ほぼ価格相応と言える。
評定: C 価格ハーフ650円(フルボトル換算1,300円) 購入店: ザ・パントリー ルクア大阪店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計10本/今年合計66本/当日記累計1364本
今月のワイン投資額・・・7,331円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

 HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ